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2 夫と再会した後の私のそれから
8 お前なんて大嫌いだと言いながらも、なぜかやってくる夫
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「お前なんて、大嫌いだ」
今日も今日とて、自然に囲まれたこの土地は青空がどこまでも広がり、気持ちのいい天気です。私は、私のことを大嫌いだと宣う夫をなぜ、膝に乗せているのでしょうか?
アイリーンは癖で膝に乗せた夫の綺麗な金髪を梳きながら、自嘲気味に自分に問いかける。
「私だって、あなたのこと、好きじゃないわよ」
そう言った瞬間、クリストファーは体を起こすと、アイリーンにキスを始める。アイリーンには再会した夫の琴線にどの言葉が触れるのかさっぱりわからない。相変わらずクリストファーは、一週間に一回はこうしてやって来る。初めの頃は、アイリーンを貪るように求めていたが、そのうちに、段々とその行為も穏やかなものになっていった。
最近では、一緒にお茶をしたり、こうして膝枕を要求されることもある。疲れの滲むクリストファーの身体が心配で、出来るだけご飯を食べさせたり、ゆっくりできるように心がけている。それでも、何かの瞬間に突然、行為が始まる。アイリーンにはクリストファーの機微がまったくわからなかった。戸惑うのはそれだけではない。
「あぅっ……うむっ」
クリストファーはベンチに膝立ちになり、アイリーンに覆いかぶさるようにして、貪るように口づけを深めていく。
「んんっ、ああっ」
「ずいぶん感じやすくなったな。ほらもう、下の口もどろどろだぞ」
激しく口内を貪られるようにキスされるだけで、アイリーンの体も溶けてきてしまう。クリストファーとの行為を重ねるうちに、アイリーンの体は快楽を拾うようになってしまった。今もワンピースの裾から入ってきたクリストファーの手が下着をかきわけ、ぬかるみを混ぜられるだけで、快楽が体を突き抜ける。
「腰を押し付けてきて、やらしいな。ほら、私の物が欲しかったら、ちゃんとねだるんだ」
「……クリストファー、お願い……お願いします」
快楽に頭を支配されて脳みそがどろどろに溶けて、アイリーンは、クリストファーに腰を押し付けてはしたなく懇願する。
「なら、自分で入れるんだ。ほら、できるだろ?」
体勢を入れ替えて、ベンチに座り、アイリーンを自分にまたがらせて膝立ちにさせ、クリストファーが挑むように命令する。ただ、クリストファーが欲しい。そんな一心で、そそり立つクリストファーのものを自分のぬかるんだそこに押し付け、飲みこむ。
「ははっ、本当にどうしようもない女だな。お前を物のように扱う夫のものでも欲しがるなんてな」
クリストファーの蔑むような目線も、侮辱する言葉もアイリーンには響かない。嬌声を上げながら、クリストファーにすがり、腰を揺らす。クリストファーは、それに応えるようにアイリーンの腰を掴み、ガツガツと下から突き上げるように腰を揺らした。
「んんっ、クリストファー、気持ちいい。ああんっイク、いっちゃう……」
「はぁ、アイリーン。本当に淫乱だな……」
そんな呆れたような言葉とは裏腹に、クリストファーもうっすらと汗をかき、恍惚とした表情で昇り詰めていく。アイリーンの中にクリストファーが果てると、アイリーンはぐったりとクリストファーにもたれかかった。
この人の顔とか、体とか、ものとか、匂いは好きなのよね……。性格は最悪なんだけど……
どさくさに紛れて、クリストファーに抱き着き、その温かい感触を堪能する。夫がクズでよかった。ただ、その体を堪能する分にはいい。心まで持って行かれていたら、今の立場にアイリーンは苦悩していただろう。
「忘れるなよ。私はお前が大嫌いだ。単にお前の顔と体が好みなだけだ」
クリストファーもアイリーンをぎゅっと抱きしめながら、まるでアイリーンの心を読んだかのように釘を刺してくる。
