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第三章

35牢獄の中でオレリアside①

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パーティー会場を追い出されたのとに私は塔に幽閉された。
そこには何もない。

ベッドと鏡と小さな窓。
柵がされており、外に出ることもできない。


長かった髪は無理やり切られて、誰とも会話することはない。
汚い服を着せられて地獄だった。


「ねぇ、いつまで私はここにいるのよ」

見張りの男は何も答えない。
けれど何度も話しかけるとようやう視線を向ける。

「煩い。少しは静かにできないのか」

「何よ!無礼ね」

「はぁー。頭の悪い女は嫌いなんだが」


この私に向かってなんて無礼なの。
牢屋から出たら真っ先に処分して貰えるように言うわ。


「お前は後に二週間後にすべての手続きが終わる」

「二週間もここにいるの!何でよ…もっと早く」


それまで私はここにいなくてはならないの?


「二週間後お前は平民となり王都追放だ」

「は?」

「他国の王族に暴行を働いて王都追放など緩いが、他国で問題をおこされても困る。我が国では奴隷制度も死刑も法で禁じられているからな」


「何を言っているの…そんなのありえない」

「ありえないのはお前だ」


私が王都追放?
お父様とお母様は何をしているの?
縁が切れても私は娘よ?


「ジュレイド家は…」

「ジュレイド家は前侯爵人は北の辺境地に追放だ。現当主は男爵に降格、他にも貴族籍を除籍される者もいる。お前の両親はそろって王都追放の後領地全財産を没収となっている」


嘘よ。
そんなことになったら私はどうなるの?


「お前の保釈金など支払えないだろう…だが王妃陛下の温情でお前は牢から出たのち、婚約者と籍を入れることになっている」

「えっ…」


それって、もしかしてフィルベルト様と私が?


「ロイド・フォーカスと夫婦となり王都の外で暮らすようにとのことだ」

「なっ!」



どうしてロイドなの!
私がこんなひどい目にあっても面会もの来ないあの男と夫婦に?


「冗談はやめてよ」

「もう静かにしてくれ。会話をするだけで疲れる」

「ちょっと!」

私が何か言っても返答はない。
無視をされるばかりで、他の見張りが来て、私の口を塞がれる。


私はその後も何度も訴えようとしたが、更に酷い牢に移され。
最後は見張りもいなかった。


外に出られた時には汚い男はその場にいたのだった。


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