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16章 ゴールデン・ロード
第744話 もふさまの悪夢③富生む獣
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さて、どうしたものか。
そう考えているうちに、夜も更けてきた。
足音がして、耳をそば立てた。娘かと思ったけれど、現れたのは娘より少し幼い、薄い茶色の髪の、目のつり上がった娘だった。
もふさまが唸ると、そのつり目の娘は口の前に指を立てた。
「静かにして。私はあなたの言葉はわからないわ。そこから出してあげる」
つり目の娘は、本当に鍵を持っていた。
「お父さまもあの女も守り神を捕らえるなんて、本当に意味がわからないわ。人を守ってくれているのに、人がこんなことをしてごめんなさい」
娘はもふさまに頭を下げる。娘が閉じ込めたわけではないのに、すまないと思っていると、もふさまは感じた。
「許してとは言えないけれど、そんな人ばかりではないのよ。でも、もう人を信じては駄目よ。人は罪深いから、力がある者にすがってしまうの。最初は小さな切実な思いも、時間が経つと豊かにいい暮らしをしたいと思ってしまうの。ごめんなさいね、こんな私たちで」
必死さを感じた。
娘は桃色の髪の娘のように涙は浮かべなかったが、心の中では泣いているようだと、もふさまは思った。
本当に鍵で檻を開け、出入り口を開いた。
「森に帰って」
そう、もふさまを促して、一度だけ振り返って、屋敷の中に戻っていく。
もふさまは言われたように森には帰らず、つり目の娘の後を追い屋敷の中へ入った。
桃色の髪の娘が、辛い目にあっているのではないかと思ったからだ。
もふさまのことを思って、泣いてやしないかと。
我は大丈夫だと言ってやらなくては。
一室に桃色の髪が見えて、もふさまは声をかけようとした。
けれど、一歩進むと、その先に父と呼ばれていた男がいるのも見えた。
男は腕を組み、桃色の髪の娘に尋ねた。
「それで、これからどうするのだ?」
「あの獣の前で私を叩いてください。あとは私が上手くやります」
もふさまは声を掛けそびれる。
「大丈夫なのか? 本当に森の主人ならまずいんじゃないか?」
「本物でも偽物でも大差ないでしょう。あの獣は富をくれる。私が可哀想であればあるほど。……とても優しい獣。涙に弱いの」
なんの話を? もふさまは耳を疑った。自分の耳がおかしいのだと。
踵を返せば、そこには檻から出してくれたつり目の娘がいた。
憐むような目をしていたという。
「なぜ、そのまま帰らなかったの? でもわかったでしょう? もう人を信用しては駄目よ」
それが真実だったのだと、もふさまは理解した。
いつの頃からかはわからないが、娘は演じていたのだ。家族に疎まれているかわいそうな娘を。そうしていれば、もふさまが恵みをくれるから。
そうして今度はもふさまを捕まえて、献上すると言った。聖霊石まで用意して。聖霊石はそうそうあるものでもないし、高価なはずだ。それを事前に用意したということは、それがあることによって、もっと莫大なものが入ってくると見越しているということに他ならない。
もふさまは、そのまま場を離れた。
もふさまはその一家に罰を与えなかった。
もふさまは口を閉ざし、そしてそのまま弱っていった。
護り手たちがおかしいと気づき、根掘り葉掘り聞いて、状況を知った。
仕事はもちろん遂行する。でもどんどん弱っていく。
聖なる方が、もふさまと話し合ってから、その桃色の髪の娘との記憶を封印したそうだ。
レオは娘との話はもふさまから直接聞いて知っていた。その後のことは、海の主人さまから、いっときの記憶を封印したからと、何があったかということとともに教えてもらったという。
もふさまは記憶を封印されてからも、いつもと同じように仕事をこなした。いや、前よりのめり込むようになったかもしれない。眷属に任せることをせず、世界中の〝森〟を駆けて回った。
眷属も護り手たちもみんな心配していた。でももふさまにだけ、その思いは届かなかった。
レオが会いに行くと、もふさまはレオのことも覚えていなかった。
レオはとにかく仕事から離れてほしくて、どこかに行こうと誘ったりなんだりした。もふさまは迷惑そうだった。レオのことを覚えていなかったので、なぜお前に付き合ってやらなくちゃいけないんだ?と真顔で言われた。レオはあれはキツかったなと遠い目をした。
