寵妃にすべてを奪われ下賜された先は毒薔薇の貴公子でしたが、何故か愛されてしまいました!

ユウ

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15新たな加護

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私の体調が安定してすぐの頃。
教皇様に謁見の間に呼ばれた私はアルバシア様に付き添われていたのだけど。


「リーチェ、何故こんなに着飾るの?」

「当然ですわ」


後ろにはリーチェもいる。
何が何だかわからない状態で現在私はアルバシア様にエスコートされながら謁見の間に到着すると、何故か聖騎士の皆様もそろっている。


「遅くなってしまいまして、申し訳ありません」


「気にするでない。まだ本調子ではないのに呼び出して悪かった」

「それは良いのですが…」


何故か聖騎士の皆様に膝をつかれてしまった。


「あの…」


「この度は大義であった。そなたの勇気ある行動によりルリチェンテの呪いは完全に消えたと神官長から報告があった。ルリチェンテ」

「はい」


ルリ様は腕を見せる。


「ありがとう。私の呪いを消してくれて」

「ルリ様…お体は大丈夫なのですか」


「ああ」

イフリートの呪いは消えたけれど、刻印は残っている。


「心配しないで欲しい。これは私が望んだことだ。呪いは消えているが、イフリートを私の体に残すことを選んだ」

「それでは同じでは…」


「同じじゃねぇよ」


私の言葉を遮ったのはマクシミリアン様だった。


「これまではイフリートに脅かされていた。だが今は完全に支配下にあると言っても過言じゃねぇよ…つーか、火の女神からの信託だ。イフリートを使役する許可が下りた」

「それは…」

「ようするに今後、イフリートは服従させれてんだよ」


今後はルリ様の体を害することはないと聞かされて安堵するも。
内心は複雑だった。


折角開放されたのに。


「そんな顔をしないで欲しい」

「ですが…」

「イフリートの力は必要だ。戦後も力は必要になる。守るための力が…」


十数年も呪いと隣り合わせだったこともある。
だからこそ、イフリートを手放すことなく上手く付き合おうと考えられたのか。


そう思うとルリ様らしいと思った。


「エリーゼ、本当にありがとう…私を助けてくれて」

「いいえ…」


お礼なんていらない。
私は自分の為にしたのだから。

ルリ様を助けたい気持ちはあれど自分の為にしたのだから。


「ここに誓う。私は今後騎士としてお前を守る為にこの新たな力を使うことを」


膝をつかれ、まるで騎士が姫に誓うようだった。
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