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第5話 神槍登場
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10日目になると、たとえ列車と線路の出来が悪くても、普段と違う場所にいると思えるようになってきた。シベリア鉄道は、見たことのない風景を心ゆくまで私たちの目の中に押し込んでくれた。赤と緑が繰り返す針葉樹の列は言うまでもなく、広大な平原を敷き詰める多様なシダも、赤く広がる空を流れる分厚い雲も、私たちにとっては新しかった。
特に強烈なのは鉄橋からの風景だった。凍結する直前の河川は青と白がこまやかな螺旋をところどころに描いており、その奇観は英国に閉じこもっていては決して味わうことのできないものであった。
しかし純粋な旅行ならともかく、今の状況ではここまでが話すことの限界だ。私たちは交代で追っているハーバーの背中を監視し、一人が寝ている時に二人は起きるよう心がけ、食事を買う時も常に固まって動いた。怪しいそぶりは見せなかったが、何度か巨大な鞄の中を確認しては、慎重にそれをマントの中に入れていた。
「なにをしているのだろう?」
「鏡は見なくなったようだね。おそらく書類の確認だ」
「よく見えるね」
「手の動きから読み取るのだよ。さてワトソン君、この情報から予測できるのは?」
「もちろん、一刻も早く塩素ガスの機材を清国の仲間に届けたいということだ」
「その通り。ところが面妖な事に、そうわかりつつも我々から離れる気はないどころか、わざと近づいてきている。つまり、次の僕たちとの対決には自信があるのだ。フランスの襲撃と違い、今度こそというところだろうね」
「鉄道が切れるところが勝負かな。となると終点から少し先のイルクーツクだ。そこに仲間を集めてあって、実力勝負を挑んでくるんじゃないか。その先は複数の経路があるから、予測を立てにくいはずだ」
「そのとおりだ、冴えてるぞワトソン。ユーラシアの中央、世界で最も澄んだ湖と言われるバイカルの湖畔に位置するその都市だ」
目を細め、線路の先を見つめた。シベリア鉄道の終着駅。ロシアの大柄な兵士たちが巡回している。そのはるか向こうに、目を突くほどに青い巨大な淡水湖が見えた。ほとりにはロシア正教会の十字架と鐘つき堂。ずいぶん遠いところまで来たものだ。アフガンから帰国して以来、これは最長の長旅になるのだなと思い、今度も生きて帰るぞと決意を新たにした。
*
鉄道を降りて馬車で一昼夜をかけ、私たちはイルクーツクの宿屋に着いた。我々の追い求めるドイツ人も近くの宿泊施設にたどり着いたようだ。ホームズが様子をさぐったところ、そこにはハーバーの仲間も到着しているということだった。
「今は交代で寝て、夕食が終わったら別の宿を取りましょう。もう相手も気がついているはずです。それとこれを」
林が答え、机の上に袋を載せた。
「M1867 ロシアン・クルンカです」
「すごいな。よく手に入ったね」
私が驚きの声をあげた。
「シカ猟のために払い下げられていたものが売っていました」
それはチェコの武器メーカーである、シルベスター・クルンカに設計された後装式のライフル銃だった。サマルカンドのような中央アジアの軍や警察に供給されているそうだ。ロンドンの事件を清国へ報告した大刀会の徐という仲間もここで合流する予定だ。銃は彼に使わせる予定だった。
ところが、徐は約束の時間には現れなかった。
「僕は小銃は使えない。ワトソン君に任せるよ」
「わかった。こんな大掛かりなものは久しぶりだが、調整しよう」
銃の試射を終えてから深夜まで交代で外を見張ったが、誰も近づいてくる様子はない。こちらから様子を見ることにした。凍てつくような気温の中、私たちはハーバーの泊まる施設へ近づいた。部屋はすでに調べてある。風が弱いのに、なぜか闇夜をばたばたとめぐる音が耳に障った。
「これは何の音だ?」
「風車だよ」
ホームズが手を上に差し伸べた。小型の風車が、複数の家の上に立っているのが見えた。
「農家でもないのに、製粉のためかな」
「水が凍るから水車が使いにくいのかも知れないが、ずいぶん新しいようだね」
よその土地はなにかと珍しいものが多くなる。夜の寒さに身をすくめながら、風車の響く宿泊所を包囲した。そこでホームズが、裏手の雪に足跡を見つけ、目を眇めた。
