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第四章幸福と不幸は紙一重
エピローグ
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人は誰もが生まれる場所を選べない。
天が決めた運命の元に生きるしかない。
時に残酷で悲しい運命を受け入れなくてはならないが、運命は時として変えることもできる。
天は人に試練を与えるが、運命の女神は決して苦しめるだけに試練を与えるわけではない。
運命を変えようと、幸せになる為に必死に生きた者は報われるのだと。
正しい行いをして、他者の幸せの為に懸命に生きた者達は必ず報われる。
一人の少女が運命に抗いながらも必死に生き抜いた過去は決して無駄ではなかった。
それを証明するかのように、少女、アーデルハイドは運命の扉を開いた。
そしてその扉の先は光で満ち溢れていた。
愛する人と共に歩み明日を掴むため今日も彼女は歩いていく。
「ハイジ、行くぞ」
「はい」
背筋を伸ばし歩いて行く姿は誰よりも美しく輝いていた。
まるで神様がその道を照らすかのように。
(完)
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