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しおりを挟むシャルティア皇女は体が弱く子供ができない体で嫁ぐこともできなかった。
だから当時の皇族の中で役立たずと言われ留学という理由で祖国から逃げ静かに過ごしていた。
そこで偶然出会ったのがアルシオだった。
体が弱くも聡明だったシャルティアと気が合い意気投合したが、アルシオの心に住む女性をの存在を知りながら思いを秘めていた。
実家を、義姉を守らなくてはならない責任感に苦しむアルシオを支えたいと思う様になり、アルシオもシャルティアを愛するようになったが、ミレアルへの罪悪感があった。
そしてあの事故により二人は死別と言う形になるも最後にアルシオに会いたいと言う願いもできなかった。
最後に受けたのは罵倒だけだった。
「シャルティア様はその後祖国に帰ることなく静かに田舎で過ごしたそうでした」
「その三か月後だ。父が再婚したのは」
「えっ…」
恋人が死んで喪も明けないのに再婚をした?
「ミレアル様も誰かに縋りたかったのでしょう。特に実家は侯爵家との繋がりを欲したが…前侯爵夫人が結婚後、関係を絶つようにしたそうです」
お祖母様の行動は正しいかもしれない。
ノースライナ―家を利用してやりたい放題をしようとするのは目に見えている。
「ですが、どうして私が…」
「シャルティア様は貴女を出産した場所がノースライナ―領内の病院だったのです」
「え…」
偶然とは恐ろしいとこの時思った。
「父はシャルティア様が妊娠している事アルシオ様のとの関係を知ったんだろう」
「そうだったのですか」
「親友でもあったし、ずっと気にかけていた。だがタイミングが悪かった」
「タイミング…まさか」
嫌な予感がした。
このタイミングで養子になった理由を考えると。
「ミレアルは少し遅れて妊娠をしたが流れたそうだ」
「流れた…」
「そこで、貴女が養女に迎えられました」
何の因果か解らなかった。
運命の歯車が狂ってしまい今がある。
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ずっと憎むような目で見られていた。
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「だが、最初から知っていたわけじゃない」
「え?」
「お前がリシャール様と婚約した時は気づいていなかった。そんな鋭さはないだろ」
「お兄様…」
あまりにも酷い言い方だった。
「私も同感ですね。何故気づかなかったのでしょうね」
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「本当に頭の悪い方。どうしてお二人共あんな女性に心惹かれたのかしら?顔かしら」
「俗にいうだろ。ダメな子程哀れで可愛いと」
四人とも言いたい放題だった。
同情の余地もないしが、結果的に言えば自業自得だからだ。
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