「清国の靴だ。男性。しかも複数」
ホームズが珍しく緊張に満ちた声を出した。
「ん、どういうことかね? 徐という男のかな……」
言った直後。
爆弾のような音が施設に響いた。目の前の窓の向こうは応接間だ。その中から窓を突き破って一人、大柄な男が雪道を転がりながら吹き飛んでいった。
「誰だ?」
私が男に駆け寄った。うっと自分の口を塞ぐ。ドイツ人らしきその男の胸は、えぐられたように陥没していた。脇に両目が飛びだして転がっている。体はまだ温かいが、呼吸も心音もない。即死だった。
「ワトソン君、入ろう!」
裏手の錠前をバールでこじ開け、ホームズが真っ先に入った。続いて林、私の順になだれ込む。ソファの上に人の姿。口から血を流し、目を見開きながら絶命していた。清国人だ。はっと林が息をのんだ。
「彼が徐ですね?」
ホームズが壁に背を向け、巨大な自動拳銃を構えながら言った。
「はい、間違いありません」
林が言った。
「どういうことだ」
私が呟く。ホームズは、これ以上ないというくらい集中した声を出した。
「ハーバーにやられたのだろう。しかし、この事件に登場する清国人はもう一人いる。該当しうる人物は……面白い。非常に面白いことになってきたよ、ワトソン君」
轟音が再度響き、廊下から男が一人、横に吹き飛んできた。壁を跳ねてばったりと倒れる。私たちは武器を持って廊下になだれ込んだ。暗い廊下に人の気配。
闇の中から、太い清国の言葉が響いた。
「スコットランドヤードの追跡か。早い。それに謀略が関わるとはいえ、ここまで来るとはずいぶん勤勉だな」
男の姿はまだ見えない。
「だが貴様らのせいで賊の首魁ハーバーは逃げた。これ以上私の邪魔をするな。さっさと英国へ帰れ」
「ふざけるな! こちらには銃がある、おとなしく投降しろ!」
私がどなる。太い声が笑いにかわった。
私たち3人は暗い廊下に力をこめて踏みだした。ロシアン・クルンカの銃床を右の胸にあてる。
「銃がどうした。それが脅しなのか? この私への?」
低い笑い声が、こちらへの視線に重なっているのがわかった。
「三つ数える。出て来なければ撃つ!」
私が足を止め、照門と照星を右目に揃えた。しかしその引き金に指をかけるより早く、暗闇から銃口へ金属の輝きが迫ってきた。
「なにっ!?」
槍だ。
肩に鈍重な衝撃。槍は空気を引き裂く音を伴い、銃口を直撃した。
「うああっ!」
強烈な衝撃に弾き飛ばされた。横に小銃が転がる。その先端はひしゃげ、大きくひび割れていた。
「ひるむなワトソン! 拳銃を抜け!」
ホームズが飛びのきながら拳銃を構えた。
「このっ!」
後ろに控えていた林が発煙筒に火をつけて投げつけたが、それも闇の中の槍に弾き返された。隣の調理場らしきところに投げ込まれ、水の音を立てて消える。さらに寸毫の間もおかず、槍が投げつけられた。
「ぬうっ!」
ホームズが持っていたドイツ製の巨大拳銃は投擲された槍の一撃に天井へはじかれ、我々が出てきた部屋の奥へ転がった。
遅れて私がホルスターから拳銃を抜き、柱に隠れて構えた。しかし撃ちこむ先は闇の中だ。跳弾を意識しなければならない。その迷いを相手は見のがさなかった。恐るべき速度で現れた男の拳が、ピストルのグリップを下からかちあげた。
銃が天井にぶち当たり、回りながら落ちてくる。そこから先の光景は、遅く回した活動写真のように鮮明に見えた。
ズドンという音が石造りの屋敷を揺るがした。たまった埃が通路に舞いあがる。それをかき分けて、武骨な掌が一直線に拳銃へ向かった。鈍器よりも重く、暴風よりも速いその掌が、宙に浮く私の拳銃に触れた。
なんということか。
我らが英国陸軍の誇る制式拳銃は、その手と柱との間で、まるで爆ぜゆく水風船のように形を失っていったのだ。
最初に銃口がひしゃげ、トップストラップは熱した飴のようにぐにゃりと形を変えた。シリンダーから弾丸が零れ落ちてゆく。弾を失い、蓮の花のようなチャンバーが宙でくるくると回転しながら床へ落ちた。支えを失ったバネとネジが無秩序に弾け飛ぶ。グリップは固く留められた滑り止めと別れ、そちらも廊下の彼方へ消えてしまった。
魔術でも兵器でもない。素手の打撃だ。恐怖も驚きも抜け落ち、ただ放心して目を開くことしかできなかった。
鋭い声が闇を引き裂いた。
「私は李同臣!
