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23 力を失った勇者
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ギルヴェクスが、ルエリアの隣に踏み出してきた。
それを見たリーダー格の男が『待ってました』と言わんばかりに目をぎらつかせる。
「お? お? 勇者様よお、一般人に手え上げちまっていいのかあ?」
「襲ってきておいて勝手なこと言わないで!」
ルエリアが言い返す横で、ギルヴェクスが剣を持ち上げて真横に構えようとする。しかし力が衰えているのか、その剣身は斜めに傾いていた。
剣の腹に指先を当てて、素早く横になぞる。
魔力持ちの剣士はこうして剣に魔法を掛けて戦う人がいる。中でも剣に複属性の魔法をまとわせられるのは、世界で唯一、勇者ギルヴェクスだけだった。
しかし指先からは、まったく魔力が発生していなかった。
「くっ、魔法が……発動しない……!?」
「なにがしてえんだ勇者様はよお!」
男が楽しげに声を張り上げながら、ギルヴェクスに向かってナイフを振り下ろす。
ギルヴェクスが辛うじてそれを受け止める。しかし、あっさりと剣を取り落としてしまった。
男は一瞬だけ意外そうな表情を浮かべるも、すぐにこれでもかというほどに目を見開いて、気色悪い笑みを満面に浮かべた。
「弱ええええ! なんだァその弱さ! お前本当に魔王を倒した勇者ギルヴェクス・マグナセニアかあ? あ、もしかして戦うのは他の仲間に全部まかせっきりで、お前はただ後ろで守られてたってだけなんじゃねえの? 勇者様は一番年下でお仲間さんから大層可愛がられてたって話だもんなあ! だからお前だけ生き残れたんだろ!」
六人の男たちが、ぎゃはははと腹を抱えて笑いだす。ルエリアは自分のことのように悔しくなり、涙が浮かんできた。
横目で様子を窺う。するとギルヴェクスは完全に動きを止めていた。顔面蒼白になっていて、ひゅっ、と浅い息を何度も繰り返している。
侮辱の言葉が勇者の心を抉った様が見て取れる。ルエリアは悔しさに今にも泣き叫びたい気持ちになった。
(これ以上、ギルヴェクス様を傷付けさせてたまるか……!)
泣いても叫んでも状況は変わらない。ルエリアは一度無理やり息を吸って吐いて、わずかに冷静さを取り戻すと鞄の中から魔法薬の小袋を取り出した。リーダー格の男の胸くそ悪い顔面にそれを思いきり投げつける。以前ロウジバから作った魔法薬の残りだ。
「うっ! またお前、薬を使いやがっ……げほっげほっ」
薄青色の粉が舞う。男はまんまと吸い込んでくれたようだった。顔に汗が浮かびはじめる。
「くそっ、頭が、……お前ら、やっちまえ!」
「おう!」
五人の悪党どもがルエリア目掛けて一斉に駆け出してくる。しびれ薬の効果はすでに切れてしまっているようだった。
「まだ殺すなよ? 反応がないと楽しめねえからなあ……!」
その号令を受けた男たちが、ルエリアを見る目をぎらつかせて、にやりとおぞましい笑みを浮かべる。
その意味するところに悪寒が走る。
(ふざけたことを……! でも怒ってる場合じゃない、どうにかやりすごさないと)
多勢に無勢では、背後で固まるギルヴェクスを守ることもできない。
ルエリアは素早くしゃがみ込むと、地面に両手を突いて簡易結界を張ろうとした。しかし敷布がない状態ではまず結界の形から構築していかなければならないため、発動に時間が掛かってしまった。
「またなんかしようとしてるー? させないよー?」
「ぐうっ……!」
手の甲に強烈な痛みが走る。目の前まで来た猫背の男がルエリアの手を思いきり踏みつけたのだ。靴のかかとが手の甲にめり込む。のたうち回りたくなるほどの強烈な痛みが心臓を抉る。
ルエリアは、踏まれた方の手首を強く握りしめて気を紛らそうとした。その直後。
「うっ! あぐっ……!」
正面から肩を蹴られて仰向けにさせられ、次の瞬間、腹を踏みつけられた。一瞬視界が真っ暗になり、今にも気を失いそうになる。
(耐えろ、耐えろ、ギルヴェクス様をお守りするんだ……!)
