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第二章新生活
26.終わりよければすべてよし
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仮面舞踏会はマーガレットの仕切りで再開され、当初とは異なったがコーデリアとアッサムは共に両思いだった事が後から解った。
「コーデリア、踊ってくれるか?」
「喜んで」
二人は共に愛を育んでいたが、言葉にだせずにいたとか。
「まぁ、終わりよければすべてよし」
「まったく最後までヘタレだね」
柱の影からワイングラスを片手にオペラグラスで二人をのぞき見する姿は何とも言えなかった。
「いや、覗くなよ」
「せめて二人だけにしてやろうマリラ」
夫二人は自由過ぎる妻に頭を悩ませながらもようやく恋を成就させることができた二人を心から祝福した。
そしてその数か月後の事。
コーデリアとアッサムは結婚式を挙げることになった。
小さな教会でこじんまりとした式であるが、大切な人に見守られながら二人は幸せそうに微笑んだ。
余談であるが、その後裁判にかけられたリーンハルトは一か月間バルスの塔に幽閉された後に鉱山に送られた。
投獄中は罪人と同じ部屋に入れられ、食事はパンとミルクだけ。
鉱山に向かう際もおそまつな服装で鉱山に送られ、一生朝日を拝むことはなかったとか。
慰謝料を働いて返す為に、労働を強いられるも。
その後彼がどうなったか知る者はいなかった。
そして行方知らずになっていた元両親はというと。
「ほら!とっとと働きな!」
「くっ…何で私がこんな!」
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