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第二章
39 歴代聖女の記録
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ヒナリは足は止めぬままベルトランの独り言に振り返ると、すぐそばに立つ賢者を見上げて小首を傾げてみせた。
「妬ける? って言った? どういうこと?」
「ヒナリ、僕ら以外の人にその可愛いお顔をさらに可愛らしく微笑ませるなんて、しちゃダメだよ」
「でも、ずっとむすっとしてたら感じ悪くない?」
「大丈夫。君は、どんな表情をしていても美しく愛らしいことには変わりないから」
「ええええ……」
ヒナリよりよっぽど美しい笑顔でとんでもないことを言う。思いがけない賛辞を浴びせられて、顔が熱くなってしまう。
無愛想すら許されるのはどうかと思うが、それよりも赤面してしまったことが気になってしまう。ヒナリは深くうつむき、垂れ落ちてきた髪で顔を隠しながら、歴代聖女の記録が収められている区画に向かったのだった。
賢者たちに案内された場所は、他の場所とは違って壁も本棚も明るい色で、空間全体が光に満ちあふれていた。
本棚に囲まれた中央のスペースには書見台がある。その上には分厚い書物が開かれた状態で置かれていて、空中に浮いた羽ペンがするすると白紙のページにペン先を滑らせていた。
「これ何? すごいね、自動で動いてる」
ベルトランが顎に手を当てて、興味津々とその本を覗き込んだ。
「聖女様のご様子が、こうして日夜記録されていっているそうだよ」
「聖女様って私のこと?」
「もちろん」
「ええええ……」
自分の挙動が全て記録されているなんて嫌すぎる――何が書かれているのかと恐る恐る書物を覗き込むと、一面真っ白だった。ペンが動く度に虹色の線がわずかに引かれていくものの、文字と認識できるより先に細かな光の粒となって消えていく。
「何にも書かれてないね」
「聖女様の記録は、ご自身のものは見ることはできないそうだよ。その代わり、ここに収められている歴代聖女様の全ての記録は当代の聖女様のみが読めるらしい」
「私だけ?」
「そう。僕ら賢者ですら、ここにある本はどのページを開いても全て白紙に見えるんだ」
「なるほど……」
貴重な記録を自分ただひとりが読めるという、こんなにも重大な使命を与えられていたなんて――儀式をする以外の聖女の役割を実感し、ヒナリは身の引き締まる思いがした。
一番そばにある本棚からおもむろに一冊取り出してみる。その本は古書というほどには痛んでおらず、先代の記録のようだった。
一体どんな風に聖女の日常は記録されているのか――ヒナリはどきどきしながら記録本を胸に抱き、ソファーへと向かった。
半円状に並べられたソファーが書見台を囲んでいる。その両端にはクレイグとダリオが既に座っていた。いつの間にかそれぞれ別の本を手にしていて一心に読み耽っている。いかにも本好きといった様子に、思わず微笑んでしまう。
ベルトランに指し示された通りにヒナリが大きなソファーの中央に座ると、両側にアルトゥールとベルトランが腰を下ろした。ふたりは特に何も読むつもりはないらしい。背もたれに肘を置いたり足を組んだりして、ヒナリを眺めている。
わくわくと本を開く。まずはどんな風に書かれているか筆致を確認したかったので、ヒナリは真ん中辺りのページをぱっと開いた。
(どれどれどんな感じかなー、……んん!?)
ヒナリが開いたページは儀式の真っ最中の場面だった。
(ひい、こっ、これは……!)
シーツの上に伏せた先代聖女が賢者に後ろから激しく攻め立てられている。賢者は唸り声を洩らしては聖女の体を無我夢中で貪り、聖女は一度突かれるごとに切なげに叫んでいる。
聖女の記録は恐ろしいことに、聖女の一挙手一投足のみならず発言内容、果ては息遣いまでもが克明に記されていた。
(うわわわわ……)
次の行に目を移すと、聖女の顎がもうひとりの賢者にすくわれた。唾液に濡れた唇が開かれて、聖女自ら舌をちらつかせて、ふたり目の賢者の高ぶりを欲してみせる。賢者はごくりと息を呑み、聖女の口に自身の性器を飲み込ませていき――。
(はわわわわ……)
予期せず成人向けの文章を読んでしまい、心臓がばくばくし始めた。
(3Pとかお盛んすぎますよ先代聖女様~!)
