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第56話 だ、だ、大脱走!
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「ちょ、ちょっと冷静になれマヌケがぁっ、誰がお前の猿轡を取ってやったと思ってるんだ」
…そう言えば
たしかに、ここに入れられる前に咥えせられたものは綺麗に無くなっている
「だが、それをお前がやったっていう証拠は無いだろ?」
「疑り深けぇあんちゃんだな、お前 友達いねぇだいててててててっ」
おっと、つい踏みつける足に力が入ってしまった
「わーったわーったよっ、ほらこれでいいだろ!?」
そう言うとネズミは、何かを口から吐き出す
「木片…?」
「そーだよっ、あの猿轡(さるぐつわ)は俺にとっちゃ飯だったんだ、食ったんだよ!だ、だからお前を助けた訳じゃねぇっ、結果として取れただけだ、は、早く足を退けてくれっ」
ふむ…たしかにそれならまだ納得がいくな
「スロット」
空中にスロットマシンが現れる
どうやら、この牢獄はアプリを入れている場所と違って、魔法やスキルの制御を受けていない様だな
はぁ、助かった
これで制御までされていたら目も当てられん、しかしこれでここから脱獄する目処は立った訳だ
「なんだお前、やっぱり魔術師か何かなのか?」
「やっぱり?」
「そりゃお前、猿轡される奴なんて呪文使われたら厄介な奴等しかいないだろ、馬鹿が」
こいつ…いっそ踏み潰してやろうか
「そういや、俺がここに来てからどれくらい経ってるんだ?」
「それを聞きたかったら早く足を退けろよ、礼儀ってのがあるだろクソガキが」
俺はそれを聞き、手元のレバーを倒す
「お、お前何してやがるっ、やるきか?これでも俺は100年は生きてるんだ 魔法ごときに屈しないぜ!」
ネズミの魔物が焦った様に言い放つがもう遅い
「てめぇは俺を怒らせた」
バシンッと最後のボタンが押される
<レギュラーボーナス、マインドを発動します
もはや、こいつ程度にはビッグボーナスすら惜しいという事なのだろうか…100年生きているってのも正直疑わしいな
「へっ、何も起きねぇじゃねぇか、脅かしやがって」
たしかに、どこか変わった様子は無いが…
「さっきの質問を繰り返すが、俺がここに来てからどれくらい経ってるんだ?」
「へっ、そんなこたぁ知らな…ギャッ」
突如、ネズミはスパークし、凶夜は思わず尻尾から足を退ける
少しして焦げた様な嫌な臭いが立ち上がった
「ぐぐぐ、てめぇ 今のは無詠唱なのか…そんな奴見たことねぇ…まさかそれ程の使い手だとは…」
「自家発電とか器用だな、ピカチュ〇か」
まぁ、最もまったく可愛く無いし、愛嬌も無いが
なるほど、マインドって魔法はこっちの要望に逆らうと電撃が走るって感じか?名前的に精神が強いやつとか耐性がある奴には効かなそうだなぁ
まぁ、相手によって効果は変わるのかもしれないけど
毛が全身立ち上がってまるでハリネズミの様になったネズミは
「…ふぅ 2日だ、お前が運ばれて来てから…ついでに言うと、さっきも番兵らしき男が控え室で明日の処刑がどーのこーの言ってやがった」
と続ける
2日…たしかに処刑は3日後だったはずだし、こいつがそれを知っているとも思えないから、事実だろうな
「他に誰か来なかったか?仮面を付けた奴とか、全身ピンク色の女の子とか」
「なんだそれ…異常者か?」
うん、普通そうだよね
一緒に居る時間が長かった分、慣れてしまった自分が怖い
「そういや、一回だけ面会に来た奴が居たな、暗くてよくはわからんがピンクと言えばピンクだったかもしれねぇ」
たぶんミールだ、裁判で俺とクラリは捕まったが、ミールは無事だったのだろうか
「なんか、鋸(のこぎり)を差し入れしにきて、番兵に追い返されてたな「これは凶夜に必要なものなんだよっ!」とか言ってたぜ」
うん…あのバカ、鋸で檻を切って脱獄でもさせようとしたんだろうか。
