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第四章
6.私の学園生活~マリアンヌside
しおりを挟む辛い田舎暮らしを終えて、王都に戻って来た。
今日から王立魔法学園で私の優雅な生活が始まると思うとテンションが上がる。
「お嬢様お美しいですわ」
「ありがとう、イズラ」
謹慎を解かれたイズラも学園に同行する事が許可された。
当然だわ、何も悪い事をしていないのにイズラは不当な扱いを受けたのだから。
イズラは私とは異なり別のクラスで授業を受けることになっている。
この学園では使用人も生徒として扱って貰えるけど、最優先は私達の世話なので問題ない。
「放課後には寮に案内されるそうです」
「まぁ、私はあの白いお城でしょうね」
この学園は入学した時にランクで分けられると聞いている。
私が他の一般生徒と同じ扱いになるなんてありえないわ。
きっと一番奥の美しいお城でしょうね?
今までの地獄のような生活とさよならできると思っていたら。
「そこの新入生、待ちなさい」
「は?」
「そのスカーフは校則違反ですわ。今すぐ外しなさい…それに髪もなんですか。制服もちゃんと着ないで」
「何ですか貴女は!マリアンヌ様は公爵令嬢で…」
「減点です」
「はぁ?」
いきなり現れた中年ぐらいの年増女が眼鏡を光らせ睨んだ。
「この学園の規則をまるで理解していないようですね。当学園はどのような身分が高くとも一切の権利は使えません。ランク上げをしているならまだしも…貴女は新入生で一番下のランクです」
「何て無礼な!マリアンヌ様に…」
「貴女は彼女のメイドですか…貴女は更なる減点としてランク無しです」
「は?何を…」
話しがまったく通じないわこの人。
ランク無しとか意味が解らないわね!
「まったく、入学式早々になんて事でしょう。我が校始まって以来の不良が入学するとは…これも神の試練なのでしょうか」
「不良ですって」
「まぁ、声を上げるとは。なんて品のない…」
私の話なんてまるで耳を貸そうとしない。
さっきまでの最高の気分が台無しになったわ。
「先生、そろそろお時間ですわ」
「そうでしたわね。今後は気をつけるように」
「ちょっと!」
そう言いながらスカーフを奪われ去って行く。
スカーフを奪われたまま、私は体育館に行く羽目になるが、更に最悪な物を目の当たりにしていしまった。
席に座ろうとするも前の席は決められており私は後ろの方だった。
「どうして私がここなのよ」
これ以上無い程の屈辱だった。
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