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2 夫と再会した後の私のそれから
3 言っていた通りまた夫が現れた
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毎日、小さな贈り物が届くことで存在感を示していた夫が現れたのはアイリーンを蹂躙してから1か月後だった。
「旦那様がお見えになりましたので、お出迎えお願いします」
「アラ、本当に来たのね……」
家令のダンの言葉に、アイリーンは本を閉じた。アイリーンはクリストファーに蹂躙された後、ベッドから出られるようになっても屋敷から出ることはなかった。まだ傷が痛むせいでもあり、またいつ夫が現れるかわからないせいでもある。時間を持て余して、さほど好きでもない読書などをして過ごしている。といっても、読んでいるのは絵の多い図鑑や、絵本、子ども達に教えるための教本などだが。
アイリーンはチラリと傍に控えるアンを見る。アンは一週間、アイリーンの専属を外された後に何事もなかったかのように復帰した。今は表情一つ変えない。その様にほっとした。
「こんな格好でいいかしら? どの道、コルセットははめられないから、ドレスは着られないけど……」
「まだ奥様は療養中ですし、そのままで大丈夫ですよ」
アイリーンはいつも着ているワンピースのスカートを指し示して、ダンに尋ね、ゆっくりと玄関ホールに続く階段を下りる。アイリーンが玄関に控えると、すぐにクリストファーが飛び込んできた。
「ようこそお越しくださいました?」
幽閉された第一夫人が夫を出迎える時になんと言うのが正解なのだろう? 『お帰りなさい、旦那様』かな? こんなのマナーの授業では習わなかった。アイリーンのぎこちない挨拶に、クリストファーの笑みが歪む。
「んむぅ……」
挨拶もなにもなく、いきなりクリストファーはアイリーンの後頭部を掴むと荒々しくキスをする。アイリーンの体が本能的にクリストファーから逃れようと後ずさる。でも、後ろは壁でクリストファーに囲われるように捕らわれているアイリーンは身動きできなかった。やっとキスから解放されて、アイリーンは肩で息をする。
「逃げるな、アイリーン」
「逃げてなんかないわよ!」
「アイリーンは私のものだ」
「わかってるわよ。公爵様であるクリストファーのものなんでしょ?」
「だから、逃げるな」
またキスされる。前回下唇を噛まれたことを思い出して、舌をひっこめるとクリストファーの舌が執拗にアイリーンの口内をまさぐり、アイリーンの舌に絡みついてくる。お互いの舌と舌が生き物のように絡み合う事が行為自体よりいやらしい感じがしてアイリーンの頬が染まる。それを見たクリストファーの目がギラギラと飢えた獣のように瞬いた。
アイリーンの前開きのワンピースのボタンを器用に外すと、アイリーンの首筋をべろりと舐めた。噛みつかれるかと身構えたが、時折吸い付いたりしているが、舐めるだけのようだ。
「えっ? ちょっと、こんなところで? あとけっこう痣とか跡とか変色してまだらになってるから……クリストファーのせいだけど……見ないでほしいっていうか……あんっ」
首や鎖骨を滑るように舐めると、そのまま胸をはだけて舐めている。
「ね、クリストファー、皆に見えちゃうから、せめてどこかの部屋で、んぁっ!」
胸の尖りを口に含まれて、背筋がぞくっとする。そのまま、ペロペロと舐められてくすぐったさの中になにか違う感覚が混じってくる。胸を舐めながらじっとアイリーンを見つめるクリストファーと目があって、背中にぞくっとしたものが走る。
これを色気っていうのかしら?
相変わらず濃い隈があって、窶れているように見えるクリストファーは健全で健康であった時とは違って、退廃的な色気のようなものが漂っている。
「ここはもう大丈夫なのか?」
アイリーンの上半身をまさぐっていた手がスカートの中に入っていくと、下着の上から股のあたりをさする。アイリーンが無言でうなずくと。ぬるりとしたものが塗り込められ、入口のあたりをほぐされる。そこを触られて、体がびくりと震えた。心では大丈夫だと思っていても、まだ体には蹂躙された記憶が残っているようだ。
「ひどい事はしないで……」
自分がクリストファーになにかを言える立場ではないとわかっているけど、だんだんと怖さがせり上げてきて、涙が滲んでくる。
「もうあんな事はしない」
クリストファーはアイリーンの中を熱心に指でほぐしながら、アイリーンに再びキスをした。
「まだ、固いな……。今回のはアイリーンが気持ち良くなる成分も入っているから、じき楽になる」
「え? それってなに?」
「潤滑油だ。公爵家のお抱えの薬師が配合したものだ。人体に悪影響はない」
そう話す間にも、アイリーンの中でクリストファーの指が蠢く。
「んっんっ……」
クリストファーの指が中をほぐすように、押し広げてくる。前後に差し入れしたり、あちこちを押したりしながら、クリストファーはじっとアイリーンの表情を観察していた。初夜のときとも前回のときとも違う感触にアイリーンは戸惑う。
「痛くはないか?」
「痛くないけど、へんなかんじ……」
中が熱くて、くすぐったいような痒いような不思議な感覚に両足をもじもじさせて、頬を紅潮させてクリストファーを見上げた。
「ごめん、アイリーン、もう我慢できない」
アイリーンの下着を下ろして、足から引き抜くと、右脚を抱えた。
「えっ? ここでするの? ……っあぁ」
そのままクリストファーのものが侵入してくる。ほぐされても、少し軋むような痛みがある。前回のような引き裂かれるような痛みはない。
「痛い?」
「少し」
