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第5話
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伯爵にぎゅっと抱きよせられて耳元で囁かれた瞬間、ぞくっと全身に震えが走った。
その感覚もまた、ベアグレルには初めての経験だった。
(どうしちゃったの私! クラウラド様に囁かれるだけで身がこわばってしまうなんて! こんな、こんなのって……)
「どりゃーっ!」
伯爵の腕をつかんで思いきり引っぱり、細身の体を背負いあげて芝生の上に叩きつける。
空を見上げる形となった伯爵は、目を丸くするばかりだった。
あぜんとする表情を見下ろして、必死な訴えを繰りだす。
「クラウラド様! 吸血鬼の技を使うのはフェアじゃありませんわ!」
「技!? いえ、なにも使っていないのですが……」
「結婚は! 必ずしていただきますから! もっと心身を鍛えてからにさせてはもらえませんか!」
「ふふっ……、はははは」
伯爵が、仰向けになったまま腹を抱えて笑い出す。
その反応をベアグレルが不思議がっていると、ゆっくりと起きあがった伯爵がその場に膝を突き、胸に手を置いた。
ベアグレルを見上げて、まぶしいものを見るかのように目を細める。
「ではぜひ、未来の夫であるわたくしめにその修行のお供を務めさせていただきたい。そもそもあなたがいらっしゃる山に、我がエンヴィアープ家の屋敷があるのですし」
「それは知らぬ間にお邪魔しました! ですがお供についてはご遠慮くださいませ! ひとりでなければ鍛えられませんもの! レウムクス家伝統の修行は、孤独の中で鍛えることに意義があるのです!」
「だめです。もう片時も貴女と離れたくない。離したくない」
素早く立ち上がった伯爵に、またしても抱きよせられた。
力強い抱擁、衣服越しに伝わるぬくもり。心臓が騒ぎだし、全身が固まる。伯爵の力はおそらく普段のベアグレルであれば難なく振りほどけるはずだった。しかし冷静さを失った今のベアグレルにできることは、息を弾ませながらただ抱擁を受け入れることだけだった。
振り回されっぱなしの状態に混乱しつつ、正直に弱音をこぼす。
「なぜかしら……、あなたに抱きしめられると体が動かなくなってしまいますの。自身を制御できなくなるなんて、まだまだ弱い証拠ですわ」
「私もですよ。貴女に心を奪われた私は、貴女を抱きしめるこの手をどうしても止められないのです。ほら、お互いさまでしょう?」
「そ、そういうものなのでしょうか……?」
「そういうものなのでしょうね、きっと」
温かな声が心に沁みこんできて、本当にそうなんだなという気持ち以外に何も浮かんでこなくなる。
ベアグレルが伯爵の腕の中で固まっていると、不意に抱擁が解かれた。
優しく手を取り上げられる。指が絡められて、腕を引かれる。
手をつないで散歩を再開しようということらしい――。うながされるまま、ベアグレルは騒がしい胸を押さえつつ歩きはじめた。
ゆっくりと歩く間にも伯爵がぎゅっと手を握り締めてきて、その力強さに胸が高鳴る。
(手を握りかえしても大丈夫かしら。力の加減ができずに伯爵の骨を折っちゃったらどうしましょう)
と、ベアグレルが迷っているうちに、伯爵がぽつりとつぶやいた。
「私はこれまでずっと、貴女を山でお見かけするたびに『決してあの人に惹かれてはならない』と自身に言い聞かせてきたのです。必死だった過去の自分に言ってやりたいですよ。『ベアグレル嬢は、自ら私の胸に飛び込んで来てくれた』って」
「そんなに昔から、わたくしに興味をお持ちくださっていたのですか?」
「ええ。誰も寄りつかない山奥に、貴女はおひとりでいらして……。眷属の動物たちから『山で暴れ回ってる人間がいる』と報告があり、警戒しながら様子を見にいってみたら、こんなにも愛らしいお嬢さんだったのですから本当に驚きました」
「その……【愛らしい】という形容はわたくしには似合いませんわ」
「本気で言っているのですか?」
「え? ええ」
