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16章 ゴールデン・ロード
第754話 冒険者の仲間入り⑤狡猾な大人
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わたしはもふさまにお願いして、グリットカー氏に近づいてもらった。
馬車も止まっていて、相手もおりている。依頼人に敬意を持った行動が望まれるわけだけど、もふさまからはおりない。信用ならない依頼人なんだもの。
「取り引きと、おっしゃいました?」
わたしは何寝ぼけたことを言ってるんだと思って確認したんだけど、相手はそう取らなかったみたいだ。まだ子供声で高いからか、最後通告ぐらいのことを言ってもそう受け取ってもらえないことがある。
「はい、そうですよ。取り引きです。Rの店のオーナーがこんなに若い方だったとは驚きました」
ギルバートと目が合って、基本的なことを思い出した。
「今は護衛中だと存じますが」
危なかった。ギルドの依頼中だったんだ。わたしも熱くなっていたのかも。冷静になろう。
「ははは、依頼主の私が許します。というか、話をする為に馬車を止めたので、交渉に乗っていただかないと、進めません」
この護衛のリーダーであるジョイさんを見上げる。
「依頼主からのご希望ですから」
よし、リーダーから許しが出たので、話すこととしよう。
「取り引きはしません」
「……私はまだ、何も話しておりませんよ」
グリットカー氏は形だけにこりと笑う。
「短気は損気といいますでしょう? 私の話を聞いた方がいい」
「姫さん、ひとまず聞いてやったらどうだ? じゃないと足止めを食うだけだ」
頭にくるだけだから話したくないのに。でも足止めを食っているのは事実なので、仕方ないか。
「取り引きはしませんが、話したいのなら、どうぞ」
グリットカー氏の目の横に青筋がたった。
でも口調だけは、柔らかくそのままだ。
「実はあなたの店を狙っている人物がいます」
そうきたか。
お使いではなく、自分主体でもなく……。秤にかけて、間に入り、どちらからもとりなしてやった料をとる気のようだ。……そのために、いろいろ調べて、取り寄せるなりなんだりして、仕組んだわけでしょう? そして人海作戦のために人もいっぱい雇っている。ずいぶんお金を使ったわね。ウチとあちら両方からそれ以上の資金回収が見込めると思っているのね。
でも、お生憎さま! 布石は全部打っといたから!
「ほう、なんであんたは姫さんの店が狙われるって知ってるんだ?」
ギルバートが疑問を口にする。
「それは、とあるところにお嬢さまの店を攻撃するように話しているのを聞いたからですよ」
「ほう」
「気に食わないからと、相手の店を潰してばかりいても仕方ない。若い力を潰すものじゃないと、嗜めたわけです」
グリットカー氏は饒舌に語った。
要約すると、最初に言ったように、Rの店を潰そうとしている話を聞いてしまった。グリットカー氏は気に食わないぐらいで潰そうとするのは、どちらの店側にしてもよくないと思った。それで間に入ることにしたそうだ。
オーナーと直接話がしたかったので、怪しまれないようわたしに近づくために、こんな周りくどいことをしたと言い募る。
「無償ではないんでしょうね?」
アラ兄が口にする。
グリットカー氏は目を細めて嫌な笑い方をした。
「魚心あれば水心といいますでしょう。ある商品の1%を今後いただければ、私が先方を押さえましょう。ちなみに私が押さえないとどうなるかは……、お嬢さまには思いつかないぐらいのよくないことを考える人もいると申し上げておきましょう。それが大人です」
まさにその通りだったわけだからカチンとくる。
「へー、〝大人〟はどんな悪巧みをされるんです?」
首を傾いで聞いてみる。
「お嬢さま、もう少しで街道が山道に差し掛かります。その山には何が潜んでいてもおかしくありません。その前に私が馬車を止めたことを、お嬢さまは感謝するでしょう」
「わたしが感謝することはあり得ません。それにスクワランへの道のりで、奇襲をかけるとしたらここでしょう。利用しやすい地形ですもの。準備は万全です」
そう伝えればグリットカー氏の目が泳いだ。でもすぐに落ち着き言った。
「さすがランクが低くても冒険者というところでしょうか。勇ましい。
けれど、その奇襲をやり過ごせても、大人というのはもっと狡猾なんですよ」
わたしも奇襲までは予想していた。間にグリットカー氏が入ってきた場合、それを盾に何か条件をつけてくるところまではね。
ところが昨日の夜、3カ所から連絡があった。
ひとつは、ウッドのおじいさまから。雪くらげの住処を探っている者がいたって話だ。今更、雪くらげの住処? ぬいぐるみの同盟に入れば、材料として渡しているのに?
