732 / 926
16章 ゴールデン・ロード
第732話 眠れる獅子①理不尽な謝罪要求
しおりを挟む
エリンからダンジョンに行こうと誘われ、わたしは断った。
父さまに話すことがあり、時間を取ってもらっているし、その後からダンジョンに行けないこともないけれど、連日のようにダンジョンに行って疲れていたからだ。
それが失敗だったーー。
アダムは情報屋を続けてくれている。ウチにも影響がありそうな情報を掴むと教えてくれるので、とても助かっている。
昨日ダンジョンに行った帰りに、アダムが教えてくれたこと。セイン国のある貴族がおかしな動きをしていると。
2年ぐらい前、セイン国とホッテリヤ国は同時に、世界議会からの監査が入った。それぞれの国でいろいろやらかしていて、国際法も侵していた。ワーウィッツを乗っ取る気でいて、それは神聖国を興したかったからだということもわかった。被害にあいそうになっていたワーウィッツにスポットが当たったが、乗っ取られそうだったワーウィッツはワーウィッツで、神聖国を興せるシュシュ族を絶滅させたこと&毛皮問題でも嫌悪され、結果、この3国は悪評を轟かせた。
元々監査が入ったのは、アダムがタレコミをしたらしい。もちろんいくつもの伝手を使い、ユオブリアからだとはわからないようにしたようだけど。
あちらさんは確信はないがユオブリアがやったのではないかと思ったみたいだ。アダムは彼の国によくない何かを感じ注視していた。半年ぐらい前からセインに怪しい動きがあった。最初はユオブリアの値崩れを狙っているような、輸入、輸出においての規制だった。セイン国とユオブリアは直接のやりとりはなかったが、ユオブリアの懇意にしている国への輸出物などを規制し始めた。
それだけだったら、わたしたちには話さなかっただろうけど、なぜかシュタイン家に含むところがあるようだというのがアダムの意見。
で、その話をしたら、父さまがウッドのおじいさまからきた手紙を見せてくれた。
今、ホリーさんと二人三脚でやっている商会部門は、ウッドのおじいさまにも様子を見てもらっている。わたしの経営する店が増えた。学生にはまだその数は荷が重いだろうと、総括をかってでてくれたのだ。
報告をあげ、ウッドのおじいさまに見てもらい、調整し、もし大問題が出てきたら、おじいさまが対処してくださる。今までは見てくださることになった発端の、ペネロペ裁判ぐらいしか問題らしい問題はなかったけれど、ウチの店に攻撃をしようとしているんじゃないかと感じる何かがあったらしい。
一瞬セイン国がもう仕掛けてきたのか?と思った。
そんな時にアルノルトからの伝達魔法が届いた。ドナイ侯爵とモーリッツ伯爵から王都の家へやってくる先触れがあったと。
内容はこの間の舞踏会で、恥をかかされたとしてモーリッツ伯爵が怒っている。それを宥めているのがドナイ侯爵で、本来なら謝りにきてもらうところだが、こちらが行ってやるから謝罪しろみたいなことが書かれていた。……しかも下の双子のことをチラつかせている。
「父さま……?」
無言になった、父さまの顔を見上げて、わたしは息をのむ。
父さまはハウスさんとドロシーに双子の居場所を尋ねた。
ドロシーから映像がきた。
双子は商人みたいな人たちについて、町から出ている。……領地から出たんだ。
双子はダンジョンでも魔物を狩れるぐらい強いし、魔力もたっぷりとある。それに知らない人についていくような馬鹿でもない。
……ということは、わざとついていったとしか考えられない。
父さまは念のため、エリンとノエルに至急家に帰れと伝達魔法を送った。でもブロックされて手紙は戻ってきてしまった。
これは……領地を出るまでは無事だったから、その後に魔力封じの魔具をつけられたのかもしれない。
スーッと冷気のようなものが、父さまから流れてくる。
もふさまも、父さまを凝視している。
もふもふ軍団も口をつぐむ。
完全に怒っている。超、怖い。めちゃくちゃ怖い。
「アランをここに」
父さまが低い声を出した。
ハウスさんが請け負ってくれる。
2秒後、アラ兄がシュッと部屋の中に現れる。ハウスさん、すごい。父さまの本気度を受け取って、呼んでくるのではなく、移動させてきた。
「父さま、なんでしょう?」
アラ兄もピリッとしている。
「ドナイ侯爵はお前に何を望み、何を言った? なるべく正確に、思い出せるだけ、教えてくれ」
アラ兄は、時系列に沿ってドナイ侯から言われたことを、スラスラと口にした。
また聞きなのに、ムカっともいらっともしたし、とにかくしつこい。断っているのに、また言ったの?と思って頭にきた。
足を組み、一通り聞いた父さまは、アラ兄に確める。
「舞踏会の前日まで、リディーの縁談をほのめかしたことはないんだな?」
「はい、オレのだけです」
「モーリッツ伯のことを聞いたことはあるか?」
「いえ、ありません」
父さまは頷いた。
「ロビンもここに」
2秒後、ロビ兄も父さまの執務室に現れた。
「アラン、ロビン。お前たちの妹と弟が拐われた」
ふたりがハッとした顔で父さまを見る。
「……モーリッツ伯が誘拐したんですか?」
「モーリッツ伯が舞踏会で恥をかかされた、謝れと言っている。仲介にドナイ侯が入ってきた。ウチが謝りに行くのが筋だそうだが、ドナイ侯が間に入り収めると言っている。王都の家に向かっているそうだ」
ルームで移動が可能だけど、家族以外はそれを知らない。
ノエルがそちらの手にいるということは、転移できないことをわかっているということだ。そこもいやらしい。
彼らは、王都の家に行ける手段を持たないわたしたちを呼び出した。爵位の上の侯爵の仲介で。そこで王都の家に行けなければ、いくらあっちが勝手にふっかけてきているとしても、こちらの落ち度になる。
恥をかかされたとか、もうそこから訳わからないけれど!
「エリンとノエルが、ふたりの商人風の者たちと領地をでている。数時間しか経っていないから、近くにいるはずだ。アランとロビンはエリンとノエルを迎えに行って欲しい。……絶対に連れて帰れ」
双子の兄はピシッと胸に手をやって
「「はい」」
と声を揃えた。
「手紙にはリディーも一緒にと書いてあるから、リディーは父さまと王都の家に行くぞ」
