聖女の妹は無能ですが、幸せなので今更代われと言われても困ります!

ユウ

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6侍女

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私の侍女の春麗は清の国出身で級貴族だった。
同盟国ではないがお父様は清の国を贔屓にしており、宰相様と親しいことから優秀な女官でもある春麗を私の傍付きの侍女として迎えたいと頼み込んだらしい。


まぁ表向きは留学と言う事だが。
春麗の実家は貧しく、貴族と言えど平民と同様の暮らしをしており。
尚且つ清の国、清涼国は決して裕福な国ではない。


特に大貴族以外は貧しい生活を強いられ、男尊女卑も激しいのだ。
春麗の実家李家は家柄は悪くないが、暮らしぶりは厳しいとの事だった。

そこでお父様が交渉したのは私の侍女になる条件で援助をしていた。
元より無理を頼み込んでいたのだが、先方は乗り気だった。


春麗はどう思っているのか解らないけど。


「お嬢様、おはようございます」

「おはよう春麗。早速だけど」

「なりません。朝一番にお邸を抜け出す等」

「何も言ってない」

「脱走グッズを手にして何をおっしゃられますか」


くっ、やはり鋭いな。
私が邸を抜け出す時には必ずと言っていい程愛用の脱走グッズを握っている。


「そのやる気を勉強に生かしてくあさればよいのに…春麗は悲しゅうございます」


始まった。
毎日のように続く春麗のお説教だ。


「お嬢様は努力家であらせれるのに、身につかないのは残念ですわ」

「結果が全てじゃない」

「だとしても私は存じておりますわ。家庭教師の先生に嫌味を言われながらも必死に復習をされている事も。一歩、一歩進んでおられるのにあのクソババアは」


「春麗、言葉が崩れている」


「無礼にも程があります」


普段完璧な侍女である春麗だけど、時折言葉が崩れる。
基本は丁寧な言葉遣いであるけど、家庭教師の先生が私を叱った後は言葉が崩れ過ぎている。


「第一、姉君ができるからと言ってサーシャ様もできて当然とは馬鹿ではありませんか」

「うーん…まあ」


お姉様は天才だ。
幼少期の頃からの見込みが早すぎた。
早熟と言われていたのもあるが、春麗は驚異的だとも言っていた。


別に悪い事じゃないと思う。


「ねぇ春麗、私はお母様のお腹の中で頭のネジを落して来たの?」

「は?」

「それとも生まれてすぐに頭をぶつけてしまったから脳みそがないのかしら」


お姉様のようになんて言う気はない。
でも、私の頭の悪さは酷いもので、既に家庭教師の先生は何をしても無駄だと言う始末だ。


見捨てられないのはお姉様に頼まれたからだろう。


「誰に言われたのです」

「え…」

「そんな無礼な事を誰に!侯爵令嬢であるお嬢様にそのような」


何所から取り出したのか棒を取り出す。


「今すぐ始末して参ります」

「春麗…」


李家は武道家の家柄だ。
春麗も腕っぷしは良い事もあり、そんじょそこらの騎士よりも腕が良い。


だけど今は止めないと!


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