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1 クズだった私のこれまで
10 幽閉された公爵夫人
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婚約者で、次期公爵であるクリストファーと結婚して1か月後に、クリストファーにいらないと言われて、領地の隅に追いやられた。その時、アイリーンは現実を受け入れられなかった。
まずは怒りが湧いてきた。
なぜ、自分がこんな理不尽な目に遭わなければならないのか?
ヒステリーを起こし、物や侍女にあたる日々。でも、アイリーンがどれだけ暴れても、周りは何も反応しない。ただ、淡々と壊した物を片付け、粛々とアイリーンの世話をする。そのうちに、アイリーンの周りから壊れそうな物は撤去され、アイリーンの世話は大柄で屈強で、アイリーンが手を出してもびくともしない侍女がするようになった。
次に寂しさと孤独を感じてひたすら懇願した。
誰も話しかけてくれない。話す相手もいない。必要な世話をされる時以外、人の気配もない。もちろん、アイリーンを称賛する人もない。ここにいない母や妹に呼びかけ、ただひたすら、ここから自分を助け出してくれるように願った。
「やあ、アイリーン久しぶり。といっても君の結婚式以来かな? 一年半ぐらい経ったのかな?」
「……マシュー? なに、私を助けに来てくれたの?」
そんなアイリーンの願いが通じたのか、従弟のマシューが訊ねて来てくれた。幼い頃、チビで鈍くさかったマシューにアイリーンは辛辣に当たった。成長して、それなりに見られるように育ったがアイリーンの眼中にはなくて、あまり話したことはない。マシューは同い年のマルティナと仲良くしていた記憶しかない。それでも、追い詰められたアイリーンはマシューがこの状況から助け出しに来てくれたのだと疑わなかった。
「もうだいぶ前の話になるけど、君が結婚した後、マルティナは除籍を願い出て、平民になって、隣国へ渡り、今は商会の息子と結婚して幸せに暮らしている」
「あはははは。マルティナったら、平民になったの。第二夫人か侍女になってわたくしを助けていたらそんな惨めな事にならなかったのに、いい気味だわ」
「今の君よりは全然惨めじゃないし、学園時代から支えてくれた思い人と一緒になれて、自分の存在をないものとしたり、駒のように使う家族から解放されて幸せだと僕は思うけどね」
「あの黒い髪の平民と……」
学園時代、マルティナがブラッドリーと幸せそうに微笑みあっていた光景を思い出して、アイリーンはギリギリと手に持った扇を絞る。
「リリアンも望んで除籍されて、隣国に渡って、ドレスメーカーを立ち上げている子息の実家と養子縁組して、ドレスのデザイナーとしてがんばっているみたいだよ」
「は? リリアンも平民になって、ドレスのデザイナーに? そんなのお父様とお母様が許すはずないじゃない」
「リリアンの移住は学園の入学試験に落ちて、入学できないっていう事情もあったけど。マルティナの除籍と移住は、うちの父上、伯爵家当主代理であり、次期伯爵である僕の後見人でもある父が許可したから、話が進んだんだ。君の父上は領地の管理ができていない上に次世代に継ぐ事を考えていないということで貴族院から爵位譲渡を宣告される手前だったんだ。最後は自らサインをしたけどね。君の父上と母上はもう、伯爵でも伯爵夫人でもない。なんの権限もないんだ。もちろん、今の君を救う力もね」
リリアンて学園に入学できないくらいバカだったのね、と思っていたのもつかの間、その後に続く話の内容がすぐには理解できない。
「そんな……そんな重大な事、わたくしに知らされないはずがないわ……」
「公爵夫人としての社交も最低限の仕事もできなくて、結婚してすぐに夫から見捨てられて、領地の片隅に押し込められているのに? そんな君に誰が情報を教えるというの?」
「うるさいわね! マシュー如きが口を慎みなさいよ!」
頭の中が混乱している所に、自分の境遇を馬鹿にされて、激高してマシューに向かって扇を投げつける。マシューが扇をなんでもない事のように避けたので余計に腹が立った。
「ああ、今日の用件なんだけどね、次期スコールズ家の伯爵として先に言っておこうかと思って。もし、君が離縁されたとしても、伯爵家では受け入れないから。財務省の仕事もクビになって、伯爵家の領地でひっそりと土を耕して生活している君の父上の所に身を寄せるというなら、それぐらいは許可するけど。今後、王都や領地の伯爵家の敷地に足を踏み入れることは許さないから」
