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第二章
33鰻のぼり
しおりを挟むアンリの秘策により秋物の新作を無事に発表出来た。
年配の方を標的にした作品を全面的に前にして出来たドレスや、コート。
現在コートは皮を使ったのが流行している。
他国でも皮は貴族社会でも人気だけど、手入れも大変で高齢者や病人には少し重いのだ。
対する綿を使ったコートや毛皮の中でも毛が軽い物を選んだことにより評判となった。
「このファー、すごく心地よいわ」
「ブーツにも綿が入っていて…長く履いていても辛くないのよ」
皮制の靴は長時間履いていると疲れる。
匂いも籠ってしまうし濡れたままだと黴てしまう。
手入れも簡単にできることができるのだ。
「このコートは柔らかくて持ってみると少し重いのだけど。着てみると軽いのよ」
「デザインも素敵だし、大人なのに可愛いのよ」
この新作がきっけかに大人可愛いのコートが流行した。
そしてもう一つはドレスだ。
「まさかドレスのリボンが取れるなんて」
「好きにコーディネートができるようだそうよ」
「お茶会や夜会との使い分けができるようだなんて」
貴族夫人は多くのドレスを持っており、同じドレスは二度と着ないというのは宮廷貴族ぐらいだ。
大切なドレスや本当に思い出のあるドレスは常に着たい。
お気に入りのドレスなら尚の事だ。
だから私達はお気に入りのドレスを使い分けられるようにとアクセサリーやリボンなどを取り外してエレン自出来るようにと考えた。
髪飾りも使い分けできるようにしたた爆発的な人気ができた。
「これから服はここにしないと」
「ええ」
一か月先に発表された新作のブランドは商会が裏取引をしたことが露見した所為で商品は回収になり、公の場に出る事はなかった。
同時に私達おデザインを盗んだ事は世間でも知らされ商会と私達を妨害していた貴族達は負債を背負い罪に問われたそうだ。
そして私達の共同事業の服飾店は若い女性から年配の女性にも幅広く受け入れられ。
一緒に発表したベビー服も好評で、これまで同じデザインしかないベビー服が多かった事もあり、大好評だった。
オーダーメイドの発注もした事で海外からも注文が殺到し大成功を収めたのだった。
私達のブランドを気に入ってくださった貴族夫人が社交界で宣伝していただけたことで売り上げが大幅に上がり、デパート計画は順調に進み近日中にオープンする事が叶い。
私が会長となりエリアナ様が副会長となった。
当初はエリアナ様が会長になると思ったのだけど、エリアナ様からお願いされてしまった。
その理由を私は知らなかった。
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