「はい」
わたしは膝上のもふさまをギュッとした。
父さまに話すことがあり、時間を取ってもらっているし、その後からダンジョンに行けないこともないけれど、連日のようにダンジョンに行って疲れていたからだ。
それが失敗だったーー。
アダムは情報屋を続けてくれている。ウチにも影響がありそうな情報を掴むと教えてくれるので、とても助かっている。
昨日ダンジョンに行った帰りに、アダムが教えてくれたこと。セイン国のある貴族がおかしな動きをしていると。
2年ぐらい前、セイン国とホッテリヤ国は同時に、世界議会からの監査が入った。それぞれの国でいろいろやらかしていて、国際法も侵していた。ワーウィッツを乗っ取る気でいて、それは神聖国を興したかったからだということもわかった。被害にあいそうになっていたワーウィッツにスポットが当たったが、乗っ取られそうだったワーウィッツはワーウィッツで、神聖国を興せるシュシュ族を絶滅させたこと&毛皮問題でも嫌悪され、結果、この3国は悪評を轟かせた。
元々監査が入ったのは、アダムがタレコミをしたらしい。もちろんいくつもの伝手を使い、ユオブリアからだとはわからないようにしたようだけど。
あちらさんは確信はないがユオブリアがやったのではないかと思ったみたいだ。アダムは彼の国によくない何かを感じ注視していた。半年ぐらい前からセインに怪しい動きがあった。最初はユオブリアの値崩れを狙っているような、輸入、輸出においての規制だった。セイン国とユオブリアは直接のやりとりはなかったが、ユオブリアの懇意にしている国への輸出物などを規制し始めた。
それだけだったら、わたしたちには話さなかっただろうけど、なぜかシュタイン家に含むところがあるようだというのがアダムの意見。
で、その話をしたら、父さまがウッドのおじいさまからきた手紙を見せてくれた。
今、ホリーさんと二人三脚でやっている商会部門は、ウッドのおじいさまにも様子を見てもらっている。わたしの経営する店が増えた。学生にはまだその数は荷が重いだろうと、総括をかってでてくれたのだ。
報告をあげ、ウッドのおじいさまに見てもらい、調整し、もし大問題が出てきたら、おじいさまが対処してくださる。今までは見てくださることになった発端の、ペネロペ裁判ぐらいしか問題らしい問題はなかったけれど、ウチの店に攻撃をしようとしているんじゃないかと感じる何かがあったらしい。
一瞬セイン国がもう仕掛けてきたのか?と思った。
そんな時にアルノルトからの伝達魔法が届いた。ドナイ侯爵とモーリッツ伯爵から王都の家へやってくる先触れがあったと。
内容はこの間の舞踏会で、恥をかかされたとしてモーリッツ伯爵が怒っている。それを宥めているのがドナイ侯爵で、本来なら謝りにきてもらうところだが、こちらが行ってやるから謝罪しろみたいなことが書かれていた。……しかも下の双子のことをチラつかせている。
「父さま……?」
無言になった、父さまの顔を見上げて、わたしは息をのむ。
父さまはハウスさんとドロシーに双子の居場所を尋ねた。
ドロシーから映像がきた。
双子は商人みたいな人たちについて、町から出ている。……領地から出たんだ。
双子はダンジョンでも魔物を狩れるぐらい強いし、魔力もたっぷりとある。それに知らない人についていくような馬鹿でもない。
……ということは、わざとついていったとしか考えられない。
父さまは念のため、エリンとノエルに至急家に帰れと伝達魔法を送った。でもブロックされて手紙は戻ってきてしまった。
これは……領地を出るまでは無事だったから、その後に魔力封じの魔具をつけられたのかもしれない。
スーッと冷気のようなものが、父さまから流れてくる。
もふさまも、父さまを凝視している。
もふもふ軍団も口をつぐむ。
完全に怒っている。超、怖い。めちゃくちゃ怖い。
「アランをここに」
父さまが低い声を出した。
ハウスさんが請け負ってくれる。
2秒後、アラ兄がシュッと部屋の中に現れる。ハウスさん、すごい。父さまの本気度を受け取って、呼んでくるのではなく、移動させてきた。
「父さま、なんでしょう?」
アラ兄もピリッとしている。
「ドナイ侯爵はお前に何を望み、何を言った? なるべく正確に、思い出せるだけ、教えてくれ」
アラ兄は、時系列に沿ってドナイ侯から言われたことを、スラスラと口にした。
また聞きなのに、ムカっともいらっともしたし、とにかくしつこい。断っているのに、また言ったの?と思って頭にきた。
足を組み、一通り聞いた父さまは、アラ兄に確める。
「舞踏会の前日まで、リディーの縁談をほのめかしたことはないんだな?」
「はい、オレのだけです」
「モーリッツ伯のことを聞いたことはあるか?」
「いえ、ありません」
父さまは頷いた。
「ロビンもここに」
2秒後、ロビ兄も父さまの執務室に現れた。
「アラン、ロビン。お前たちの妹と弟が拐われた」
ふたりがハッとした顔で父さまを見る。
「……モーリッツ伯が誘拐したんですか?」
「モーリッツ伯が舞踏会で恥をかかされた、謝れと言っている。仲介にドナイ侯が入ってきた。ウチが謝りに行くのが筋だそうだが、ドナイ侯が間に入り収めると言っている。王都の家に向かっているそうだ」
ルームで移動が可能だけど、家族以外はそれを知らない。
ノエルがそちらの手にいるということは、転移できないことをわかっているということだ。そこもいやらしい。
彼らは、王都の家に行ける手段を持たないわたしたちを呼び出した。爵位の上の侯爵の仲介で。そこで王都の家に行けなければ、いくらあっちが勝手にふっかけてきているとしても、こちらの落ち度になる。
恥をかかされたとか、もうそこから訳わからないけれど!
「エリンとノエルが、ふたりの商人風の者たちと領地をでている。数時間しか経っていないから、近くにいるはずだ。アランとロビンはエリンとノエルを迎えに行って欲しい。……絶対に連れて帰れ」
双子の兄はピシッと胸に手をやって
「「はい」」
と声を揃えた。
「手紙にはリディーも一緒にと書いてあるから、リディーは父さまと王都の家に行くぞ」
「はい」
わたしは膝上のもふさまをギュッとした。
94
お気に入りに追加
1,377
あなたにおすすめの小説

