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第二章
44 賢者たちの情報共有
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ミュリエルが、ワゴンの上に並ぶ食材を使ってヒナリの昼食を作り上げていく。
横半分に切った丸いパンにバターを塗り、野菜とスモークサーモンを乗せる。慣れた手付きであっという間にオープンサンドを完成させると、ヒナリの前にその皿をそっと差し出してきた。
「ヒナリ様、お待たせ致しました。どうぞお召し上がりください」
「ありがとう、ミュリエル。いただきます」
さくさくとしたパンとしっとりとしたサーモン、そして新鮮な野菜とを同時に頬張る。疲れた体にサーモンの塩味と野菜の水分が染み込んでくるような気がした。
(はー美味しい……)
視線を前方に固定させたまま、もぐもぐと食べ進めていく。二等分したパンの片方を食べ終えたところでレイチェルが話し掛けてきた。
「ヒナリ様。私、思うのですが。ヒナリ様がそこまで御身を削らなくとも祈りの儀はおこなえるわけですよね」
「んー。そうだね」
「賢者の皆様は、もっとヒナリ様のお体を労るべきだと思うんです。ヒナリ様がお許しくださるのであれば、ミュリエルと私とで、儀式の時間が長時間に及ばぬよう賢者様がたにご進言申し上げたく存じます」
向きになったようなレイチェルの口調に本気度が伝わってくる。そこでようやく頭がはっきりとしてきたヒナリは背筋を伸ばすと、真剣な眼差しを向けてくるメイドたちに微笑んでみせた。
「ふたりとも心配してくれてありがとう。でもね、賢者のみんなは二十年以上も賢者として苦労してきたんだから、みんなの気の済むまで付き合ってあげたいと思うんだよね。これまでのみんなの苦労がそれで少しでも報われるなら、私、頑張れるよ。順調に行けばお務めは五年で終わるわけだし。賢者のみんなの二十数年に比べたら、ずっと短いでしょ」
「それは、おっしゃる通りではございますが……」
レイチェルが言葉を濁す。
その隣でミュリエルが表情を引き締めた。
「ヒナリ様のお考えに敬服致します。聖女様付き侍女として、これからも身骨を砕き、ヒナリ様の御身をお支えする所存です」
それを聞いたレイチェルが、はっとした顔になり、
「わたくしも同様です。ヒナリ様、差し出口を叩いてしまい誠に申し訳ございませんでした」
と言って深々と頭を下げた。
「ううん、ふたりともたくさん気遣ってくれてありがとう。偉そうなことを言っちゃったけど、もし本当に『どうしてもこれ以上は無理!』ってなっちゃったときは、私と一緒に賢者のみんなにお願いしに行ってもらえるかな」
「はい、もちろんですヒナリ様」
「必ずお役に立てるかと思います。私、しゃべりだけは達者だと周りからよく言われておりますので」
冷静なミュリエルに続いて、レイチェルが声を弾ませる。
「あはは、『しゃべりだけは』なんて、そんなことないでしょ。でも頼りにしてます」
「はい、その際はお任せください!」
ふたりのメイドの優しさが、疲れた体に安らぎを与えてくれる。ヒナリは心の中で何度もミュリエルとレイチェルに感謝しつつ、自室での昼食を楽しんだのだった。
◇◇◆◇◇
お腹を満たしたヒナリが居間へ行くと、四人の賢者が何やら話し合っていた。
ベルトランとダリオが、腕組みしたり顎に手を当てたりして真剣な表情を浮かべている。
「ちょっと、いやだいぶ背徳的だとは思うけど。もしそれをしてもらえるとなったら誘惑には抗えないだろうな……」
「一生懸命頑張る姿は、きっととてもいじらしいだろうね」
「ええ、それはもう!」
誇らしげに頷いたクレイグは得意げな顔をしていた。心なしか肌がつやつやしているようにも見える。
続いてアルトゥールが深刻な面持ちで呟く。
「その際、口の中に放ってもヒナリは許してくれるだろうか……」
「――!」
その発言内容で、何について話しているかをヒナリは察してしまった。
「ちょっとみんな! なんでそのことを知ってるの!?」
「私が話しました」
事も無げに答えるクレイグに、ヒナリは思わず声を張り上げた。
