許嫁に婚約破棄を突きつけられ、親友の身代わりに鬼の巣窟に嫁ぐことになりましたが、冷徹の鬼と呼ばれる旦那様(仮)は恋女房なんて聞いてせん!





異能の家系に生まれながらまったく異能の力が使えず出来損ないの巫女である千春は小さな神様。
付喪神を使役する事しかできなかった。

それでも許嫁に愛されるために努力をしたが。
許嫁は千春をこう呼んだ。

「出来損ないの疫病神」

霊力が弱く役立たずの巫女である千春をあろうことか、親友の代わりに身代わりになれと告げた。

鬼の巣窟とよばれる冷徹の鬼と呼ばれる男に嫁ぐことが決まった友人は悪びれることなく告げた。

「貴女にぴったりよ!代わりに私が幸せになるわ」

身代わりに生贄になれと悪びれることもなかった。
断りたくても既に勝手に話を進められあろうことか許嫁と親友のお腹には子供までいて。

「嫁ぎます」

鬼の巣窟に嫁ぐことに…

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