【完結】私は生きていてもいいのかしら? ~三姉妹の中で唯一クズだった私~【R18】

紺青

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2 夫と再会した後の私のそれから

13 第二夫人はまるで過去の私のようだ

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 まるで、過去の自分を見ているようだわ……

 アイリーンは目の前に座るアンジェリカを見て、そう思った。

 公爵家の第二夫人であるアンジェリカは、公爵夫人に相応しい華やかなデイドレス姿で前触れもなく現れた。クリストファーに母の墓参りに連れて行ってもらい、思わぬ形で父と対面した翌日で、精神的に不安定な今、会いたい相手ではないが、断ることもできない。

 目の前に用意されたお茶や菓子には手をつけず、豪華な扇を優雅に振り回し、アイリーンを甚振る言葉を紡ぐ。

 「ふふっ、惨めなもんね。こーんななんの娯楽もない片田舎に閉じ込められちゃって。一瞬、通いのメイドかなんかかと思っちゃったわよ。だって、レッドフォード公爵家の第一夫人がこーんな平民みたいな服を着て、髪だってまとめていて、碌に化粧もしていないし……ふふふっ、昔は私に匹敵するくらいの輝きを放っていたのに、くたびれたもんね。夫にも構われずに、もちろん子どもだっていないし、誰にも相手にされなくて、惨めねぇ……」
 まるで、蛇が獲物を前にして甚振るように、チクチクと以前の自分だったら屈辱で顔を真っ赤にしそうな事実を並べてくる。

 余裕そうに見えるアンジェリカだが、ただ甚振るためにアイリーンのもとに来たわけではないだろう。クリストファーとアンジェリカの関係性はわからないし、クリストファーがアイリーンの元に来るためにスケジュールをどのように調整しているかもわからない。でも、きっと最近クリストファーがアイリーンの元へと通っていることと、アンジェリカの突然の訪問は無関係ではない。

 「私だったら耐えられない。こんな田舎でみすぼらしい格好で、誰にも相手にされずに一生を終えるなんて。ああ、でも自業自得かしらね? 学園での成績も、生徒会での実績も優秀な妹のおかげだったらしいじゃない? すごいわねぇ、クリストファーや先代の公爵夫人を騙していたなんて! あなた、外見だけは極上だったものね。クリストファーも見かけに騙されちゃったのね」
 初めは、得意げな顔で滔々と話していたアンジェリカも、アイリーンが何を言っても反応しないことにだんだんと苛立ちを募らせていく。

 「こっちはね、いい迷惑なのよ。あなたが初めから自分の力で勝負していたら、私が負けることはなかったわ。私がクリストファーの婚約者になって、生徒会長もして、結婚して、第一夫人になっていたのよ。私がクリストファーと初めから結婚していたら、第二夫人なんて悲劇の存在はいらなかったのよ!! 私の人生をめちゃくちゃにして、あんたは私の厄病神よ!! 伯爵家の分際でしゃしゃり出てくるから!!」
 一番痛い所を突かれて、アイリーンの顔が青ざめる。それは見て見ぬふりをしていた事実だ。アイリーンが妹の力を借りなかったら、勉学でアンジェリカに勝てなかったかもしれない。そうしたら、クリストファーの婚約者はアイリーンではなくて、アンジェリカだったのかもしれない。二人が真っすぐに交わるはずだった道をややこしくしたのは、アイリーンだ。
 
 「っあつっ……」
 気づいたら、アンジェリカが真っ赤な唇で弧を描いて微笑みながら、アイリーンの頭上から紅茶をかけている。やけどをするほどではないが、まだ熱を持った琥珀色の液体が頭から顔へと滴ってくる。その不愉快な感触にアイリーンが顔を歪め、ハンカチでぬぐっていると、アンジェリカはつかつかと客間にあるガラス張りの飾り戸棚へと向かい、無言で扉を開ける。

 棚の物を上から、扇を使って掻き出すようにして床へとぶちまけた。飾られていたクリストファーからの小さな贈り物が床へと次々に落とされていく。転がった小さなうさぎのぬいぐるみをアンジェリカがヒールで踏みつけ、ぐしゃぐしゃにしている。それでも気が済まないのか、綺麗に装丁された絵本をビリビリに破いている。華奢なガラスのペンは落ちた衝動で割れて、空色のインクの瓶は蓋が外れ、零れたインクが絨毯に染みを作っている。

