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第一章
4不思議な出来事
しおりを挟む学園で不思議な現象が起きたが、不思議な事はまだ続いた。
帰宅部である俺だが美会員に入っている俺は花のお世話をしているのだけど。
今日は肥料を運ばなくてはならない。
「デブなんだから全部一人でしてよね」
「そうそう。不細工なデブには肉体労働がお似合いよ」
そう言って同じ美会員の女子は仕事をサボって帰ろうとしたが。
いきなり雨が降り土砂降りになった。
そのタイミングで暴風となり、女子達は悲鳴を上げた。
「折角メイクしたのに最低!」
「びしょびしょじゃない!」
通り雨にしては変だな。
雨はすぐに止んだのだが、女子達は体操服、しかもジャージで帰ることになった。
翌日、美会員の仕事をサボった女子は彼氏とデートだったらしいけど。
ジャージでデートに行った事でフラれたそうだ。
噂でそんなことを聞いた。
「デブが来たぞ!うわぁ最悪」
「デブは出て行けよ!」
理科の実験中、同じ班のクラスメイトに何時もの通り罵倒をされたのだけど。
解剖実験の時だ。
解剖中のカエルが何故か飛び跳ねた。
「先生!生きてます!」
「そんなはずは…」
「きゃああ!こっちに来たわ!」
カエルが襲いかかったのは昨日俺に意地悪を言った女子だ。
「誰かバケツを…」
「おいで、おいで」
俺は手を差し出すと、カエルは素直に俺の手に乗ってくれた。
「怖かったんだね」
「ゲロ」
そっと触れると、カエルは元気に飛び跳ねて窓から逃げていく。
「元気なカエルだな、本当にお腹を裂かれたのかな?」
疑問を抱きながらも俺は席に戻るも、解剖は中断となった。
「本当になんだったんだろうね?サボリーヌ」
学校内のサボテンに話しかける。
名前をサボリーヌと命名した。
「こないだから変な事が立て続けに起こるんだ…」
学校内では俺とこうして話をしてくれるのは花や植物たちだけだ。
まぁ俺が一方的に話しかけているだけなんだけど。
「おいおい、何花に話しかけてんだよ」
「ほーんと超うざい、キモイんだけど」
学校内では俺に話しかけることがほとんどない二人が俺に話しかけた。
「何か用か」
「何よその態度!」
「何様だ!俺が話しかけてやっているのに」
意味が解らない。
俺とは親の縁を切っているんだから無視をすればいい。
嫌いなら話しかけなければいいのに。
「悪いが俺は忙しいんだ」
「そんなのしったことじゃないわ!誰の所為であの家に住めると思っているの?アンタなんて無一文で放り出されるはずだったのよ」
「感謝して俺達のいうことを聞け!」
何でお前たちに感謝しないといけないんだ。
遺産を残してくれたのはお祖父ちゃんだ。
なのにどうしてここまでいわれなくちゃいけないんだ。
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