「なんでしゃべっちゃうの!? そんなの恥ずかしすぎるよ!」
憤りに任せてソファーに八つ当たりするように腰を下ろすと、ベルトランが困った風な笑みを浮かべた。
「そうだよね、ごめんねヒナリ。でもこれには事情があってさ」
「なに事情って!」
「話は四代前の聖女様の時代に遡るんだけど」
「えっ?」
唐突な切り出しに面食らったヒナリは、勢いを削がれてしまった。
真面目な顔をしたベルトランが、昔語りを始める。
「四代前の聖女様は、完全浄化のあと、四人の賢者のうちのひとりと結婚なさったんだ」
「……!」
(そんなこと思い付きもしなかったけど、そういう可能性もあるのか……)
急な話題にどきどきし始めたヒナリは少しだけうつむくと、こっそりと賢者たちの様子を窺った。しかし全員ヒナリを見ていて、ことごとく視線がぶつかってしまい、慌てて顔を伏せる。
「四代前の聖女様と結婚されたのは、当時平民だった我がカスティル家のご先祖様なのですよ」
そう補足してくるクレイグは、どこか誇らしげだった。
その言葉に「そうだったね」と頷いたベルトランが話を続ける。
「他の三人の賢者様がたもまた聖女様を愛していて、想いを諦めきれず、独身を貫いた」
「あら、そうなんだ……」
(それはちょっとかわいそうかも)
失恋する形となった賢者たちが、いかに聖女を慕っていたかが伝わってくる。
「それで、聖女様ご自身そして聖女様の御心を射止めた賢者は、ご結婚される際に他の三人の賢者に罪悪感を抱いたそうなんだけど……想いは止められないよね」
「まあ、そうだね」
「他の三人も自分たちを気にすることはないと言って、愛し合うふたりを祝福したんだけど」
「うん」
「後世の賢者たちが同じ目に遭うのはかわいそうだってことで、賢者たち四人で話し合い、聖女様と仲を深める機会は等しく得られるようにと『聖女様との儀式の内容を全て共有しよう』っていう決まりを作ったんだ。だからそれに従って、僕らも四人で情報共有してるんだよ」
「うーーーん。なるほど……?」
その情報を共有することと、聖女との仲を深めることとがどう繋がるのだろう――。
疑問を抱くと同時に、重大な懸念が湧いてくる。
(儀式の最中の私の行動が他の三人にも筒抜けになってるなんて。儀式の最中に余裕なんてないのに、そのことを気にしながら行動するなんて私にできるかな……)
と心の中で独り言を繰り広げていると、ベルトランが顔を覗き込んできた。
「ヒナリはこの決まりを嫌だと思う?」
「うーん。まあ、あんまり嬉しくはないかな。恥ずかしいし」
(それに、儀式中に変なこと口走ってるかも知れないもの)
その可能性に気付いてしまえば、かっと顔が熱くなる。
ヒナリが恥じらいに固まっていると、ベルトランが心を解きほぐすような微笑みを浮かべた。
「ヒナリが儀式の最中に何を言ったかまでは、誰にも明かさないから。許して、ね?」
その言葉に、他の三人もしきりに頷く。
(なんでそれを気にしてるって分かったんだろ?)
ヒナリは小さく首を捻ってから、少しだけ頷いてみせた。
「……わかった。四代前の賢者様がたのご遺志に従います」
四人の賢者は、一応納得した様子のヒナリを見てほとんど同じ言葉を思い浮かべていた。
「(発言内容の一言一句までは共有しないけど、ヒナリに何をしたらどんな反応をしてくれたかは事細かに共有してるんだよなあ……)」
それぞれ頭の中に、儀式の際のヒナリの姿を描き出す。普段は清楚な聖女が艶めかしく身悶える光景に、うっすら微笑んでしまう。
(でもここまで教え合ってると言ったら、きっとものすごく恥ずかしがって素直に自分をさらけ出してくれなくなるかも知れないし)
四人は互いに目配せすると、『このことはヒナリには黙っておこう』と意志統一したのだった。
ヒナリが黙り込んだ賢者たちを見ると、なぜか誰もが仄かに笑みを浮かべているように見えた。
(みんな笑ってる? どうしたんだろ)
四人の様子にヒナリがきょとんとしていると、ダリオが膝に肘を突いて身を乗り出してきた。赤い瞳が熱を帯びる。
「ヒナリ、話を戻すけど」
「あ、うん」
