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10 魔法薬師の天敵
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「すっすみません気づかなくて! なにか御用ですか!?」
ルエリアは、咳き込んで涙目になった目をしきりにまばたかせながら、あたふたと椅子から立ち上がった。両手を体の両側に沿わせてぴんと背筋を伸ばす。
ルエリアが姿勢を正した直後、ヘレディガーが隣に立つ少年を手で指し示した。
「ご紹介いたします。こちらは王立医師会よりお越しくださっております、ゼルウィド・エイネアズラカ様です。週三回、こちらに通ってくださっております」
(王立医師会のお医者様!?)
少年の白衣には、立派な紋章が刺繍されていた。十歳にも満たないように見える背の低い少年は、確かに医師のようだった。色白の肌、耳の上できっちり切り揃えられた濃い金髪、淡い茶色の目。
(お人形さんみたい。かわいい子だなあ)
ルエリアがにこにこしてしまいそうになった矢先、少年医師はその感想に釘を刺すかのような、冷ややかな視線をぶつけてきた。
厳しい眼差しをぶつけられたルエリアは、ゆるんだ気持ちを引き締め直すと、兵士のようにびしっと背筋を伸ばして挨拶した。
「ど、どうも、初めまして! 魔法薬師のルエリア・ウィノーバルって言います!」
無駄に声を大きくしてしまったせいか、無言で眉をひそめられた。
(ひい~怖いよう)
魔法薬師の天敵ともいえる医師を前にして、ルエリアは魔族と対峙したときとはまた違った怖さを感じていた。
少年医師が、幼げな声ながらも棘のある口調で畳みかけてくる。
「冒険者風情が、調子に乗らないでいただきたい」
「元です! 元冒険者です!」
「だからなんだというのですか」
ぷいっ、と音が聞こえてきそうなくらい勢いよく顔をそむけられてしまった。濃い金色の髪が、その動きでさらっと広がる。
あどけない声は完全に少年なのに、言葉の端々に賢さがにじみ出ている。こんなに幼くても、本当に王城勤めのお医者様なのだなと思い知らされる。
(この子、いくつなんだろう!? 規格外の天才って意外とどこにでもいるもんだなあ)
城郭都市を拠点とする冒険者の中にも、天才的な少年少女がひとりずついた。
ルエリアは、大規模な作戦行動――魔王城へと続く山道における掃討作戦――に参加した際、彼らを遠巻きに見たことがあった。
凄腕の治癒魔導師や闇魔導師である彼らは、周りから称賛を浴びながらも冷静に自分の仕事をこなしていた。その様子は、歴戦の勇士そのものの立派さだった。
当時のことを懐かしく思い出していると、執事が少年医師に向き直り、手のひらを上にした手でルエリアを指した。
「こちらのルエリア様が、現在ギルヴェクス様がお飲みになっている魔法薬をお作りになった方です」
「この者が……。ちっ」
(舌打ち!? 今、舌打ちした!?)
「……私は魔法薬など認めていませんから」
(だよね~! お医者様は魔法薬お嫌いだものね~!)
魔法薬を嫌っている医者は多いと世間では言われている。
魔法薬が発明されたのは、百年ほど前。それまでは、病気は医者による投薬、外傷は治癒魔法士の魔法、と完全に役割が分かれていたという。
そこへ魔法薬の登場により、医学の領域を侵食しはじめた。
医者に言わせてみれば『魔法薬などという得体の知れない治療薬など認めてなるものか』という感覚を覚えるらしい。
ルエリアはこれまで医者と接する機会はほとんどなかったため、こうしてじかに敵意を向けられるのは初めてだった。
聡明な顔付きをした少年が、ヘレディガーを見上げて問いかける。
「ギルヴェクス様は、この者についてなんとおっしゃって……はっ」
白けた風な目付きをしていた目が、これでもかと言わんばかりに大きく見開かれた。
「まさかギルヴェクス様が、この者の滞在許可をお出しになったというのですか!?」
「はい。おっしゃる通りでございます、ゼルウィド様」
「なんということだ……」
膝を突き、がっくりとうなだれる。金色の髪が、その動きを追うようにさらさらと流れ落ちていく。
(なになに!? どうしたの!?)
