677 / 823
15章 あなたとわたし
第677話 彼女のはかりごと⑫忠義
しおりを挟む
アダムがアイラに出ていくようにいうと、彼女は気を悪くしたようだけど、王子殿下に言われたらそうするしかない。
渋々部屋を出て行った。
ロサは慣れた手つきで、盗聴防止の魔具を発動させた。
サマリン伯は、それに驚いている。
「何やら面白い見解を持っている、とか。さて、聞こうか」
サマリン伯は、アダムが苦手だね。
アダムもそれをわかっていて、そしてロサやわたしから話は聞いているのに、またサマリン伯から言わせることで、主導権を握っている。
サマリン伯は要点をかいつまんで、わたしたちに話したところまでアダムに話した。
「それで、そのクラブが一緒だった、フランツ・シュタイン・ランディラカを探して欲しいと言ったのが、現バイエルン候ということかな?」
アダムはいとも簡単に情報を結びつける。
「おっしゃる通りでございます」
「あの人は兄さまを探して、また兄さまがクラウスさまだと決めつけるつもりなの?」
兄さまがクラウスさまだというのは事実だから、この問題が浮上するのはどうしようもないことと思いつつ、あの人が言い出さなければこんなことにはならなかったのにって感情が湧き上がって、声を荒げてしまう。
実際、現クラウス候が言い出さなくても、言い出してもおかしくない人が見つけ出されて、騒動になったとは想像できるけれど。
「私もそう思って聞き返しました。彼は少し違うと言いました」
アダムとロサが目を合わせている。
「ヨハネスはフランツくんと秘密裏に話をしたいそうです」
「秘密裏に?」
「話を?」
息もぴったりにアダムとロサが聞き返す。
「フランツくんがクラウスさまなのは間違いがないそうです。ヨハネスはバイエルン侯爵には直系のクラウスさまがなるべきだと。出版記念パーティーでキリアン伯に踊らされていたわけでなく、クラウスさま本人と認めて欲しかったのだと」
サマリン伯が言ったことではないとわかっている。それでも我慢ならなかった。
「クラウスさまと事実であろうがなかろうが認められたら、罪人となりますのよ? バイエルン家を取り潰したくて罪人を後継者として認めるために、兄さまを標的にするとおっしゃってますの?」
サマリン伯はわたしの勢いに押され、しどろもどろになる。
「い、いえ、それとも違うようで……」
下を向き、少し考えてから顔をあげる。
「私が間に入り、思い違いをして伝えたらよくないので、できましたら、フランツくんとは言いませんが、ヨハネスの話を聞いて欲しいです。
……私が、ヨハネスの話を聞いて思ったことが2つありました。
ひとつは、フランツくんの騒動、……その前のメロディー公爵令嬢の一件、そこからもう繋がっていたのではないかと。それが今、議会に不穏な影を落としているのではないかと。
もうひとつは……、あくまで聞いて私が感じたことです。ヨハネスはフランツくんがクラウスさまだと確信をし、そしてクラウスさまがバイエルン家を継ぐことで、前バイエルン侯の冤罪を晴らせると思っているようでした」
静けさが舞い降りる。
キーンと耳鳴りがした。耳を押さえる。同時にもふさまが顔をあげた。
それに反応をしてアダムとロサが天井を見上げ、その動きにサマリン伯がオロオロとする。
「はっ、ずいぶん舐められたものだ。ブレド、リディア嬢の耳を完全に塞げ。サマリン伯、魔力で自分を守れ。いくぞ」
アダムが言って、ロサがわたしの耳を手で塞ぐ。いや、それだけじゃない。魔力? 結界のような膜でわたしが覆われているのを感じる。
アダムはもふさまにもチロリと目をやる。もふさまも何かに覆われているように見える。
え? アダムの掌に真っ黒の丸い玉が生まれた。
闇夜のように真っ黒だ。その中央から、明るい何かがスパークし出した。
雷? 玉の中でスパークしている何かは育ったら雷になりそうな動きをしている。
アダムの掌から生まれた丸い玉が、そこから稲妻が走るように八方に散った。
膜が溶ける。音が戻ってくる。
「耳、変じゃないね?」
ロサに確かめられる。
「平気。何がどうなって?」
『何かの干渉があった。今、叫び声が聞こえたから、あらかたあの女が術で盗み聞きでもしようとしたのだろう』
え? アイラが術で盗み聞きをしようとして、それを感じ取ったアダムが大きな音を出したってこと?
