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最終章
101 長い旅の始まり
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ヒナリは急いで涙を拭うと、賢者たちひとりひとりの顔をじっと見つめた。
「アルトゥール、ベルトラン、クレイグ、ダリオ」
心の中に溢れる光を笑顔にしてみせる。
「どうか私と結婚してください! みんなと一緒に居られたら、毎日幸せ過ぎて、私すっごく長生きできると思う!」
アルトゥールがラピスラズリ色の目を潤ませる。
「我々もそうです。幸せになりましょう、共に」
ヒナリは胸を満たす喜びに堪らない気持ちになり、涙目になったアルトゥールに飛び付いた。
「アルトゥール、大好き」
「ああ、ヒナリ。私も同じ気持ちだ」
子供にするように腕に座らされて高く抱き上げられて、くるくると回される。
振り回される感覚が楽しくて天井を見上げて笑い声を上げれば、晒した喉に唇を押し当てられる。
そのくすぐったさに、さらに笑ってしまう。
床に下ろされた瞬間、今度はベルトランに抱き付いた。
「ベルトラン、大好き」
「僕も大好きだよ、ヒナリ」
何度も頭を撫でてきて、髪にキスされる。
そして再び髪に手のひらを滑らせる。その感触がくすぐったくて、ヒナリはベルトランの胸に頬を擦り付けた。
抱擁を解き、クレイグに振り向く。
クレイグはすっかり顔を赤くしながらも、ぎこちない動きでヒナリを迎える形に腕を構えた。その胸に遠慮なく飛び込む。
「クレイグ、大好き」
「……ええ。私もです」
背中と腰に手を回してぎゅっと抱き締めてくる。その手はすぐに解かれていき、吐息が掠める距離にある顔を見上げた途端、頭を抱き寄せられて、額にキスされた。
最後に、ダリオに駆け寄りそっと抱き締める。
「ダリオ、大好き」
「ああ、ヒナリ。ようやく僕たちの想いが君に届いたんだね」
目を閉じてぬくもりを味わえば、まぶたに唇を寄せられる。
ヒナリはゆっくりと目を開くと、すぐそばにある赤い瞳をじっと覗き込んだ。
「ずっと気付かなくて、ごめんなさい」
「ううん、いいよ。僕らがどれだけ君を深く想っているかって、これから毎日毎晩、何度だって、君に教えてあげるから」
「――!」
本当に、これから先ずっと、そんな風にしてみんなに愛してもらえる――悦びの予感に胸が高鳴り出す。
ダリオとの抱擁を解き、改めて四人を見つめる。
これからも、こうしてみんなに抱き締めてもらえるんだ――。
なんて、なんて幸せなのだろう。
「みんな、大好き!」
ヒナリの言葉に笑顔を輝かせたアルトゥールが、一同に呼び掛ける。
「さあ、これから忙しくなるぞ」
その言葉に頷いたベルトランが、ヒナリに向かってウィンクする。
「ヒナリ、旅に出る前にまずは結婚式を挙げようね。君のウェディングドレス姿は絶対に見たいもの」
「そっか。そうだね、私もみんなのタキシード姿を見たいな」
今の今まで期待すらしていなかった状況が不意に訪れて、ヒナリはまだ実感が湧かなかった。
それでも唯一自覚できる、確かなことは――これからも、世界で一番素敵な四人の賢者とずっと一緒に居られるということ。
(私、こんなに幸せになっていいんだ。ありがとう、みんな。そして女神様も。私をこの世界へと導いてくれて、本当にありがとうございます)
再び涙がこぼれ出す。幸せに満ち満ちた心から溢れる涙はとても温かい。
ヒナリは四人の賢者たちに頭を撫でられたり抱き締められたりしても、なかなか嬉し涙を収めることができなくなってしまったのだった。
◇◇◆◇◇
五人の結婚式は盛大におこなわれた。公爵家四家の合同であるというだけでも規模が大きくなってしまったのに、更に王家までもがベルトランの親類であるという理由で乗り出してきて、結局国を挙げての大規模な祭と化してしまった。
賢者たちの家族は皆『うちの賢者が聖女様と結ばれたらいいな』と願っていたらしく、それぞれの家族の喜びようったらなかった。
突如として縁者が大勢増えたヒナリは気後れするも、どの賢者の家族からも温かく歓迎してもらえて、その優しさに感激せずにはいられなかったのだった。
◇◇◆◇◇
結婚式から一年。
ヒナリは四人の夫と共に、以前ヒナリが作成した【行きたい場所リスト】に記したあちらこちらを旅していた。