「はっ? 離縁? わたくしが?」
「ああ、君はそんなことも聞かされていないのかい? 君に情報が渡ったら、面倒くさいことになるからかな? レッドフォード公爵家の次期公爵は、第二夫人としてフェザーストン侯爵家のアンジェリカ様を娶ったのは知っているかい? 学生時代は君としのぎを削っていたライバルかな? 君が役に立たないから、秘書として次期公爵を支えてた方だよ。まだ、正式に発表されていないけど、ご懐妊の噂も広まっているよ」
「アンジェリカが第二夫人?……懐妊?……そんなこと、そんなこと、わたくしが許さないわ」
冷たい目をしてアイリーンを見つめるマシューを見て、アイリーンは気づいた。マシューはアイリーンを助けるためではなく、とどめを刺すために来たのだ。従弟のマシューは初恋相手である妹のマルティナを虐げていたアイリーンを許していなかったのだ。
父は爵位を取り上げられ、叔父が伯爵家の当主代理となった。
将来的にスコールズ伯爵家はマシューが継ぐ。
父は王宮の仕事もクビになり、父と母になんの力もなくなり、伯爵家の領地の僻地へ追いやられている。
馬鹿にして、利用し、下に見ていた妹達は伯爵家から除籍され、自由になり隣国で愛されて暮らしている。
学園時代にライバルだった侯爵家のアンジェリカが秘書から、公爵家の第二夫人となり、夫の子どもを身ごもっている。
そして、それらの事実はアイリーンに臥せられ、なぜか時間を置いて従弟のマシューから聞かされた。
もう、アイリーンを助けに来てくれる人はいない……
そして、ずっと見下していたマルティナが幸せになったですって?
ああ、許せない許せない、マルティナだけが幸せになるなんて……
その事実はアンジェリカが第二夫人になったことより、アイリーンを打ちのめした。
マシューから聞かされた事実を受け入れたくなくて、アイリーンはローテーブルの茶器を横に薙ぎ払う。ガチャガチャーンと派手に陶器の割れる音が響く。
「ここまでで。お帰りはあちらです」
家令にマシューは退出を諭された。叫び出したアイリーンを屈強な体をした侍女が抱え込み、部屋から連れ出された。視界の隅に、いつものように侍女や侍従が手際よく床に散らばった茶器の破片や、飛び散った紅茶の掃除をして、飛んでいった扇を回収しているのが目に入る。
自分でも狂ったと思った。その日初めて、薬を打たれ、昏倒するように眠った。
まずは怒りが湧いてきた。
なぜ、自分がこんな理不尽な目に遭わなければならないのか?
ヒステリーを起こし、物や侍女にあたる日々。でも、アイリーンがどれだけ暴れても、周りは何も反応しない。ただ、淡々と壊した物を片付け、粛々とアイリーンの世話をする。そのうちに、アイリーンの周りから壊れそうな物は撤去され、アイリーンの世話は大柄で屈強で、アイリーンが手を出してもびくともしない侍女がするようになった。
次に寂しさと孤独を感じてひたすら懇願した。
誰も話しかけてくれない。話す相手もいない。必要な世話をされる時以外、人の気配もない。もちろん、アイリーンを称賛する人もない。ここにいない母や妹に呼びかけ、ただひたすら、ここから自分を助け出してくれるように願った。
「やあ、アイリーン久しぶり。といっても君の結婚式以来かな? 一年半ぐらい経ったのかな?」
「……マシュー? なに、私を助けに来てくれたの?」
そんなアイリーンの願いが通じたのか、従弟のマシューが訊ねて来てくれた。幼い頃、チビで鈍くさかったマシューにアイリーンは辛辣に当たった。成長して、それなりに見られるように育ったがアイリーンの眼中にはなくて、あまり話したことはない。マシューは同い年のマルティナと仲良くしていた記憶しかない。それでも、追い詰められたアイリーンはマシューがこの状況から助け出しに来てくれたのだと疑わなかった。
「もうだいぶ前の話になるけど、君が結婚した後、マルティナは除籍を願い出て、平民になって、隣国へ渡り、今は商会の息子と結婚して幸せに暮らしている」
「あはははは。マルティナったら、平民になったの。第二夫人か侍女になってわたくしを助けていたらそんな惨めな事にならなかったのに、いい気味だわ」
「今の君よりは全然惨めじゃないし、学園時代から支えてくれた思い人と一緒になれて、自分の存在をないものとしたり、駒のように使う家族から解放されて幸せだと僕は思うけどね」
「あの黒い髪の平民と……」