もうひとつは、ガインから伝達魔法。ガゴチを含め、後ろ暗い仕事を受けるいくつかのエレイブ大陸の国から、魔物を買い集めた者がいる。それがユオブリアだったので、少し気になったと教えてくれた。その魔物というのが覚えたての、カモミンの幼体だった。
最後はアダムから連絡が。アダムには日頃からお世話になっていることもあり、興味を持っていたケイタイは渡せないが、その前身である3Gフォンをプレゼントした。声だけリアルタイムで話すことのできるものだ。家族やわたしが連絡を取りたい人には、こちらを渡している。
これを渡したら、面白かったみたいでよく連絡をしてくる。今回もてっきりそうかと思ったら……。
アダムはわたしがヴェルナー氏とドナイ侯に絡まれたことを知っているから、ふたりのことを調べてくれたようだ。ドナイ侯は隙がなさそうだったが、ヴェルナー氏についてわかったことがある。離婚の原因だ。
調べたところ、夫人が役目を全うできていないことから、離婚突きつけられて成立し、全うできていないことで、未だ慰謝料を払い続けているという。
全うできない理由も、乗っていた馬車が事故に遭い、顔に傷ができ公けの場には出られなくなったからだという。それはお気の毒だ。夫人だって好きで顔に傷を負ったわけではないだろうに。
実は個人的にヴェルナー氏の離婚の原因は少し気になり、ウッド家に元奥さまからの話を聞いてほしいとお願いした。女性軽視に嫌気がさして離婚を突きつけたんじゃないかと、わたしはあたりをつけていた。
ウッド家からの解答は、元夫人から話を聞くことはできなかったということだった。体調が悪いそうで、会えなかったらしい。
顔に傷ができてしまったのなら、人と会いたくないのも納得できる。
その時、ふと、舞踏会で生意気なのが一番許せないんだと言われた時のことを思い出した。すっごい嫌な感じがした。それで、とても怖い考えが浮かんでしまった。ふたりして沈黙してしまった。
恐る恐る頭によぎったことを伝えると、アダムも内心わたしと同じことを考えていたらしい。うわー、マジか。可能性ありそうだな。
わたしがそのヴェルナー氏の傘下の商人の護衛をするという話をすると、それは気をつけた方がいいとアドバイスをくれた。
それで至急、ギルドとフォンタナ家の応援を仰いだ。
さらに少ししてからもう一度アダムから3Gフォンが入った。
馬車も止まっていて、相手もおりている。依頼人に敬意を持った行動が望まれるわけだけど、もふさまからはおりない。信用ならない依頼人なんだもの。
「取り引きと、おっしゃいました?」
わたしは何寝ぼけたことを言ってるんだと思って確認したんだけど、相手はそう取らなかったみたいだ。まだ子供声で高いからか、最後通告ぐらいのことを言ってもそう受け取ってもらえないことがある。
「はい、そうですよ。取り引きです。Rの店のオーナーがこんなに若い方だったとは驚きました」
ギルバートと目が合って、基本的なことを思い出した。
「今は護衛中だと存じますが」
危なかった。ギルドの依頼中だったんだ。わたしも熱くなっていたのかも。冷静になろう。
「ははは、依頼主の私が許します。というか、話をする為に馬車を止めたので、交渉に乗っていただかないと、進めません」
この護衛のリーダーであるジョイさんを見上げる。
「依頼主からのご希望ですから」
よし、リーダーから許しが出たので、話すこととしよう。
「取り引きはしません」
「……私はまだ、何も話しておりませんよ」
グリットカー氏は形だけにこりと笑う。
「短気は損気といいますでしょう? 私の話を聞いた方がいい」
「姫さん、ひとまず聞いてやったらどうだ? じゃないと足止めを食うだけだ」
頭にくるだけだから話したくないのに。でも足止めを食っているのは事実なので、仕方ないか。
「取り引きはしませんが、話したいのなら、どうぞ」
グリットカー氏の目の横に青筋がたった。
でも口調だけは、柔らかくそのままだ。
「実はあなたの店を狙っている人物がいます」
そうきたか。
お使いではなく、自分主体でもなく……。秤にかけて、間に入り、どちらからもとりなしてやった料をとる気のようだ。……そのために、いろいろ調べて、取り寄せるなりなんだりして、仕組んだわけでしょう? そして人海作戦のために人もいっぱい雇っている。ずいぶんお金を使ったわね。ウチとあちら両方からそれ以上の資金回収が見込めると思っているのね。
でも、お生憎さま! 布石は全部打っといたから!