ベルトランとダリオは、定職に就いていないということでずっと一緒に居てくれている。
一度ベルトランは、大叔父である国王に呼び出されたことがあったのだが、話題がヒナリとの新婚生活はどうかという内容だったので、根掘り葉掘り聞き出されたくないからと、それきり呼び出しには応じていない。
アルトゥールはわずかに残る魔獣退治のために王国騎士団に出向くも、ヒナリに会えない時間を極力短くしたいと言って、恐ろしい速さで討伐対象を倒して戻ってくる。
クレイグは、王都の魔法薬学研究所に時折出勤している。そんな中、個人研究については旅先でもできるようにと双子の弟グレッグと協力して様々な携帯用魔道具を開発し、それを使って宿泊地でひとり部屋にこもって仕事に打ち込んでいたりする。
研究中はすぐそばで他の夫が話し掛けても全く気付かないのに、遠くからヒナリが呼び掛けると途端に手を止めて顔を上げるので、それをたまに他の夫たちにからかわれていたりする。
今現在、ヒナリは四人の夫と共に湖畔のコテージに一週間滞在し、そこを拠点に観光名所を巡っていた。
夜になり、入浴後ヒナリはミュリエルに髪を梳いてもらっていた。鏡越しに会話を弾ませる。
「今日見に行った滝、凄かったね」
「はい。ものすごい水量に驚かされました。真っ白でとても美しかったですね」
この日はいつぞやヒナリが画集で見た美しい滝を観に行ったのだった。
近くまで行けるように通路が整備されていたので張り切って行ってみたら、思いの外水しぶきが激しくて、すっかり濡れてしまった。
美丈夫な四人の夫の濡れ姿は色気が凄まじく、周りの観光客の衆目を集めてしまった。
ヒナリもまた彼らほどではないとはいえ見られていた気もするが、ヒナリのそばでミュリエルがずっと視線の盾になってくれていたのだった。
ネグリジェに着替えたヒナリが別棟へと戻っていくミュリエルと別れ、居間に行くと、四人の夫が真剣な顔をしてなにやら話し込んでいた。
クレイグが不満をぶちまけて、それをアルトゥールがなだめている。
断片的に聞こえてきた言葉から察するに、どうやら夜の生活についての話をしているらしい。
私が何かしちゃったかなと、不安になりつつヒナリも話し合いに参加した。
アルトゥールは毎日のようにヒナリを欲する態度をちらつかせてくる。毎日はさすがにと他の夫たちが止めてくれているが、その代わり王都に出掛けて帰ってきた日は『お仕事お疲れ様』という気持ちを込めて、朝までずっと腕の中に居る。
次に多いのがクレイグで、他の夫より会えない時間が長いせいか、一度始めるとなかなか離してもらえない。
ベルトランとダリオは、ふたりほど求めてくる頻度は高くない。
その代わりなのだろうか、ダリオは甘えて抱き付いて来ることが多く、ヒナリの胸に顔をうずめてその感触を味わっていたりする。結婚後に見せ始めた末っ子らしさがとても可愛くて、ヒナリも抱き付いてくるダリオをぎゅっと抱き締めては頭を撫でたりしている。
ベルトランは行為の代わりに何をしているかというと――他の夫との行為中、いつの間にか部屋に入ってきていて酒を飲みながら眺めている。
酒の肴にされるのはどうかと思うが、最中はヒナリ自身は声を掛ける余裕がないため出て行くようにお願いする機会は毎回逸しているし、他の夫もベルトランの奔放さについては諦めているらしい。
ベルトランと部屋でふたりきりになったときに『あれって楽しいの?』と思いきって尋ねてみたら、『とても楽しいよ』と輝く笑顔を返されて、そういうものなのかなと納得せざるを得なかったのだった。
クレイグが大いに不満を抱いているのは、そのベルトランの奔放な振る舞いについてだった。
アルトゥールがベルトランの行動に理解を示す。
「まあ仕方ない、見たい気持ちは分かるからな。むしろヒナリの行為中のなまめかしさは、皆で分かち合うべきとさえ思うぞ」
「はうう……恥ずかしい」
アルトゥールのとんでもない発言に、ヒナリは顔が熱くなった。話し合いに参加すべきでなかったかもと、若干後悔しつつ両手で頬を押さえる。
クレイグが眼鏡を押し上げて、ベルトランを鋭く睨み付けた。
「貴方の無遠慮さは大変迷惑です。だいたい貴方が部屋に入ってきてしまっては、ヒナリとキスができないではありませんか」
「ええっ!? 君、そのルールをセックスの最中も律儀に守ってたの!?」