学園時代、マルティナがブラッドリーと幸せそうに微笑みあっていた光景を思い出して、アイリーンはギリギリと手に持った扇を絞る。
「リリアンも望んで除籍されて、隣国に渡って、ドレスメーカーを立ち上げている子息の実家と養子縁組して、ドレスのデザイナーとしてがんばっているみたいだよ」
「は? リリアンも平民になって、ドレスのデザイナーに? そんなのお父様とお母様が許すはずないじゃない」
「リリアンの移住は学園の入学試験に落ちて、入学できないっていう事情もあったけど。マルティナの除籍と移住は、うちの父上、伯爵家当主代理であり、次期伯爵である僕の後見人でもある父が許可したから、話が進んだんだ。君の父上は領地の管理ができていない上に次世代に継ぐ事を考えていないということで貴族院から爵位譲渡を宣告される手前だったんだ。最後は自らサインをしたけどね。君の父上と母上はもう、伯爵でも伯爵夫人でもない。なんの権限もないんだ。もちろん、今の君を救う力もね」
リリアンて学園に入学できないくらいバカだったのね、と思っていたのもつかの間、その後に続く話の内容がすぐには理解できない。
「そんな……そんな重大な事、わたくしに知らされないはずがないわ……」
「公爵夫人としての社交も最低限の仕事もできなくて、結婚してすぐに夫から見捨てられて、領地の片隅に押し込められているのに? そんな君に誰が情報を教えるというの?」
「うるさいわね! マシュー如きが口を慎みなさいよ!」
頭の中が混乱している所に、自分の境遇を馬鹿にされて、激高してマシューに向かって扇を投げつける。マシューが扇をなんでもない事のように避けたので余計に腹が立った。
「ああ、今日の用件なんだけどね、次期スコールズ家の伯爵として先に言っておこうかと思って。もし、君が離縁されたとしても、伯爵家では受け入れないから。財務省の仕事もクビになって、伯爵家の領地でひっそりと土を耕して生活している君の父上の所に身を寄せるというなら、それぐらいは許可するけど。今後、王都や領地の伯爵家の敷地に足を踏み入れることは許さないから」
「はっ? 離縁? わたくしが?」
「ああ、君はそんなことも聞かされていないのかい? 君に情報が渡ったら、面倒くさいことになるからかな? レッドフォード公爵家の次期公爵は、第二夫人としてフェザーストン侯爵家のアンジェリカ様を娶ったのは知っているかい? 学生時代は君としのぎを削っていたライバルかな? 君が役に立たないから、秘書として次期公爵を支えてた方だよ。まだ、正式に発表されていないけど、ご懐妊の噂も広まっているよ」
「アンジェリカが第二夫人?……懐妊?……そんなこと、そんなこと、わたくしが許さないわ」
冷たい目をしてアイリーンを見つめるマシューを見て、アイリーンは気づいた。マシューはアイリーンを助けるためではなく、とどめを刺すために来たのだ。従弟のマシューは初恋相手である妹のマルティナを虐げていたアイリーンを許していなかったのだ。
父は爵位を取り上げられ、叔父が伯爵家の当主代理となった。
将来的にスコールズ伯爵家はマシューが継ぐ。
父は王宮の仕事もクビになり、父と母になんの力もなくなり、伯爵家の領地の僻地へ追いやられている。
馬鹿にして、利用し、下に見ていた妹達は伯爵家から除籍され、自由になり隣国で愛されて暮らしている。
学園時代にライバルだった侯爵家のアンジェリカが秘書から、公爵家の第二夫人となり、夫の子どもを身ごもっている。
そして、それらの事実はアイリーンに臥せられ、なぜか時間を置いて従弟のマシューから聞かされた。
もう、アイリーンを助けに来てくれる人はいない……
そして、ずっと見下していたマルティナが幸せになったですって?
ああ、許せない許せない、マルティナだけが幸せになるなんて……
その事実はアンジェリカが第二夫人になったことより、アイリーンを打ちのめした。
マシューから聞かされた事実を受け入れたくなくて、アイリーンはローテーブルの茶器を横に薙ぎ払う。ガチャガチャーンと派手に陶器の割れる音が響く。
「ここまでで。お帰りはあちらです」
家令にマシューは退出を諭された。叫び出したアイリーンを屈強な体をした侍女が抱え込み、部屋から連れ出された。視界の隅に、いつものように侍女や侍従が手際よく床に散らばった茶器の破片や、飛び散った紅茶の掃除をして、飛んでいった扇を回収しているのが目に入る。
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