ドキドキしながらページをめくっていく。すると今度は別のもうふたりの賢者たちと儀式をしていた。元のページに戻って時間経過を確認すると、儀式は二日連続おこなわれているようだった。
(二日連続3Pって! そんなに魔力を溜め込んでるの!? すごすぎるー!)
賢者たちが聖女に溺れているのか、はたまた聖女自身がその扱いを求めているのか、記録の中の聖女はヒナリがされたように優しく抱かれてはおらず、睦言もなくただただ欲望を叩き付けられているように見えた。しかし『もっと』と聖女が必死に求めているので、聖女も望んでいることと読み取れる。
(まさか四人まとめて相手にしたなんてことはないよね……!?)
ぱらぱらとページをめくり、その場面をつい探し始めてしまう。雑にめくっていくと、どこを見てもだいたい儀式をしていて、聖女が気絶するまで続けられるその激しさに、ヒナリの鼓動はますます速くなっていった。
(これ以上読むのはよそう……心臓が持たない)
ぱたんと本を閉じて、詰めていた息を一気に吐き出す。
うつむいたヒナリの横で、ベルトランがすかさず声を掛けてきた。
「どうだった? 聖女様の記録」
「え。いや、あはは……」
「?」
どぎまぎしながら曖昧に答えると、ヒナリの頭越しにベルトランとアルトゥールが顔を見合わせる動きをした。
ベルトランが自身の膝に両肘を突いて、ヒナリの顔を覗き込んでくる。
「もしかして、儀式のことも書いてあった?」
「――っ! い、言いません!」
ぷいと顔を背ける。
途端にクレイグとダリオが揃って本から顔を上げた。
「それは聞き捨てならないですね」
「どこまで詳しく書いてあるの?」
「言わないってば! 聖女様と賢者のみなさんの名誉に関わることなので!」
生々しい記述をずっと読んでいて身体中がすっかり火照っている。どきどきは一向に収まらず、胸を押さえてうつむいていると、アルトゥールも身を乗り出してヒナリの顔を覗き込もうとしてきた。
「ヒナリ、その部分を我々に音読して聞かせてもらうことはできないだろうか」
「は!? 音読!?」
叫び声を静かな図書館内に響かせてしまい、咄嗟に口を押さえる。辺りに視線を巡らせたところ、すぐ近くには誰もおらず、ほっと胸を撫で下ろす。
垂れ落ちてきた髪で賢者たちの視線をシャットアウトしている横で、ベルトランが盛大に溜め息をついた。
「アルトゥール、さすがにそれはどうかと思うよ」
「すまないヒナリ、失礼なお願いをしてしまって」
首を振るだけで返事して、再び膝の上の書物に目を落とす。
(私のこういうちょっとした挙動も、賢者との儀式も、全部記録されていっちゃうのか……)
次代の聖女が、ヒナリの記録に関してだけは通読しないでいてくれることを願わずにはいられなかった。
鼓動が落ち着いてくるにつれ、本来の目的を思い出した。
探しているのは儀式の場面ではなく――。
聖女の記録本は表紙にも背表紙にも何も文字が書かれていなかった。手に取ってかざしてみると、ハードカバーの表紙はパールのような輝きを帯びていて、代ごとに淡い色で色分けされているようだった。
色が変わる境目を目安に、それぞれの代の一巻目を本棚から取り出していく。初代聖女だけは巻数が少なく、その場で確認したところ神殿が建立されたあとから記録が始まっていたため、二代目以降の本を賢者たちに梯子を支えてもらいつつ集め回ってソファーに戻った。
大神官の言っていた通り、程度の差こそあれ、確かに降臨直後はどの聖女も戸惑っていた。
誰についても前世の光景は書かれていなかった。各人の発言から察するに、天寿を全うした直後に次の人生が始まって困惑していたり、凄惨な事故に遭ったらしく『やっぱり私は助からなかったんだ』と落胆したりしていた。
一方で、前世では病気で苦しんでばかりだったという人も居て、いきなり健康体の別人になったことに戸惑いつつも、これから新しい人生が始まるんだと目を輝かせる様子は過去の出来事ながら応援したくなるほどに微笑ましかった。
ただ先代聖女の――前世で死んだからこそ別の世界で目覚めたのだと、その事実を知った瞬間に絶望する姿は胸が張り裂けそうになるほどに痛ましかった。
