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1 クズだった私のこれまで
9 公爵夫人失格の烙印
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久しぶりに会ったクリストファーは無言で、アイリーンを馬車にエスコートする。今日は何の日だったかしら? アイリーンが当たり散らすせいか、最近はアイリーンに仕える侍女たちも必要最低限の事をすると、話もせずさっさと仕事に戻っていってしまう。今日は、簡素な旅の装いで、夫も普段の豪奢な装いではなく同じく簡素な格好をしている。
しかし、途中、宿に泊まりながらの五日間の旅の間、観光することはおろか夫は口を聞くこともなかった。馬車の中や宿では、仕事の書類に目を通していた。
そんな味気ない旅の果てに着いたのは、人里離れた寒村にある公爵家にしては簡素なこぢんまりとした屋敷だった。
「私は反省しているんだ」
アイリーンにあてがわれた部屋を訪れたクリストファーのその言葉に、顔をあげて縋るような目線を向ける。
「自分の見る目のなさに。君はずっと、馬鹿にして見下していた妹に勉学で大事な部分である“考える”部分を肩代わりしてもらっていたんだね。ずっと隣にいたのに気づかなかったよ。確かに君は賢いから、学生時代は上手く隠し通せたんだろうね。
次期公爵だというのに、君が面倒な部分を妹に肩代わりしてもらっていることも、妹が君なんかより余程優秀だということも見抜けなかった。そこは反省する。
ただし、君の提案は却下する。君は知能もその程度だったのか? 次期公爵夫人として考えられないのか? 君の妹は“考える”力があったとしても、貴族令嬢として失格だ。そこの意見は変えない。所作や学力は及第点だが、外見、コミュニケーション能力など―そのあたりは君の得意分野だけど、壊滅的だ。今までの醜聞もある。
第二夫人にすることはまずない。第二夫人になるということは第一夫人になにかあったときに代わりに立つということだぞ、君の妹にそれができるか?さらに一つの家から二人娶るということがまわりからどう見られるか考えたことはあるのか? 妹を侍女にするということはどういう風に見られるか考えたことはあるか? 君はいつも自分の事ばっかりだな」
「あなただって、いつも公爵家のことばっかりじゃない!」
「当たり前だろう。私は公爵家に生まれて、次期公爵となるんだ。君は本当に貴族令嬢なのか?」
「違う、そうじゃなくて。そうだけど、貴族としての自分も大事だけど、人として一人の人として……」
だんだんと息が苦しくなってくる。確かに夫の言うことは正しい。正しいけどなにかが違う。いつも自分がマルティナに話す話し方にそっくりだと思う。力で相手を抑え込んで、自分を通す。それをされてみて、その重さに打ちのめされそうになる。
「それは貴族として、次期公爵夫人として義務を果たした上での話だろう? 私が一番憤っているのはなにかわかるか? まずは、私や公爵家に対して、自分の能力を偽っていたことに対する謝罪はないのか? 公爵家の嫁として不十分な自分への反省や謝罪はないのか? そして、なぜ自分で努力して、今まで誤魔化してきた部分を挽回しようとしないんだ? また、安易に妹を第二夫人や侍女にして、今までと同じように誤魔化そうとするんだ?」
「私だって挽回しようとしたわよ……でも誰も助けてくれないんだもの……あなただって冷たいし……」
今までの経験を、最大限に生かしてソファにしなだれかかり、目線を伏せて涙を瞳いっぱいに貯める。
「君と会うのはこれで最後になる。大丈夫。酷い待遇にはならない。君はこの公爵家の領地の別宅で、ずっと何不自由なく暮らすんだ。死ぬまで。綺麗なドレスも着られるし、美味しい食事も食べられる。世話をしてくれる侍女もいる。ただし、君に仕える者は何一つ話さないし、君がここから出られることもない。君を置いておくのは、公爵家にとっては無駄金だけどね。私や母が君という人間を見抜けなかった勉強代だと思うことにするよ。
公爵家のことは、何も心配いらない。第一夫人である君は重い病を患ってしまい病気療養中で、君の希望もあって秘書として、侯爵令嬢のアンジェリカを雇った。彼女は君とは違って、学園時代の評判通り優秀で、恙なく公爵夫人の抜けた穴を務めてくれているよ。だから、なに一つ心配ないんだ。
そのうち、アンジェリカが第二夫人になるかもしれないね。でも、君は妹を第二夫人に、などと提案するほど寛容な人だから、何も気にならないだろう。噂好きの社交の場でも、きっと、結婚してすぐに病に倒れた悲劇の第一夫人のことなど忘れ去られていくよ。君の散々な結果に終わった次期公爵夫人の茶会の話とともにね。
そうそう、あまりに侍女に当たったり、暴れたり、物を壊すと、医師に注射を打たれるし、癇癪や問題行動が酷いと、本当に君が重い病気になって儚くなってしまうかもしれないよ……」
見たこともないほど、冷たい目をした夫は、公爵家は第二夫人を娶るので大丈夫だという事と、アイリーンが問題行動を起こしたら、どうとでもなると匂わせて、去って行った。
「ひっ、ひっ、……嫌……嫌……嫌ああああぁぁぁぁぁぁぁああ………」
アイリーンの絶叫が屋敷中に響き渡るが、誰も来ることはない。
「助けて……助けて……たすけて……お母様……こんな生活嫌だ……」
今まで築いてきた自信も希望も粉々に砕かれた。
子どものように泣きじゃくる。
「マルティナ……たすけてよ……」
ああ、自分がマルティナにやってきたことが返ってきたのかしら。
あの子の心を粉々に砕いてやったから、今、私の心も砕かれているというの?
