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第五章
86 裏切りの理由
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冷めた顔をした男をヒナリは一心に見上げると、深く息を吸い込んだ。
これから告げる言葉が震えてしまわぬよう、腹に力を込める。
「儀式の真実については……わたくしがお話し致します」
「ヒナリ様!?」
レイチェルの悲痛な叫びが響く中、ほう、と男が片眉を上げる。途端に興味深げな顔付きに変わった男が腕組みし、嘲笑を吐き捨てた。
「どちらでも構わん。聞かせてもらおうか。それを言おうとした瞬間に死ぬなどという言い伝えはどうせはったりだろうしな」
レイチェルがヒナリの腕をきつくつかむ。
「いけませんヒナリ様! 貴女様がお隠れになってしまっては直ちに空白の十年が訪れ、再び世界中が魔獣に脅かされる事態となってしまいます!」
空白の十年――聖女の死後、次代の聖女の御神体が降誕するまでの十年間。聖女が生きている間ずっと発生が抑えられていた魔獣がその十年で一気に増殖し、世界が大混乱に陥るという。
ヒナリは腕をつかんでくる手にそっと手を添えると、今にも泣きそうな顔を見つめて微笑んでみせた。
「ごめんねレイチェル。この人たちの言うとおり、私、聖女に相応しくないみたい。世界中の人々と、私に尽くしてくれたあなた。どちらか一方しか選べないならあなたを護りたい、……そう思ってしまったんだもの」
「いけませんヒナリ様、そんな……!」
「世界中の人のためにあなたひとりを切り捨てるなんて、そんな残酷なこと私にはできない。……聖女になりきれなくて、ごめんなさい」
覚悟を決めた瞬間、心臓に鋭い痛みが走った。呼吸をするごとにその痛みは強くなっていく。
ああ、これが天罰ってやつか――。
心臓がじわじわと絞られていく感覚。
いくら呼吸を繰り返しても、息苦しさは増すばかりだった。
徐々に視界が暗くなっていく。
(容赦ないな女神様は。私だって聖女として頑張ってきたんだから、少しくらい見逃してくれてもいいのに)
祈りの儀と同じように手を組み、まぶたを下ろす。
アルトゥール。ベルトラン。クレイグ。ダリオ。今まで本当にありがとう。
せめて最期くらい、聖女らしくあろう――。
背筋を伸ばし、男を見据えると、ヒナリは心の底からの笑みを浮かべてみせた。
「あなたたちの言う、聖女に相応しい魂が次代では降臨することをお祈り致します」
額に、首筋に、冷や汗が流れ落ちていく。
胸を押さえる。息が乱れる。血の気が引き、ふらつきそうになる体を気持ちだけで支える。
「では申しましょう。我々の儀式というものは――」
「――言うな、ヒナリ!」
鋭い叫び声、そして轟音。一面に埃が舞う。
蹴破られたドアは、爆発したかのように粉々になっていた。
アルトゥールを先頭に、賢者たち、そして聖騎士団が部屋に踏み込んでくる。
「……みんな――」
来てくれたんだね――声は出せなかった。
その場に崩れ落ち、胸を押さえる。
「はあっ、はあっ、はあっ……!」
必死に呼吸を繰り返す。解放された心臓が激しく脈打つ度に、意識が薄れていく。
「ヒナリ、ヒナリ!」
暗くなりゆく視界の中で、賢者の誰かが抱き上げてくれた。
いくら喘いでも苦しさがなくならない。
「ヒナリ様……!」
レイチェルの涙声が聞こえてくる。
私なら大丈夫だから泣かないで――その言葉を口にするより先に、ヒナリは意識を失った。
◇◇◆◇◇
「ん……」
ヒナリが目を覚ますと、そこは見慣れた自室だった。
私、助かったんだ――ほっと胸を撫で下ろす。
「ヒナリ、良かった、やっと目覚めてくれた……!」
ベッドに腰掛けたベルトランが、ヒナリの顔を見て安堵の笑みを浮かべる。その背後にはアルトゥール、クレイグ、ダリオが立っていて、皆その目には涙を浮かべていた。
「みんな、助けてくれて、ありがとう……」
まだ意識がはっきりとせず、しかし倒れる直前に真っ先に言いたかった言葉をまずは口にする。賢者たちは何も言わず、ただ笑顔になるだけで応えてくれた。