ルエリアが一歩下がっておろおろしていると、絞り出すような声が聞こえてきた。
「ギルヴェクス様は、魔王討伐の旅の最中に魔法薬もお使いになっていたようですから、魔法薬師にも抵抗がないということなのでしょうが……」
(口調は硬いのに、舌ったらずだからかな、とってもかわいいなあ)
などとルエリアが目の前の出来事から若干逸れた感想を抱いていると、ヘレディガーが足音も立てずに近づいてきた。ルエリアに耳打ちする。
「(ゼルウィド様は、以前は住み込みでギルヴェクス様を診てくださっておりました。しかし、一時期ギルヴェクス様がひどく荒れてしまわれて一切の診療を拒絶なさった際に、容体を安定させるために常駐の体制をやめ、通いに切り替えたという経緯がございます。その件に関してはゼルウィド様に問題があったわけでは決してなく、休薬期間中にギルヴェクス様が錯乱されてしまったという事情でございますので、貴女様が滞在を許されたことに動揺なさるのは致し方ありません)」
「(なるほど……)」
医師の作る医療薬というものは、魔法薬と違って長期間の継続使用はご法度だ。
一方で、魔法薬であれば継続使用したところで効きが悪くなってくることもなければ依存性もない。そこもまた魔法薬の長所だった。
とはいえ魔法薬師の魔法技術が足りなければそこまで高い性能は持たせられない。
下手な魔法薬師が作った薬は、ものの数回でまったく効かなくなったりだとか、ひどい依存性を持っていたりする。
作り手によって品質に著しく差が出るせいで、低品質の魔法薬を知らずに飲んでしまい、薬害に遭った人が医者を頼るケースもある。
その点においても医者が魔法薬師を『うさんくさい薬を作る医者気取りの者ども』と嫌う一因となっているのだ。
ルエリアがどう声を掛けたらいいものか困っていると、少年医師がのろのろと立ち上がった。
白衣を軽く払ってから、拳を口元にやって咳払いする。
「騒いでしまって失礼しました。あなたの魔法薬のおかげでギルヴェクス様が以前よりお休みになれているのは確かです。先ほどは衝動的に無礼な発言をしてしまいましたが、これからは魔法薬と、魔法薬師に対する認識を改めることといたします」
「お、恐れ入ります……!」
まさか医師からそんな言葉を聞けるとは思わず、ルエリアは身が引き締まる思いがしたのだった。
***
その日の夜のこと。
ヘレディガーが夕食の食器を片付けに来てくれたタイミングで、ルエリアは気になっていたことを思い切って尋ねてみることにした。
「あの、こんなことをお尋ねしてよいものかわからないのですが……。このお屋敷にお勤めのみなさんも、ストレスをお抱えになっていらっしゃるのではないでしょうか。職業柄、みなさんのご様子が少し気になってしまいまして」
昼間、ルエリアに声を掛けてきた中年メイドの言葉を思い出す。『あんた、何か企んでやしないだろうね』――主人を思えばこその、新参者への警戒。
執事であるヘレディガーもまた、体調を崩している勇者のそばで多くの時間を過ごし、心労を重ねているかも知れない。
ヘレディガーの青い目は一瞬視線を逸らしたあと、すぐにルエリアをまっすぐに見た。
ルエリアは、咳き込んで涙目になった目をしきりにまばたかせながら、あたふたと椅子から立ち上がった。両手を体の両側に沿わせてぴんと背筋を伸ばす。
ルエリアが姿勢を正した直後、ヘレディガーが隣に立つ少年を手で指し示した。
「ご紹介いたします。こちらは王立医師会よりお越しくださっております、ゼルウィド・エイネアズラカ様です。週三回、こちらに通ってくださっております」
(王立医師会のお医者様!?)
少年の白衣には、立派な紋章が刺繍されていた。十歳にも満たないように見える背の低い少年は、確かに医師のようだった。色白の肌、耳の上できっちり切り揃えられた濃い金髪、淡い茶色の目。
(お人形さんみたい。かわいい子だなあ)
ルエリアがにこにこしてしまいそうになった矢先、少年医師はその感想に釘を刺すかのような、冷ややかな視線をぶつけてきた。
厳しい眼差しをぶつけられたルエリアは、ゆるんだ気持ちを引き締め直すと、兵士のようにびしっと背筋を伸ばして挨拶した。
「ど、どうも、初めまして! 魔法薬師のルエリア・ウィノーバルって言います!」
無駄に声を大きくしてしまったせいか、無言で眉をひそめられた。
(ひい~怖いよう)
魔法薬師の天敵ともいえる医師を前にして、ルエリアは魔族と対峙したときとはまた違った怖さを感じていた。
少年医師が、幼げな声ながらも棘のある口調で畳みかけてくる。
「冒険者風情が、調子に乗らないでいただきたい」
「元です! 元冒険者です!」
「だからなんだというのですか」
ぷいっ、と音が聞こえてきそうなくらい勢いよく顔をそむけられてしまった。濃い金色の髪が、その動きでさらっと広がる。
あどけない声は完全に少年なのに、言葉の端々に賢さがにじみ出ている。こんなに幼くても、本当に王城勤めのお医者様なのだなと思い知らされる。
(この子、いくつなんだろう!? 規格外の天才って意外とどこにでもいるもんだなあ)
城郭都市を拠点とする冒険者の中にも、天才的な少年少女がひとりずついた。
ルエリアは、大規模な作戦行動――魔王城へと続く山道における掃討作戦――に参加した際、彼らを遠巻きに見たことがあった。
凄腕の治癒魔導師や闇魔導師である彼らは、周りから称賛を浴びながらも冷静に自分の仕事をこなしていた。その様子は、歴戦の勇士そのものの立派さだった。
当時のことを懐かしく思い出していると、執事が少年医師に向き直り、手のひらを上にした手でルエリアを指した。
「こちらのルエリア様が、現在ギルヴェクス様がお飲みになっている魔法薬をお作りになった方です」
「この者が……。ちっ」
(舌打ち!? 今、舌打ちした!?)