ベルトランはクレイグの言葉に目を丸くすると、天井を見上げて笑い出した。
「アルトゥール、ベルトラン、クレイグ、ダリオ」
心の中に溢れる光を笑顔にしてみせる。
「どうか私と結婚してください! みんなと一緒に居られたら、毎日幸せ過ぎて、私すっごく長生きできると思う!」
アルトゥールがラピスラズリ色の目を潤ませる。
「我々もそうです。幸せになりましょう、共に」
ヒナリは胸を満たす喜びに堪らない気持ちになり、涙目になったアルトゥールに飛び付いた。
「アルトゥール、大好き」
「ああ、ヒナリ。私も同じ気持ちだ」
子供にするように腕に座らされて高く抱き上げられて、くるくると回される。
振り回される感覚が楽しくて天井を見上げて笑い声を上げれば、晒した喉に唇を押し当てられる。
そのくすぐったさに、さらに笑ってしまう。
床に下ろされた瞬間、今度はベルトランに抱き付いた。
「ベルトラン、大好き」
「僕も大好きだよ、ヒナリ」
何度も頭を撫でてきて、髪にキスされる。
そして再び髪に手のひらを滑らせる。その感触がくすぐったくて、ヒナリはベルトランの胸に頬を擦り付けた。
抱擁を解き、クレイグに振り向く。
クレイグはすっかり顔を赤くしながらも、ぎこちない動きでヒナリを迎える形に腕を構えた。その胸に遠慮なく飛び込む。
「クレイグ、大好き」
「……ええ。私もです」
背中と腰に手を回してぎゅっと抱き締めてくる。その手はすぐに解かれていき、吐息が掠める距離にある顔を見上げた途端、頭を抱き寄せられて、額にキスされた。
最後に、ダリオに駆け寄りそっと抱き締める。
「ダリオ、大好き」
「ああ、ヒナリ。ようやく僕たちの想いが君に届いたんだね」
目を閉じてぬくもりを味わえば、まぶたに唇を寄せられる。
ヒナリはゆっくりと目を開くと、すぐそばにある赤い瞳をじっと覗き込んだ。
「ずっと気付かなくて、ごめんなさい」
「ううん、いいよ。僕らがどれだけ君を深く想っているかって、これから毎日毎晩、何度だって、君に教えてあげるから」
「――!」
本当に、これから先ずっと、そんな風にしてみんなに愛してもらえる――悦びの予感に胸が高鳴り出す。
ダリオとの抱擁を解き、改めて四人を見つめる。
これからも、こうしてみんなに抱き締めてもらえるんだ――。
なんて、なんて幸せなのだろう。
「みんな、大好き!」
ヒナリの言葉に笑顔を輝かせたアルトゥールが、一同に呼び掛ける。
「さあ、これから忙しくなるぞ」
その言葉に頷いたベルトランが、ヒナリに向かってウィンクする。
「ヒナリ、旅に出る前にまずは結婚式を挙げようね。君のウェディングドレス姿は絶対に見たいもの」
「そっか。そうだね、私もみんなのタキシード姿を見たいな」
今の今まで期待すらしていなかった状況が不意に訪れて、ヒナリはまだ実感が湧かなかった。
それでも唯一自覚できる、確かなことは――これからも、世界で一番素敵な四人の賢者とずっと一緒に居られるということ。
(私、こんなに幸せになっていいんだ。ありがとう、みんな。そして女神様も。私をこの世界へと導いてくれて、本当にありがとうございます)
再び涙がこぼれ出す。幸せに満ち満ちた心から溢れる涙はとても温かい。
ヒナリは四人の賢者たちに頭を撫でられたり抱き締められたりしても、なかなか嬉し涙を収めることができなくなってしまったのだった。
◇◇◆◇◇
五人の結婚式は盛大におこなわれた。公爵家四家の合同であるというだけでも規模が大きくなってしまったのに、更に王家までもがベルトランの親類であるという理由で乗り出してきて、結局国を挙げての大規模な祭と化してしまった。
賢者たちの家族は皆『うちの賢者が聖女様と結ばれたらいいな』と願っていたらしく、それぞれの家族の喜びようったらなかった。
突如として縁者が大勢増えたヒナリは気後れするも、どの賢者の家族からも温かく歓迎してもらえて、その優しさに感激せずにはいられなかったのだった。
◇◇◆◇◇
結婚式から一年。
ヒナリは四人の夫と共に、以前ヒナリが作成した【行きたい場所リスト】に記したあちらこちらを旅していた。
ベルトランとダリオは、定職に就いていないということでずっと一緒に居てくれている。