徐々に覚醒するにつれ、倒れる直前の出来事を思い出す。
「――レイチェルは!?」
声を張り上げた途端、ミュリエルが背を向けてドアまで歩いていった。
部屋の外にはレイチェルが立っていた。メイド服ではなく私服らしき地味なワンピースを着ている。
レイチェルはベッドの傍まで駆け寄ってくると、崩れるようにその場に土下座した。
「ヒナリ様、この度は大変申し訳ございませんでした……!」
「家族を人質に取られていたんだから、あなたが謝る必要はないよ。家族は無事なのね?」
「はい……!」
頭を上げたレイチェルの顔は、涙で濡れそぼっていた。
ヒナリも釣られて涙を浮かべていると、ベルトランが重々しく口を開いた。
「……ヒナリ。レイチェルは懲戒免職となったよ」
「そんな……!」
「レイチェルは初犯ではなかったから。聖女様付き侍女に選ばれたあとからずっと、妹さんをだしにして脅され続けてきたんだそうだよ。君がダリオと共に誘拐されたときも、レイチェルは仔細は知らずともあの馬車にヒナリを乗せるようには言い付かっていたと、そう白状した」
ベルトランの説明に、床に座ったままのレイチェルが申し訳なさげに身を縮こまらせる。
「……あの時のレイチェルは、偶然その場に居合わせただけと判断されたから短期間の謹慎処分のみだったけど、もしあの時点でレイチェルも脅迫された上での協力者だったと僕らがきちんと突き止められていたら、即座に解雇となっていただろうね」
レイチェルが再び床に頭を付ける。
「本当に、重ね重ね申し訳ございませんでした」
弱々しいその姿に、誘拐犯と対峙していたときの会話が脳裏によみがえる。レイチェルを脅迫していた人が、レイチェルの妹の治療費を出していたと話していた。
「レイチェルの妹さんの治療は……継続できなくなってしまうの?」
ヒナリの心配は、レイチェルの微笑みになだめられた。
「賢者様がたのお取り計らいにより、妹は手厚い看護のもと王都に移送していただき、既に王立病院に入院させていただいております。私たち家族も病院付属の滞在施設に入れていただけることになりました。ヒナリ様にお仕えさせていただき、お陰さまで蓄えは充分に貯まりましたからこれまでの貯金でも費用は払えますし、こんな私であってもどこかで雇っていただけるようでしたら引き続き働いて妹を、家族を支えていきます」
レイチェルは絨毯に手を突いてその場に立ち上がると数歩下がり、ヒナリと賢者たちをまっすぐに見据えた。
「聖女ヒナリ様、賢者アルトゥール様、賢者ベルトラン様、賢者クレイグ様、賢者ダリオ様。多大なるご迷惑をお掛けしたにもかかわらずご寛恕を賜り、心より御礼申し上げます……!」
深々と頭を下げる。
顔を上げたレイチェルに、ヒナリは微笑みかけた。
「レイチェル。これからは家族一緒に過ごせるのね?」
「はい! 妹にも毎日会いに行けます!」
「そう、そっか……。良かった。妹さんが、早く良くなるよう祈ります」
「……! ありがとうございます、聖女ヒナリ様……!」
レイチェルは再びめいっぱいお辞儀すると、くるりと背を向け、しっかりとした足取りで歩き出した。
扉の横にはミュリエルが待ち構えていた。
レイチェルがその前で足を止め、かつての同僚に向かって頭を下げる。
「ミュリエル、あの時はひどいことを言ってしまって本当にごめんなさい」
ミュリエルが小さく首を振り、そっと微笑む。
「あなたがああいう類の言葉を本気で言える人だなんて思っていません。何年共に過ごしてきたと思っているんですか。あなたは年下の私が筆頭侍女、つまりあなたの上司になっても嫌な顔ひとつせず祝福し、慕ってくれた上に、まるで本当の妹のように可愛がってくれたではないですか」
「それは……たくさんお手当てがもらえる筆頭になれなかったのは悔しかったけど、悔しさを出さなかったのは、ただ波風を起こさないように我慢していただけで……」
「そうだったのですね。だとしても、ヒナリ様がご降臨される前日、緊張でお互いなかなか寝付けず夜更けまで話し込んだのは、演技でも何でもなかったのでしょう?」