「君がクレイグにしたことを、僕らにもしてもらうことってできないかな。すぐ次の儀式でという話でなくて、近い将来そうしてもらえたら、僕らはとても嬉しく思う」
「――!」
横半分に切った丸いパンにバターを塗り、野菜とスモークサーモンを乗せる。慣れた手付きであっという間にオープンサンドを完成させると、ヒナリの前にその皿をそっと差し出してきた。
「ヒナリ様、お待たせ致しました。どうぞお召し上がりください」
「ありがとう、ミュリエル。いただきます」
さくさくとしたパンとしっとりとしたサーモン、そして新鮮な野菜とを同時に頬張る。疲れた体にサーモンの塩味と野菜の水分が染み込んでくるような気がした。
(はー美味しい……)
視線を前方に固定させたまま、もぐもぐと食べ進めていく。二等分したパンの片方を食べ終えたところでレイチェルが話し掛けてきた。
「ヒナリ様。私、思うのですが。ヒナリ様がそこまで御身を削らなくとも祈りの儀はおこなえるわけですよね」
「んー。そうだね」
「賢者の皆様は、もっとヒナリ様のお体を労るべきだと思うんです。ヒナリ様がお許しくださるのであれば、ミュリエルと私とで、儀式の時間が長時間に及ばぬよう賢者様がたにご進言申し上げたく存じます」
向きになったようなレイチェルの口調に本気度が伝わってくる。そこでようやく頭がはっきりとしてきたヒナリは背筋を伸ばすと、真剣な眼差しを向けてくるメイドたちに微笑んでみせた。
「ふたりとも心配してくれてありがとう。でもね、賢者のみんなは二十年以上も賢者として苦労してきたんだから、みんなの気の済むまで付き合ってあげたいと思うんだよね。これまでのみんなの苦労がそれで少しでも報われるなら、私、頑張れるよ。順調に行けばお務めは五年で終わるわけだし。賢者のみんなの二十数年に比べたら、ずっと短いでしょ」
「それは、おっしゃる通りではございますが……」
レイチェルが言葉を濁す。
その隣でミュリエルが表情を引き締めた。
「ヒナリ様のお考えに敬服致します。聖女様付き侍女として、これからも身骨を砕き、ヒナリ様の御身をお支えする所存です」
それを聞いたレイチェルが、はっとした顔になり、
「わたくしも同様です。ヒナリ様、差し出口を叩いてしまい誠に申し訳ございませんでした」
と言って深々と頭を下げた。
「ううん、ふたりともたくさん気遣ってくれてありがとう。偉そうなことを言っちゃったけど、もし本当に『どうしてもこれ以上は無理!』ってなっちゃったときは、私と一緒に賢者のみんなにお願いしに行ってもらえるかな」
「はい、もちろんですヒナリ様」
「必ずお役に立てるかと思います。私、しゃべりだけは達者だと周りからよく言われておりますので」
冷静なミュリエルに続いて、レイチェルが声を弾ませる。
「あはは、『しゃべりだけは』なんて、そんなことないでしょ。でも頼りにしてます」
「はい、その際はお任せください!」
ふたりのメイドの優しさが、疲れた体に安らぎを与えてくれる。ヒナリは心の中で何度もミュリエルとレイチェルに感謝しつつ、自室での昼食を楽しんだのだった。
◇◇◆◇◇
お腹を満たしたヒナリが居間へ行くと、四人の賢者が何やら話し合っていた。
ベルトランとダリオが、腕組みしたり顎に手を当てたりして真剣な表情を浮かべている。
「ちょっと、いやだいぶ背徳的だとは思うけど。もしそれをしてもらえるとなったら誘惑には抗えないだろうな……」
「一生懸命頑張る姿は、きっととてもいじらしいだろうね」
「ええ、それはもう!」
誇らしげに頷いたクレイグは得意げな顔をしていた。心なしか肌がつやつやしているようにも見える。
続いてアルトゥールが深刻な面持ちで呟く。
「その際、口の中に放ってもヒナリは許してくれるだろうか……」
「――!」
その発言内容で、何について話しているかをヒナリは察してしまった。
「ちょっとみんな! なんでそのことを知ってるの!?」
「私が話しました」
事も無げに答えるクレイグに、ヒナリは思わず声を張り上げた。
「なんでしゃべっちゃうの!? そんなの恥ずかしすぎるよ!」
憤りに任せてソファーに八つ当たりするように腰を下ろすと、ベルトランが困った風な笑みを浮かべた。
「そうだよね、ごめんねヒナリ。でもこれには事情があってさ」