しきりにうなずいてみせる。すると、つないだ手が持ち上げられて――御辞儀をする風に頭を下げた伯爵が、ベアグレルの手の甲に唇を寄せた。
その優しい感触にどぎまぎと視線をさまよわせていると、伯爵が、ぎゅっぎゅっと何度か手を握りなおした。重ねたふたりの手の陰で、口元を微笑ませる。
「これは……教えがいがありそうだ」
「お勉強、ですか?」
「ええ。貴女がどれだけ魅力的かって、貴女自身に教え込まないとなりませんね。私以外にその魅力を振りまかれてしまっては、おちおち棺桶の中で眠ってもいられませんので」
「そんな、ないものは振りまきようもありませんし、万が一、あなた以外の男が寄ってきたら……」
「寄ってきたら?」
「――こう!」
めいっぱい足を踏み込んで、ひゅっと音を鳴らして拳を突きだした。
腰を落とした臨戦態勢のまま、将来の夫に振りむいて微笑んでみせる。
「あなたの御心を乱すものはすべて、この拳で必ずや撃退してみせますわ! だから安心してお休みくださいましね?」
「……それは頼もしいですね」
伯爵が、額に手を当てて笑いだした。
笑い涙の浮かんだ目が、月光に照らされてきらきらと輝いている。
その美しさに目を奪われていると、笑いを収めた赤い瞳が空を見上げはじめた。
視線を追って同じ方向を見上げる。すると真ん丸な月は先ほど見たときより高い位置で、夜空の主役となっていた。
「クラウラド様。今宵の月は、一段ときれいですわね」
「そうですね」
「山でお月さまを見上げていたときに思い描いていた夢が、叶ってしまいましたわ」
「夢、ですか?」
「いつか素敵な人と出会えたら、その方とこうして美しい月を眺めてみたいと思っていたんですの。本当に、ありがとうございます」
「そうなのですね。貴女の夢を叶えてあげられて幸せだ」
うれしそうな声に導かれるように、視線を伯爵の方へと向ける。
途端に宝石のような瞳に射すくめられる。
赤々と光る双眸に目を奪われていると、伯爵がそっとまぶたを伏せて顔を近づけてきた。
修行に明け暮れていたベアグレルであっても、仲良くなった男女がこういうときになにをするのかは知っていた。
(も、もしかしてこれは! 口づけをしてくださるのかしら!?)
初めての経験にどきどきしながら、ぎゅっと目を閉じて思いきり唇を突きだした。
「……ふふ」
笑い声が聞こえてくる。
(笑っていらっしゃる!?)
動揺して目を見開いた瞬間。
「わわっ……」
伯爵は唇ではなく頬にキスしてきたのだった。
それでも家族にされるそれとはまったく違う感触に、たちまち顔が燃え上がる。
頭がくらくらして、何も考えられなくなる。
「はわわ……」
心臓が口から飛び出してきそうなくらいどきどきしている。
ベアグレルがぐるぐると目を回していると、ふと伯爵がなにかに気づいた顔をした。
「おや、もしかしてお腹を空かせていらっしゃる? お食事を中断させてしまっておりましたね。そろそろ中に戻りましょうか」
「あ……」
背を向けて歩き出そうとした伯爵の腕に手が伸びる。なにかを思うより先に、ベアグレルの手は伯爵の腕をつかんでいた。
振り返った伯爵が、不思議そうな表情に変わる。
「どうされました?」
「クラウラド様。わたくし今はお食事より……クラウラド様とここで一緒に過ごす方が、うれしいです」
と言った途端にはっとして両手で口を押さえた。
「……夜会でお食事よりしたいことができるなんて、初めてですわ」
「そうなのですね。それは光栄です」
満月より光り輝く笑顔を向けられる。その美しさにときめかずにはいられない。幸せそうな笑顔に、ただただ見とれてしまう。
すると伯爵は改めて顔をほころばせたあと、再び満月を見上げた。ベアグレルもまた伯爵の視線をなぞるように夜空に目を向けて、月のまばゆさに目を細めた。
夜会では、いつもお料理に夢中になってばかりだったのに――。
今はこうして、素敵な吸血鬼様が隣にいてくださる。
(いくら血を飲んでいただいても大丈夫なくらい、たくさん鍛えて、たくさんお腹を満たして差しあげますわ)
涼しい夜風が火照った頬に心地よい。
それ以上に、つなぎ合わせた手から伝わる熱が心に安らぎを与えてくれる。
