幼馴染の境界線

本編

二十六話、耳がおかしくなったようだ

「ごめん、先生。
    今なんていった？」

俺は耳がおかしくなったようだ。

杏恋に殴る蹴るされ過ぎたせいか・・・？

「だから、まわりの迷惑になる痴話喧嘩は
   控えるようにと言ったんだ。」

「いや、なんでそれが朝礼連絡にはいってんの！？」

「校長直々の頼みだからだ」

「嘘だろ！？」

校長先生、何故そのようなことを・・・

「ってか杏恋、他人事にしてんじゃねー！」

「全部、隼人が悪いから知らない」

「手前、喧嘩売ってんなら高値で買うぞ？」

俺と杏恋が睨みあっていると、
げんこつを食らった。

「「暴力反対！」」

「と・に・か・く！」
と先生は俺たちの抗議を無視して続けた。

「お前たち、
    絶対に痴話喧嘩すんなよ！
    するなら二人っきりの時にしろ！！

    これで朝礼は終了！」


「「逃げた！」」

そんなこんなで
朝礼が(一方的に)終わったのであった。