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3章⭐︎仲間集まってきた編⭐︎
ドワーフが移り住んできているらしい
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-side エリク-
公爵家の屋敷の機能を聞くために、エリクは、元使用人を呼んでホームパーティを開くことにした。
「ホームパーティ。こっちの世界に来てから、子供の頃は結構行っていたイメージあるけど、何を用意すれば良いか忘れてしまったな……。[検索]」
◯ホームパーティの準備に必要な物◯
1.食べ物と飲み物:ゲストの好みに合わせた料理やスナック、飲み物を用意しましょう。アルコール飲料も用意する場合は、ノンアルコールオプションも提供しましょう。
2.食器類:皿、グラス、フォーク、ナイフ、スプーンなど、必要物を用意し、十分な量を確保しましょう。
3.音楽:プロを呼んで演奏しましょう。
4.招待状:招待状を送付する準備をしましょう。
◯END◯
「なるほど、招待状はセバスに頼んであるから良いとして、この家、そんなに食器が無いんだよな。こんだけの人数が来ることを想定して用意していないし」
ちょうど良いから、この機会にお皿を調達しようか。公爵家も発展してきたと言うし、たまには市場に行ってお皿を調達するのはありではないか?とエリクは考える。
「そうと決まれば、ルークと、トールを誘って、早速市場に!!」
“む?呼んだか?”
「ルーク!!ちょうど良いところに!!」
最近はここで働いてくれている、使用人にもすっかり人気な小さくなったルーク。
毛並みがうっすら銀色に発光していて美しい小型の狼にしか見えない。もふもふで最高だ。撫でていると、気持ちよさそうにしている。大分人にも慣れたなあと、エリクも癒されながらそう思う。
「パーティの食器を調達するために、これから市場に行こうと思っている」
“ふむ”
「トールとルークに護衛を頼みたいんだ!久しぶりに、屋敷の敷地外に行かない?」
“それは良いな!最近体が鈍っていたところだ!ついでに、ダンジョンもどうだ?”
「それは……、行きたいけれど、時間的に大丈夫だろうか?」
“大丈夫だ!最近、結構短い時間で、クリアできるダンジョンを発見してのう”
「へーー!だったら、行きたいかな。レベルアップもしておきたいし」
“ふむ!では決まりだな!”
こうして、エリク達は、お皿を買うついでに、時短でクリアできる、ダンジョンにも行くことになったのだった。
この時、エリクは気づいていなかった。ルークは、時短でクリアできるダンジョンと言っているだけで、簡単にクリアできる訳ではないと言う事を。
むしろ、フロア数が少ない分、難易度が跳ね上がっていると言う事を。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「お!ここのお店なんか良さそう」
どうせなら、事前に調べて行くよりも、運命に任せて、食器を決める事にしたエリク御一行。その場その場での出会いもまた一興だろう。
「製作者は……、この印、ドワーフ!?ドワーフがこの領地にいるのか!?」
「うむ。最近、マスク王国と近隣のドワーフの国で戦争があってなあ。逃げて来たみたいだのう」
「それはなんと言うか、棚からぼたもちだな」
“うむ”
ドワーフと言ったら、モノづくり全般に特化した種族だ。優遇して色々なものを作ってもらえば我が国の産業は飛躍的に発展するだろう。
是非仲良くしたいものだ、しかし、ドワーフは気難しいと聞くから、いくら領主が会いに行くからと言っていきなり仲良くなれるだろうか……、そうだ!ドワーフと仲良くするには酒が一番だろう。この領地でも、美味しいお酒を生産できるようにしたいとエリクは発想を巡らせていく。
「あーーー!やりたい事が増えていく!!」
「だから、国のトップは忙しいのだ」
「ふーむ」
“それはそれとして、我はそろそろダンジョンに行きたいぞ!”