山奥でいつもひとりで見上げていた月は、ふたりで見ると一段と美しく輝いて見えた。
〈了〉
その感覚もまた、ベアグレルには初めての経験だった。
(どうしちゃったの私! クラウラド様に囁かれるだけで身がこわばってしまうなんて! こんな、こんなのって……)
「どりゃーっ!」
伯爵の腕をつかんで思いきり引っぱり、細身の体を背負いあげて芝生の上に叩きつける。
空を見上げる形となった伯爵は、目を丸くするばかりだった。
あぜんとする表情を見下ろして、必死な訴えを繰りだす。
「クラウラド様! 吸血鬼の技を使うのはフェアじゃありませんわ!」
「技!? いえ、なにも使っていないのですが……」
「結婚は! 必ずしていただきますから! もっと心身を鍛えてからにさせてはもらえませんか!」
「ふふっ……、はははは」
伯爵が、仰向けになったまま腹を抱えて笑い出す。
その反応をベアグレルが不思議がっていると、ゆっくりと起きあがった伯爵がその場に膝を突き、胸に手を置いた。
ベアグレルを見上げて、まぶしいものを見るかのように目を細める。
「ではぜひ、未来の夫であるわたくしめにその修行のお供を務めさせていただきたい。そもそもあなたがいらっしゃる山に、我がエンヴィアープ家の屋敷があるのですし」
「それは知らぬ間にお邪魔しました! ですがお供についてはご遠慮くださいませ! ひとりでなければ鍛えられませんもの! レウムクス家伝統の修行は、孤独の中で鍛えることに意義があるのです!」
「だめです。もう片時も貴女と離れたくない。離したくない」
素早く立ち上がった伯爵に、またしても抱きよせられた。
力強い抱擁、衣服越しに伝わるぬくもり。心臓が騒ぎだし、全身が固まる。伯爵の力はおそらく普段のベアグレルであれば難なく振りほどけるはずだった。しかし冷静さを失った今のベアグレルにできることは、息を弾ませながらただ抱擁を受け入れることだけだった。
振り回されっぱなしの状態に混乱しつつ、正直に弱音をこぼす。
「なぜかしら……、あなたに抱きしめられると体が動かなくなってしまいますの。自身を制御できなくなるなんて、まだまだ弱い証拠ですわ」
「私もですよ。貴女に心を奪われた私は、貴女を抱きしめるこの手をどうしても止められないのです。ほら、お互いさまでしょう?」
「そ、そういうものなのでしょうか……?」
「そういうものなのでしょうね、きっと」
温かな声が心に沁みこんできて、本当にそうなんだなという気持ち以外に何も浮かんでこなくなる。
ベアグレルが伯爵の腕の中で固まっていると、不意に抱擁が解かれた。
優しく手を取り上げられる。指が絡められて、腕を引かれる。
手をつないで散歩を再開しようということらしい――。うながされるまま、ベアグレルは騒がしい胸を押さえつつ歩きはじめた。
ゆっくりと歩く間にも伯爵がぎゅっと手を握り締めてきて、その力強さに胸が高鳴る。
(手を握りかえしても大丈夫かしら。力の加減ができずに伯爵の骨を折っちゃったらどうしましょう)
と、ベアグレルが迷っているうちに、伯爵がぽつりとつぶやいた。
「私はこれまでずっと、貴女を山でお見かけするたびに『決してあの人に惹かれてはならない』と自身に言い聞かせてきたのです。必死だった過去の自分に言ってやりたいですよ。『ベアグレル嬢は、自ら私の胸に飛び込んで来てくれた』って」
「そんなに昔から、わたくしに興味をお持ちくださっていたのですか?」
「ええ。誰も寄りつかない山奥に、貴女はおひとりでいらして……。眷属の動物たちから『山で暴れ回ってる人間がいる』と報告があり、警戒しながら様子を見にいってみたら、こんなにも愛らしいお嬢さんだったのですから本当に驚きました」
「その……【愛らしい】という形容はわたくしには似合いませんわ」
「本気で言っているのですか?」
「え? ええ」
しきりにうなずいてみせる。すると、つないだ手が持ち上げられて――御辞儀をする風に頭を下げた伯爵が、ベアグレルの手の甲に唇を寄せた。
その優しい感触にどぎまぎと視線をさまよわせていると、伯爵が、ぎゅっぎゅっと何度か手を握りなおした。重ねたふたりの手の陰で、口元を微笑ませる。
