696 / 799
15章 あなたとわたし
第696話 はかられごと⑨核の入れ方
しおりを挟む
「殿下、リディア嬢との婚約は、敵を炙り出すための芝居でした」
殿下はつまらなそうにアダムを見た。
「リディアと私は、生まれる前から結ばれる運命なんだ」
また怖い発言が飛び出した。
「母上と、シュタイン夫人との約束事だ。本当は妹になるはずだったけど……シュタイン夫人はシュタイン伯を選んだ。でもそうしてくれてよかった。妹だと血の繋がりがあるだけだけど、私とリディアは血が繋がっていないから婚姻を結べる」
「お断りしたはずですが」
思わず口を挟む。
きっとこれは王妃さまがお腹の大きかった時に、母さまを呼んで、側室になれ、母さまとその子供には手を出さない代わりに、自分の子供の侍女になれって言ったやつだ。母さまが留学に逃げることになった出来事。
「そんなに必死にならなくても知ってるよ、結果、シュタイン伯と結婚したわけだし。でも、この身分社会では、上の者が言うことに一番重きを置かれるんだ。
この国で一番身分の高い女性は、王妃である母上。母上の言うことは絶対だ」
殿下は無邪気に見える笑顔で、真っ黒なことを言う。
「殿下はどこまで犯罪にかかわっていたんですか?」
「なに? 時間稼ぎしてるの? フランツに情でも沸いた?」
殿下がアダムに尋ねる。アダムは淡々と言った。
「これからペトリス公やメラノ公を取り調べていきます。でも殿下が何かにかかわっていたんだとしたら、彼らも自分たちが何をやったのか、わからない点が出てくることでしょう。殿下が気づかせるはずありませんから」
それ、ある意味ベタ褒めだ。
それくらい殿下はできる人と、かなりできる人のアダムが思っているということだ。
「ご期待に添えなくて悪いけど、大したことはしてないよ。野心のあるペトリスにグレナンの情報をつかませたり、呪術師探しに手間取っていたらから気づけるようにしてやったり、そこにシュタイン家を巻き込むように操作しただけ。彼らは自分で調べて取り入れていったことだと思っているだろうから、調書を信じればいい」
反逆や乗っ取りを考えたのはペトリス公たちだけど、ウチを巻き込んだのはこの人。
「なんでウチを巻き込んだんですか?」
「君と君の家族が危険になってきたから、そばに置いておこうと思って」
なんだそりゃ?
「ガゴチが……ガゴチが君に目をつけたから、そのままにしてはよくないと思ってね」
「いつからですか? いつから、わたしにかかわってきたんです?」
「それ、重要? 全部終わったことなのに」
ガゴチに目をつけられたって、年明けにガインが来たから?
「義兄上が乗っ取りの方法を知ったのは、いつのことですか?」
ロサが尋ねる。
殿下は人懐っこく笑う。
「君たちグレナン語も読めないのに、よく気づいたよね。調べがそこまでいけるとは思わなかった。さすが義弟だ。7年前、前キートン侯爵夫人が犯罪に巻き込まれた。リディアがさらわれたのも変だったし。それで調べて、いろいろとわかった」
「義兄上はグレナン語が読めるんですね」
「エンダー語と似ていたからね。あとは城には記録書が山ほどあったから、照らし合わせて法則性を知るうちに読めるようになった。丈夫でなかったから、横になり放っておかれる時間だけは、私にあったからね」
似ている語学から、知らない言葉を読めるようになった人……。
「殿下。では、魔石にいれる核の作り方もご存知なのですね?」
アダムが大きな声を出した。
殿下はチラリとアダムを見る。
「書いてあったからね」
「コーデリア嬢や僕に魂を移す時、核の入った魔石が必要ですね。……どうやって用意するおつもりですか?」
「そんな顔して尋ねるということは予想ついてるんだろ? 思ってる通りだ」
核の入った魔石。そういえば核を作るのに多くの人の血と屍が必要って、怖いことを言ってた。
「たとえば……劇団に器の魔石を運ばせる」
アダムが例を出す。
ああ、ジェインズ・ホーキンスさんの劇団はまさにそれをしていた。
「そして上演中に、何かしらの事故が起こり、観客もろとも亡くなり、勝手に核の入った魔石だけが残る」
殿下は感心したというように、ゆっくりとした拍手をした。
「あはは、やっぱり君は優秀だね。そう。魔石を転がしておいて、そこでなんでもいい、大量に人が亡くなれば核の入った魔石のできあがりだ。こんな合理的なことにペトリスたちは全く気づかなくてさ。誘導するのに、本当に骨が折れたんだ」
最初に計画して、始めたのも、実行しているのもペトリス公たちだけど、裏でこの王子が誘導していたことが窺える。そんな空恐ろしいことを!