転生した愛し子は幸せを知る
ひつ
ファンタジー
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。
次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!
転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。
結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。
第13回ファンタジー大賞 176位
第14回ファンタジー大賞 76位
第15回ファンタジー大賞 70位
ありがとうございます(●´ω`●)

間違えられた番様は、消えました。
夕立悠理
恋愛
竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。
運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。
「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」
ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。
ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。
「エルマ、私の愛しい番」
けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。
いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。
名前を失くしたロイゼは、消えることにした。

お姉様に恋した、私の婚約者。5日間部屋に篭っていたら500年が経過していました。
ごろごろみかん。
恋愛
「……すまない。彼女が、私の【運命】なんだ」
──フェリシアの婚約者の【運命】は、彼女ではなかった。
「あなたも知っている通り、彼女は病弱だ。彼女に王妃は務まらない。だから、フェリシア。あなたが、彼女を支えてあげて欲しいんだ。あなたは王妃として、あなたの姉……第二妃となる彼女を、助けてあげて欲しい」
婚約者にそう言われたフェリシアは──
(え、絶対嫌なんですけど……?)
その瞬間、前世の記憶を思い出した。
彼女は五日間、部屋に籠った。
そして、出した答えは、【婚約解消】。
やってられるか!と勘当覚悟で父に相談しに部屋を出た彼女は、愕然とする。
なぜなら、前世の記憶を取り戻した影響で魔力が暴走し、部屋の外では【五日間】ではなく【五百年】の時が経過していたからである。
フェリシアの第二の人生が始まる。
☆新連載始めました!今作はできる限り感想返信頑張りますので、良ければください(私のモチベが上がります)よろしくお願いします!

愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

強い祝福が原因だった
棗
恋愛
大魔法使いと呼ばれる父と前公爵夫人である母の不貞により生まれた令嬢エイレーネー。
父を憎む義父や義父に同調する使用人達から冷遇されながらも、エイレーネーにしか姿が見えないうさぎのイヴのお陰で孤独にはならずに済んでいた。
大魔法使いを王国に留めておきたい王家の思惑により、王弟を父に持つソレイユ公爵家の公子ラウルと婚約関係にある。しかし、彼が愛情に満ち、優しく笑い合うのは義父の娘ガブリエルで。
愛される未来がないのなら、全てを捨てて実父の許へ行くと決意した。
※「殿下が好きなのは私だった」と同じ世界観となりますが此方の話を読まなくても大丈夫です。
※なろうさんにも公開しています。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる