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1章⭐︎リオンシュタット初心者編⭐︎
vsオーク
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-side オーウェン-
「そろそろ、オークの目撃情報があると言われている場所に着きます」
「分かった」
今日の目標はオークを倒すことである。道中は、スライムや、ゴブリン、ウルフ系の魔物を倒しつつ、森の中に進んできた。
オークは、大体群れで行動しているため、洞窟や、それっぽい開けた場所など、棲家がありそうな場所を重点的に見ることが、オークのお肉が食べたいと思った時に冒険者が行っている普通のオークの見つけ方である。
だが、俺には魔法を使いもっと効率よく、見つける方法がある。
「探査」
魔物を見つけるのに使う、無属性の探査という魔法は、繊細な魔力操作が必要で地味に難しいが、とても便利な魔法である。
「見事な魔法ですね。すごい……!流石主人です」
「キューキュー!」
トムが、驚いた様子でこちらを見て褒めてくれる。フェルもそれに激しく同意をしている。不意打ちベタ褒めやめい。
「いやいや……。ふっ……!いやいやいや……」
『主人……?』
「そんな、ガチで照れないでくださいよ。こっちまで、気まずくなります」
「悪い。普段褒められる事が、あんまりなくて……」
「意外です。主人は貴族ですよね?てっきり免疫があると思っていました」
「そういうのは、明らかに、お世辞で言われてるって分かるくらい棒読みだからなあ。お世辞抜きに言われるのは、免疫ないよ。自己肯定感が上がる」
「ああ……まあ、こんなので、自己肯定感が上がったのなら何よりです」
「お、おう、ありがとう?」
「それで、探索の方は、どうでしたか?」
「ここから、北に行ったところに、複数体のオークがいるようだ。この感じだと、オークよりも、強い魔物がいるかもしれない。多分、集落が出来ているのかもな」
「オークの上位種いるというと、オークナイトあたりでしょうか?ちょっと厄介なので、俺たちも手伝います」
「助かります」
『もし、オークジェネラルや、オークキングが出たら、僕と勝負させて。一応。今の僕の力で、何分で倒せるかは知っておきたい』
「分かった」
オークジェネラルはBランク、オークキングはAランクの魔物だ。
単体でも強いが、大体が周りにオークの部下を、何十体も連れいているため、実質A+くらいはある。討伐には、Aランクのパーティが2組くらい必要だ。
もし出たら、オークジェネラル1匹だけでも、今の俺では倒せないだろう。
魔法を使えば、倒せないこともない気もするが、今は魔境へ行くための練習なので、なるべく魔法を使わずに、剣術や、体術のみで、魔物を倒すように、エリーゼさんとブランから言われている。もちろん、いざとなったら使うが、カルキュラム中は、なるべくなら使いたくないから、シルフに任せるのが良いだろう。
それにしても、シルフ……、ただ倒せるというだけでなく、倒せる時間を気にするというあたりに猛者なところを感じるな。
複数体の群れで、魔物がいた時に、孤立した敵を早めに倒す必要があるという事は学園でも習ったから、戦闘において、時短で倒すのは、非常に重要な事は間違いないが。
「……っと、前方に3体生命反応あり」
『2体は、僕にちょうだい?主人は残り1体を相手して』
「分かった」
今日の、俺の武器は、学園で配布された良質な長剣だ。オークくらいだったら楽勝だろう。
『先に行くよ。ウィンド』
--ビュオオオオオ!と風が吹き、シルフは器用に2体のオークを倒した。
「隙あり!」
シルフのおかげで、俺は相手が魔法に怯んだ隙を見計らって、ズバッ!と倒す事が出来たのだった。
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「そろそろ、オークの目撃情報があると言われている場所に着きます」
「分かった」
今日の目標はオークを倒すことである。道中は、スライムや、ゴブリン、ウルフ系の魔物を倒しつつ、森の中に進んできた。
オークは、大体群れで行動しているため、洞窟や、それっぽい開けた場所など、棲家がありそうな場所を重点的に見ることが、オークのお肉が食べたいと思った時に冒険者が行っている普通のオークの見つけ方である。
だが、俺には魔法を使いもっと効率よく、見つける方法がある。
「探査」
魔物を見つけるのに使う、無属性の探査という魔法は、繊細な魔力操作が必要で地味に難しいが、とても便利な魔法である。
「見事な魔法ですね。すごい……!流石主人です」
「キューキュー!」
トムが、驚いた様子でこちらを見て褒めてくれる。フェルもそれに激しく同意をしている。不意打ちベタ褒めやめい。
「いやいや……。ふっ……!いやいやいや……」
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「悪い。普段褒められる事が、あんまりなくて……」
「意外です。主人は貴族ですよね?てっきり免疫があると思っていました」
「そういうのは、明らかに、お世辞で言われてるって分かるくらい棒読みだからなあ。お世辞抜きに言われるのは、免疫ないよ。自己肯定感が上がる」
「ああ……まあ、こんなので、自己肯定感が上がったのなら何よりです」
「お、おう、ありがとう?」
「それで、探索の方は、どうでしたか?」
「ここから、北に行ったところに、複数体のオークがいるようだ。この感じだと、オークよりも、強い魔物がいるかもしれない。多分、集落が出来ているのかもな」
「オークの上位種いるというと、オークナイトあたりでしょうか?ちょっと厄介なので、俺たちも手伝います」
「助かります」
『もし、オークジェネラルや、オークキングが出たら、僕と勝負させて。一応。今の僕の力で、何分で倒せるかは知っておきたい』
「分かった」
オークジェネラルはBランク、オークキングはAランクの魔物だ。
単体でも強いが、大体が周りにオークの部下を、何十体も連れいているため、実質A+くらいはある。討伐には、Aランクのパーティが2組くらい必要だ。
もし出たら、オークジェネラル1匹だけでも、今の俺では倒せないだろう。
魔法を使えば、倒せないこともない気もするが、今は魔境へ行くための練習なので、なるべく魔法を使わずに、剣術や、体術のみで、魔物を倒すように、エリーゼさんとブランから言われている。もちろん、いざとなったら使うが、カルキュラム中は、なるべくなら使いたくないから、シルフに任せるのが良いだろう。
それにしても、シルフ……、ただ倒せるというだけでなく、倒せる時間を気にするというあたりに猛者なところを感じるな。
複数体の群れで、魔物がいた時に、孤立した敵を早めに倒す必要があるという事は学園でも習ったから、戦闘において、時短で倒すのは、非常に重要な事は間違いないが。
「……っと、前方に3体生命反応あり」
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今日の、俺の武器は、学園で配布された良質な長剣だ。オークくらいだったら楽勝だろう。
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--ビュオオオオオ!と風が吹き、シルフは器用に2体のオークを倒した。
「隙あり!」
シルフのおかげで、俺は相手が魔法に怯んだ隙を見計らって、ズバッ!と倒す事が出来たのだった。
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