こういう前向きさは見習うべきかも知れないが、如何せんバカと言うのが大きな問題だな
「他に何か気がついた事とかは無いのか?何でもいいんだ教えてくれ」
「実力者のあんちゃんにそこまで言われるとなぁ、うむ」
ネズミは少し考え込むと
「しゃーない、これも出会いだと思って協力してやろう、俺の名前はマードックだ、ネズミの姿だがこれでも立派な魔物なんだぜぇ」
よかった、とはいえ断られても電撃が走るんだが、いやだわ外道(げどう)
「俺は、響 凶夜だ 旅の村人だ」
「旅人じゃなくて旅の村人なのか…そんな職業あったか?」
まぁ、魔物なのは初めから分かっていたがな、どぅむどぅむの一件で魔物と会話出来ることは証明済みだし
この前、村の動物に話しかけても通じなかったからなぁ…せっかく動物とお友達になれるかもと、猫らしき生き物に必死に話し掛けたのは無駄では無かった訳だ
ちなみにそれを目撃した奴等が居たらしく、ギルドの一部から頭が可哀想な人と認識されているらしいがそんな事は知らん
「でもまぁ村人が魔法使えるかよ、冗談キツイぜ 職業を言いたくないなら聞かないけどな。 ここは、村の地下牢だ 番兵は3人で見回りが1人交代で回っている、この牢を出て左へ進めば控え室でそっから地上へ出られるって訳だ」
コイツ、意外にいい奴なのか?
そもそも魔物が悪い奴っていうのも人間の先入観によるものだが
「なるほど、結構単純な作りになっているんだな」
「あぁ、ただし控え室と地上への階段は魔法とスキルを制御する作りになっているから気をつけねぇといけねぇ」
それは、厄介だ、果たして俺のスロットに何処まで影響があるかは分からないが…
「そういや、他にべっぴんのねーちゃんが捕まっている牢があるんだが、そいつがずっとキョーャ様キョーア様って言っててな、あんちゃんと似てる名前だが関係あんのかい?」
なにそれメンヘラ怖い、まだあきらめてねーのかよっ
「いや、ちなみにどこにいるんだソイツ」
「ここから出て右手の突き当たりの牢だな」
そこだけには近寄らないようにしよう
こうして響 凶夜の人生初の大脱走が始まったのである
…そう言えば
たしかに、ここに入れられる前に咥えせられたものは綺麗に無くなっている
「だが、それをお前がやったっていう証拠は無いだろ?」
「疑り深けぇあんちゃんだな、お前 友達いねぇだいててててててっ」
おっと、つい踏みつける足に力が入ってしまった
「わーったわーったよっ、ほらこれでいいだろ!?」
そう言うとネズミは、何かを口から吐き出す
「木片…?」
「そーだよっ、あの猿轡(さるぐつわ)は俺にとっちゃ飯だったんだ、食ったんだよ!だ、だからお前を助けた訳じゃねぇっ、結果として取れただけだ、は、早く足を退けてくれっ」
ふむ…たしかにそれならまだ納得がいくな
「スロット」
空中にスロットマシンが現れる
どうやら、この牢獄はアプリを入れている場所と違って、魔法やスキルの制御を受けていない様だな
はぁ、助かった
これで制御までされていたら目も当てられん、しかしこれでここから脱獄する目処は立った訳だ
「なんだお前、やっぱり魔術師か何かなのか?」
「やっぱり?」
「そりゃお前、猿轡される奴なんて呪文使われたら厄介な奴等しかいないだろ、馬鹿が」
こいつ…いっそ踏み潰してやろうか
「そういや、俺がここに来てからどれくらい経ってるんだ?」
「それを聞きたかったら早く足を退けろよ、礼儀ってのがあるだろクソガキが」
俺はそれを聞き、手元のレバーを倒す
「お、お前何してやがるっ、やるきか?これでも俺は100年は生きてるんだ 魔法ごときに屈しないぜ!」
ネズミの魔物が焦った様に言い放つがもう遅い
「てめぇは俺を怒らせた」
バシンッと最後のボタンが押される
<レギュラーボーナス、マインドを発動します
もはや、こいつ程度にはビッグボーナスすら惜しいという事なのだろうか…100年生きているってのも正直疑わしいな
「へっ、何も起きねぇじゃねぇか、脅かしやがって」
