身内に裏切られた理由~夫に三行半を突きつけられたら姑が奇襲をかけて来ました!

ユウ

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37.台無し~良純side

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その後の挙式は最悪の連続だった。
神父の前で誓いを行った際に、十字架が落ちてしまったり。


「きゃああ!」

「何て不吉な!」


その後、結婚証明書にサインをしたらインクが漏れてしまった。

ペンは先が折れてしまったり。


「何て事でしょう。不吉な…」

貴様はそれでも聖職者か!
こんな日に不吉だなんて言うなんて!


プロとしてなっていないと心の中で罵倒をしたが、挙式では誰もが視線を逸らせている。


そして何より最悪だったのは。


「何なのよこれは!」


披露宴会場はガラガラで、会場の一割しかゲストはおらず。
大事なゲストは全員帰ってしまっていた。


司会者の冷や汗を流しながら司会を進行する中、花嫁の友人代表がスピーチを始めた。


「本日は誠におめでとうございます。貴女との出会い小学校の頃からでしたね?その頃から貴女は人気者で多くの人に囲まれてしました。私はそんな貴女を見て来ました」


ようやくスピーチらしいスピーチが始まるも。

「小学三年生の頃、クラスでシンデレラをする時、貴女は主役の女の子を突き飛ばして主役の座を奪いましたね」

「えっ?」

「中学の時は、恋人がいるのに略奪して、その後興味が無くなりあっさり捨てましたね。なのに貴女悪びれもなく私は貴女の尻拭いをしてきました、高校の時は、私の恋人を奪いましたね?貴女は昔から欲しいと思えば人の物で自分の物する強欲な人でした」

「おい!」

「ちょっと!」


スピーチが続く中、周りが騒めきだし、俺も急いで止めようとするも。


「就職した後も、態度が悪く困ってましたが、寿退社してくれて本当に良かったと思っています。これで貴女の尾守役から解放されます」


「止めなさいよ友子!どういうつもりで…」

「最後は既婚者である男性に言い寄り十年間不倫をして略奪するなんて凄い神経です。私は貴女の鋼の精神だけは尊敬します。私も貴女の図々しさは反面教師にして行こうかと思います。最後になりますが今日限り貴女とは縁を切らせてもらいます」


静まり返る中、清々しいまでにその場から去って行く。


その後、誰も何も言わなくなり。
誰もが口を開くを事はなかったのだが…。



「帰ろうか」

「そうね」


莉麻の友人は立ち上がり去って行く。

「ちょっと…待って!」


友人達を止めようとするも、彼女達は冷たい表情を向けて来た。


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