「ほう、なんであんたは姫さんの店が狙われるって知ってるんだ?」
ギルバートが疑問を口にする。
「それは、とあるところにお嬢さまの店を攻撃するように話しているのを聞いたからですよ」
「ほう」
「気に食わないからと、相手の店を潰してばかりいても仕方ない。若い力を潰すものじゃないと、嗜めたわけです」
グリットカー氏は饒舌に語った。
要約すると、最初に言ったように、Rの店を潰そうとしている話を聞いてしまった。グリットカー氏は気に食わないぐらいで潰そうとするのは、どちらの店側にしてもよくないと思った。それで間に入ることにしたそうだ。
オーナーと直接話がしたかったので、怪しまれないようわたしに近づくために、こんな周りくどいことをしたと言い募る。
「無償ではないんでしょうね?」
アラ兄が口にする。
グリットカー氏は目を細めて嫌な笑い方をした。
「魚心あれば水心といいますでしょう。ある商品の1%を今後いただければ、私が先方を押さえましょう。ちなみに私が押さえないとどうなるかは……、お嬢さまには思いつかないぐらいのよくないことを考える人もいると申し上げておきましょう。それが大人です」
まさにその通りだったわけだからカチンとくる。
「へー、〝大人〟はどんな悪巧みをされるんです?」
首を傾いで聞いてみる。
「お嬢さま、もう少しで街道が山道に差し掛かります。その山には何が潜んでいてもおかしくありません。その前に私が馬車を止めたことを、お嬢さまは感謝するでしょう」
「わたしが感謝することはあり得ません。それにスクワランへの道のりで、奇襲をかけるとしたらここでしょう。利用しやすい地形ですもの。準備は万全です」
そう伝えればグリットカー氏の目が泳いだ。でもすぐに落ち着き言った。
「さすがランクが低くても冒険者というところでしょうか。勇ましい。
けれど、その奇襲をやり過ごせても、大人というのはもっと狡猾なんですよ」
わたしも奇襲までは予想していた。間にグリットカー氏が入ってきた場合、それを盾に何か条件をつけてくるところまではね。
ところが昨日の夜、3カ所から連絡があった。
ひとつは、ウッドのおじいさまから。雪くらげの住処を探っている者がいたって話だ。今更、雪くらげの住処? ぬいぐるみの同盟に入れば、材料として渡しているのに?
もうひとつは、ガインから伝達魔法。ガゴチを含め、後ろ暗い仕事を受けるいくつかのエレイブ大陸の国から、魔物を買い集めた者がいる。それがユオブリアだったので、少し気になったと教えてくれた。その魔物というのが覚えたての、カモミンの幼体だった。
最後はアダムから連絡が。アダムには日頃からお世話になっていることもあり、興味を持っていたケイタイは渡せないが、その前身である3Gフォンをプレゼントした。声だけリアルタイムで話すことのできるものだ。家族やわたしが連絡を取りたい人には、こちらを渡している。
これを渡したら、面白かったみたいでよく連絡をしてくる。今回もてっきりそうかと思ったら……。
アダムはわたしがヴェルナー氏とドナイ侯に絡まれたことを知っているから、ふたりのことを調べてくれたようだ。ドナイ侯は隙がなさそうだったが、ヴェルナー氏についてわかったことがある。離婚の原因だ。
調べたところ、夫人が役目を全うできていないことから、離婚突きつけられて成立し、全うできていないことで、未だ慰謝料を払い続けているという。
全うできない理由も、乗っていた馬車が事故に遭い、顔に傷ができ公けの場には出られなくなったからだという。それはお気の毒だ。夫人だって好きで顔に傷を負ったわけではないだろうに。
実は個人的にヴェルナー氏の離婚の原因は少し気になり、ウッド家に元奥さまからの話を聞いてほしいとお願いした。女性軽視に嫌気がさして離婚を突きつけたんじゃないかと、わたしはあたりをつけていた。
ウッド家からの解答は、元夫人から話を聞くことはできなかったということだった。体調が悪いそうで、会えなかったらしい。
顔に傷ができてしまったのなら、人と会いたくないのも納得できる。
その時、ふと、舞踏会で生意気なのが一番許せないんだと言われた時のことを思い出した。すっごい嫌な感じがした。それで、とても怖い考えが浮かんでしまった。ふたりして沈黙してしまった。
恐る恐る頭によぎったことを伝えると、アダムも内心わたしと同じことを考えていたらしい。うわー、マジか。可能性ありそうだな。
わたしがそのヴェルナー氏の傘下の商人の護衛をするという話をすると、それは気をつけた方がいいとアドバイスをくれた。
それで至急、ギルドとフォンタナ家の応援を仰いだ。
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