奥歯を噛みしめながら必死に自分に言い聞かせて、腹の上に乗ったままの脚に抱きつく。
「なにするつもり……うわっ」
男の脚に氷魔法を掛ける。しかし痛めつけられた体では、思うように魔法を発動できなかった。身をよじらせて男の下から逃れることも、脚を氷で覆って動きを封じることもできない。
「――うっ! うぐっ!」
凍りかけた足が振りかざされ、頬を蹴りつけられる。今度はうつぶせにされて背中を踏みつけられた。
すかさずリーダー格の男の声が聞こえてくる。
「魔力持ちが! 俺たち魔力なしをバカにしやがって!」
ルエリアはその言葉を無視して片手を突いて起き上がり、目の前に立ち尽くす勇者を見上げた。ギルヴェクスは絶望に染まった顔をしながら自分の両手を見下ろしていた。
「早く、早く魔法を出さなければ……魔法を……魔法を……」
ぶつぶつと独り言を繰り返している。見開かれた目は焦点が合っていない。
「これ以上、ギルヴェクス様を、傷付けさせないんだからっ……!」
もはや自分が盾になる以外に勇者を守る術が思いつかない。ルエリアはギルヴェクスに飛びつくと、押し倒した体の上で四つん這いの姿勢になった。ギルヴェクスは完全に無抵抗で、聞き取れない声量で何かをつぶやき続けている。
完全に隙だらけになったルエリアに、男たちがさらに暴行を加えてくる。
「ううっ! くうっ!」
尻と太ももとを蹴り上げられる。
「それで守ってるつもりかあ! 笑わせんな!」
リーダー格の男の声が近づいてくる。さっきぶつけた魔法薬の効果も完全に切れてしまったようだった。
「ぎゃっ!」
尻にナイフを突き立てられた。意識が飛びそうなほどの痛みが心臓を絞り上げる。
続けて男は叫び声を体に叩き込むかのように、ルエリアの脇腹を何度も何度も蹴りつけてきた。
「勇者様よお! お前が! 魔王を倒しちまうもんだから! 弱い魔族をなぶってストレス発散してるだけで稼げたってのによお! 余計なことしてくれやがって!」
(もうこれ以上、ギルヴェクス様を傷付けないで……!)
ルエリアは自分の心の叫びで辛うじて意識を保つと、ギルヴェクスの頭を抱え込んだ。
「聞かなくていいですギルヴェクス様! 急にそれまでの生活を変えなきゃいけなくなって、うまくいかないからってあなたに八つ当たりしたいだけなんです!」
「お前だってそのうちのひとりだろうが! ちょっと俺たちより稼げてたからって偉そうなこと言ってんじゃねえ!」
その言葉を言い聞かせるかのように、執拗に蹴りを入れられる。
腕と背中、脇腹、頭まで硬いブーツで蹴られて、全身に走る痛みに顔をしかめる。それでもルエリアはすぐに顔を綻ばせると、腕の中で動かないギルヴェクスに向かって掠れ声で語り掛けた。
「ギルヴェクス、様……。私、元冒険者だから、ちょっとくらい怪我しても平気です。怪我の薬ならすぐ用意できますし。言いたいことを言って、気が済めば、きっとどこかへ行ってくれるだろうから、そしたらまた薬草摘みを再開しましょ……うぐっ」
硬いブーツが脇腹に入る。強烈な痛みに一瞬意識が霞んでしまった。
奥歯を噛みしめて無理やり己を奮い立たせて、ギルヴェクスを抱き締める腕に力を込める。不意に額から何かが流れ落ちてくる感触がした。頭を蹴られて血が出ているようだった。
「ギルヴェクス様、は、私が、守る……」
そう自分に言い聞かせた瞬間。
「……!?」
ぶわっと全身に魔力の流れを感じて、ルエリアは咄嗟に腕の中を見た。
ギルヴェクスの頬に、ぽつりと血が一滴垂れ落ちていた。
目は血走り、虚空を見つめている。
「あ、あ、……」
小さく声を洩らすごとに、流れる魔力が強くなっていく。あまりの強さにルエリアの髪もスカートも丈の短いケープもその流れに沿って揺れはじめた。シャツまで内側から膨らみだす。
「ギルヴェクス様……!?」
「ぼ、僕の、仲間が……、大切な人たちが……」
