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3章⭐︎仲間集まってきた編⭐︎
なぜか来てしまった人たちと魔王について
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-side エリク-
ダンジョン攻略から1ヶ月。エリクは順調に戦闘能力と料理能力を上げていた。
--そんな時の事である。
『え、エリク!!大変だよ!!』
「お、レオンか。珍しいな。どうしたの?」
今エリクは農作業をしている。屋敷の前に広大な畑を作り、そこを耕すことに決めたようだ。ここの気候は畑を耕すのにもちょうど良いかららしい。
今はじゃがいも畑を拡大している最中で、大分、良い具合に育ってきた--そう、畑を見渡して、ゆったりしていた時の事、それは起こった。
『呑気にぐーたらしている場合じゃなくて!
君のお父様たちが来たんだ!!』
「は??え……、それって……お、俺のスローライフが脅かされるかもしれない……だと?嫌だ……!働きたくない……!」
『何呑気な事を言ってるの?さっさと受け入れるよ!!』
「の、呑気な事では無い。」
『はいはい。分かったから。』
レオンは言い訳を必死に探しているエリクを念力で、無理やり連れて行く。
足をバタバタして抵抗はしているのだが、そこは流石創造神。抵抗虚しく、皆んながいるというドラゴンの里まで着いた。
「あ、あれはエリク!」
「父上!兄上!」
「よくぞ無事で!」
「そちらこそ。お元気そうで何よりです!」
「「エリク様~!!」」「エリク様だ!」
人型になったトールに迎えられたみんなに答える形でエリクは笑顔を作る。
なんだかんだで、彼も家族や領民の無事を祈っていたようである。
「ところで、父上。どうしてここに来たんですか?」
「ああ。それなんだがな。その……お前を頼ってだ。エリクはきっと生きているんだろうという確信が俺たちにはあったからな。」
「ああ。そうだ。俺はお前なら生き延びていると信じていた。」「ソフィーもそう思った!にーに!」
「そ……そうなんだ。まあ、あれだ。とりあえず、ゆっくりしていきなよ。え……、と。
泊まる場所はどうしよう?」
『それくらいなら、力を貸してあげるよ。
今、屋敷の周りに家を用意したから、そこにみんなを泊まらせて!』
「分かった。ありがとう。」
人外な事をさらっとするのにも慣れてきた今日この頃のエリクは、家族や護衛、領民達を連れてドラゴンの里から歩いて数分のところにある屋敷に着いた。
もちろん、周りの人間はこの異常な事について、まだ、理解が追いついていない。
「おお!こんな立派な建物が!」「なんと美しい!」
「さてと……、領民のみんなには、それぞれ家を割り振ってよ。セバス。頼んだ。」
「承知いたしました。」
「食料は……後で渡すとして……。」
「あ、エリク。しばらくは大丈夫だ。
結構な量の食料を持ってきてある。
家畜などもいるはずだ。」
「本当ですか!助かります!」
「なーに。こちらこそ、お前を信じてきて良かった。今、王国は大変な事になっておるからな。……っとまあ、その話は後でするか。
次はどうしたらいい?」
「そうですね。まあ、取り敢えず屋敷に入りましょうか。ご飯をご馳走します。」
「本当か!実はまだ何も食べて無くてな。
助かるぞ。」
こうして、エリクが治めている事になっている屋敷周辺の一帯には領民が沢山増えたのだった。
『ねえ、エリク、エリク!』
「なに?」
『大変な事になってるみたいだよ?』
「またか。」
『いや、それ以上にやばい事。
--いい?エリクの父親や家族、領民がここに来たってことは実質……。』
「実質?」
『魔王の右腕とその部下の戦力がみんなこっちに来たってことだよ?今代の魔王……大幅に弱体化しているはず。--どうするんだろう?』
「……俺には関係ないだろう?それ?」
『関係あるよ!君と戦う人がいなくなるだろう!なに戦わずして勝とうとしてるの?』
「……そんなことより、飯食うぞ。」
『えっ……うん。って、聞いてよ人の話!』
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ダンジョン攻略から1ヶ月。エリクは順調に戦闘能力と料理能力を上げていた。
--そんな時の事である。
『え、エリク!!大変だよ!!』
「お、レオンか。珍しいな。どうしたの?」
今エリクは農作業をしている。屋敷の前に広大な畑を作り、そこを耕すことに決めたようだ。ここの気候は畑を耕すのにもちょうど良いかららしい。
今はじゃがいも畑を拡大している最中で、大分、良い具合に育ってきた--そう、畑を見渡して、ゆったりしていた時の事、それは起こった。
『呑気にぐーたらしている場合じゃなくて!