たしかに、どこか変わった様子は無いが…
「さっきの質問を繰り返すが、俺がここに来てからどれくらい経ってるんだ?」
「へっ、そんなこたぁ知らな…ギャッ」
突如、ネズミはスパークし、凶夜は思わず尻尾から足を退ける
少しして焦げた様な嫌な臭いが立ち上がった
「ぐぐぐ、てめぇ 今のは無詠唱なのか…そんな奴見たことねぇ…まさかそれ程の使い手だとは…」
「自家発電とか器用だな、ピカチュ〇か」
まぁ、最もまったく可愛く無いし、愛嬌も無いが
なるほど、マインドって魔法はこっちの要望に逆らうと電撃が走るって感じか?名前的に精神が強いやつとか耐性がある奴には効かなそうだなぁ
まぁ、相手によって効果は変わるのかもしれないけど
毛が全身立ち上がってまるでハリネズミの様になったネズミは
「…ふぅ 2日だ、お前が運ばれて来てから…ついでに言うと、さっきも番兵らしき男が控え室で明日の処刑がどーのこーの言ってやがった」
と続ける
2日…たしかに処刑は3日後だったはずだし、こいつがそれを知っているとも思えないから、事実だろうな
「他に誰か来なかったか?仮面を付けた奴とか、全身ピンク色の女の子とか」
「なんだそれ…異常者か?」
うん、普通そうだよね
一緒に居る時間が長かった分、慣れてしまった自分が怖い
「そういや、一回だけ面会に来た奴が居たな、暗くてよくはわからんがピンクと言えばピンクだったかもしれねぇ」
たぶんミールだ、裁判で俺とクラリは捕まったが、ミールは無事だったのだろうか
「なんか、鋸(のこぎり)を差し入れしにきて、番兵に追い返されてたな「これは凶夜に必要なものなんだよっ!」とか言ってたぜ」
うん…あのバカ、鋸で檻を切って脱獄でもさせようとしたんだろうか。
こういう前向きさは見習うべきかも知れないが、如何せんバカと言うのが大きな問題だな
「他に何か気がついた事とかは無いのか?何でもいいんだ教えてくれ」
「実力者のあんちゃんにそこまで言われるとなぁ、うむ」
ネズミは少し考え込むと
「しゃーない、これも出会いだと思って協力してやろう、俺の名前はマードックだ、ネズミの姿だがこれでも立派な魔物なんだぜぇ」
よかった、とはいえ断られても電撃が走るんだが、いやだわ外道(げどう)
「俺は、響 凶夜だ 旅の村人だ」
「旅人じゃなくて旅の村人なのか…そんな職業あったか?」
まぁ、魔物なのは初めから分かっていたがな、どぅむどぅむの一件で魔物と会話出来ることは証明済みだし
この前、村の動物に話しかけても通じなかったからなぁ…せっかく動物とお友達になれるかもと、猫らしき生き物に必死に話し掛けたのは無駄では無かった訳だ
ちなみにそれを目撃した奴等が居たらしく、ギルドの一部から頭が可哀想な人と認識されているらしいがそんな事は知らん
「でもまぁ村人が魔法使えるかよ、冗談キツイぜ 職業を言いたくないなら聞かないけどな。 ここは、村の地下牢だ 番兵は3人で見回りが1人交代で回っている、この牢を出て左へ進めば控え室でそっから地上へ出られるって訳だ」
コイツ、意外にいい奴なのか?
そもそも魔物が悪い奴っていうのも人間の先入観によるものだが
「なるほど、結構単純な作りになっているんだな」
「あぁ、ただし控え室と地上への階段は魔法とスキルを制御する作りになっているから気をつけねぇといけねぇ」
それは、厄介だ、果たして俺のスロットに何処まで影響があるかは分からないが…
「そういや、他にべっぴんのねーちゃんが捕まっている牢があるんだが、そいつがずっとキョーャ様キョーア様って言っててな、あんちゃんと似てる名前だが関係あんのかい?」
なにそれメンヘラ怖い、まだあきらめてねーのかよっ
「いや、ちなみにどこにいるんだソイツ」
「ここから出て右手の突き当たりの牢だな」
そこだけには近寄らないようにしよう
こうして響 凶夜の人生初の大脱走が始まったのである
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