「もふさま、大丈夫?」
レオは平気だったかな? 術をかけたのはアイラだろうから、アイラにだけ届くか。
わたしはロサやサマリン伯にも無事を確かめ、ロサには守ってくれたお礼を告げる。
わたしはもふさまが教えてくれたから事情が分かったけど、サマリン伯は何がなんだかという顔だ。
そんな気持ちを置いてけぼりのまま、アダムは何もなかったかのように、会話を再開した。
「サマリン伯が私たちが何か知っていると思った理由はわかった。
フランツの居場所を知っていたとしても、ヨハネス・バイエルンと繋ぎをとる気にはならない。なぜなら、口ではどうとでも言うことができる。ヨハネスを知らないだけに、何を考えているか、わかることはないだろう。
ゆえにフランツの居場所を知っていたとしても、教えることはない。
サマリン伯が議会で感じた、事態を知っている者と知らない者の考察は着眼点が面白いし、参考になった。だからいくつかのことを明かす。明かさないことがあるのは、サマリン伯が何者か、我々にもわからないからだ。
ユオブリアはいくつかの危機に晒されている。反逆と乗っ取りだ」
「は?」
と、サマリン伯は素っ頓狂な声をあげた。
わたしとロサもアダムを見た。サマリン伯が何者かわからないといいつつ、ソレ言っちゃうの?
「そ、それはどういう? だ、誰がそんな大それたことを?」
「敵は複数。掴めていないし、また他の脅威にも晒されている」
サマリン伯が息を呑む。
「陛下より、私とブレドで、リディア嬢に関係する問題を解決するよう命を受けている」
「リディアさまに関係する?」
「リディア嬢が命の危険に晒されているのは〝見た〟だろう? 彼女は政治的な策略に巻き込まれたんだ。婚約者もろともね」
アダムの言い方は鋭かったけれど、わたしに対する思いやりを感じて、胸がぎゅーっとした。
「第1王子殿下、第2王子殿下、リディアさま、私にも手伝わせてください。ユオブリアの危機に何もせずにいるなんて、そんな愚か者にはなりたくありません」
「……敵は大勢いる。味方は喉から手が出るほど欲しい。けれど、サマリン伯を信じていいだけの確証が、我らにはない」
サマリン伯は唇を噛みしめる。
「手が足りてないとおっしゃいましたね。それでしたら、駒として私をお使いください。国家につがなる案件でなくても構いません。何かをさせてください」
こういうのを人を従わせるというのだろう。武力でも報酬でそうさせたわけでなく、自主的に。
アダムは、そういうことができる人なんだ……。
「それではヨハネスの真意を確かめてきてくれ。クラウスがバイエルン家を継ぐと、どうして前バイエルン侯の冤罪をそそげるのか、なぜだが知りたい」
サマリン伯は胸に手をやった。
「お任せください」
渋々部屋を出て行った。
ロサは慣れた手つきで、盗聴防止の魔具を発動させた。
サマリン伯は、それに驚いている。
「何やら面白い見解を持っている、とか。さて、聞こうか」
サマリン伯は、アダムが苦手だね。
アダムもそれをわかっていて、そしてロサやわたしから話は聞いているのに、またサマリン伯から言わせることで、主導権を握っている。
サマリン伯は要点をかいつまんで、わたしたちに話したところまでアダムに話した。
「それで、そのクラブが一緒だった、フランツ・シュタイン・ランディラカを探して欲しいと言ったのが、現バイエルン候ということかな?」
アダムはいとも簡単に情報を結びつける。
「おっしゃる通りでございます」
「あの人は兄さまを探して、また兄さまがクラウスさまだと決めつけるつもりなの?」
兄さまがクラウスさまだというのは事実だから、この問題が浮上するのはどうしようもないことと思いつつ、あの人が言い出さなければこんなことにはならなかったのにって感情が湧き上がって、声を荒げてしまう。
