義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!

ユウ

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163最後まで愚かな連中~エレナside

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ここまで想定内とは裁判に関わる連中は馬鹿が多いのかしら?
それとも人手不足で馬鹿を雇っているのかと思うと頭が痛くなるわ。


「決定事項に従えず、自分達が厄介事を抱き込みたくないから奥様にこのような」

「本当にこんな無能に任せて平気か。裁判長」


『申し訳ありません。返す言葉もございません。聞いているか二人共!貴様らは懲戒免職だ!何が最後の言葉をかけさせてやりたいだ!この馬鹿者が!』


裁判長は決して愚かでも人でなしでもない。
ただ他の部下が馬鹿で厄介事を抱き込みたくないがために裁判長を言いくるめたのだろう。

言いたくないが裁判長は決して身分が高くない。
裁判の判決は任されていても権限は万能ではないので、今回の面会に関して疑念を抱く裁判長はバルト様に手紙をだしていたそうだ。


『ハイアット夫人はこれまで慈悲深い対応をしてくださった…にも拘らずこのような惨い仕打ちは許されないのだ!』


「私は裁判長の為に…」

『その言葉聞き飽きた。厳しい沙汰が待っていると思え!』

ここで映像が終わる。


「ぐっ…」

「自業自得と言う言葉をご存じ?」

「こんな非道な…」

「あら?非道なのは誰かしら?」


この二人の事は既に調べている。
なんと役人は昔にメリッサと関係を持っており、仮釈放になった後に頼られる可能性があるそうだ。


お金をせびられるのも困る。
だからこそお優しい奥様を利用しようとしたのだろうけど。

甘いわ。
こんな面会が行われたこと自体おかしいのだから。


「本当に腐った性根だな。隣国に逃げようとは思うなよ」


「ひぃ!」

「バルト様!」

剣を突きつけるバルト様に怯える二人。
あれは玩具なのだけど、気づいていないわね?


「我が国でもアリアは聖女と謡われている。故に…貴様らの暴言は万死に値する」


「そんな…」


穏やかな生かしておくわけないでしょう?
黙って聞いていれば言いたい放題で、奥様が黙っているのをいいことにあんな言葉を吐き続けて生きていられると思わないで欲しいわ。



「もういいわ」

「そうですね。この二人をぐりゃぐちゃにするのは後日ですから」


「エレナ…そう言う意味じゃないのだけど」

「さぁ帰りましょう」


今夜は祝勝会ね!
奥様が本当の意味であの馬鹿二人を切り捨ててくださったのだから。


まぁ、まだゴミは残っているけど。


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