「うん……うん……!」
レイチェルの声は、すっかり涙声に変わっていた。
これから告げる言葉が震えてしまわぬよう、腹に力を込める。
「儀式の真実については……わたくしがお話し致します」
「ヒナリ様!?」
レイチェルの悲痛な叫びが響く中、ほう、と男が片眉を上げる。途端に興味深げな顔付きに変わった男が腕組みし、嘲笑を吐き捨てた。
「どちらでも構わん。聞かせてもらおうか。それを言おうとした瞬間に死ぬなどという言い伝えはどうせはったりだろうしな」
レイチェルがヒナリの腕をきつくつかむ。
「いけませんヒナリ様! 貴女様がお隠れになってしまっては直ちに空白の十年が訪れ、再び世界中が魔獣に脅かされる事態となってしまいます!」
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ヒナリは腕をつかんでくる手にそっと手を添えると、今にも泣きそうな顔を見つめて微笑んでみせた。
「ごめんねレイチェル。この人たちの言うとおり、私、聖女に相応しくないみたい。世界中の人々と、私に尽くしてくれたあなた。どちらか一方しか選べないならあなたを護りたい、……そう思ってしまったんだもの」
「いけませんヒナリ様、そんな……!」
「世界中の人のためにあなたひとりを切り捨てるなんて、そんな残酷なこと私にはできない。……聖女になりきれなくて、ごめんなさい」
覚悟を決めた瞬間、心臓に鋭い痛みが走った。呼吸をするごとにその痛みは強くなっていく。
ああ、これが天罰ってやつか――。
心臓がじわじわと絞られていく感覚。
いくら呼吸を繰り返しても、息苦しさは増すばかりだった。
徐々に視界が暗くなっていく。
(容赦ないな女神様は。私だって聖女として頑張ってきたんだから、少しくらい見逃してくれてもいいのに)
祈りの儀と同じように手を組み、まぶたを下ろす。
アルトゥール。ベルトラン。クレイグ。ダリオ。今まで本当にありがとう。
せめて最期くらい、聖女らしくあろう――。
背筋を伸ばし、男を見据えると、ヒナリは心の底からの笑みを浮かべてみせた。
「あなたたちの言う、聖女に相応しい魂が次代では降臨することをお祈り致します」
額に、首筋に、冷や汗が流れ落ちていく。
胸を押さえる。息が乱れる。血の気が引き、ふらつきそうになる体を気持ちだけで支える。
「では申しましょう。我々の儀式というものは――」
「――言うな、ヒナリ!」
鋭い叫び声、そして轟音。一面に埃が舞う。
蹴破られたドアは、爆発したかのように粉々になっていた。
アルトゥールを先頭に、賢者たち、そして聖騎士団が部屋に踏み込んでくる。
「……みんな――」
来てくれたんだね――声は出せなかった。
その場に崩れ落ち、胸を押さえる。
「はあっ、はあっ、はあっ……!」
必死に呼吸を繰り返す。解放された心臓が激しく脈打つ度に、意識が薄れていく。
「ヒナリ、ヒナリ!」
暗くなりゆく視界の中で、賢者の誰かが抱き上げてくれた。
いくら喘いでも苦しさがなくならない。
「ヒナリ様……!」
レイチェルの涙声が聞こえてくる。
私なら大丈夫だから泣かないで――その言葉を口にするより先に、ヒナリは意識を失った。
◇◇◆◇◇
「ん……」
ヒナリが目を覚ますと、そこは見慣れた自室だった。
私、助かったんだ――ほっと胸を撫で下ろす。
「ヒナリ、良かった、やっと目覚めてくれた……!」
ベッドに腰掛けたベルトランが、ヒナリの顔を見て安堵の笑みを浮かべる。その背後にはアルトゥール、クレイグ、ダリオが立っていて、皆その目には涙を浮かべていた。
「みんな、助けてくれて、ありがとう……」
まだ意識がはっきりとせず、しかし倒れる直前に真っ先に言いたかった言葉をまずは口にする。賢者たちは何も言わず、ただ笑顔になるだけで応えてくれた。
徐々に覚醒するにつれ、倒れる直前の出来事を思い出す。
「――レイチェルは!?」
声を張り上げた途端、ミュリエルが背を向けてドアまで歩いていった。