何が心残りなのかを明言しているところは見当たらなかったが、前世に強い未練があったらしい。
「妬ける? って言った? どういうこと?」
「ヒナリ、僕ら以外の人にその可愛いお顔をさらに可愛らしく微笑ませるなんて、しちゃダメだよ」
「でも、ずっとむすっとしてたら感じ悪くない?」
「大丈夫。君は、どんな表情をしていても美しく愛らしいことには変わりないから」
「ええええ……」
ヒナリよりよっぽど美しい笑顔でとんでもないことを言う。思いがけない賛辞を浴びせられて、顔が熱くなってしまう。
無愛想すら許されるのはどうかと思うが、それよりも赤面してしまったことが気になってしまう。ヒナリは深くうつむき、垂れ落ちてきた髪で顔を隠しながら、歴代聖女の記録が収められている区画に向かったのだった。
賢者たちに案内された場所は、他の場所とは違って壁も本棚も明るい色で、空間全体が光に満ちあふれていた。
本棚に囲まれた中央のスペースには書見台がある。その上には分厚い書物が開かれた状態で置かれていて、空中に浮いた羽ペンがするすると白紙のページにペン先を滑らせていた。
「これ何? すごいね、自動で動いてる」
ベルトランが顎に手を当てて、興味津々とその本を覗き込んだ。
「聖女様のご様子が、こうして日夜記録されていっているそうだよ」
「聖女様って私のこと?」
「もちろん」
「ええええ……」
自分の挙動が全て記録されているなんて嫌すぎる――何が書かれているのかと恐る恐る書物を覗き込むと、一面真っ白だった。ペンが動く度に虹色の線がわずかに引かれていくものの、文字と認識できるより先に細かな光の粒となって消えていく。
「何にも書かれてないね」
「聖女様の記録は、ご自身のものは見ることはできないそうだよ。その代わり、ここに収められている歴代聖女様の全ての記録は当代の聖女様のみが読めるらしい」
「私だけ?」
「そう。僕ら賢者ですら、ここにある本はどのページを開いても全て白紙に見えるんだ」
「なるほど……」
貴重な記録を自分ただひとりが読めるという、こんなにも重大な使命を与えられていたなんて――儀式をする以外の聖女の役割を実感し、ヒナリは身の引き締まる思いがした。
一番そばにある本棚からおもむろに一冊取り出してみる。その本は古書というほどには痛んでおらず、先代の記録のようだった。
一体どんな風に聖女の日常は記録されているのか――ヒナリはどきどきしながら記録本を胸に抱き、ソファーへと向かった。
半円状に並べられたソファーが書見台を囲んでいる。その両端にはクレイグとダリオが既に座っていた。いつの間にかそれぞれ別の本を手にしていて一心に読み耽っている。いかにも本好きといった様子に、思わず微笑んでしまう。
ベルトランに指し示された通りにヒナリが大きなソファーの中央に座ると、両側にアルトゥールとベルトランが腰を下ろした。ふたりは特に何も読むつもりはないらしい。背もたれに肘を置いたり足を組んだりして、ヒナリを眺めている。
わくわくと本を開く。まずはどんな風に書かれているか筆致を確認したかったので、ヒナリは真ん中辺りのページをぱっと開いた。
(どれどれどんな感じかなー、……んん!?)
ヒナリが開いたページは儀式の真っ最中の場面だった。
(ひい、こっ、これは……!)
シーツの上に伏せた先代聖女が賢者に後ろから激しく攻め立てられている。賢者は唸り声を洩らしては聖女の体を無我夢中で貪り、聖女は一度突かれるごとに切なげに叫んでいる。
聖女の記録は恐ろしいことに、聖女の一挙手一投足のみならず発言内容、果ては息遣いまでもが克明に記されていた。
(うわわわわ……)
次の行に目を移すと、聖女の顎がもうひとりの賢者にすくわれた。唾液に濡れた唇が開かれて、聖女自ら舌をちらつかせて、ふたり目の賢者の高ぶりを欲してみせる。賢者はごくりと息を呑み、聖女の口に自身の性器を飲み込ませていき――。
(はわわわわ……)
予期せず成人向けの文章を読んでしまい、心臓がばくばくし始めた。
(3Pとかお盛んすぎますよ先代聖女様~!)
ドキドキしながらページをめくっていく。すると今度は別のもうふたりの賢者たちと儀式をしていた。元のページに戻って時間経過を確認すると、儀式は二日連続おこなわれているようだった。
(二日連続3Pって! そんなに魔力を溜め込んでるの!? すごすぎるー!)
賢者たちが聖女に溺れているのか、はたまた聖女自身がその扱いを求めているのか、記録の中の聖女はヒナリがされたように優しく抱かれてはおらず、睦言もなくただただ欲望を叩き付けられているように見えた。しかし『もっと』と聖女が必死に求めているので、聖女も望んでいることと読み取れる。
(まさか四人まとめて相手にしたなんてことはないよね……!?)
ぱらぱらとページをめくり、その場面をつい探し始めてしまう。雑にめくっていくと、どこを見てもだいたい儀式をしていて、聖女が気絶するまで続けられるその激しさに、ヒナリの鼓動はますます速くなっていった。
(これ以上読むのはよそう……心臓が持たない)
ぱたんと本を閉じて、詰めていた息を一気に吐き出す。
うつむいたヒナリの横で、ベルトランがすかさず声を掛けてきた。
「どうだった? 聖女様の記録」
「え。いや、あはは……」
「?」
どぎまぎしながら曖昧に答えると、ヒナリの頭越しにベルトランとアルトゥールが顔を見合わせる動きをした。
ベルトランが自身の膝に両肘を突いて、ヒナリの顔を覗き込んでくる。
「もしかして、儀式のことも書いてあった?」
「――っ! い、言いません!」
ぷいと顔を背ける。
途端にクレイグとダリオが揃って本から顔を上げた。
「それは聞き捨てならないですね」
「どこまで詳しく書いてあるの?」
「言わないってば! 聖女様と賢者のみなさんの名誉に関わることなので!」
生々しい記述をずっと読んでいて身体中がすっかり火照っている。どきどきは一向に収まらず、胸を押さえてうつむいていると、アルトゥールも身を乗り出してヒナリの顔を覗き込もうとしてきた。
「ヒナリ、その部分を我々に音読して聞かせてもらうことはできないだろうか」
「は!? 音読!?」
叫び声を静かな図書館内に響かせてしまい、咄嗟に口を押さえる。辺りに視線を巡らせたところ、すぐ近くには誰もおらず、ほっと胸を撫で下ろす。
垂れ落ちてきた髪で賢者たちの視線をシャットアウトしている横で、ベルトランが盛大に溜め息をついた。
「アルトゥール、さすがにそれはどうかと思うよ」
「すまないヒナリ、失礼なお願いをしてしまって」
首を振るだけで返事して、再び膝の上の書物に目を落とす。
(私のこういうちょっとした挙動も、賢者との儀式も、全部記録されていっちゃうのか……)
次代の聖女が、ヒナリの記録に関してだけは通読しないでいてくれることを願わずにはいられなかった。
鼓動が落ち着いてくるにつれ、本来の目的を思い出した。
探しているのは儀式の場面ではなく――。
聖女の記録本は表紙にも背表紙にも何も文字が書かれていなかった。手に取ってかざしてみると、ハードカバーの表紙はパールのような輝きを帯びていて、代ごとに淡い色で色分けされているようだった。
色が変わる境目を目安に、それぞれの代の一巻目を本棚から取り出していく。初代聖女だけは巻数が少なく、その場で確認したところ神殿が建立されたあとから記録が始まっていたため、二代目以降の本を賢者たちに梯子を支えてもらいつつ集め回ってソファーに戻った。
大神官の言っていた通り、程度の差こそあれ、確かに降臨直後はどの聖女も戸惑っていた。
誰についても前世の光景は書かれていなかった。各人の発言から察するに、天寿を全うした直後に次の人生が始まって困惑していたり、凄惨な事故に遭ったらしく『やっぱり私は助からなかったんだ』と落胆したりしていた。
一方で、前世では病気で苦しんでばかりだったという人も居て、いきなり健康体の別人になったことに戸惑いつつも、これから新しい人生が始まるんだと目を輝かせる様子は過去の出来事ながら応援したくなるほどに微笑ましかった。
ただ先代聖女の――前世で死んだからこそ別の世界で目覚めたのだと、その事実を知った瞬間に絶望する姿は胸が張り裂けそうになるほどに痛ましかった。
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