1 / 6
第1話
しおりを挟む
一度でいいから、誰かと心を通わせてみたかった――。
ラティミーナ・マクリルア伯爵令嬢は、王城の広間の片隅でひとり佇んでいた。
五年間過ごした王立学園の卒業記念パーティーであっても、気さくに話せる相手は誰もいない。
遠巻きに見てくる令嬢たちの、ひそひそ話が聞こえてくる。
「ラティミーナ様の、あの赤い目でにらまれると、化け物に見つめられているようで背筋が凍りますわ」
「あれで王子殿下の婚約者だなんて、信じられませんわよね」
「相変わらず見事な白髪ですこと」
口々に好き放題言ってから、扇子の陰で高笑いしはじめる。
ラティミーナの腰まである長さの髪の色は、実際には白金色だ。髪色は母譲りであっても、目の色に関しては両親のどちらからも受け継いでいない。母方の数代前にもいたはずだと母は話してくれたものの、それで心が救われるわけではなかった。
ラティミーナは幼いころ、婚約者である王子から頬を染めて見とれられることが何度もあった。つまり、面食いの王子のお眼鏡にかなう程度の見た目ではあるようだった。
しかし、ただでさえ人々から避けられる特徴を持つ令嬢と交流を持とうとする物好きは、五年間の学園生活でひとりも現れなかった。
五歳のころから見てきた豪奢なシャンデリアも、今日で見納めとなる。ラティミーナはきらびやかな灯りを見上げると、静かに息を吐きだした。
このパーティーで、ラティミーナの婚約者であるディネアック・ルシタジュフ第一王子から重大な発表があると、以前から噂されていた。人々は会話に花を咲かせながらも、ときおり王子の方をちらちらと見ては、事態が動きだす瞬間を今かと待ち構えていた。
重大発表とは――王子の婚約発表。
ラティミーナは、まだ自身の婚約者であるはずのディネアック王子を見た。輝く金色の髪、淡い空色の瞳。
その瞳をうっとりと見上げて、恋人の距離で王子に寄り添うのは、モシェニネ・テオリューク男爵令嬢。流行がふんだんに取り入れられた派手なドレスは、大富豪である父親にねだって売れっ子の針子に作らせたものらしい。彼女はラティミーナが何の興味を示さなくても、自慢話をぺらぺらと浴びせてくるのだ。
本来なら一国の王子と並びたてるはずもない男爵令嬢と婚約するにあたり、まずラティミーナとの婚約破棄がおこなわれる。そのことは、ラティミーナはすでに知っていた。
なぜなら、ラティミーナの方から何も尋ねてもいないのに、ずかずかと近寄ってきたモシェニネが自慢してきたからである――『ディネアック様は、卒業パーティーであんたを捨てるおつもりだから、覚悟しておきなさい』と。
学園で過ごした日々を語らう声が、若干の落ち着きを見せはじめたころ。
ディネアック王子が広間の中央に歩み出た。ついにこのときが来たかと、人々が目を爛々とさせて王子を見る。
視線の集まる王子の表情は、ラティミーナがこれまでに見たことがないほどに晴れやかだった。
王子の隣には、男爵令嬢モシェニネが付き従っている。その顔は上機嫌な笑みを浮かべていて、いよいよ自分が正式に王子の伴侶として認められるという期待感に満ちあふれていた。
ディネアック王子が、無言でラティミーナに鋭い視線を突き刺して、かすかにあごを上げて合図を送ってくる。正面に来いということらしい。
壁際に立っていたラティミーナに、人々が一斉に振り返る。無数の好奇の視線を浴びたラティミーナは、体の前で両手を重ね合わせて静かに息を吸い込むと、そっと吐きだした。『心を乱してはならぬ』と今まで執拗に訓練させられてきたせいで、反射的にその行動が出てしまうのだ。
(ついに、このときが来たのね)
つらく苦しい妃教育と、感情を抑える訓練から解放される――。
