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16章 ゴールデン・ロード
第726話 若君の野心④蔑まれない国
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それにしても、女王がそんな役目だったとは。
目の前のガインは、少しだけ申し訳なさそうな顔をしていた。
多少おかしな考えを持っているのはわかっていたのか?
エリンが怒ってくれたので、わたしは冷静になることができた。
ガインの考えはいただけるものではないけれど、聖霊王が降りてこられない限り、無効な話となる。
「神聖国と関係なく、部隊の幅を広げて行ったらどうですか? 神聖国は2度と興せないんです。一層のことガゴチから離れて……」
「ジジィたちが、よからぬことを考えている」
え?
「気味の悪い奴らと手を組んでいるようなんだ。ジジィの……ガゴチの武力は相当だ。それが妙な方向に行きそうで怖いんだ。その前に、俺がガゴチを引っ張っていきたい」
ああ、それがガインの願いだ。
ガゴチのトップになりたい目的は、将軍が何かするんじゃないかと思えて、それを止めたいんだ。
そう思ったけど、それはわたしの推測。しっかりとガインの言葉で聞きたい。
「ガインの本当の願いは何? 神聖国を立ち上げることじゃないよね?」
ガインは顔を上げ、わたしを見た。
「……ジジィが何かしようとしている。それを止めたい。ガゴチのみんなを本当に蔑まれるべき、国の民にしたくない」
やっぱりだ。ガインは悪い子じゃない。国を思って、その国のみんなのことを考えられる人だ。ガゴチは好きになれないけれど、今は幼いとしても、そういう心持ちの人に是非、長になって欲しいと思う。
「じゃあ、まず、神聖国は2度と興せないことを知らしめるべきじゃない? 若君だけじゃなくって、それはすべての人ができないことだってわかるように。
腕っぷしでは若君は将軍たちに勝てないのだろうけど、情報を持てるっていうのは、腕っぷしと同じぐらい武器になることだと思う。
それから将軍が本当に何をしようとしているのかを知らないとだね。そうしないと止めるべきことなのかも、どうすればいいのかも分からないから」
我に返ったような顔だ。
「……そうだな。俺は焦って……怖くて、確かめることもしなかった……」
「家族のことだけに、見えなくなることもあるよ。でも、若君は大丈夫。怖くてもまず、止めることを考えた人だから」
新生ガゴチも何もかも、〝俺俺〟のようでいて、いつも誰かのことを思いやってのこと。
それから少しその気味の悪い人たちのことを聞いた。
わたしに話すうちに、ガインも何をしていくか自分で筋道を立てられたようで、表情が明るくなっていく。
わたしもできることは協力することにして、定期的に情報を交換する約束をし、ガインは帰って行った。
「姉さま、ごめんなさい」
ノエルが転移で送り届けている間、エリンがわたしに謝る。
わたしはふわりと抱きしめる。
「姉さまを守ろうとしてくれてありがとう。でもね、エリン。姉さまもエリンに何かあったら嫌だわ。だから無茶はしないでね。エリンが大好きよ」
伝えれば、エリンがぎゅーっと抱きついてくる。
案の定、父さまをはじめ双子兄たちもモニターで見ていたみたいだ。
そして後ろで見ていたエリンが驚くべきスピードで、客間に突撃したと。そこで連れ帰ろうと入れば、自分たちも「見て」いたことがわかってしまう。
それでわたしに判断を委ねたらしい。
「それにしてもガゴチの若君が気味悪がるなんて、何者なんだか……」
「呪術師とか」
うー、確かに呪術師は、得体の知れない感じがありそうだね。
「グレナンの生き残りとか」
「……それもありそう」
生き残るためにみんな必死で。そしてちょっとでも何か目的があるのなら、それを叶えられそうな居場所を探す気がする。その考えは至極真っ当だ。その生き残るためのことが、極端な方向に振られていなければいいのだけれど。
ガゴチの将軍はもっともっと力を欲している。
グレナンの生き残りは何を考えているのかは分からないけれど……。世の中への復讐とか考えていない……よね?
自分の部屋に戻りながら、もふさまに尋ねる。
「ねぇ、もふさま、言えないことなら言わなくていいんだけど。聖なる方が地上に降りられないのは決まり事なのよね?」
『……ああ、そうだ』
「それを知らしめる方法ってないのかな?」
『人族には神殿があるだろう。神からの言葉を下ろせばいいのではないか?』
聖なる方のことを、神さまからの言葉でおろせるの?