「そうだのう」
「……!ごめん、長かったよね。付き合ってくれてありがとう。分かった分かった。行こうか、ダンジョンへ」
エリクは今日買ったパーティ用の食器類をマジックバックに入れると、トールに乗ってダンジョンへと向かうのだった。
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公爵家の屋敷の機能を聞くために、エリクは、元使用人を呼んでホームパーティを開くことにした。
「ホームパーティ。こっちの世界に来てから、子供の頃は結構行っていたイメージあるけど、何を用意すれば良いか忘れてしまったな……。[検索]」
◯ホームパーティの準備に必要な物◯
1.食べ物と飲み物:ゲストの好みに合わせた料理やスナック、飲み物を用意しましょう。アルコール飲料も用意する場合は、ノンアルコールオプションも提供しましょう。
2.食器類:皿、グラス、フォーク、ナイフ、スプーンなど、必要物を用意し、十分な量を確保しましょう。
3.音楽:プロを呼んで演奏しましょう。
4.招待状:招待状を送付する準備をしましょう。
◯END◯
「なるほど、招待状はセバスに頼んであるから良いとして、この家、そんなに食器が無いんだよな。こんだけの人数が来ることを想定して用意していないし」
ちょうど良いから、この機会にお皿を調達しようか。公爵家も発展してきたと言うし、たまには市場に行ってお皿を調達するのはありではないか?とエリクは考える。
「そうと決まれば、ルークと、トールを誘って、早速市場に!!」
“む?呼んだか?”
「ルーク!!ちょうど良いところに!!」
最近はここで働いてくれている、使用人にもすっかり人気な小さくなったルーク。
毛並みがうっすら銀色に発光していて美しい小型の狼にしか見えない。もふもふで最高だ。撫でていると、気持ちよさそうにしている。大分人にも慣れたなあと、エリクも癒されながらそう思う。
「パーティの食器を調達するために、これから市場に行こうと思っている」
“ふむ”
「トールとルークに護衛を頼みたいんだ!久しぶりに、屋敷の敷地外に行かない?」
“それは良いな!最近体が鈍っていたところだ!ついでに、ダンジョンもどうだ?”
「それは……、行きたいけれど、時間的に大丈夫だろうか?」
“大丈夫だ!最近、結構短い時間で、クリアできるダンジョンを発見してのう”
「へーー!だったら、行きたいかな。レベルアップもしておきたいし」
“ふむ!では決まりだな!”
こうして、エリク達は、お皿を買うついでに、時短でクリアできる、ダンジョンにも行くことになったのだった。
この時、エリクは気づいていなかった。ルークは、時短でクリアできるダンジョンと言っているだけで、簡単にクリアできる訳ではないと言う事を。
むしろ、フロア数が少ない分、難易度が跳ね上がっていると言う事を。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「お!ここのお店なんか良さそう」
どうせなら、事前に調べて行くよりも、運命に任せて、食器を決める事にしたエリク御一行。その場その場での出会いもまた一興だろう。
「製作者は……、この印、ドワーフ!?ドワーフがこの領地にいるのか!?」
「うむ。最近、マスク王国と近隣のドワーフの国で戦争があってなあ。逃げて来たみたいだのう」
「それはなんと言うか、棚からぼたもちだな」
“うむ”
ドワーフと言ったら、モノづくり全般に特化した種族だ。優遇して色々なものを作ってもらえば我が国の産業は飛躍的に発展するだろう。
是非仲良くしたいものだ、しかし、ドワーフは気難しいと聞くから、いくら領主が会いに行くからと言っていきなり仲良くなれるだろうか……、そうだ!ドワーフと仲良くするには酒が一番だろう。この領地でも、美味しいお酒を生産できるようにしたいとエリクは発想を巡らせていく。
「あーーー!やりたい事が増えていく!!」
「だから、国のトップは忙しいのだ」
「ふーむ」
“それはそれとして、我はそろそろダンジョンに行きたいぞ!”
「そうだのう」
「……!ごめん、長かったよね。付き合ってくれてありがとう。分かった分かった。行こうか、ダンジョンへ」
エリクは今日買ったパーティ用の食器類をマジックバックに入れると、トールに乗ってダンジョンへと向かうのだった。
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