「これは……教えがいがありそうだ」
「お勉強、ですか?」
「ええ。貴女がどれだけ魅力的かって、貴女自身に教え込まないとなりませんね。私以外にその魅力を振りまかれてしまっては、おちおち棺桶の中で眠ってもいられませんので」
「そんな、ないものは振りまきようもありませんし、万が一、あなた以外の男が寄ってきたら……」
「寄ってきたら?」
「――こう!」
めいっぱい足を踏み込んで、ひゅっと音を鳴らして拳を突きだした。
腰を落とした臨戦態勢のまま、将来の夫に振りむいて微笑んでみせる。
「あなたの御心を乱すものはすべて、この拳で必ずや撃退してみせますわ! だから安心してお休みくださいましね?」
「……それは頼もしいですね」
伯爵が、額に手を当てて笑いだした。
笑い涙の浮かんだ目が、月光に照らされてきらきらと輝いている。
その美しさに目を奪われていると、笑いを収めた赤い瞳が空を見上げはじめた。
視線を追って同じ方向を見上げる。すると真ん丸な月は先ほど見たときより高い位置で、夜空の主役となっていた。
「クラウラド様。今宵の月は、一段ときれいですわね」
「そうですね」
「山でお月さまを見上げていたときに思い描いていた夢が、叶ってしまいましたわ」
「夢、ですか?」
「いつか素敵な人と出会えたら、その方とこうして美しい月を眺めてみたいと思っていたんですの。本当に、ありがとうございます」
「そうなのですね。貴女の夢を叶えてあげられて幸せだ」
うれしそうな声に導かれるように、視線を伯爵の方へと向ける。
途端に宝石のような瞳に射すくめられる。
赤々と光る双眸に目を奪われていると、伯爵がそっとまぶたを伏せて顔を近づけてきた。
修行に明け暮れていたベアグレルであっても、仲良くなった男女がこういうときになにをするのかは知っていた。
(も、もしかしてこれは! 口づけをしてくださるのかしら!?)
初めての経験にどきどきしながら、ぎゅっと目を閉じて思いきり唇を突きだした。
「……ふふ」
笑い声が聞こえてくる。
(笑っていらっしゃる!?)
動揺して目を見開いた瞬間。
「わわっ……」
伯爵は唇ではなく頬にキスしてきたのだった。
それでも家族にされるそれとはまったく違う感触に、たちまち顔が燃え上がる。
頭がくらくらして、何も考えられなくなる。
「はわわ……」
心臓が口から飛び出してきそうなくらいどきどきしている。
ベアグレルがぐるぐると目を回していると、ふと伯爵がなにかに気づいた顔をした。
「おや、もしかしてお腹を空かせていらっしゃる? お食事を中断させてしまっておりましたね。そろそろ中に戻りましょうか」
「あ……」
背を向けて歩き出そうとした伯爵の腕に手が伸びる。なにかを思うより先に、ベアグレルの手は伯爵の腕をつかんでいた。
振り返った伯爵が、不思議そうな表情に変わる。
「どうされました?」
「クラウラド様。わたくし今はお食事より……クラウラド様とここで一緒に過ごす方が、うれしいです」
と言った途端にはっとして両手で口を押さえた。
「……夜会でお食事よりしたいことができるなんて、初めてですわ」
「そうなのですね。それは光栄です」
満月より光り輝く笑顔を向けられる。その美しさにときめかずにはいられない。幸せそうな笑顔に、ただただ見とれてしまう。
すると伯爵は改めて顔をほころばせたあと、再び満月を見上げた。ベアグレルもまた伯爵の視線をなぞるように夜空に目を向けて、月のまばゆさに目を細めた。
夜会では、いつもお料理に夢中になってばかりだったのに――。
今はこうして、素敵な吸血鬼様が隣にいてくださる。
(いくら血を飲んでいただいても大丈夫なくらい、たくさん鍛えて、たくさんお腹を満たして差しあげますわ)
涼しい夜風が火照った頬に心地よい。
それ以上に、つなぎ合わせた手から伝わる熱が心に安らぎを与えてくれる。
山奥でいつもひとりで見上げていた月は、ふたりで見ると一段と美しく輝いて見えた。
〈了〉
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