「ふんっ。そんなのお互い様だから、そっちこそうぬぼれないでよ」
そう言いながら、アイリーンはクリストファーの汗の匂いとミントのような清涼な香りに包まれて、なかなか離れることができなかった。
大丈夫だ。クズな夫とクズな妻が、嫌な現実を忘れようとつかの間、快楽に溺れているだけだ。
アイリーンに入ったままのクリストファーのものがまた固くなってきたのを感じて、まだこの時間が続くのだとどこかで喜んでいる自分の気持ちに気づかないふりをして、アイリーンはクリストファーとの爛れた時間を楽しんだ。
◇◇
「ねぇ、あのね、あの贈り物のことなんだけど……」
だいたいクリストファーは朝一番に来て、夕方に帰って行く。今日も散々体を貪られ、まだ火照っているような気がする体をなだめながら、クリストファーの見送りに立つ。
「なんだ? 迷惑か?」
「や、うーん。私の事で患わせるのもあれだし、品物を考えるのも大変でしょう?」
クリストファーが突然やって来てから、次に来るまでの1か月の間は毎日小さな贈り物が送られてきた。それから、訪問が週に一回の頻度になると、訪問のお土産として贈り物を持ってくるようになった。頻度が毎日から、週に一回に減って、アイリーンはどこかほっとした。
それでも、贈られた品々は数か月経つ今では、棚を一つ埋め尽くしていて、それをみる度に複雑な気持ちに苛まれる。公爵家としては、金額的に大したことではないのはわかっているが、それでも品物を選んだりと忙しいクリストファーの負担になっているのは間違いないだろう。
「うーん、迷惑ってわけでもないけど、この家は広いわけでもないし、置く場所に困るし、その、別になくてもいいっていうか……」
アイリーンの歯切れは悪い。本当はどんな気持ちでそれを送ってくるのか知りたい。でも、怖くて聞けない。素直に喜べないけど、心のどこかにうれしい気持ちもある。
「わかった。贈り物は止めるよ」
クリストファーは侍従に上着を着せてもらいながら、なんでもない事のように言う。自分で遠回しに迷惑だと言っておきながら、アイリーンの息が一瞬止まる。
私はこの人でなしになにを期待していたんだろう?
まるで、本物の夫婦のように、アイリーンの唇に軽い口づけをすると去っていく夫を見送りながら、心のどこかが軋むのを感じた。
今日も今日とて、自然に囲まれたこの土地は青空がどこまでも広がり、気持ちのいい天気です。私は、私のことを大嫌いだと宣う夫をなぜ、膝に乗せているのでしょうか?
アイリーンは癖で膝に乗せた夫の綺麗な金髪を梳きながら、自嘲気味に自分に問いかける。
「私だって、あなたのこと、好きじゃないわよ」
そう言った瞬間、クリストファーは体を起こすと、アイリーンにキスを始める。アイリーンには再会した夫の琴線にどの言葉が触れるのかさっぱりわからない。相変わらずクリストファーは、一週間に一回はこうしてやって来る。初めの頃は、アイリーンを貪るように求めていたが、そのうちに、段々とその行為も穏やかなものになっていった。
最近では、一緒にお茶をしたり、こうして膝枕を要求されることもある。疲れの滲むクリストファーの身体が心配で、出来るだけご飯を食べさせたり、ゆっくりできるように心がけている。それでも、何かの瞬間に突然、行為が始まる。アイリーンにはクリストファーの機微がまったくわからなかった。戸惑うのはそれだけではない。
「あぅっ……うむっ」
クリストファーはベンチに膝立ちになり、アイリーンに覆いかぶさるようにして、貪るように口づけを深めていく。
「んんっ、ああっ」
「ずいぶん感じやすくなったな。ほらもう、下の口もどろどろだぞ」
激しく口内を貪られるようにキスされるだけで、アイリーンの体も溶けてきてしまう。クリストファーとの行為を重ねるうちに、アイリーンの体は快楽を拾うようになってしまった。今もワンピースの裾から入ってきたクリストファーの手が下着をかきわけ、ぬかるみを混ぜられるだけで、快楽が体を突き抜ける。