名は書文!
選べ!
逃げるか!
降るか!
我が八極拳と立ち合うかを!」
特に強烈なのは鉄橋からの風景だった。凍結する直前の河川は青と白がこまやかな螺旋をところどころに描いており、その奇観は英国に閉じこもっていては決して味わうことのできないものであった。
しかし純粋な旅行ならともかく、今の状況ではここまでが話すことの限界だ。私たちは交代で追っているハーバーの背中を監視し、一人が寝ている時に二人は起きるよう心がけ、食事を買う時も常に固まって動いた。怪しいそぶりは見せなかったが、何度か巨大な鞄の中を確認しては、慎重にそれをマントの中に入れていた。
「なにをしているのだろう?」
「鏡は見なくなったようだね。おそらく書類の確認だ」
「よく見えるね」
「手の動きから読み取るのだよ。さてワトソン君、この情報から予測できるのは?」
「もちろん、一刻も早く塩素ガスの機材を清国の仲間に届けたいということだ」
「その通り。ところが面妖な事に、そうわかりつつも我々から離れる気はないどころか、わざと近づいてきている。つまり、次の僕たちとの対決には自信があるのだ。フランスの襲撃と違い、今度こそというところだろうね」
「鉄道が切れるところが勝負かな。となると終点から少し先のイルクーツクだ。そこに仲間を集めてあって、実力勝負を挑んでくるんじゃないか。その先は複数の経路があるから、予測を立てにくいはずだ」
「そのとおりだ、冴えてるぞワトソン。ユーラシアの中央、世界で最も澄んだ湖と言われるバイカルの湖畔に位置するその都市だ」
目を細め、線路の先を見つめた。シベリア鉄道の終着駅。ロシアの大柄な兵士たちが巡回している。そのはるか向こうに、目を突くほどに青い巨大な淡水湖が見えた。ほとりにはロシア正教会の十字架と鐘つき堂。ずいぶん遠いところまで来たものだ。アフガンから帰国して以来、これは最長の長旅になるのだなと思い、今度も生きて帰るぞと決意を新たにした。
*
鉄道を降りて馬車で一昼夜をかけ、私たちはイルクーツクの宿屋に着いた。我々の追い求めるドイツ人も近くの宿泊施設にたどり着いたようだ。ホームズが様子をさぐったところ、そこにはハーバーの仲間も到着しているということだった。
「今は交代で寝て、夕食が終わったら別の宿を取りましょう。もう相手も気がついているはずです。それとこれを」
林が答え、机の上に袋を載せた。
「M1867 ロシアン・クルンカです」
「すごいな。よく手に入ったね」
私が驚きの声をあげた。
「シカ猟のために払い下げられていたものが売っていました」
それはチェコの武器メーカーである、シルベスター・クルンカに設計された後装式のライフル銃だった。サマルカンドのような中央アジアの軍や警察に供給されているそうだ。ロンドンの事件を清国へ報告した大刀会の徐という仲間もここで合流する予定だ。銃は彼に使わせる予定だった。
ところが、徐は約束の時間には現れなかった。
「僕は小銃は使えない。ワトソン君に任せるよ」
「わかった。こんな大掛かりなものは久しぶりだが、調整しよう」
銃の試射を終えてから深夜まで交代で外を見張ったが、誰も近づいてくる様子はない。こちらから様子を見ることにした。凍てつくような気温の中、私たちはハーバーの泊まる施設へ近づいた。部屋はすでに調べてある。風が弱いのに、なぜか闇夜をばたばたとめぐる音が耳に障った。
「これは何の音だ?」
「風車だよ」
ホームズが手を上に差し伸べた。小型の風車が、複数の家の上に立っているのが見えた。
「農家でもないのに、製粉のためかな」
「水が凍るから水車が使いにくいのかも知れないが、ずいぶん新しいようだね」
よその土地はなにかと珍しいものが多くなる。夜の寒さに身をすくめながら、風車の響く宿泊所を包囲した。そこでホームズが、裏手の雪に足跡を見つけ、目を眇めた。
「清国の靴だ。男性。しかも複数」
ホームズが珍しく緊張に満ちた声を出した。
「ん、どういうことかね? 徐という男のかな……」
言った直後。