部屋の外にはレイチェルが立っていた。メイド服ではなく私服らしき地味なワンピースを着ている。
レイチェルはベッドの傍まで駆け寄ってくると、崩れるようにその場に土下座した。
「ヒナリ様、この度は大変申し訳ございませんでした……!」
「家族を人質に取られていたんだから、あなたが謝る必要はないよ。家族は無事なのね?」
「はい……!」
頭を上げたレイチェルの顔は、涙で濡れそぼっていた。
ヒナリも釣られて涙を浮かべていると、ベルトランが重々しく口を開いた。
「……ヒナリ。レイチェルは懲戒免職となったよ」
「そんな……!」
「レイチェルは初犯ではなかったから。聖女様付き侍女に選ばれたあとからずっと、妹さんをだしにして脅され続けてきたんだそうだよ。君がダリオと共に誘拐されたときも、レイチェルは仔細は知らずともあの馬車にヒナリを乗せるようには言い付かっていたと、そう白状した」
ベルトランの説明に、床に座ったままのレイチェルが申し訳なさげに身を縮こまらせる。
「……あの時のレイチェルは、偶然その場に居合わせただけと判断されたから短期間の謹慎処分のみだったけど、もしあの時点でレイチェルも脅迫された上での協力者だったと僕らがきちんと突き止められていたら、即座に解雇となっていただろうね」
レイチェルが再び床に頭を付ける。
「本当に、重ね重ね申し訳ございませんでした」
弱々しいその姿に、誘拐犯と対峙していたときの会話が脳裏によみがえる。レイチェルを脅迫していた人が、レイチェルの妹の治療費を出していたと話していた。
「レイチェルの妹さんの治療は……継続できなくなってしまうの?」
ヒナリの心配は、レイチェルの微笑みになだめられた。
「賢者様がたのお取り計らいにより、妹は手厚い看護のもと王都に移送していただき、既に王立病院に入院させていただいております。私たち家族も病院付属の滞在施設に入れていただけることになりました。ヒナリ様にお仕えさせていただき、お陰さまで蓄えは充分に貯まりましたからこれまでの貯金でも費用は払えますし、こんな私であってもどこかで雇っていただけるようでしたら引き続き働いて妹を、家族を支えていきます」
レイチェルは絨毯に手を突いてその場に立ち上がると数歩下がり、ヒナリと賢者たちをまっすぐに見据えた。
「聖女ヒナリ様、賢者アルトゥール様、賢者ベルトラン様、賢者クレイグ様、賢者ダリオ様。多大なるご迷惑をお掛けしたにもかかわらずご寛恕を賜り、心より御礼申し上げます……!」
深々と頭を下げる。
顔を上げたレイチェルに、ヒナリは微笑みかけた。
「レイチェル。これからは家族一緒に過ごせるのね?」
「はい! 妹にも毎日会いに行けます!」
「そう、そっか……。良かった。妹さんが、早く良くなるよう祈ります」
「……! ありがとうございます、聖女ヒナリ様……!」
レイチェルは再びめいっぱいお辞儀すると、くるりと背を向け、しっかりとした足取りで歩き出した。
扉の横にはミュリエルが待ち構えていた。
レイチェルがその前で足を止め、かつての同僚に向かって頭を下げる。
「ミュリエル、あの時はひどいことを言ってしまって本当にごめんなさい」
ミュリエルが小さく首を振り、そっと微笑む。
「あなたがああいう類の言葉を本気で言える人だなんて思っていません。何年共に過ごしてきたと思っているんですか。あなたは年下の私が筆頭侍女、つまりあなたの上司になっても嫌な顔ひとつせず祝福し、慕ってくれた上に、まるで本当の妹のように可愛がってくれたではないですか」
「それは……たくさんお手当てがもらえる筆頭になれなかったのは悔しかったけど、悔しさを出さなかったのは、ただ波風を起こさないように我慢していただけで……」
「そうだったのですね。だとしても、ヒナリ様がご降臨される前日、緊張でお互いなかなか寝付けず夜更けまで話し込んだのは、演技でも何でもなかったのでしょう?」
「うん……うん……!」
レイチェルの声は、すっかり涙声に変わっていた。
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