ギルヴェクスが浅い呼吸を繰り返す。
濃い空色の瞳が、涙に覆われていった。
それを見たリーダー格の男が『待ってました』と言わんばかりに目をぎらつかせる。
「お? お? 勇者様よお、一般人に手え上げちまっていいのかあ?」
「襲ってきておいて勝手なこと言わないで!」
ルエリアが言い返す横で、ギルヴェクスが剣を持ち上げて真横に構えようとする。しかし力が衰えているのか、その剣身は斜めに傾いていた。
剣の腹に指先を当てて、素早く横になぞる。
魔力持ちの剣士はこうして剣に魔法を掛けて戦う人がいる。中でも剣に複属性の魔法をまとわせられるのは、世界で唯一、勇者ギルヴェクスだけだった。
しかし指先からは、まったく魔力が発生していなかった。
「くっ、魔法が……発動しない……!?」
「なにがしてえんだ勇者様はよお!」
男が楽しげに声を張り上げながら、ギルヴェクスに向かってナイフを振り下ろす。
ギルヴェクスが辛うじてそれを受け止める。しかし、あっさりと剣を取り落としてしまった。
男は一瞬だけ意外そうな表情を浮かべるも、すぐにこれでもかというほどに目を見開いて、気色悪い笑みを満面に浮かべた。
「弱ええええ! なんだァその弱さ! お前本当に魔王を倒した勇者ギルヴェクス・マグナセニアかあ? あ、もしかして戦うのは他の仲間に全部まかせっきりで、お前はただ後ろで守られてたってだけなんじゃねえの? 勇者様は一番年下でお仲間さんから大層可愛がられてたって話だもんなあ! だからお前だけ生き残れたんだろ!」
六人の男たちが、ぎゃはははと腹を抱えて笑いだす。ルエリアは自分のことのように悔しくなり、涙が浮かんできた。
横目で様子を窺う。するとギルヴェクスは完全に動きを止めていた。顔面蒼白になっていて、ひゅっ、と浅い息を何度も繰り返している。
侮辱の言葉が勇者の心を抉った様が見て取れる。ルエリアは悔しさに今にも泣き叫びたい気持ちになった。
(これ以上、ギルヴェクス様を傷付けさせてたまるか……!)
泣いても叫んでも状況は変わらない。ルエリアは一度無理やり息を吸って吐いて、わずかに冷静さを取り戻すと鞄の中から魔法薬の小袋を取り出した。リーダー格の男の胸くそ悪い顔面にそれを思いきり投げつける。以前ロウジバから作った魔法薬の残りだ。
「うっ! またお前、薬を使いやがっ……げほっげほっ」
薄青色の粉が舞う。男はまんまと吸い込んでくれたようだった。顔に汗が浮かびはじめる。
「くそっ、頭が、……お前ら、やっちまえ!」
「おう!」
五人の悪党どもがルエリア目掛けて一斉に駆け出してくる。しびれ薬の効果はすでに切れてしまっているようだった。
「まだ殺すなよ? 反応がないと楽しめねえからなあ……!」
その号令を受けた男たちが、ルエリアを見る目をぎらつかせて、にやりとおぞましい笑みを浮かべる。
その意味するところに悪寒が走る。
(ふざけたことを……! でも怒ってる場合じゃない、どうにかやりすごさないと)
多勢に無勢では、背後で固まるギルヴェクスを守ることもできない。
ルエリアは素早くしゃがみ込むと、地面に両手を突いて簡易結界を張ろうとした。しかし敷布がない状態ではまず結界の形から構築していかなければならないため、発動に時間が掛かってしまった。
「またなんかしようとしてるー? させないよー?」
「ぐうっ……!」
手の甲に強烈な痛みが走る。目の前まで来た猫背の男がルエリアの手を思いきり踏みつけたのだ。靴のかかとが手の甲にめり込む。のたうち回りたくなるほどの強烈な痛みが心臓を抉る。
ルエリアは、踏まれた方の手首を強く握りしめて気を紛らそうとした。その直後。
「うっ! あぐっ……!」
正面から肩を蹴られて仰向けにさせられ、次の瞬間、腹を踏みつけられた。一瞬視界が真っ暗になり、今にも気を失いそうになる。
(耐えろ、耐えろ、ギルヴェクス様をお守りするんだ……!)