けど、王子の言葉ではっきりした。ユオブリアに核の入っていない赤い石を持ち込む算段をしたのは、ペトリス公たちだったんだ。乗っ取るための魔石を作るため。
ダンジョンに瘴木を持ち込んだのも彼らだろう。グレナン発祥繋がりなことだけに、別便とは思えない。
「エレブ共和国にてユオブリアの偽有権者たちが土地を買っていました。そこで何をするつもりだったんですか?」
「どうせわかってるんだから、聞かなきゃいいのに。思ってる通りだよ」
思ってる通りって何?
アダムは辛そうな顔だ。
「なぜ、他国で?」
「そりゃユオブリアで不審な事故が続いたら変だと思われるだろう? ユオブリアには持ち込む際の検閲もあるし。その点、共和国で、カザエルが暗躍している場所内なら、またカザエルのしたことかと思われる。メラノ公がやっているように、あの地で農場でも経営して、魔石を転がし、頃合いを見て爆発でも起こさせる。大量の魔石ができあがる。ゆくゆくは魔石を作り出す瘴木を育てたかったみたいだよ。そうすれば木を育てさせる人を雇って、育てさせて、頃合いを見てバンとしたら、魔石ができあがる。あ、それを考えたのは私じゃないよ。
共和国が適していると気づいたのは、フランツ、君のあの作文を読んだからだそうだよ。利点と欠点、君の着眼点は素晴らしいと私も思ったよ」
「……気づかせるように、殿下が読ませたんですね?」
兄さまが辛そうに息を吐きながら言った。
「自分が立ち上げた公募なんだ、全作品目を通すのが筋だろ?」
にっと笑う。
「殿下は変わってしまわれたのですね?」
アダムが絶望的な声を出した。
「何度も命を狙われて、挙句に毒だ。生死を彷徨って、10日ほど動けなかったけど、意識はあった。そこに止めをさそうとくる者もいた。そんな経験をすれば誰だって世の中を憎むよ……って言ってあげたいけど、私は全く変わってないよ。アダムが清廉潔白、そして純真な王子が好きそうで、それなら言うことを聞くだろうと思って、そう演じていただけ」
殿下はつまらなそうにアダムを見た。
「リディアと私は、生まれる前から結ばれる運命なんだ」
また怖い発言が飛び出した。
「母上と、シュタイン夫人との約束事だ。本当は妹になるはずだったけど……シュタイン夫人はシュタイン伯を選んだ。でもそうしてくれてよかった。妹だと血の繋がりがあるだけだけど、私とリディアは血が繋がっていないから婚姻を結べる」
「お断りしたはずですが」
思わず口を挟む。
きっとこれは王妃さまがお腹の大きかった時に、母さまを呼んで、側室になれ、母さまとその子供には手を出さない代わりに、自分の子供の侍女になれって言ったやつだ。母さまが留学に逃げることになった出来事。
「そんなに必死にならなくても知ってるよ、結果、シュタイン伯と結婚したわけだし。でも、この身分社会では、上の者が言うことに一番重きを置かれるんだ。
この国で一番身分の高い女性は、王妃である母上。母上の言うことは絶対だ」
殿下は無邪気に見える笑顔で、真っ黒なことを言う。
「殿下はどこまで犯罪にかかわっていたんですか?」
「なに? 時間稼ぎしてるの? フランツに情でも沸いた?」
殿下がアダムに尋ねる。アダムは淡々と言った。
「これからペトリス公やメラノ公を取り調べていきます。でも殿下が何かにかかわっていたんだとしたら、彼らも自分たちが何をやったのか、わからない点が出てくることでしょう。殿下が気づかせるはずありませんから」
それ、ある意味ベタ褒めだ。
それくらい殿下はできる人と、かなりできる人のアダムが思っているということだ。
「ご期待に添えなくて悪いけど、大したことはしてないよ。野心のあるペトリスにグレナンの情報をつかませたり、呪術師探しに手間取っていたらから気づけるようにしてやったり、そこにシュタイン家を巻き込むように操作しただけ。彼らは自分で調べて取り入れていったことだと思っているだろうから、調書を信じればいい」
反逆や乗っ取りを考えたのはペトリス公たちだけど、ウチを巻き込んだのはこの人。
「なんでウチを巻き込んだんですか?」
「君と君の家族が危険になってきたから、そばに置いておこうと思って」
なんだそりゃ?
「ガゴチが……ガゴチが君に目をつけたから、そのままにしてはよくないと思ってね」
「いつからですか? いつから、わたしにかかわってきたんです?」
「それ、重要? 全部終わったことなのに」
ガゴチに目をつけられたって、年明けにガインが来たから?
「義兄上が乗っ取りの方法を知ったのは、いつのことですか?」
ロサが尋ねる。
殿下は人懐っこく笑う。
「君たちグレナン語も読めないのに、よく気づいたよね。調べがそこまでいけるとは思わなかった。さすが義弟だ。7年前、前キートン侯爵夫人が犯罪に巻き込まれた。リディアがさらわれたのも変だったし。それで調べて、いろいろとわかった」
「義兄上はグレナン語が読めるんですね」
「エンダー語と似ていたからね。あとは城には記録書が山ほどあったから、照らし合わせて法則性を知るうちに読めるようになった。丈夫でなかったから、横になり放っておかれる時間だけは、私にあったからね」
似ている語学から、知らない言葉を読めるようになった人……。
「殿下。では、魔石にいれる核の作り方もご存知なのですね?」
アダムが大きな声を出した。
殿下はチラリとアダムを見る。
「書いてあったからね」
「コーデリア嬢や僕に魂を移す時、核の入った魔石が必要ですね。……どうやって用意するおつもりですか?」
「そんな顔して尋ねるということは予想ついてるんだろ? 思ってる通りだ」
核の入った魔石。そういえば核を作るのに多くの人の血と屍が必要って、怖いことを言ってた。
「たとえば……劇団に器の魔石を運ばせる」
アダムが例を出す。
ああ、ジェインズ・ホーキンスさんの劇団はまさにそれをしていた。
「そして上演中に、何かしらの事故が起こり、観客もろとも亡くなり、勝手に核の入った魔石だけが残る」
殿下は感心したというように、ゆっくりとした拍手をした。
「あはは、やっぱり君は優秀だね。そう。魔石を転がしておいて、そこでなんでもいい、大量に人が亡くなれば核の入った魔石のできあがりだ。こんな合理的なことにペトリスたちは全く気づかなくてさ。誘導するのに、本当に骨が折れたんだ」
最初に計画して、始めたのも、実行しているのもペトリス公たちだけど、裏でこの王子が誘導していたことが窺える。そんな空恐ろしいことを!
けど、王子の言葉ではっきりした。ユオブリアに核の入っていない赤い石を持ち込む算段をしたのは、ペトリス公たちだったんだ。乗っ取るための魔石を作るため。
ダンジョンに瘴木を持ち込んだのも彼らだろう。グレナン発祥繋がりなことだけに、別便とは思えない。
「エレブ共和国にてユオブリアの偽有権者たちが土地を買っていました。そこで何をするつもりだったんですか?」
「どうせわかってるんだから、聞かなきゃいいのに。思ってる通りだよ」
思ってる通りって何?
アダムは辛そうな顔だ。
「なぜ、他国で?」
「そりゃユオブリアで不審な事故が続いたら変だと思われるだろう? ユオブリアには持ち込む際の検閲もあるし。その点、共和国で、カザエルが暗躍している場所内なら、またカザエルのしたことかと思われる。メラノ公がやっているように、あの地で農場でも経営して、魔石を転がし、頃合いを見て爆発でも起こさせる。大量の魔石ができあがる。ゆくゆくは魔石を作り出す瘴木を育てたかったみたいだよ。そうすれば木を育てさせる人を雇って、育てさせて、頃合いを見てバンとしたら、魔石ができあがる。あ、それを考えたのは私じゃないよ。
共和国が適していると気づいたのは、フランツ、君のあの作文を読んだからだそうだよ。利点と欠点、君の着眼点は素晴らしいと私も思ったよ」
「……気づかせるように、殿下が読ませたんですね?」
兄さまが辛そうに息を吐きながら言った。
「自分が立ち上げた公募なんだ、全作品目を通すのが筋だろ?」
にっと笑う。
「殿下は変わってしまわれたのですね?」
アダムが絶望的な声を出した。
「何度も命を狙われて、挙句に毒だ。生死を彷徨って、10日ほど動けなかったけど、意識はあった。そこに止めをさそうとくる者もいた。そんな経験をすれば誰だって世の中を憎むよ……って言ってあげたいけど、私は全く変わってないよ。アダムが清廉潔白、そして純真な王子が好きそうで、それなら言うことを聞くだろうと思って、そう演じていただけ」
98
お気に入りに追加
1,227
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
どーでもいいからさっさと勘当して
水
恋愛
とある侯爵貴族、三兄妹の真ん中長女のヒルディア。優秀な兄、可憐な妹に囲まれた彼女の人生はある日をきっかけに転機を迎える。
妹に婚約者?あたしの婚約者だった人?
姉だから妹の幸せを祈って身を引け?普通逆じゃないっけ。
うん、まあどーでもいいし、それならこっちも好き勝手にするわ。
※ザマアに期待しないでください
捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。
クロユキ
恋愛
「俺と離婚して欲しい、君の妹が俺の子を身籠った」
パルリス侯爵家に嫁いだソフィア・ルモア伯爵令嬢は結婚生活一年目でソフィアの夫、アレック・パルリス侯爵に離婚を告げられた。結婚をして一度も寝床を共にした事がないソフィアは白いまま離婚を言われた。
夫の良き妻として尽くして来たと思っていたソフィアは悲しみのあまり自害をする事になる……
誤字、脱字があります。不定期ですがよろしくお願いします。
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる