義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!

ユウ

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私を侮辱した二人は相応の処分を受けることになったと後日知らされた。
当然ながら私が面会した部屋には監視カメラが複数設置され万一の時の為にも屋根裏にも騎士を待機させていたそうだ。


あの役人と弁護士は最初から処分する予定だったとか。
囚人となっている二人は身元引受人が見つからなければ過酷な労働を強いられるそうだ。


予定よりも早い段階で出所するだろうという事だった。


「裁判所も考えましたわね」

「だな…」


「通常なら三年は刑務所なのだが…これだけの問題を起こして来たのだから当然というべきか」

普通は甘いと考える人もいるのだろうけど、牢の中にいる期間を短くして早い段階で社会復帰をさせるのはある意味では地獄とも言える。


王都でなくとも、地方でも二人がしでかした事は既に新聞で晒されている。
罪を犯した人間にとって一番つらいのは刑務所ではない。


刑期を終えた後に社会復帰をしてからだ。
塀の中で守られている罪人は社会に出て初めて思い知るのだから。


「しっかり反省させるためにも、自分達がこれまでどれだけ恵まれていたか知るべきですわ」


「まぁ…生きていたらの話ですか」


控えめに言うマヤに私は何も言えなかった。


「これであの二人の心配はないだろう…というか裁判長が最初から味方だったのは驚きだな」

「ええ、今回の事もですが…」


私が面会に応じなければ、裁判長が陰で手を回そうとしていたそうだ。
けれど、一番確実な方法であの二人に重い罰を与え私が完全なる被害者にするには私が向き合う必要があったそうだ。


私も関係を曖昧にして裁判を起こそうともしなかった。
彼女達を拒絶しきれていなかったのが原因でもあるのだから。


「アリア、本当によく頑張った」

「はい」

「まぁ、本当はもっといたぶってやりたかったんだが」


私的にはあの場にエレナとバルト様がいたのが驚きだった。
けれど気になるのは残りの二人だった。


一番問題になると思われていた二人は今後私に接触するのは不可能だし、刑務所を出た後は王都から遠く離れた西の領地へと流罪になるのだけど。


問題はまだ残っている。


「元舅に関しては既に自分が誰かも解らなくなっている」

「そうですか…」

ある意味では幸せかもしれない。
自分の妻と娘が罪人となり牢屋に入れられ、息子は何処にいるか解らない。


後はあの男だけね。


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