それでも、仕事に没頭するもふさまが心配で、誘いまくって。やっと貝を一緒に食べてくれたという。それで、嬉しくなって、これからもこうして誘えばいいと、安心して……500年うっかり眠ってしまったらしい。そこはレオらしいっていうか……。でも、領地を救ってくれた貝には、そんなエピソードも潜んでいたんだね。
レオは表情を引き締める。
『リディアはローレライには現実が悪夢だったって言っただろう? 主人さまもまさにあの時、同じだったと思う』
半笑いの、レオには似つかわしくない表情だ。
もふさまの痛みを、レオは自分のことのように感じているんだね。
もふさまは信じた人族に捕らえて売られそうになっていた。
それを知ってしまった時のことを思うと、胸が痛む……。
でもそれなのに、人族を嫌いになったり憎まないでいてくれた。
もふさまはなんて優しいんだろう……。
「レオ、話してくれてありがとう。絶対に、もふさまを連れて帰るから」
もふさまは言ってくれた。
封印するまでとなった辛い記憶も、きっともう思い出しても乗り越えられるって。
もふさま、今が乗り越える時なのかもしれないね。
一緒に乗り越えよう。
どんなに辛い時も一緒にいるから。
みんなが心配気に、こちらをチラチラ見ていた。
レオに手を差し伸べる。レオが小さな手をわたしに預ける。
みんなのところに戻って、ノックスさまにお願いをした。
「ノックスさま、わたしをもふさまの夢の中へ導いてください」
『他者の夢の中で、君は無力だ。魔法も使えない。守護者が君に気づかなかったら、声も届かない。守護者の夢の中に、君が閉じ込められてしまうかもしれない。それでも行くかい?』
「もちろんです」
ノックスさまは、暗闇の中で光る星を讃えたような、深い色の瞳でわたしを見つめる。
『どうして、そこまでして?』
「友達だからです。ピンチの時は駆けつけないと」
『そうか。話すことができたら、感情を揺さぶっては駄目だ。夢が揺れ動くと弾かれたり、閉じ込められたりするからね』
わたしは頷いた。
『それから、守護者や君が危険な状態になったときは、君の魂を強制的に呼び寄せる。それは譲れない』
「……それで、お願いします」
『でも、絶対的に呼び寄せられて、安全とは言えないよ? いいんだね?』
「はい!」
『じゃあ、行くよ?』
「行ってくる!」
わたしはみんなに向かって、力強く言った。
そう考えているうちに、夜も更けてきた。
足音がして、耳をそば立てた。娘かと思ったけれど、現れたのは娘より少し幼い、薄い茶色の髪の、目のつり上がった娘だった。
もふさまが唸ると、そのつり目の娘は口の前に指を立てた。
「静かにして。私はあなたの言葉はわからないわ。そこから出してあげる」
つり目の娘は、本当に鍵を持っていた。
「お父さまもあの女も守り神を捕らえるなんて、本当に意味がわからないわ。人を守ってくれているのに、人がこんなことをしてごめんなさい」
娘はもふさまに頭を下げる。娘が閉じ込めたわけではないのに、すまないと思っていると、もふさまは感じた。
「許してとは言えないけれど、そんな人ばかりではないのよ。でも、もう人を信じては駄目よ。人は罪深いから、力がある者にすがってしまうの。最初は小さな切実な思いも、時間が経つと豊かにいい暮らしをしたいと思ってしまうの。ごめんなさいね、こんな私たちで」
必死さを感じた。
娘は桃色の髪の娘のように涙は浮かべなかったが、心の中では泣いているようだと、もふさまは思った。
本当に鍵で檻を開け、出入り口を開いた。
「森に帰って」
そう、もふさまを促して、一度だけ振り返って、屋敷の中に戻っていく。
もふさまは言われたように森には帰らず、つり目の娘の後を追い屋敷の中へ入った。
桃色の髪の娘が、辛い目にあっているのではないかと思ったからだ。
もふさまのことを思って、泣いてやしないかと。
我は大丈夫だと言ってやらなくては。
一室に桃色の髪が見えて、もふさまは声をかけようとした。
けれど、一歩進むと、その先に父と呼ばれていた男がいるのも見えた。
男は腕を組み、桃色の髪の娘に尋ねた。
「それで、これからどうするのだ?」
「あの獣の前で私を叩いてください。あとは私が上手くやります」
もふさまは声を掛けそびれる。
「大丈夫なのか? 本当に森の主人ならまずいんじゃないか?」
「本物でも偽物でも大差ないでしょう。あの獣は富をくれる。私が可哀想であればあるほど。……とても優しい獣。涙に弱いの」
なんの話を? もふさまは耳を疑った。自分の耳がおかしいのだと。