アイリーンには人里離れた静かな屋敷で、憎しみと懇願に塗れて孤独に、残りの人生を過ごすしか選択肢はなかった。
しかし、途中、宿に泊まりながらの五日間の旅の間、観光することはおろか夫は口を聞くこともなかった。馬車の中や宿では、仕事の書類に目を通していた。
そんな味気ない旅の果てに着いたのは、人里離れた寒村にある公爵家にしては簡素なこぢんまりとした屋敷だった。
「私は反省しているんだ」
アイリーンにあてがわれた部屋を訪れたクリストファーのその言葉に、顔をあげて縋るような目線を向ける。
「自分の見る目のなさに。君はずっと、馬鹿にして見下していた妹に勉学で大事な部分である“考える”部分を肩代わりしてもらっていたんだね。ずっと隣にいたのに気づかなかったよ。確かに君は賢いから、学生時代は上手く隠し通せたんだろうね。
次期公爵だというのに、君が面倒な部分を妹に肩代わりしてもらっていることも、妹が君なんかより余程優秀だということも見抜けなかった。そこは反省する。
ただし、君の提案は却下する。君は知能もその程度だったのか? 次期公爵夫人として考えられないのか? 君の妹は“考える”力があったとしても、貴族令嬢として失格だ。そこの意見は変えない。所作や学力は及第点だが、外見、コミュニケーション能力など―そのあたりは君の得意分野だけど、壊滅的だ。今までの醜聞もある。
第二夫人にすることはまずない。第二夫人になるということは第一夫人になにかあったときに代わりに立つということだぞ、君の妹にそれができるか?さらに一つの家から二人娶るということがまわりからどう見られるか考えたことはあるのか? 妹を侍女にするということはどういう風に見られるか考えたことはあるか? 君はいつも自分の事ばっかりだな」
「あなただって、いつも公爵家のことばっかりじゃない!」
「当たり前だろう。私は公爵家に生まれて、次期公爵となるんだ。君は本当に貴族令嬢なのか?」
「違う、そうじゃなくて。そうだけど、貴族としての自分も大事だけど、人として一人の人として……」
だんだんと息が苦しくなってくる。確かに夫の言うことは正しい。正しいけどなにかが違う。いつも自分がマルティナに話す話し方にそっくりだと思う。力で相手を抑え込んで、自分を通す。それをされてみて、その重さに打ちのめされそうになる。
「それは貴族として、次期公爵夫人として義務を果たした上での話だろう? 私が一番憤っているのはなにかわかるか? まずは、私や公爵家に対して、自分の能力を偽っていたことに対する謝罪はないのか? 公爵家の嫁として不十分な自分への反省や謝罪はないのか? そして、なぜ自分で努力して、今まで誤魔化してきた部分を挽回しようとしないんだ? また、安易に妹を第二夫人や侍女にして、今までと同じように誤魔化そうとするんだ?」
「私だって挽回しようとしたわよ……でも誰も助けてくれないんだもの……あなただって冷たいし……」
今までの経験を、最大限に生かしてソファにしなだれかかり、目線を伏せて涙を瞳いっぱいに貯める。
「君と会うのはこれで最後になる。大丈夫。酷い待遇にはならない。君はこの公爵家の領地の別宅で、ずっと何不自由なく暮らすんだ。死ぬまで。綺麗なドレスも着られるし、美味しい食事も食べられる。世話をしてくれる侍女もいる。ただし、君に仕える者は何一つ話さないし、君がここから出られることもない。君を置いておくのは、公爵家にとっては無駄金だけどね。私や母が君という人間を見抜けなかった勉強代だと思うことにするよ。
公爵家のことは、何も心配いらない。第一夫人である君は重い病を患ってしまい病気療養中で、君の希望もあって秘書として、侯爵令嬢のアンジェリカを雇った。彼女は君とは違って、学園時代の評判通り優秀で、恙なく公爵夫人の抜けた穴を務めてくれているよ。だから、なに一つ心配ないんだ。
そのうち、アンジェリカが第二夫人になるかもしれないね。でも、君は妹を第二夫人に、などと提案するほど寛容な人だから、何も気にならないだろう。噂好きの社交の場でも、きっと、結婚してすぐに病に倒れた悲劇の第一夫人のことなど忘れ去られていくよ。君の散々な結果に終わった次期公爵夫人の茶会の話とともにね。
そうそう、あまりに侍女に当たったり、暴れたり、物を壊すと、医師に注射を打たれるし、癇癪や問題行動が酷いと、本当に君が重い病気になって儚くなってしまうかもしれないよ……」
見たこともないほど、冷たい目をした夫は、公爵家は第二夫人を娶るので大丈夫だという事と、アイリーンが問題行動を起こしたら、どうとでもなると匂わせて、去って行った。
「ひっ、ひっ、……嫌……嫌……嫌ああああぁぁぁぁぁぁぁああ………」
アイリーンの絶叫が屋敷中に響き渡るが、誰も来ることはない。
「助けて……助けて……たすけて……お母様……こんな生活嫌だ……」
今まで築いてきた自信も希望も粉々に砕かれた。
子どものように泣きじゃくる。
「マルティナ……たすけてよ……」
ああ、自分がマルティナにやってきたことが返ってきたのかしら。
あの子の心を粉々に砕いてやったから、今、私の心も砕かれているというの?
アイリーンには人里離れた静かな屋敷で、憎しみと懇願に塗れて孤独に、残りの人生を過ごすしか選択肢はなかった。
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