喜びに沸き立つ心を、再び深呼吸で落ち着かせる。負の感情だけでなく明るい感情もまた心の揺れであるからと、抑えるように教育係に言いつけられてきたのだった。
ディネアック・ルシタジュフ第一王子との婚約は、ラティミーナの父であるマクリルア伯爵は望んではいなかった。王国の将来を左右するその重大な取り決めは、生まれつき強大な魔力を持つラティミーナを王家に取り込むための王命だった。
ラティミーナの十一か月後に生まれたディネアック王子は、生まれた瞬間からラティミーナとの婚約が決定していた。そのせいで王子は『自分で相手を選ばせてもらえなかった』という不満を常にいだいていたらしい。
その結果、王立学園内で見初めた相手――モシェニネ・テオリューク男爵令嬢――を何としても我が妃にする、自身の愛を貫き通すのだなどと、周囲のいさめる声を無視し続けてきたのだった。
ひそひそ話があちらこちらから聞こえてくる中、ラティミーナは広間の中央で足を止めると、ディネアック王子と向かい合った。
王子の陰で、モシェニネが口の端を吊り上げる。王子の見えない位置でしか見せない悪意に満ちた表情。ラティミーナは見飽きたその顔から即座に視線を外すと、まっすぐに王子を見た。
ディネアック王子が、淡い空色の瞳を輝かせながら、誇らしげな声を広間に響かせる。
「ラティミーナ・マクリルア。貴様との婚約を破棄させてもらう!」
『謹んでお受けいたします』――ラティミーナがそう答えようと、ドレスの裾を持ち上げて息を吸った次の瞬間。
耳を疑うような宣告が下された。
「もはや貴様は用済みだ。よって貴様に【封印刑】を科す!」
「なんですって……!?」
予想だにしなかった刑の言い渡しに、ラティミーナは目を見開いた。
心臓がひとつ、どくんと脈打つ。
いけない、動揺してしまった――。自身の心の揺らぎに気づくも後の祭り、広間のあちらこちらから悲鳴が上がる。
「く、苦しいっ……!」
「ああっ……!」
男女の悲痛な声に続けて、とある令息は青ざめた顔をしてその場に膝を突き、またとある令嬢は額に手を当てて卒倒する。その光景を目の当たりにした人々の間に、ざわめきが広がっていく。
過去に類を見ないほどの膨大な魔力を保持するラティミーナは、わずかに心が揺らぐだけで、魔力の波動を周囲に放ってしまうのだ。
代々魔力の強い王族や高位貴族であれば、ただ『魔力が漏れているな』程度の感覚しか覚えないという。しかし魔力量の少ない下位貴族や一般市民には、魔力中毒症に似た症状を生じさせてしまう。吐き気やめまい、貧血等々。
王子に隠れるようにして立つモシェニネ男爵令嬢が、顔をしかめて王子にしがみつく。
「うう……、ディネアック様、ラティミーナ様は、あのようにしていつも、魔力の少ない私に強烈で邪悪な魔力をぶつけてきて……。私をっ、苦しめて面白がって……はあっ、はあっ」
「ああ、モシェニネ、なんとかわいそうに。私に身を預けるがよい」
モシェニネが、わざとらしく足元をふらつかせながら平然とうそをつく。ラティミーナはこれまで、いくら彼女に挑発されようとも心を揺さぶられたことはなかった。
ラティミーナが感情を抑える訓練を受けさせられていたのは、たった今起こしてしまった現象が理由だった。
【魔力過多症】――国内で最も魔力量の多い王族をはるかにしのぐ、膨大な魔力を持つ特異体質。
その魔力量たるや、ラティミーナが産声を上げた瞬間に、ルシタジュフ王国の隅々にまで魔力の波動が行き渡ったと言われている。それどころか隣国から『何事か』と早馬が駆けつけるほどの事態だったという。
(ディネアック様は、私に『封印刑を科す』と、そうおっしゃったの? 百年前に禁じられた刑罰なのに……!)