爆弾のような音が施設に響いた。目の前の窓の向こうは応接間だ。その中から窓を突き破って一人、大柄な男が雪道を転がりながら吹き飛んでいった。
「誰だ?」
私が男に駆け寄った。うっと自分の口を塞ぐ。ドイツ人らしきその男の胸は、えぐられたように陥没していた。脇に両目が飛びだして転がっている。体はまだ温かいが、呼吸も心音もない。即死だった。
「ワトソン君、入ろう!」
裏手の錠前をバールでこじ開け、ホームズが真っ先に入った。続いて林、私の順になだれ込む。ソファの上に人の姿。口から血を流し、目を見開きながら絶命していた。清国人だ。はっと林が息をのんだ。
「彼が徐ですね?」
ホームズが壁に背を向け、巨大な自動拳銃を構えながら言った。
「はい、間違いありません」
林が言った。
「どういうことだ」
私が呟く。ホームズは、これ以上ないというくらい集中した声を出した。
「ハーバーにやられたのだろう。しかし、この事件に登場する清国人はもう一人いる。該当しうる人物は……面白い。非常に面白いことになってきたよ、ワトソン君」
轟音が再度響き、廊下から男が一人、横に吹き飛んできた。壁を跳ねてばったりと倒れる。私たちは武器を持って廊下になだれ込んだ。暗い廊下に人の気配。
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男の姿はまだ見えない。
「だが貴様らのせいで賊の首魁ハーバーは逃げた。これ以上私の邪魔をするな。さっさと英国へ帰れ」
「ふざけるな! こちらには銃がある、おとなしく投降しろ!」
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私が足を止め、照門と照星を右目に揃えた。しかしその引き金に指をかけるより早く、暗闇から銃口へ金属の輝きが迫ってきた。
「なにっ!?」
槍だ。
肩に鈍重な衝撃。槍は空気を引き裂く音を伴い、銃口を直撃した。
「うああっ!」
強烈な衝撃に弾き飛ばされた。横に小銃が転がる。その先端はひしゃげ、大きくひび割れていた。
「ひるむなワトソン! 拳銃を抜け!」
ホームズが飛びのきながら拳銃を構えた。
「このっ!」
後ろに控えていた林が発煙筒に火をつけて投げつけたが、それも闇の中の槍に弾き返された。隣の調理場らしきところに投げ込まれ、水の音を立てて消える。さらに寸毫の間もおかず、槍が投げつけられた。
「ぬうっ!」
ホームズが持っていたドイツ製の巨大拳銃は投擲された槍の一撃に天井へはじかれ、我々が出てきた部屋の奥へ転がった。
遅れて私がホルスターから拳銃を抜き、柱に隠れて構えた。しかし撃ちこむ先は闇の中だ。跳弾を意識しなければならない。その迷いを相手は見のがさなかった。恐るべき速度で現れた男の拳が、ピストルのグリップを下からかちあげた。
銃が天井にぶち当たり、回りながら落ちてくる。そこから先の光景は、遅く回した活動写真のように鮮明に見えた。
ズドンという音が石造りの屋敷を揺るがした。たまった埃が通路に舞いあがる。それをかき分けて、武骨な掌が一直線に拳銃へ向かった。鈍器よりも重く、暴風よりも速いその掌が、宙に浮く私の拳銃に触れた。
なんということか。
我らが英国陸軍の誇る制式拳銃は、その手と柱との間で、まるで爆ぜゆく水風船のように形を失っていったのだ。
最初に銃口がひしゃげ、トップストラップは熱した飴のようにぐにゃりと形を変えた。シリンダーから弾丸が零れ落ちてゆく。弾を失い、蓮の花のようなチャンバーが宙でくるくると回転しながら床へ落ちた。支えを失ったバネとネジが無秩序に弾け飛ぶ。グリップは固く留められた滑り止めと別れ、そちらも廊下の彼方へ消えてしまった。
魔術でも兵器でもない。素手の打撃だ。恐怖も驚きも抜け落ち、ただ放心して目を開くことしかできなかった。
鋭い声が闇を引き裂いた。
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