 「……こんな子ども騙しみたいなもの! ……クリストファーが、せっせと通っているみたいね。体で篭絡したって聞いてるわ。大方、その顔と体で落としたんでしょう。ねぇ、もうこれ以上、私の邪魔をしないで。あなたなんてねぇ、第一夫人って立場かもしれないけど、後ろ盾になる実家もないし、公爵夫人としての仕事もできない。なーんの役にも立ってない、ただ公爵家のお金を浪費するだけの人なんだから。ほら、今だって、第二夫人の私があなたに好き勝手したって止める人は誰もいない。そういう事なのよ。わきまえて、大人しく暮らしなさい!」
 アンジェリカの燃えるような怒りの表情の中に、自分と同じ感情があるのがわかった。アンジェリカは幼い頃から、学生時代を経て、夫婦となってからも、変わらずにクリストファーを愛しているのだ。そして、その気持ちは未だにクリストファーに届いていないのだろう。そのことがわかって、アイリーンは自分に絶望する。なんで、自分は人の称賛を得るためだけにクリストファーの婚約者の座をアンジェリカに譲らなかったんだろう? そのせいで、アンジェリカとクリストファーの人生を台無しにしてしまった。アイリーンがいなければよかったのに……アイリーンなんていなければよかったのに……。なんで今もクリストファーの寵愛を受けてのうのうと生きているんだろう? そんなのアンジェリカに言われなくたってわかっている。
 
 紅茶を頭からかぶり、苦悶の表情を浮かべるアイリーンにやっと溜飲が下がったのか、アンジェリカは最後に警告のような言葉を残して、帰って行った。

 壊されてしまうなら、その前に使えばよかった。クリストファーの瞳と同じ空色のインクで、メッセージカードを書けばよかった……例え、送ることができなくても。そんな思いが一瞬よぎる。そんなことを想った自分を叩きのめしたくなる。そんな後悔をする資格は自分にはない。

 かつて、妹のマルティナが思い人から贈られたクマのぬいぐるみを引きちぎった場面を思い起こす。アンジェリカを見ているとかつての愚かな自分を見ているようで辛い。人の大事な物を壊すことで勝ち誇っていたかつての浅はかな自分を思い出す。しかも、自分はただ、妹を自分の思い通りに支配したいためにやったのだ。アンジェリカの怒りは、自分のものより正当なものだ。

 自分さえいなければ、妹はあんなに辛い思いをしなくてよかったのかもしれない。
 自分さえいなければ、アンジェリカはクリストファーの婚約者になれて、そのまま結婚し、本妻として公爵夫人になれたのかもしれない。
 自分さえいなければ、クリストファーは……

 タニアに促されるままに、風呂に入り、着替えてさっぱりしても、アイリーンの気持ちは晴れない。ふらふらと窓辺へと引き寄せられていく。この邸は小さめな作りの二階建てで、アイリーンの部屋は眺めの良い二階の南向きの部屋だ。窓から地面を眺める。以外と高さがあり、足が竦む。
 
 でも、昏い思考の底から、母が手招きしている気がする。
 もう、そっちの方へ行った方が楽になれるのかもしれない。

 「奥様、旦那様からメッセージカードが届いていますよ」
 家令のダンに急に話しかけられて、アイリーンの肩がびくりと震えた。

 「今日は冷えますから、窓は閉めましょう」
 全てを見透かすような目をしたタニアがいつの間にか現れ、窓を閉めてきっちり鍵をかける。タニアがアイリーンを部屋の中央にいるダンの方へ押し出した。ダンが差し出す小さな封筒を受け取る。

 「……二枚?」
 
 いつもは一枚しか入っていないメッセージカードが二枚入っていて、しかも片方は紙がくしゃくしゃに撚れている。

 『私には君の体が必要だ C』
 相変わらず失礼で直球な夫のメッセージに、アイリーンからくすりと笑いが零れる。
 
 『私には君が必要だ C』
 もう一枚のよれたメッセージカードには似ているようで、全く違うメッセージが書かれている。まだ、そこで佇んで様子を見守っているダンを見る。

 「私の弟が、本宅で当主様の秘書をしておりましてね。うっかりと、そう、うっかり偶然に、当主様が書き損じたものも入れてしまったようです。失礼いたしました。もし、不要でしたら、奥様の手で処分してください。では、失礼します」
 静かに事情を説明すると、ダンは退室して行った。

 「さ、奥様、よく眠れるハーブティーを淹れましたので、ゆっくりお楽しみください」
 タニアがティーテーブルに手際よくハーブティーを用意してくれる。先ほど客間で出された華奢なタイプのティーカップではなく、侍女達が使うような武骨なマグカップが置かれていた。

 少なくとも、まだアイリーンを気遣ってくれる人がいる。そのことに少し心が温まった。アイリーンがいなくなったら、この邸で働く人達が仕事を失うかもしれない。自分は行動を起こす前にもっと、よく考えるようにしなければならない。

 ハーブティーを飲んで一息つくと、もう一度クリストファーから届いたメッセージカードを読む。アイリーンは二枚のメッセージカードを抱きしめた。

 この気持ちは愛なんて綺麗な物じゃない。
 依存とか執着とかもっとドロドロした暗いものだ。
 それでも、間違いなくアイリーンの心も体もクリストファーのものだ。
 彼がアイリーンを必要としてくれるうちは、生きよう。

 例え、堂々と彼の隣に立てなくても。ひっそりと隠れるように暮らさなければならなくとも。アイリーンが公爵家のお金を使いつぶすだけの存在で、役立たずであっても。第二夫人に恨まれ、罵倒されようとも。
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