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早すぎる肩車!
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-side アクシア-
翌朝、起きると右隣にはフィル兄、左隣にはテオ兄がいた。いつもは一人で寝ているから、朝起きた時に隣に誰かいるのはとても新鮮だ。カーテンの隙間から、ぽかぽか朝日の光が部屋に差し込んでいる。
「んん……、おはようアクシア」
「おはよっ!」
俺の気配を感じ取ったのだろうか?フィル兄さんが、いい子いい子と優しく撫でてくれる。
大きなおててが心地がよくて、安心する。
しばらくすると、テオ兄も起きたのでおはようの挨拶する。
「今日は、エリックと青龍様と一緒にお部屋を作るんだ!」
「おお、楽しそうだね。もしよかったら、俺たちも一緒に連れてってもらってもいい?」
「もちろん!」
「みんなが行くんだったら、俺も行く」
……とか言って、本当はテオ兄も行きたそうにしていたよね?ふふん!素直じゃない奴め……!まあいっか!みんな一緒!ワイワイ楽しもーっ!
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「おはようアクシア」
「おはよう」
「おはよーございます!パパママ!」
朝からパパとママに元気な挨拶ができた。良い1日のスタートである。
いっつも朝ごはんを食べる食堂に着く。今日の朝ごはんは柔らかく煮込んでくれたポトフとフルーツ、お飲み物は牛乳だ。
朝からあったかいスープでほっこりする。目が覚めてきたので、今日1日の行動を開始!しゅっぱーつ!
「わーい!」
「わっ!危ないから廊下を走らない!」
椅子から飛び降りて走ると後ろからパッパがなんか言ってきた。
えへへー!きこえないきこえないんだもんねー!
「わっ!」
そんなことを思いながら走っていると急に顔面から突っ込んで転んでしまう。
あれれ?痛くない。
「お主、危ないではないか」
見ると見知らぬかっこいいお兄さんがいた。紺色の髪色と目に半袖に短パン。年齢はテオ兄と同じ10歳くらいだろうか。
でも、どこかで聞いたことがある声だ。
「だれー?」
「我だ青龍だ」
「えーーー!!!」
通りで聞いたことある声な訳だ。
呆気ていると、後ろからマッマの声が聞こえてきた。
「あらあら、青龍様。可愛らしいお姿になられて」
「この方がこの屋敷の人間を驚かせなくて良いのでな。竜の姿は目立つ」
「ご配慮ありがとうございますわ」
「うむ」
「青龍様。人間になれたの!?すごい!!」
思わず飛び跳ねて、青龍様の周りをはしゃぎ回る。
「うむうむ、そうだろうそうだろう。人間になったから、こういうことも出来るぞ」
青龍様は俺を抱き上げて、肩車する。
わーー!高いたかーい!
「うむ、出発だ!」
「しゅっぱーっつ!」
そんなこんなで、今日も俺たちの秘密基地に行く、行くけど……。
「うん?」
なんか、スピード早くない?
青龍様の上は全然揺れないのだが、さっきから景色が変わるスピードが早い。
おそらく、なんらかしらの魔法を使ってくれて俺の事を守ってくれているのだろうという事がなんとなく感覚で感じられる。
「むむむ……」
だからと言って、これと言って困ることは特になさそうだから、まあ、いっか!
「ま、まってーー!アクシア!」
「追いつけないよー!」
やっぱり、全然良くなかった……。
フィル兄様とテオ兄様の声が後ろから聞こえてきて、あちゃー……、と思ったのはそれから30秒後の事だった。
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翌朝、起きると右隣にはフィル兄、左隣にはテオ兄がいた。いつもは一人で寝ているから、朝起きた時に隣に誰かいるのはとても新鮮だ。カーテンの隙間から、ぽかぽか朝日の光が部屋に差し込んでいる。
「んん……、おはようアクシア」
「おはよっ!」
俺の気配を感じ取ったのだろうか?フィル兄さんが、いい子いい子と優しく撫でてくれる。
大きなおててが心地がよくて、安心する。
しばらくすると、テオ兄も起きたのでおはようの挨拶する。
「今日は、エリックと青龍様と一緒にお部屋を作るんだ!」
「おお、楽しそうだね。もしよかったら、俺たちも一緒に連れてってもらってもいい?」
「もちろん!」
「みんなが行くんだったら、俺も行く」
……とか言って、本当はテオ兄も行きたそうにしていたよね?ふふん!素直じゃない奴め……!まあいっか!みんな一緒!ワイワイ楽しもーっ!
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「おはようアクシア」
「おはよう」
「おはよーございます!パパママ!」
朝からパパとママに元気な挨拶ができた。良い1日のスタートである。
いっつも朝ごはんを食べる食堂に着く。今日の朝ごはんは柔らかく煮込んでくれたポトフとフルーツ、お飲み物は牛乳だ。
朝からあったかいスープでほっこりする。目が覚めてきたので、今日1日の行動を開始!しゅっぱーつ!
「わーい!」
「わっ!危ないから廊下を走らない!」
椅子から飛び降りて走ると後ろからパッパがなんか言ってきた。
えへへー!きこえないきこえないんだもんねー!
「わっ!」
そんなことを思いながら走っていると急に顔面から突っ込んで転んでしまう。
あれれ?痛くない。
「お主、危ないではないか」
見ると見知らぬかっこいいお兄さんがいた。紺色の髪色と目に半袖に短パン。年齢はテオ兄と同じ10歳くらいだろうか。
でも、どこかで聞いたことがある声だ。
「だれー?」
「我だ青龍だ」
「えーーー!!!」
通りで聞いたことある声な訳だ。
呆気ていると、後ろからマッマの声が聞こえてきた。
「あらあら、青龍様。可愛らしいお姿になられて」
「この方がこの屋敷の人間を驚かせなくて良いのでな。竜の姿は目立つ」
「ご配慮ありがとうございますわ」
「うむ」
「青龍様。人間になれたの!?すごい!!」
思わず飛び跳ねて、青龍様の周りをはしゃぎ回る。
「うむうむ、そうだろうそうだろう。人間になったから、こういうことも出来るぞ」
青龍様は俺を抱き上げて、肩車する。
わーー!高いたかーい!
「うむ、出発だ!」
「しゅっぱーっつ!」
そんなこんなで、今日も俺たちの秘密基地に行く、行くけど……。
「うん?」
なんか、スピード早くない?
青龍様の上は全然揺れないのだが、さっきから景色が変わるスピードが早い。
おそらく、なんらかしらの魔法を使ってくれて俺の事を守ってくれているのだろうという事がなんとなく感覚で感じられる。
「むむむ……」
だからと言って、これと言って困ることは特になさそうだから、まあ、いっか!
「ま、まってーー!アクシア!」
「追いつけないよー!」
やっぱり、全然良くなかった……。
フィル兄様とテオ兄様の声が後ろから聞こえてきて、あちゃー……、と思ったのはそれから30秒後の事だった。
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