君のお父様たちが来たんだ!!』
「は??え……、それって……お、俺のスローライフが脅かされるかもしれない……だと?嫌だ……!働きたくない……!」
『何呑気な事を言ってるの?さっさと受け入れるよ!!』
「の、呑気な事では無い。」
『はいはい。分かったから。』
レオンは言い訳を必死に探しているエリクを念力で、無理やり連れて行く。
足をバタバタして抵抗はしているのだが、そこは流石創造神。抵抗虚しく、皆んながいるというドラゴンの里まで着いた。
「あ、あれはエリク!」
「父上!兄上!」
「よくぞ無事で!」
「そちらこそ。お元気そうで何よりです!」
「「エリク様~!!」」「エリク様だ!」
人型になったトールに迎えられたみんなに答える形でエリクは笑顔を作る。
なんだかんだで、彼も家族や領民の無事を祈っていたようである。
「ところで、父上。どうしてここに来たんですか?」
「ああ。それなんだがな。その……お前を頼ってだ。エリクはきっと生きているんだろうという確信が俺たちにはあったからな。」
「ああ。そうだ。俺はお前なら生き延びていると信じていた。」「ソフィーもそう思った!にーに!」
「そ……そうなんだ。まあ、あれだ。とりあえず、ゆっくりしていきなよ。え……、と。
泊まる場所はどうしよう?」
『それくらいなら、力を貸してあげるよ。
今、屋敷の周りに家を用意したから、そこにみんなを泊まらせて!』
「分かった。ありがとう。」
人外な事をさらっとするのにも慣れてきた今日この頃のエリクは、家族や護衛、領民達を連れてドラゴンの里から歩いて数分のところにある屋敷に着いた。
もちろん、周りの人間はこの異常な事について、まだ、理解が追いついていない。
「おお!こんな立派な建物が!」「なんと美しい!」
「さてと……、領民のみんなには、それぞれ家を割り振ってよ。セバス。頼んだ。」
「承知いたしました。」
「食料は……後で渡すとして……。」
「あ、エリク。しばらくは大丈夫だ。
結構な量の食料を持ってきてある。
家畜などもいるはずだ。」
「本当ですか!助かります!」
「なーに。こちらこそ、お前を信じてきて良かった。今、王国は大変な事になっておるからな。……っとまあ、その話は後でするか。
次はどうしたらいい?」
「そうですね。まあ、取り敢えず屋敷に入りましょうか。ご飯をご馳走します。」
「本当か!実はまだ何も食べて無くてな。
助かるぞ。」
こうして、エリクが治めている事になっている屋敷周辺の一帯には領民が沢山増えたのだった。
『ねえ、エリク、エリク!』
「なに?」
『大変な事になってるみたいだよ?』
「またか。」
『いや、それ以上にやばい事。
--いい?エリクの父親や家族、領民がここに来たってことは実質……。』
「実質?」
『魔王の右腕とその部下の戦力がみんなこっちに来たってことだよ?今代の魔王……大幅に弱体化しているはず。--どうするんだろう?』
「……俺には関係ないだろう?それ?」
『関係あるよ!君と戦う人がいなくなるだろう!なに戦わずして勝とうとしてるの?』
「……そんなことより、飯食うぞ。」
『えっ……うん。って、聞いてよ人の話!』
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