ラティミーナは何度も呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせようとした。
しかし思いもよらない宣告を突き付けられてしまった今や、早鐘を打つ心臓はますます騒がしくなっていく。
体をこわばらせて黙り込んだラティミーナに、王子が得意げな笑みを浮かべて、さらなる追い打ちをかける。
「やはりな。貴様はいまだ魔力の制御ができておらぬではないか」
ラティミーナ・マクリルア伯爵令嬢は、王城の広間の片隅でひとり佇んでいた。
五年間過ごした王立学園の卒業記念パーティーであっても、気さくに話せる相手は誰もいない。
遠巻きに見てくる令嬢たちの、ひそひそ話が聞こえてくる。
「ラティミーナ様の、あの赤い目でにらまれると、化け物に見つめられているようで背筋が凍りますわ」
「あれで王子殿下の婚約者だなんて、信じられませんわよね」
「相変わらず見事な白髪ですこと」
口々に好き放題言ってから、扇子の陰で高笑いしはじめる。
ラティミーナの腰まである長さの髪の色は、実際には白金色だ。髪色は母譲りであっても、目の色に関しては両親のどちらからも受け継いでいない。母方の数代前にもいたはずだと母は話してくれたものの、それで心が救われるわけではなかった。
ラティミーナは幼いころ、婚約者である王子から頬を染めて見とれられることが何度もあった。つまり、面食いの王子のお眼鏡にかなう程度の見た目ではあるようだった。
しかし、ただでさえ人々から避けられる特徴を持つ令嬢と交流を持とうとする物好きは、五年間の学園生活でひとりも現れなかった。
五歳のころから見てきた豪奢なシャンデリアも、今日で見納めとなる。ラティミーナはきらびやかな灯りを見上げると、静かに息を吐きだした。
このパーティーで、ラティミーナの婚約者であるディネアック・ルシタジュフ第一王子から重大な発表があると、以前から噂されていた。人々は会話に花を咲かせながらも、ときおり王子の方をちらちらと見ては、事態が動きだす瞬間を今かと待ち構えていた。
重大発表とは――王子の婚約発表。
ラティミーナは、まだ自身の婚約者であるはずのディネアック王子を見た。輝く金色の髪、淡い空色の瞳。
その瞳をうっとりと見上げて、恋人の距離で王子に寄り添うのは、モシェニネ・テオリューク男爵令嬢。流行がふんだんに取り入れられた派手なドレスは、大富豪である父親にねだって売れっ子の針子に作らせたものらしい。彼女はラティミーナが何の興味を示さなくても、自慢話をぺらぺらと浴びせてくるのだ。
本来なら一国の王子と並びたてるはずもない男爵令嬢と婚約するにあたり、まずラティミーナとの婚約破棄がおこなわれる。そのことは、ラティミーナはすでに知っていた。
なぜなら、ラティミーナの方から何も尋ねてもいないのに、ずかずかと近寄ってきたモシェニネが自慢してきたからである――『ディネアック様は、卒業パーティーであんたを捨てるおつもりだから、覚悟しておきなさい』と。
学園で過ごした日々を語らう声が、若干の落ち着きを見せはじめたころ。
ディネアック王子が広間の中央に歩み出た。ついにこのときが来たかと、人々が目を爛々とさせて王子を見る。
視線の集まる王子の表情は、ラティミーナがこれまでに見たことがないほどに晴れやかだった。
王子の隣には、男爵令嬢モシェニネが付き従っている。その顔は上機嫌な笑みを浮かべていて、いよいよ自分が正式に王子の伴侶として認められるという期待感に満ちあふれていた。
ディネアック王子が、無言でラティミーナに鋭い視線を突き刺して、かすかにあごを上げて合図を送ってくる。正面に来いということらしい。
壁際に立っていたラティミーナに、人々が一斉に振り返る。無数の好奇の視線を浴びたラティミーナは、体の前で両手を重ね合わせて静かに息を吸い込むと、そっと吐きだした。『心を乱してはならぬ』と今まで執拗に訓練させられてきたせいで、反射的にその行動が出てしまうのだ。
(ついに、このときが来たのね)
つらく苦しい妃教育と、感情を抑える訓練から解放される――。
喜びに沸き立つ心を、再び深呼吸で落ち着かせる。負の感情だけでなく明るい感情もまた心の揺れであるからと、抑えるように教育係に言いつけられてきたのだった。
ディネアック・ルシタジュフ第一王子との婚約は、ラティミーナの父であるマクリルア伯爵は望んではいなかった。王国の将来を左右するその重大な取り決めは、生まれつき強大な魔力を持つラティミーナを王家に取り込むための王命だった。
ラティミーナの十一か月後に生まれたディネアック王子は、生まれた瞬間からラティミーナとの婚約が決定していた。そのせいで王子は『自分で相手を選ばせてもらえなかった』という不満を常にいだいていたらしい。
その結果、王立学園内で見初めた相手――モシェニネ・テオリューク男爵令嬢――を何としても我が妃にする、自身の愛を貫き通すのだなどと、周囲のいさめる声を無視し続けてきたのだった。