一度ベルトランは、大叔父である国王に呼び出されたことがあったのだが、話題がヒナリとの新婚生活はどうかという内容だったので、根掘り葉掘り聞き出されたくないからと、それきり呼び出しには応じていない。
アルトゥールはわずかに残る魔獣退治のために王国騎士団に出向くも、ヒナリに会えない時間を極力短くしたいと言って、恐ろしい速さで討伐対象を倒して戻ってくる。
クレイグは、王都の魔法薬学研究所に時折出勤している。そんな中、個人研究については旅先でもできるようにと双子の弟グレッグと協力して様々な携帯用魔道具を開発し、それを使って宿泊地でひとり部屋にこもって仕事に打ち込んでいたりする。
研究中はすぐそばで他の夫が話し掛けても全く気付かないのに、遠くからヒナリが呼び掛けると途端に手を止めて顔を上げるので、それをたまに他の夫たちにからかわれていたりする。
今現在、ヒナリは四人の夫と共に湖畔のコテージに一週間滞在し、そこを拠点に観光名所を巡っていた。
夜になり、入浴後ヒナリはミュリエルに髪を梳いてもらっていた。鏡越しに会話を弾ませる。
「今日見に行った滝、凄かったね」
「はい。ものすごい水量に驚かされました。真っ白でとても美しかったですね」
この日はいつぞやヒナリが画集で見た美しい滝を観に行ったのだった。
近くまで行けるように通路が整備されていたので張り切って行ってみたら、思いの外水しぶきが激しくて、すっかり濡れてしまった。
美丈夫な四人の夫の濡れ姿は色気が凄まじく、周りの観光客の衆目を集めてしまった。
ヒナリもまた彼らほどではないとはいえ見られていた気もするが、ヒナリのそばでミュリエルがずっと視線の盾になってくれていたのだった。
ネグリジェに着替えたヒナリが別棟へと戻っていくミュリエルと別れ、居間に行くと、四人の夫が真剣な顔をしてなにやら話し込んでいた。
クレイグが不満をぶちまけて、それをアルトゥールがなだめている。
断片的に聞こえてきた言葉から察するに、どうやら夜の生活についての話をしているらしい。
私が何かしちゃったかなと、不安になりつつヒナリも話し合いに参加した。
アルトゥールは毎日のようにヒナリを欲する態度をちらつかせてくる。毎日はさすがにと他の夫たちが止めてくれているが、その代わり王都に出掛けて帰ってきた日は『お仕事お疲れ様』という気持ちを込めて、朝までずっと腕の中に居る。
次に多いのがクレイグで、他の夫より会えない時間が長いせいか、一度始めるとなかなか離してもらえない。
ベルトランとダリオは、ふたりほど求めてくる頻度は高くない。
その代わりなのだろうか、ダリオは甘えて抱き付いて来ることが多く、ヒナリの胸に顔をうずめてその感触を味わっていたりする。結婚後に見せ始めた末っ子らしさがとても可愛くて、ヒナリも抱き付いてくるダリオをぎゅっと抱き締めては頭を撫でたりしている。
ベルトランは行為の代わりに何をしているかというと――他の夫との行為中、いつの間にか部屋に入ってきていて酒を飲みながら眺めている。
酒の肴にされるのはどうかと思うが、最中はヒナリ自身は声を掛ける余裕がないため出て行くようにお願いする機会は毎回逸しているし、他の夫もベルトランの奔放さについては諦めているらしい。
ベルトランと部屋でふたりきりになったときに『あれって楽しいの?』と思いきって尋ねてみたら、『とても楽しいよ』と輝く笑顔を返されて、そういうものなのかなと納得せざるを得なかったのだった。
クレイグが大いに不満を抱いているのは、そのベルトランの奔放な振る舞いについてだった。
アルトゥールがベルトランの行動に理解を示す。
「まあ仕方ない、見たい気持ちは分かるからな。むしろヒナリの行為中のなまめかしさは、皆で分かち合うべきとさえ思うぞ」
「はうう……恥ずかしい」
アルトゥールのとんでもない発言に、ヒナリは顔が熱くなった。話し合いに参加すべきでなかったかもと、若干後悔しつつ両手で頬を押さえる。
クレイグが眼鏡を押し上げて、ベルトランを鋭く睨み付けた。
「貴方の無遠慮さは大変迷惑です。だいたい貴方が部屋に入ってきてしまっては、ヒナリとキスができないではありませんか」
「ええっ!? 君、そのルールをセックスの最中も律儀に守ってたの!?」
ベルトランはクレイグの言葉に目を丸くすると、天井を見上げて笑い出した。
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