踵を返せば、そこには檻から出してくれたつり目の娘がいた。
憐むような目をしていたという。
「なぜ、そのまま帰らなかったの? でもわかったでしょう? もう人を信用しては駄目よ」
それが真実だったのだと、もふさまは理解した。
いつの頃からかはわからないが、娘は演じていたのだ。家族に疎まれているかわいそうな娘を。そうしていれば、もふさまが恵みをくれるから。
そうして今度はもふさまを捕まえて、献上すると言った。聖霊石まで用意して。聖霊石はそうそうあるものでもないし、高価なはずだ。それを事前に用意したということは、それがあることによって、もっと莫大なものが入ってくると見越しているということに他ならない。
もふさまは、そのまま場を離れた。
もふさまはその一家に罰を与えなかった。
もふさまは口を閉ざし、そしてそのまま弱っていった。
護り手たちがおかしいと気づき、根掘り葉掘り聞いて、状況を知った。
仕事はもちろん遂行する。でもどんどん弱っていく。
聖なる方が、もふさまと話し合ってから、その桃色の髪の娘との記憶を封印したそうだ。
レオは娘との話はもふさまから直接聞いて知っていた。その後のことは、海の主人さまから、いっときの記憶を封印したからと、何があったかということとともに教えてもらったという。
もふさまは記憶を封印されてからも、いつもと同じように仕事をこなした。いや、前よりのめり込むようになったかもしれない。眷属に任せることをせず、世界中の〝森〟を駆けて回った。
眷属も護り手たちもみんな心配していた。でももふさまにだけ、その思いは届かなかった。
レオが会いに行くと、もふさまはレオのことも覚えていなかった。
レオはとにかく仕事から離れてほしくて、どこかに行こうと誘ったりなんだりした。もふさまは迷惑そうだった。レオのことを覚えていなかったので、なぜお前に付き合ってやらなくちゃいけないんだ?と真顔で言われた。レオはあれはキツかったなと遠い目をした。
それでも、仕事に没頭するもふさまが心配で、誘いまくって。やっと貝を一緒に食べてくれたという。それで、嬉しくなって、これからもこうして誘えばいいと、安心して……500年うっかり眠ってしまったらしい。そこはレオらしいっていうか……。でも、領地を救ってくれた貝には、そんなエピソードも潜んでいたんだね。
レオは表情を引き締める。
『リディアはローレライには現実が悪夢だったって言っただろう? 主人さまもまさにあの時、同じだったと思う』
半笑いの、レオには似つかわしくない表情だ。
もふさまの痛みを、レオは自分のことのように感じているんだね。
もふさまは信じた人族に捕らえて売られそうになっていた。
それを知ってしまった時のことを思うと、胸が痛む……。
でもそれなのに、人族を嫌いになったり憎まないでいてくれた。
もふさまはなんて優しいんだろう……。
「レオ、話してくれてありがとう。絶対に、もふさまを連れて帰るから」
もふさまは言ってくれた。
封印するまでとなった辛い記憶も、きっともう思い出しても乗り越えられるって。
もふさま、今が乗り越える時なのかもしれないね。
一緒に乗り越えよう。
どんなに辛い時も一緒にいるから。
みんなが心配気に、こちらをチラチラ見ていた。
レオに手を差し伸べる。レオが小さな手をわたしに預ける。
みんなのところに戻って、ノックスさまにお願いをした。
「ノックスさま、わたしをもふさまの夢の中へ導いてください」
『他者の夢の中で、君は無力だ。魔法も使えない。守護者が君に気づかなかったら、声も届かない。守護者の夢の中に、君が閉じ込められてしまうかもしれない。それでも行くかい?』
「もちろんです」
ノックスさまは、暗闇の中で光る星を讃えたような、深い色の瞳でわたしを見つめる。
『どうして、そこまでして?』
「友達だからです。ピンチの時は駆けつけないと」
『そうか。話すことができたら、感情を揺さぶっては駄目だ。夢が揺れ動くと弾かれたり、閉じ込められたりするからね』
わたしは頷いた。
『それから、守護者や君が危険な状態になったときは、君の魂を強制的に呼び寄せる。それは譲れない』
「……それで、お願いします」
『でも、絶対的に呼び寄せられて、安全とは言えないよ? いいんだね?』
「はい!」
『じゃあ、行くよ?』
「行ってくる!」
わたしはみんなに向かって、力強く言った。
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