「腰を押し付けてきて、やらしいな。ほら、私の物が欲しかったら、ちゃんとねだるんだ」
「……クリストファー、お願い……お願いします」
快楽に頭を支配されて脳みそがどろどろに溶けて、アイリーンは、クリストファーに腰を押し付けてはしたなく懇願する。
「なら、自分で入れるんだ。ほら、できるだろ?」
体勢を入れ替えて、ベンチに座り、アイリーンを自分にまたがらせて膝立ちにさせ、クリストファーが挑むように命令する。ただ、クリストファーが欲しい。そんな一心で、そそり立つクリストファーのものを自分のぬかるんだそこに押し付け、飲みこむ。
「ははっ、本当にどうしようもない女だな。お前を物のように扱う夫のものでも欲しがるなんてな」
クリストファーの蔑むような目線も、侮辱する言葉もアイリーンには響かない。嬌声を上げながら、クリストファーにすがり、腰を揺らす。クリストファーは、それに応えるようにアイリーンの腰を掴み、ガツガツと下から突き上げるように腰を揺らした。
「んんっ、クリストファー、気持ちいい。ああんっイク、いっちゃう……」
「はぁ、アイリーン。本当に淫乱だな……」
そんな呆れたような言葉とは裏腹に、クリストファーもうっすらと汗をかき、恍惚とした表情で昇り詰めていく。アイリーンの中にクリストファーが果てると、アイリーンはぐったりとクリストファーにもたれかかった。
この人の顔とか、体とか、ものとか、匂いは好きなのよね……。性格は最悪なんだけど……
どさくさに紛れて、クリストファーに抱き着き、その温かい感触を堪能する。夫がクズでよかった。ただ、その体を堪能する分にはいい。心まで持って行かれていたら、今の立場にアイリーンは苦悩していただろう。
「忘れるなよ。私はお前が大嫌いだ。単にお前の顔と体が好みなだけだ」
クリストファーもアイリーンをぎゅっと抱きしめながら、まるでアイリーンの心を読んだかのように釘を刺してくる。
「ふんっ。そんなのお互い様だから、そっちこそうぬぼれないでよ」
そう言いながら、アイリーンはクリストファーの汗の匂いとミントのような清涼な香りに包まれて、なかなか離れることができなかった。
大丈夫だ。クズな夫とクズな妻が、嫌な現実を忘れようとつかの間、快楽に溺れているだけだ。
アイリーンに入ったままのクリストファーのものがまた固くなってきたのを感じて、まだこの時間が続くのだとどこかで喜んでいる自分の気持ちに気づかないふりをして、アイリーンはクリストファーとの爛れた時間を楽しんだ。
◇◇
「ねぇ、あのね、あの贈り物のことなんだけど……」
だいたいクリストファーは朝一番に来て、夕方に帰って行く。今日も散々体を貪られ、まだ火照っているような気がする体をなだめながら、クリストファーの見送りに立つ。
「なんだ? 迷惑か?」
「や、うーん。私の事で患わせるのもあれだし、品物を考えるのも大変でしょう?」
クリストファーが突然やって来てから、次に来るまでの1か月の間は毎日小さな贈り物が送られてきた。それから、訪問が週に一回の頻度になると、訪問のお土産として贈り物を持ってくるようになった。頻度が毎日から、週に一回に減って、アイリーンはどこかほっとした。
それでも、贈られた品々は数か月経つ今では、棚を一つ埋め尽くしていて、それをみる度に複雑な気持ちに苛まれる。公爵家としては、金額的に大したことではないのはわかっているが、それでも品物を選んだりと忙しいクリストファーの負担になっているのは間違いないだろう。
「うーん、迷惑ってわけでもないけど、この家は広いわけでもないし、置く場所に困るし、その、別になくてもいいっていうか……」
アイリーンの歯切れは悪い。本当はどんな気持ちでそれを送ってくるのか知りたい。でも、怖くて聞けない。素直に喜べないけど、心のどこかにうれしい気持ちもある。
「わかった。贈り物は止めるよ」
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