「なに事情って!」
「話は四代前の聖女様の時代に遡るんだけど」
「えっ?」
唐突な切り出しに面食らったヒナリは、勢いを削がれてしまった。
真面目な顔をしたベルトランが、昔語りを始める。
「四代前の聖女様は、完全浄化のあと、四人の賢者のうちのひとりと結婚なさったんだ」
「……!」
(そんなこと思い付きもしなかったけど、そういう可能性もあるのか……)
急な話題にどきどきし始めたヒナリは少しだけうつむくと、こっそりと賢者たちの様子を窺った。しかし全員ヒナリを見ていて、ことごとく視線がぶつかってしまい、慌てて顔を伏せる。
「四代前の聖女様と結婚されたのは、当時平民だった我がカスティル家のご先祖様なのですよ」
そう補足してくるクレイグは、どこか誇らしげだった。
その言葉に「そうだったね」と頷いたベルトランが話を続ける。
「他の三人の賢者様がたもまた聖女様を愛していて、想いを諦めきれず、独身を貫いた」
「あら、そうなんだ……」
(それはちょっとかわいそうかも)
失恋する形となった賢者たちが、いかに聖女を慕っていたかが伝わってくる。
「それで、聖女様ご自身そして聖女様の御心を射止めた賢者は、ご結婚される際に他の三人の賢者に罪悪感を抱いたそうなんだけど……想いは止められないよね」
「まあ、そうだね」
「他の三人も自分たちを気にすることはないと言って、愛し合うふたりを祝福したんだけど」
「うん」
「後世の賢者たちが同じ目に遭うのはかわいそうだってことで、賢者たち四人で話し合い、聖女様と仲を深める機会は等しく得られるようにと『聖女様との儀式の内容を全て共有しよう』っていう決まりを作ったんだ。だからそれに従って、僕らも四人で情報共有してるんだよ」
「うーーーん。なるほど……?」
その情報を共有することと、聖女との仲を深めることとがどう繋がるのだろう――。
疑問を抱くと同時に、重大な懸念が湧いてくる。
(儀式の最中の私の行動が他の三人にも筒抜けになってるなんて。儀式の最中に余裕なんてないのに、そのことを気にしながら行動するなんて私にできるかな……)
と心の中で独り言を繰り広げていると、ベルトランが顔を覗き込んできた。
「ヒナリはこの決まりを嫌だと思う?」
「うーん。まあ、あんまり嬉しくはないかな。恥ずかしいし」
(それに、儀式中に変なこと口走ってるかも知れないもの)
その可能性に気付いてしまえば、かっと顔が熱くなる。
ヒナリが恥じらいに固まっていると、ベルトランが心を解きほぐすような微笑みを浮かべた。
「ヒナリが儀式の最中に何を言ったかまでは、誰にも明かさないから。許して、ね?」
その言葉に、他の三人もしきりに頷く。
(なんでそれを気にしてるって分かったんだろ?)
ヒナリは小さく首を捻ってから、少しだけ頷いてみせた。
「……わかった。四代前の賢者様がたのご遺志に従います」
四人の賢者は、一応納得した様子のヒナリを見てほとんど同じ言葉を思い浮かべていた。
「(発言内容の一言一句までは共有しないけど、ヒナリに何をしたらどんな反応をしてくれたかは事細かに共有してるんだよなあ……)」
それぞれ頭の中に、儀式の際のヒナリの姿を描き出す。普段は清楚な聖女が艶めかしく身悶える光景に、うっすら微笑んでしまう。
(でもここまで教え合ってると言ったら、きっとものすごく恥ずかしがって素直に自分をさらけ出してくれなくなるかも知れないし)
四人は互いに目配せすると、『このことはヒナリには黙っておこう』と意志統一したのだった。
ヒナリが黙り込んだ賢者たちを見ると、なぜか誰もが仄かに笑みを浮かべているように見えた。
(みんな笑ってる? どうしたんだろ)
四人の様子にヒナリがきょとんとしていると、ダリオが膝に肘を突いて身を乗り出してきた。赤い瞳が熱を帯びる。
「ヒナリ、話を戻すけど」
「あ、うん」
「君がクレイグにしたことを、僕らにもしてもらうことってできないかな。すぐ次の儀式でという話でなくて、近い将来そうしてもらえたら、僕らはとても嬉しく思う」
「――!」
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