ひそひそ話があちらこちらから聞こえてくる中、ラティミーナは広間の中央で足を止めると、ディネアック王子と向かい合った。
王子の陰で、モシェニネが口の端を吊り上げる。王子の見えない位置でしか見せない悪意に満ちた表情。ラティミーナは見飽きたその顔から即座に視線を外すと、まっすぐに王子を見た。
ディネアック王子が、淡い空色の瞳を輝かせながら、誇らしげな声を広間に響かせる。
「ラティミーナ・マクリルア。貴様との婚約を破棄させてもらう!」
『謹んでお受けいたします』――ラティミーナがそう答えようと、ドレスの裾を持ち上げて息を吸った次の瞬間。
耳を疑うような宣告が下された。
「もはや貴様は用済みだ。よって貴様に【封印刑】を科す!」
「なんですって……!?」
予想だにしなかった刑の言い渡しに、ラティミーナは目を見開いた。
心臓がひとつ、どくんと脈打つ。
いけない、動揺してしまった――。自身の心の揺らぎに気づくも後の祭り、広間のあちらこちらから悲鳴が上がる。
「く、苦しいっ……!」
「ああっ……!」
男女の悲痛な声に続けて、とある令息は青ざめた顔をしてその場に膝を突き、またとある令嬢は額に手を当てて卒倒する。その光景を目の当たりにした人々の間に、ざわめきが広がっていく。
過去に類を見ないほどの膨大な魔力を保持するラティミーナは、わずかに心が揺らぐだけで、魔力の波動を周囲に放ってしまうのだ。
代々魔力の強い王族や高位貴族であれば、ただ『魔力が漏れているな』程度の感覚しか覚えないという。しかし魔力量の少ない下位貴族や一般市民には、魔力中毒症に似た症状を生じさせてしまう。吐き気やめまい、貧血等々。
王子に隠れるようにして立つモシェニネ男爵令嬢が、顔をしかめて王子にしがみつく。
「うう……、ディネアック様、ラティミーナ様は、あのようにしていつも、魔力の少ない私に強烈で邪悪な魔力をぶつけてきて……。私をっ、苦しめて面白がって……はあっ、はあっ」
「ああ、モシェニネ、なんとかわいそうに。私に身を預けるがよい」
モシェニネが、わざとらしく足元をふらつかせながら平然とうそをつく。ラティミーナはこれまで、いくら彼女に挑発されようとも心を揺さぶられたことはなかった。
ラティミーナが感情を抑える訓練を受けさせられていたのは、たった今起こしてしまった現象が理由だった。
【魔力過多症】――国内で最も魔力量の多い王族をはるかにしのぐ、膨大な魔力を持つ特異体質。
その魔力量たるや、ラティミーナが産声を上げた瞬間に、ルシタジュフ王国の隅々にまで魔力の波動が行き渡ったと言われている。それどころか隣国から『何事か』と早馬が駆けつけるほどの事態だったという。
(ディネアック様は、私に『封印刑を科す』と、そうおっしゃったの? 百年前に禁じられた刑罰なのに……!)
ラティミーナは何度も呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせようとした。
しかし思いもよらない宣告を突き付けられてしまった今や、早鐘を打つ心臓はますます騒がしくなっていく。
体をこわばらせて黙り込んだラティミーナに、王子が得意げな笑みを浮かべて、さらなる追い打ちをかける。
「やはりな。貴様はいまだ魔力の制御ができておらぬではないか」
138
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
父が転勤中に突如現れた継母子に婚約者も家も王家!?も乗っ取られそうになったので、屋敷ごとさよならすることにしました。どうぞご勝手に。
青の雀
恋愛
何でも欲しがり屋の自称病弱な義妹は、公爵家当主の座も王子様の婚約者も狙う。と似たような話になる予定。ちょっと、違うけど、発想は同じ。
公爵令嬢のジュリアスティは、幼い時から精霊の申し子で、聖女様ではないか?と噂があった令嬢。
父が長期出張中に、なぜか新しい後妻と連れ子の娘が転がり込んできたのだ。
そして、継母と義姉妹はやりたい放題をして、王子様からも婚約破棄されてしまいます。
3人がお出かけした隙に、屋根裏部屋に閉じ込められたジュリアスティは、精霊の手を借り、使用人と屋敷ごと家出を試みます。
長期出張中の父の赴任先に、無事着くと聖女覚醒して、他国の王子様と幸せになるという話ができれば、イイなぁと思って書き始めます。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。

婚約破棄されたので、契約不履行により、秘密を明かします
tartan321
恋愛
婚約はある種の口止めだった。
だが、その婚約が破棄されてしまった以上、効力はない。しかも、婚約者は、悪役令嬢のスーザンだったのだ。
「へへへ、全部話しちゃいますか!!!」
悪役令嬢っぷりを発揮します!!!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる