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第1章 マヤツマヨイ市の冒険
第008話 B級冒険者様だ!
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魔法の家からギルドのエントランスへ。
「ん? お前ら今どこから入ってきた?」
いかにも冒険者といった出で立ちの男が不審げに尋ねてきた。
「なんか壁から出てこなかったか?」
「はは。まあ、そんなことどうでもいいじゃねーか。それより、あんたもギルドに登録してんのか? よかったら色々教えてくれよ。俺、この世界のこと何も知らなくってよ」
「ほぉ……本当に何も知らないみたいだな」
冒険者さんは腰の剣に手を伸ばし、
「俺様はB級冒険者のジャック様だ! お前らごときカスがタメ聞いていい相手じゃねえんだよ!」
「じゃあ他のやつに聞くか」
「そうじゃねえ! そうじゃねえだろ!」
「何が?」
「あ・や・ま・れ」
「めんどくせーやつに話しかけちまったか」
「てめぇ!」
ジャックとかいうやつは剣を抜いて。俺に斬りかかった……と思いきや、
「B級冒険者らしい振る舞いをしなさい」
OKチョーケーが素手で剣を受け止めた。
ジャッゥはビビり散らかす。
「お、お前、なにもんだ……!?」
「ただの冒険者ですよ」
「そう言や、お前の顔に見覚えが……」
と、そこへ猫っぽいギルド職員が現れた。
「お待たせしましたぁ~……ってジャックさん、こちらの方々に無礼なことしてないでしょうね?」
「なんだよ、藪から棒に。俺様のことが信用できねぇってのか?」
「はい」
「ひどい! 俺様はB級冒険者のジャック様だぞ!」
「そちらA級冒険者のOKチョーケーさんですよ」
「なにーっ!!?」
ジャックがOKチョーケーを見つめる。
ちょっと怯えてるみたいだ。
「嘘だ……こんなのどかなところにA級がいるなんて……」
「本当ですよ」
OKチョーケーは職員が持ってきた変な装置に手をかざす。
タブレットみたいな機械に、データが表示される。
なになに。
お、OKチョーケーの顔写真とか名前とかいろんなデータが載ってるな。
A級って書いてるのも見えるぞ。
「マジか……あんたがあのOKチョーケー……さん……」
ジャックの態度が変わる。
「OKチョーケーさん、どうぞ座ってください! あ、何かお飲み物をお持ちしましょうか!? おい、てるてる坊主! てめぇ何かか飲むもの買ってこい!」
「これこれ、ジャックさんとやら」
OKチョーケーがジャックに凄む。
「あまり舐めた口をきかない方がいいですよ。てるてる坊主様はおいどんよりもずっと強いのですから」
「なっ……!? A級のあんたより……??! こんな布っ切れが!!?」
「人を見かけで判断してはいけません」
「てるてる坊主さん、すんまっせんしたぁぁああぁぁ!!!」
うん……。
まあ、いいけど。
俺って舐められやすい見かけなのかな?
気にしない方がいいか!
それよりさ、
「さっきからA級とかB級とか、何のことなんだ?」
「冒険者はクラス分けされているのですよ」
「Aが一番強いってことか?」
「そうですね」
「へー。じゃあOKチョーケーってすげーんだな!」
「いやぁ、それほどでも……」
OKチョーケーは頭をかいた。
「ん? お前ら今どこから入ってきた?」
いかにも冒険者といった出で立ちの男が不審げに尋ねてきた。
「なんか壁から出てこなかったか?」
「はは。まあ、そんなことどうでもいいじゃねーか。それより、あんたもギルドに登録してんのか? よかったら色々教えてくれよ。俺、この世界のこと何も知らなくってよ」
「ほぉ……本当に何も知らないみたいだな」
冒険者さんは腰の剣に手を伸ばし、
「俺様はB級冒険者のジャック様だ! お前らごときカスがタメ聞いていい相手じゃねえんだよ!」
「じゃあ他のやつに聞くか」
「そうじゃねえ! そうじゃねえだろ!」
「何が?」
「あ・や・ま・れ」
「めんどくせーやつに話しかけちまったか」
「てめぇ!」
ジャックとかいうやつは剣を抜いて。俺に斬りかかった……と思いきや、
「B級冒険者らしい振る舞いをしなさい」
OKチョーケーが素手で剣を受け止めた。
ジャッゥはビビり散らかす。
「お、お前、なにもんだ……!?」
「ただの冒険者ですよ」
「そう言や、お前の顔に見覚えが……」
と、そこへ猫っぽいギルド職員が現れた。
「お待たせしましたぁ~……ってジャックさん、こちらの方々に無礼なことしてないでしょうね?」
「なんだよ、藪から棒に。俺様のことが信用できねぇってのか?」
「はい」
「ひどい! 俺様はB級冒険者のジャック様だぞ!」
「そちらA級冒険者のOKチョーケーさんですよ」
「なにーっ!!?」
ジャックがOKチョーケーを見つめる。
ちょっと怯えてるみたいだ。
「嘘だ……こんなのどかなところにA級がいるなんて……」
「本当ですよ」
OKチョーケーは職員が持ってきた変な装置に手をかざす。
タブレットみたいな機械に、データが表示される。
なになに。
お、OKチョーケーの顔写真とか名前とかいろんなデータが載ってるな。
A級って書いてるのも見えるぞ。
「マジか……あんたがあのOKチョーケー……さん……」
ジャックの態度が変わる。
「OKチョーケーさん、どうぞ座ってください! あ、何かお飲み物をお持ちしましょうか!? おい、てるてる坊主! てめぇ何かか飲むもの買ってこい!」
「これこれ、ジャックさんとやら」
OKチョーケーがジャックに凄む。
「あまり舐めた口をきかない方がいいですよ。てるてる坊主様はおいどんよりもずっと強いのですから」
「なっ……!? A級のあんたより……??! こんな布っ切れが!!?」
「人を見かけで判断してはいけません」
「てるてる坊主さん、すんまっせんしたぁぁああぁぁ!!!」
うん……。
まあ、いいけど。
俺って舐められやすい見かけなのかな?
気にしない方がいいか!
それよりさ、
「さっきからA級とかB級とか、何のことなんだ?」
「冒険者はクラス分けされているのですよ」
「Aが一番強いってことか?」
「そうですね」
「へー。じゃあOKチョーケーってすげーんだな!」
「いやぁ、それほどでも……」
OKチョーケーは頭をかいた。
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