「……私は魔法薬など認めていませんから」
(だよね~! お医者様は魔法薬お嫌いだものね~!)
魔法薬を嫌っている医者は多いと世間では言われている。
魔法薬が発明されたのは、百年ほど前。それまでは、病気は医者による投薬、外傷は治癒魔法士の魔法、と完全に役割が分かれていたという。
そこへ魔法薬の登場により、医学の領域を侵食しはじめた。
医者に言わせてみれば『魔法薬などという得体の知れない治療薬など認めてなるものか』という感覚を覚えるらしい。
ルエリアはこれまで医者と接する機会はほとんどなかったため、こうしてじかに敵意を向けられるのは初めてだった。
聡明な顔付きをした少年が、ヘレディガーを見上げて問いかける。
「ギルヴェクス様は、この者についてなんとおっしゃって……はっ」
白けた風な目付きをしていた目が、これでもかと言わんばかりに大きく見開かれた。
「まさかギルヴェクス様が、この者の滞在許可をお出しになったというのですか!?」
「はい。おっしゃる通りでございます、ゼルウィド様」
「なんということだ……」
膝を突き、がっくりとうなだれる。金色の髪が、その動きを追うようにさらさらと流れ落ちていく。
(なになに!? どうしたの!?)
ルエリアが一歩下がっておろおろしていると、絞り出すような声が聞こえてきた。
「ギルヴェクス様は、魔王討伐の旅の最中に魔法薬もお使いになっていたようですから、魔法薬師にも抵抗がないということなのでしょうが……」
(口調は硬いのに、舌ったらずだからかな、とってもかわいいなあ)
などとルエリアが目の前の出来事から若干逸れた感想を抱いていると、ヘレディガーが足音も立てずに近づいてきた。ルエリアに耳打ちする。
「(ゼルウィド様は、以前は住み込みでギルヴェクス様を診てくださっておりました。しかし、一時期ギルヴェクス様がひどく荒れてしまわれて一切の診療を拒絶なさった際に、容体を安定させるために常駐の体制をやめ、通いに切り替えたという経緯がございます。その件に関してはゼルウィド様に問題があったわけでは決してなく、休薬期間中にギルヴェクス様が錯乱されてしまったという事情でございますので、貴女様が滞在を許されたことに動揺なさるのは致し方ありません)」
「(なるほど……)」
医師の作る医療薬というものは、魔法薬と違って長期間の継続使用はご法度だ。
一方で、魔法薬であれば継続使用したところで効きが悪くなってくることもなければ依存性もない。そこもまた魔法薬の長所だった。
とはいえ魔法薬師の魔法技術が足りなければそこまで高い性能は持たせられない。
下手な魔法薬師が作った薬は、ものの数回でまったく効かなくなったりだとか、ひどい依存性を持っていたりする。
作り手によって品質に著しく差が出るせいで、低品質の魔法薬を知らずに飲んでしまい、薬害に遭った人が医者を頼るケースもある。
その点においても医者が魔法薬師を『うさんくさい薬を作る医者気取りの者ども』と嫌う一因となっているのだ。
ルエリアがどう声を掛けたらいいものか困っていると、少年医師がのろのろと立ち上がった。
白衣を軽く払ってから、拳を口元にやって咳払いする。
「騒いでしまって失礼しました。あなたの魔法薬のおかげでギルヴェクス様が以前よりお休みになれているのは確かです。先ほどは衝動的に無礼な発言をしてしまいましたが、これからは魔法薬と、魔法薬師に対する認識を改めることといたします」
「お、恐れ入ります……!」
まさか医師からそんな言葉を聞けるとは思わず、ルエリアは身が引き締まる思いがしたのだった。
***
その日の夜のこと。
ヘレディガーが夕食の食器を片付けに来てくれたタイミングで、ルエリアは気になっていたことを思い切って尋ねてみることにした。
「あの、こんなことをお尋ねしてよいものかわからないのですが……。このお屋敷にお勤めのみなさんも、ストレスをお抱えになっていらっしゃるのではないでしょうか。職業柄、みなさんのご様子が少し気になってしまいまして」
昼間、ルエリアに声を掛けてきた中年メイドの言葉を思い出す。『あんた、何か企んでやしないだろうね』――主人を思えばこその、新参者への警戒。
執事であるヘレディガーもまた、体調を崩している勇者のそばで多くの時間を過ごし、心労を重ねているかも知れない。
ヘレディガーの青い目は一瞬視線を逸らしたあと、すぐにルエリアをまっすぐに見た。
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