奥歯を噛みしめながら必死に自分に言い聞かせて、腹の上に乗ったままの脚に抱きつく。
「なにするつもり……うわっ」
男の脚に氷魔法を掛ける。しかし痛めつけられた体では、思うように魔法を発動できなかった。身をよじらせて男の下から逃れることも、脚を氷で覆って動きを封じることもできない。
「――うっ! うぐっ!」
凍りかけた足が振りかざされ、頬を蹴りつけられる。今度はうつぶせにされて背中を踏みつけられた。
すかさずリーダー格の男の声が聞こえてくる。
「魔力持ちが! 俺たち魔力なしをバカにしやがって!」
ルエリアはその言葉を無視して片手を突いて起き上がり、目の前に立ち尽くす勇者を見上げた。ギルヴェクスは絶望に染まった顔をしながら自分の両手を見下ろしていた。
「早く、早く魔法を出さなければ……魔法を……魔法を……」
ぶつぶつと独り言を繰り返している。見開かれた目は焦点が合っていない。
「これ以上、ギルヴェクス様を、傷付けさせないんだからっ……!」
もはや自分が盾になる以外に勇者を守る術が思いつかない。ルエリアはギルヴェクスに飛びつくと、押し倒した体の上で四つん這いの姿勢になった。ギルヴェクスは完全に無抵抗で、聞き取れない声量で何かをつぶやき続けている。
完全に隙だらけになったルエリアに、男たちがさらに暴行を加えてくる。
「ううっ! くうっ!」
尻と太ももとを蹴り上げられる。
「それで守ってるつもりかあ! 笑わせんな!」
リーダー格の男の声が近づいてくる。さっきぶつけた魔法薬の効果も完全に切れてしまったようだった。
「ぎゃっ!」
尻にナイフを突き立てられた。意識が飛びそうなほどの痛みが心臓を絞り上げる。
続けて男は叫び声を体に叩き込むかのように、ルエリアの脇腹を何度も何度も蹴りつけてきた。
「勇者様よお! お前が! 魔王を倒しちまうもんだから! 弱い魔族をなぶってストレス発散してるだけで稼げたってのによお! 余計なことしてくれやがって!」
(もうこれ以上、ギルヴェクス様を傷付けないで……!)
ルエリアは自分の心の叫びで辛うじて意識を保つと、ギルヴェクスの頭を抱え込んだ。
「聞かなくていいですギルヴェクス様! 急にそれまでの生活を変えなきゃいけなくなって、うまくいかないからってあなたに八つ当たりしたいだけなんです!」
「お前だってそのうちのひとりだろうが! ちょっと俺たちより稼げてたからって偉そうなこと言ってんじゃねえ!」
その言葉を言い聞かせるかのように、執拗に蹴りを入れられる。
腕と背中、脇腹、頭まで硬いブーツで蹴られて、全身に走る痛みに顔をしかめる。それでもルエリアはすぐに顔を綻ばせると、腕の中で動かないギルヴェクスに向かって掠れ声で語り掛けた。
「ギルヴェクス、様……。私、元冒険者だから、ちょっとくらい怪我しても平気です。怪我の薬ならすぐ用意できますし。言いたいことを言って、気が済めば、きっとどこかへ行ってくれるだろうから、そしたらまた薬草摘みを再開しましょ……うぐっ」
硬いブーツが脇腹に入る。強烈な痛みに一瞬意識が霞んでしまった。
奥歯を噛みしめて無理やり己を奮い立たせて、ギルヴェクスを抱き締める腕に力を込める。不意に額から何かが流れ落ちてくる感触がした。頭を蹴られて血が出ているようだった。
「ギルヴェクス様、は、私が、守る……」
そう自分に言い聞かせた瞬間。
「……!?」
ぶわっと全身に魔力の流れを感じて、ルエリアは咄嗟に腕の中を見た。
ギルヴェクスの頬に、ぽつりと血が一滴垂れ落ちていた。
目は血走り、虚空を見つめている。
「あ、あ、……」
小さく声を洩らすごとに、流れる魔力が強くなっていく。あまりの強さにルエリアの髪もスカートも丈の短いケープもその流れに沿って揺れはじめた。シャツまで内側から膨らみだす。
「ギルヴェクス様……!?」
「ぼ、僕の、仲間が……、大切な人たちが……」
ギルヴェクスが浅い呼吸を繰り返す。
濃い空色の瞳が、涙に覆われていった。
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