クリストファーも余裕のない表情で荒い息を繰り返している。しばらく、アイリーンを抱きしめて動かなかったクリストファーだが、ゆるゆると腰を動かし始めると、すぐに腰使いが激しくなっていく。クリストファーは思ったより早く果てた。しかし、果てたというのに、自身のものを抜いてくれない。そのまま、アイリーンを立ったまま抱きしめて額や頬にキスを繰り返している。
「ダ・ン・ナ・サ・マ」
家令のダンの低い声に、びくっとクリストファーが震えた。アイリーンもここが玄関で使用人達が控えているということを思い出して、顔が真っ赤になった。
「さぁ、気が済んだでしょう? 一回奥様を離して、湯でも浴びて下さい」
「……」
「それとも今日はこれでお帰りになりますか?」
「あんっ」
無言でアイリーンから自分のものを引き抜くと、渋々といった様子でアイリーンから離れた。すかさずアンがアイリーンに駆け寄ってくる。
「ご当主様、今、ポケットに入れた物をお返し下さい」
クリストファーは気まずそうな顔をしながら、アンの言う通りおとなしくポケットから、くしゃくしゃになった布のような物を差し出されたアンの手の平に乗せた。その物体をアンは自分のエプロンのポケットにしまう。
「まったく、油断も隙も無い。乱暴者な上に変態なんて、どうなってるんですかね?」
「アン、今ポケットにしまったものは何?」
「奥様の下着ですよ。はー、オカズにでもする気だったんですかね」
「オカズ……?」
アンはぼやきながら、アイリーンをひょいと横抱きにする。
「さ、行きましょう、奥様。ゆーっくり、お風呂に浸かりましょうね」
「アン、今日は私大丈夫だから。一回だったし、そんなにひどくされてないし……だから下ろして。重いでしょう?」
華奢でアイリーンと同じくらいの背の高さのアンに抱きかかえられていることに狼狽えて、アイリーンが訴えるもアンは聞かない。
「タニアさんほどじゃないけど、私も鍛えてるんです。奥様の一人や二人なんてことないです。さっさと奥様回収しないと飢えたご当主様が攫いにきちゃいますからね」
その言葉通り、アンはアイリーンを抱きかかえながらもスイスイと進み、階段もなんなく登って、あっという間に二階のアイリーンの部屋まで着いた。
今回は前回ほどひどくされたわけでもなく時間も短かったが、それでも湯船につかるとほっとした。アンは言葉通りに、アイリーンを隅から隅まで丁寧に洗うと、いつもより時間をかけて肌や髪の手入れをしてくれた。その心遣いがアイリーンにはうれしかった。
「旦那様がお見えになりましたので、お出迎えお願いします」
「アラ、本当に来たのね……」
家令のダンの言葉に、アイリーンは本を閉じた。アイリーンはクリストファーに蹂躙された後、ベッドから出られるようになっても屋敷から出ることはなかった。まだ傷が痛むせいでもあり、またいつ夫が現れるかわからないせいでもある。時間を持て余して、さほど好きでもない読書などをして過ごしている。といっても、読んでいるのは絵の多い図鑑や、絵本、子ども達に教えるための教本などだが。
アイリーンはチラリと傍に控えるアンを見る。アンは一週間、アイリーンの専属を外された後に何事もなかったかのように復帰した。今は表情一つ変えない。その様にほっとした。
「こんな格好でいいかしら? どの道、コルセットははめられないから、ドレスは着られないけど……」
「まだ奥様は療養中ですし、そのままで大丈夫ですよ」
アイリーンはいつも着ているワンピースのスカートを指し示して、ダンに尋ね、ゆっくりと玄関ホールに続く階段を下りる。アイリーンが玄関に控えると、すぐにクリストファーが飛び込んできた。
「ようこそお越しくださいました?」
幽閉された第一夫人が夫を出迎える時になんと言うのが正解なのだろう? 『お帰りなさい、旦那様』かな? こんなのマナーの授業では習わなかった。アイリーンのぎこちない挨拶に、クリストファーの笑みが歪む。
「んむぅ……」
挨拶もなにもなく、いきなりクリストファーはアイリーンの後頭部を掴むと荒々しくキスをする。アイリーンの体が本能的にクリストファーから逃れようと後ずさる。でも、後ろは壁でクリストファーに囲われるように捕らわれているアイリーンは身動きできなかった。やっとキスから解放されて、アイリーンは肩で息をする。
「逃げるな、アイリーン」
「逃げてなんかないわよ!」
「アイリーンは私のものだ」
「わかってるわよ。公爵様であるクリストファーのものなんでしょ?」
「だから、逃げるな」
またキスされる。前回下唇を噛まれたことを思い出して、舌をひっこめるとクリストファーの舌が執拗にアイリーンの口内をまさぐり、アイリーンの舌に絡みついてくる。お互いの舌と舌が生き物のように絡み合う事が行為自体よりいやらしい感じがしてアイリーンの頬が染まる。それを見たクリストファーの目がギラギラと飢えた獣のように瞬いた。
アイリーンの前開きのワンピースのボタンを器用に外すと、アイリーンの首筋をべろりと舐めた。噛みつかれるかと身構えたが、時折吸い付いたりしているが、舐めるだけのようだ。
「えっ? ちょっと、こんなところで? あとけっこう痣とか跡とか変色してまだらになってるから……クリストファーのせいだけど……見ないでほしいっていうか……あんっ」
首や鎖骨を滑るように舐めると、そのまま胸をはだけて舐めている。
「ね、クリストファー、皆に見えちゃうから、せめてどこかの部屋で、んぁっ!」
胸の尖りを口に含まれて、背筋がぞくっとする。そのまま、ペロペロと舐められてくすぐったさの中になにか違う感覚が混じってくる。胸を舐めながらじっとアイリーンを見つめるクリストファーと目があって、背中にぞくっとしたものが走る。
これを色気っていうのかしら?