どうもそこらへんが、こんがらがるんだよな。
「ねぇ、もふさま。神さまと聖霊王は敵対しているの?」
『敵対はしていないが、お互いよくは思ってないな』
「聖域は神さまから人族を守れるところだったって聞いたけど、そうなの?」
『知ってしまったのだから、いいだろう。そうだ、元はそうだった。けれど、人族は聖霊を忘れてしまったため、〝人族のすべての者が入ることができ、守られる場所〟ではなくなった』
「神殿は神さまが降り立つために作られたところ。でももふさまは入れたよね?神域に規制はないの?」
『神域に規制はない』
「神域は神殿を建てて、神を敬う神官がいれば作れるみたいだけど、聖霊王さまが降り立つ以外に聖域ができる方法があるの?」
『あることはあるが、人族に教えることはできないし、どうにもならないものだ』
「そっか、ごめんね。いっぱい聞いちゃって」
わたしはもふさまに手を伸ばして、抱き上げる。
『なぜ、謝る?』
「だって、もふさまが聖獣ってことを利用しているでしょ?」
『それで今までも、あまり聞いてこなかったのか?』
「え、うん。でもやっぱり聞いちゃった」
『……答えられぬことは答えられないと言うから、尋ねてくれて構わない。リディアに利用されていると思ったことはない』
もふさまは優しいなーと再び抱きつく。
もふさまが聖獣ってことにすっごく甘えているのに。
聖域にも連れてってもらったり、聖水をもらったりもしている。
ガインが気味の悪い人たちを探ると言っていた。次に会う時に、神殿から神も聖霊王も降り立つことはないことを言ってもらうのはどうかと言ってみよう。
そういえば神話と名がつくぐらいだから、神さまの物語は多くあるけど、聖霊王や聖霊の話ってのは聞かないな。それが忘れられていったってことなのかな?
「リディー」
父さまに呼ばれる。
そばに行くと、もふさまごと、ふんわりと抱きしめられた。
もふさまはブルッと震えて、わたしたちの間から降り立つ。苦しかったかな?
「父さま、話すことを許してくれてありがとう」
「……今回はいい方向にいったようだが、気を抜いてはいけないよ」
「はい」
「リディーの〝学んだ〟ことで、ガゴチの若君も、ガゴチもいい方向に向かうかもしれない。心配ではあるが、とてもリディーが誇らしいよ」
わたしは父さまにギュッと抱きついて、胸の中で言った。
「父さまを見ていたからよ。父さまはいつも領地の人たちの話を聞いていた。争いがあっても両方の言い分をじっくり聞いていたわ。わたしはそれを真似ているの」
父さまがわたしの肩を持って離して微笑む。そうして、もう一度わたしを抱きしめた。
目の前のガインは、少しだけ申し訳なさそうな顔をしていた。
多少おかしな考えを持っているのはわかっていたのか?
エリンが怒ってくれたので、わたしは冷静になることができた。
ガインの考えはいただけるものではないけれど、聖霊王が降りてこられない限り、無効な話となる。
「神聖国と関係なく、部隊の幅を広げて行ったらどうですか? 神聖国は2度と興せないんです。一層のことガゴチから離れて……」
「ジジィたちが、よからぬことを考えている」
え?
「気味の悪い奴らと手を組んでいるようなんだ。ジジィの……ガゴチの武力は相当だ。それが妙な方向に行きそうで怖いんだ。その前に、俺がガゴチを引っ張っていきたい」
ああ、それがガインの願いだ。
ガゴチのトップになりたい目的は、将軍が何かするんじゃないかと思えて、それを止めたいんだ。
そう思ったけど、それはわたしの推測。しっかりとガインの言葉で聞きたい。
「ガインの本当の願いは何? 神聖国を立ち上げることじゃないよね?」
ガインは顔を上げ、わたしを見た。
「……ジジィが何かしようとしている。それを止めたい。ガゴチのみんなを本当に蔑まれるべき、国の民にしたくない」
やっぱりだ。ガインは悪い子じゃない。国を思って、その国のみんなのことを考えられる人だ。ガゴチは好きになれないけれど、今は幼いとしても、そういう心持ちの人に是非、長になって欲しいと思う。
「じゃあ、まず、神聖国は2度と興せないことを知らしめるべきじゃない? 若君だけじゃなくって、それはすべての人ができないことだってわかるように。
腕っぷしでは若君は将軍たちに勝てないのだろうけど、情報を持てるっていうのは、腕っぷしと同じぐらい武器になることだと思う。
それから将軍が本当に何をしようとしているのかを知らないとだね。そうしないと止めるべきことなのかも、どうすればいいのかも分からないから」
我に返ったような顔だ。
「……そうだな。俺は焦って……怖くて、確かめることもしなかった……」
「家族のことだけに、見えなくなることもあるよ。でも、若君は大丈夫。怖くてもまず、止めることを考えた人だから」
新生ガゴチも何もかも、〝俺俺〟のようでいて、いつも誰かのことを思いやってのこと。
それから少しその気味の悪い人たちのことを聞いた。
わたしに話すうちに、ガインも何をしていくか自分で筋道を立てられたようで、表情が明るくなっていく。
わたしもできることは協力することにして、定期的に情報を交換する約束をし、ガインは帰って行った。
「姉さま、ごめんなさい」
ノエルが転移で送り届けている間、エリンがわたしに謝る。
わたしはふわりと抱きしめる。
「姉さまを守ろうとしてくれてありがとう。でもね、エリン。姉さまもエリンに何かあったら嫌だわ。だから無茶はしないでね。エリンが大好きよ」
伝えれば、エリンがぎゅーっと抱きついてくる。
案の定、父さまをはじめ双子兄たちもモニターで見ていたみたいだ。
そして後ろで見ていたエリンが驚くべきスピードで、客間に突撃したと。そこで連れ帰ろうと入れば、自分たちも「見て」いたことがわかってしまう。
それでわたしに判断を委ねたらしい。
「それにしてもガゴチの若君が気味悪がるなんて、何者なんだか……」
「呪術師とか」
うー、確かに呪術師は、得体の知れない感じがありそうだね。
「グレナンの生き残りとか」
「……それもありそう」
生き残るためにみんな必死で。そしてちょっとでも何か目的があるのなら、それを叶えられそうな居場所を探す気がする。その考えは至極真っ当だ。その生き残るためのことが、極端な方向に振られていなければいいのだけれど。
ガゴチの将軍はもっともっと力を欲している。
グレナンの生き残りは何を考えているのかは分からないけれど……。世の中への復讐とか考えていない……よね?
自分の部屋に戻りながら、もふさまに尋ねる。
「ねぇ、もふさま、言えないことなら言わなくていいんだけど。聖なる方が地上に降りられないのは決まり事なのよね?」
『……ああ、そうだ』
「それを知らしめる方法ってないのかな?」
『人族には神殿があるだろう。神からの言葉を下ろせばいいのではないか?』
聖なる方のことを、神さまからの言葉でおろせるの?
どうもそこらへんが、こんがらがるんだよな。
「ねぇ、もふさま。神さまと聖霊王は敵対しているの?」
『敵対はしていないが、お互いよくは思ってないな』
「聖域は神さまから人族を守れるところだったって聞いたけど、そうなの?」
『知ってしまったのだから、いいだろう。そうだ、元はそうだった。けれど、人族は聖霊を忘れてしまったため、〝人族のすべての者が入ることができ、守られる場所〟ではなくなった』
「神殿は神さまが降り立つために作られたところ。でももふさまは入れたよね?神域に規制はないの?」
『神域に規制はない』
「神域は神殿を建てて、神を敬う神官がいれば作れるみたいだけど、聖霊王さまが降り立つ以外に聖域ができる方法があるの?」
『あることはあるが、人族に教えることはできないし、どうにもならないものだ』
「そっか、ごめんね。いっぱい聞いちゃって」
わたしはもふさまに手を伸ばして、抱き上げる。
『なぜ、謝る?』
「だって、もふさまが聖獣ってことを利用しているでしょ?」
『それで今までも、あまり聞いてこなかったのか?』
「え、うん。でもやっぱり聞いちゃった」
『……答えられぬことは答えられないと言うから、尋ねてくれて構わない。リディアに利用されていると思ったことはない』
もふさまは優しいなーと再び抱きつく。
もふさまが聖獣ってことにすっごく甘えているのに。
聖域にも連れてってもらったり、聖水をもらったりもしている。
ガインが気味の悪い人たちを探ると言っていた。次に会う時に、神殿から神も聖霊王も降り立つことはないことを言ってもらうのはどうかと言ってみよう。
そういえば神話と名がつくぐらいだから、神さまの物語は多くあるけど、聖霊王や聖霊の話ってのは聞かないな。それが忘れられていったってことなのかな?
「リディー」
父さまに呼ばれる。
そばに行くと、もふさまごと、ふんわりと抱きしめられた。
もふさまはブルッと震えて、わたしたちの間から降り立つ。苦しかったかな?
「父さま、話すことを許してくれてありがとう」
「……今回はいい方向にいったようだが、気を抜いてはいけないよ」
「はい」
「リディーの〝学んだ〟ことで、ガゴチの若君も、ガゴチもいい方向に向かうかもしれない。心配ではあるが、とてもリディーが誇らしいよ」
わたしは父さまにギュッと抱きついて、胸の中で言った。
「父さまを見ていたからよ。父さまはいつも領地の人たちの話を聞いていた。争いがあっても両方の言い分をじっくり聞いていたわ。わたしはそれを真似ているの」
父さまがわたしの肩を持って離して微笑む。そうして、もう一度わたしを抱きしめた。
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