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3章⭐︎仲間集まってきた編⭐︎
拠点を作ろう①
-side エリク-
「流石、これだけ移民者の数が多いと、得意不得意の分野もそれぞれ違うし、産業は結構発達しそうだな。
個人的には、外交に使えそうな道具を早い段階から取り揃えておきたいところだ。」
「そうですね。合法な市場の整備など、そのうちできたらいいですね。今はまだその段階ではないですから、闇市を許可するしかないですけれど……。」
「ああ。まだ、商業についてはまだその段階にないな。」
一般的に、領地開拓の順番は
1.地図と資源の調査
2.インフラ建設計画の策定
3.インフラを建設のための材料を取る
4.農業の開始
5.鉱山の開始
である。その後にやっと、商業を開始するという順番だ。
基本的にエリクはほぼ自力で4の農業と5の鉱山の開始を行ってしまったが、2、3のインフラに関しては行なってこなかった。
竜の杖さえあれば、自分一人で飛べるエリクにとって、街道は必要のないものだったからだ。
それを今から行なうとなるとかなりの時間がかかるだろう。そもそも、インフラ整備は、エリクだけで出来る作業ではないし、仕方のない。そこら辺は、エリクも割り切っていた。
「そう言えば、川のインフラを整えられた事ですし、もうそろそろジル様達の家を建てられるのはどうでしょうか?優れた家は、外交の道具にもなります。」
「確かにな。俺がこの屋敷を使う時、いつもエンシェントドラゴンの家に泊めてもらうわけにはいかないしな。」
「あはは……、あれはあれで、刺激的な体験でしたがね。1回で充分です。」
「そうか。ふむ。」
乾いた愛想笑いをして、遠回しに、エンシェントドラゴンの家に泊まりたくない--っと、セバスに言われたエリクは今、いつも通り書斎にて、報告書を読んでいる。
領地開発初期段階だと、現状を特に詳細に把握する必要がある。初期段階の些細なミスや誤差は後々響いてくるからだ。
エンシェントドラゴンの里があれだけ美しいのも、最初の計画と、開発の初期段階が素晴らしかったからだろう。
その後の保守も素晴らしいが。
「新たに屋敷を建てるとしたら、川の近くがいいか。ちょうど土地はたくさん余っているし、大きい城を建てたいな。」
「そうですね。交通の便もいいでしょうし、それがいいでしょう。
建てる家に関しても、王国なのですから、絢爛豪華な城を作るのが良いでしょうね。
他国から、人を招いた際に、国力を誇示できるような。」
「なるほど。そうだね。うん。川の次は城を建てるか。今度は、建築が得意な者だけを集めて行ってくれ。建築は数より質だからな。人選は、お金に困っている人たちだけでいい。公爵家から、建築の専門家は来ているはずだから、その人たちに指揮は任せようか。」
「かしこまりました。すぐに。」
お金の製造を始めて、主に闇市で、流通して以降、お金に困る人、裕福な人の差--つまりは、貧富の差が明確に分かるようになってきている。
元々技術を持っていたり、裕福だった者はさらに、裕福になり、貧乏人はどんどん貧乏になるというサイクルが起こり始めていた。
このまま、何も手を打たないと、暴動が起こってしまうだろう。
先を見通す賢眼、エリクは王になる資質が十分にあった……のではなく、[検索]というチート能力を使えたから、行えた事であった。
最近では、この検索がGPP-4にアップデートされたようだ。その検索返答能力も凄まじく、エリクのスキルはさらに強力なものとなっていた。
「さて、俺も俺のやるべき事をやりますか。」
「そうですね。手始めに、マーチャルトと連絡を取るなんてどうでしょうか?」
「いいな。」
マーチャルトといえば、混乱を逃れたエリクの親友の王子のセシルと、元婚約者の王女のエリーゼがいるところである。
彼らのことを思い出しながら、エリクは目の前の山のようにある書類を片付け始めたのだった。
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「流石、これだけ移民者の数が多いと、得意不得意の分野もそれぞれ違うし、産業は結構発達しそうだな。
個人的には、外交に使えそうな道具を早い段階から取り揃えておきたいところだ。」
「そうですね。合法な市場の整備など、そのうちできたらいいですね。今はまだその段階ではないですから、闇市を許可するしかないですけれど……。」
「ああ。まだ、商業についてはまだその段階にないな。」
一般的に、領地開拓の順番は
1.地図と資源の調査
2.インフラ建設計画の策定
3.インフラを建設のための材料を取る
4.農業の開始
5.鉱山の開始
である。その後にやっと、商業を開始するという順番だ。
基本的にエリクはほぼ自力で4の農業と5の鉱山の開始を行ってしまったが、2、3のインフラに関しては行なってこなかった。
竜の杖さえあれば、自分一人で飛べるエリクにとって、街道は必要のないものだったからだ。
それを今から行なうとなるとかなりの時間がかかるだろう。そもそも、インフラ整備は、エリクだけで出来る作業ではないし、仕方のない。そこら辺は、エリクも割り切っていた。
「そう言えば、川のインフラを整えられた事ですし、もうそろそろジル様達の家を建てられるのはどうでしょうか?優れた家は、外交の道具にもなります。」
「確かにな。俺がこの屋敷を使う時、いつもエンシェントドラゴンの家に泊めてもらうわけにはいかないしな。」
「あはは……、あれはあれで、刺激的な体験でしたがね。1回で充分です。」
「そうか。ふむ。」
乾いた愛想笑いをして、遠回しに、エンシェントドラゴンの家に泊まりたくない--っと、セバスに言われたエリクは今、いつも通り書斎にて、報告書を読んでいる。
領地開発初期段階だと、現状を特に詳細に把握する必要がある。初期段階の些細なミスや誤差は後々響いてくるからだ。
エンシェントドラゴンの里があれだけ美しいのも、最初の計画と、開発の初期段階が素晴らしかったからだろう。
その後の保守も素晴らしいが。
「新たに屋敷を建てるとしたら、川の近くがいいか。ちょうど土地はたくさん余っているし、大きい城を建てたいな。」
「そうですね。交通の便もいいでしょうし、それがいいでしょう。
建てる家に関しても、王国なのですから、絢爛豪華な城を作るのが良いでしょうね。
他国から、人を招いた際に、国力を誇示できるような。」
「なるほど。そうだね。うん。川の次は城を建てるか。今度は、建築が得意な者だけを集めて行ってくれ。建築は数より質だからな。人選は、お金に困っている人たちだけでいい。公爵家から、建築の専門家は来ているはずだから、その人たちに指揮は任せようか。」
「かしこまりました。すぐに。」
お金の製造を始めて、主に闇市で、流通して以降、お金に困る人、裕福な人の差--つまりは、貧富の差が明確に分かるようになってきている。
元々技術を持っていたり、裕福だった者はさらに、裕福になり、貧乏人はどんどん貧乏になるというサイクルが起こり始めていた。
このまま、何も手を打たないと、暴動が起こってしまうだろう。
先を見通す賢眼、エリクは王になる資質が十分にあった……のではなく、[検索]というチート能力を使えたから、行えた事であった。
最近では、この検索がGPP-4にアップデートされたようだ。その検索返答能力も凄まじく、エリクのスキルはさらに強力なものとなっていた。
「さて、俺も俺のやるべき事をやりますか。」
「そうですね。手始めに、マーチャルトと連絡を取るなんてどうでしょうか?」
「いいな。」
マーチャルトといえば、混乱を逃れたエリクの親友の王子のセシルと、元婚約者の王女のエリーゼがいるところである。
彼らのことを思い出しながら、エリクは目の前の山のようにある書類を片付け始めたのだった。
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