相変わらず濃い隈があって、窶れているように見えるクリストファーは健全で健康であった時とは違って、退廃的な色気のようなものが漂っている。
「ここはもう大丈夫なのか?」
アイリーンの上半身をまさぐっていた手がスカートの中に入っていくと、下着の上から股のあたりをさする。アイリーンが無言でうなずくと。ぬるりとしたものが塗り込められ、入口のあたりをほぐされる。そこを触られて、体がびくりと震えた。心では大丈夫だと思っていても、まだ体には蹂躙された記憶が残っているようだ。
「ひどい事はしないで……」
自分がクリストファーになにかを言える立場ではないとわかっているけど、だんだんと怖さがせり上げてきて、涙が滲んでくる。
「もうあんな事はしない」
クリストファーはアイリーンの中を熱心に指でほぐしながら、アイリーンに再びキスをした。
「まだ、固いな……。今回のはアイリーンが気持ち良くなる成分も入っているから、じき楽になる」
「え? それってなに?」
「潤滑油だ。公爵家のお抱えの薬師が配合したものだ。人体に悪影響はない」
そう話す間にも、アイリーンの中でクリストファーの指が蠢く。
「んっんっ……」
クリストファーの指が中をほぐすように、押し広げてくる。前後に差し入れしたり、あちこちを押したりしながら、クリストファーはじっとアイリーンの表情を観察していた。初夜のときとも前回のときとも違う感触にアイリーンは戸惑う。
「痛くはないか?」
「痛くないけど、へんなかんじ……」
中が熱くて、くすぐったいような痒いような不思議な感覚に両足をもじもじさせて、頬を紅潮させてクリストファーを見上げた。
「ごめん、アイリーン、もう我慢できない」
アイリーンの下着を下ろして、足から引き抜くと、右脚を抱えた。
「えっ? ここでするの? ……っあぁ」
そのままクリストファーのものが侵入してくる。ほぐされても、少し軋むような痛みがある。前回のような引き裂かれるような痛みはない。
「痛い?」
「少し」
クリストファーも余裕のない表情で荒い息を繰り返している。しばらく、アイリーンを抱きしめて動かなかったクリストファーだが、ゆるゆると腰を動かし始めると、すぐに腰使いが激しくなっていく。クリストファーは思ったより早く果てた。しかし、果てたというのに、自身のものを抜いてくれない。そのまま、アイリーンを立ったまま抱きしめて額や頬にキスを繰り返している。
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家令のダンの低い声に、びくっとクリストファーが震えた。アイリーンもここが玄関で使用人達が控えているということを思い出して、顔が真っ赤になった。
「さぁ、気が済んだでしょう? 一回奥様を離して、湯でも浴びて下さい」
「……」
「それとも今日はこれでお帰りになりますか?」
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「まったく、油断も隙も無い。乱暴者な上に変態なんて、どうなってるんですかね?」
「アン、今ポケットにしまったものは何?」
「奥様の下着ですよ。はー、オカズにでもする気だったんですかね」
「オカズ……?」
アンはぼやきながら、アイリーンをひょいと横抱きにする。
「さ、行きましょう、奥様。ゆーっくり、お風呂に浸かりましょうね」
「アン、今日は私大丈夫だから。一回だったし、そんなにひどくされてないし……だから下ろして。重いでしょう?」
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その言葉通り、アンはアイリーンを抱きかかえながらもスイスイと進み、階段もなんなく登って、あっという間に二階のアイリーンの部屋まで着いた。
今回は前回ほどひどくされたわけでもなく時間も短かったが、それでも湯船につかるとほっとした。アンは言葉通りに、アイリーンを隅から隅まで丁寧に洗うと、いつもより時間をかけて肌や髪の手入れをしてくれた。その心遣いがアイリーンにはうれしかった。
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