実際、現クラウス候が言い出さなくても、言い出してもおかしくない人が見つけ出されて、騒動になったとは想像できるけれど。
「私もそう思って聞き返しました。彼は少し違うと言いました」
アダムとロサが目を合わせている。
「ヨハネスはフランツくんと秘密裏に話をしたいそうです」
「秘密裏に?」
「話を?」
息もぴったりにアダムとロサが聞き返す。
「フランツくんがクラウスさまなのは間違いがないそうです。ヨハネスはバイエルン侯爵には直系のクラウスさまがなるべきだと。出版記念パーティーでキリアン伯に踊らされていたわけでなく、クラウスさま本人と認めて欲しかったのだと」
サマリン伯が言ったことではないとわかっている。それでも我慢ならなかった。
「クラウスさまと事実であろうがなかろうが認められたら、罪人となりますのよ? バイエルン家を取り潰したくて罪人を後継者として認めるために、兄さまを標的にするとおっしゃってますの?」
サマリン伯はわたしの勢いに押され、しどろもどろになる。
「い、いえ、それとも違うようで……」
下を向き、少し考えてから顔をあげる。
「私が間に入り、思い違いをして伝えたらよくないので、できましたら、フランツくんとは言いませんが、ヨハネスの話を聞いて欲しいです。
……私が、ヨハネスの話を聞いて思ったことが2つありました。
ひとつは、フランツくんの騒動、……その前のメロディー公爵令嬢の一件、そこからもう繋がっていたのではないかと。それが今、議会に不穏な影を落としているのではないかと。
もうひとつは……、あくまで聞いて私が感じたことです。ヨハネスはフランツくんがクラウスさまだと確信をし、そしてクラウスさまがバイエルン家を継ぐことで、前バイエルン侯の冤罪を晴らせると思っているようでした」
静けさが舞い降りる。
キーンと耳鳴りがした。耳を押さえる。同時にもふさまが顔をあげた。
それに反応をしてアダムとロサが天井を見上げ、その動きにサマリン伯がオロオロとする。
「はっ、ずいぶん舐められたものだ。ブレド、リディア嬢の耳を完全に塞げ。サマリン伯、魔力で自分を守れ。いくぞ」
アダムが言って、ロサがわたしの耳を手で塞ぐ。いや、それだけじゃない。魔力? 結界のような膜でわたしが覆われているのを感じる。
アダムはもふさまにもチロリと目をやる。もふさまも何かに覆われているように見える。
え? アダムの掌に真っ黒の丸い玉が生まれた。
闇夜のように真っ黒だ。その中央から、明るい何かがスパークし出した。
雷? 玉の中でスパークしている何かは育ったら雷になりそうな動きをしている。
アダムの掌から生まれた丸い玉が、そこから稲妻が走るように八方に散った。
膜が溶ける。音が戻ってくる。
「耳、変じゃないね?」
ロサに確かめられる。
「平気。何がどうなって?」
『何かの干渉があった。今、叫び声が聞こえたから、あらかたあの女が術で盗み聞きでもしようとしたのだろう』
え? アイラが術で盗み聞きをしようとして、それを感じ取ったアダムが大きな音を出したってこと?
「もふさま、大丈夫?」
レオは平気だったかな? 術をかけたのはアイラだろうから、アイラにだけ届くか。
わたしはロサやサマリン伯にも無事を確かめ、ロサには守ってくれたお礼を告げる。
わたしはもふさまが教えてくれたから事情が分かったけど、サマリン伯は何がなんだかという顔だ。
そんな気持ちを置いてけぼりのまま、アダムは何もなかったかのように、会話を再開した。
「サマリン伯が私たちが何か知っていると思った理由はわかった。
フランツの居場所を知っていたとしても、ヨハネス・バイエルンと繋ぎをとる気にはならない。なぜなら、口ではどうとでも言うことができる。ヨハネスを知らないだけに、何を考えているか、わかることはないだろう。
ゆえにフランツの居場所を知っていたとしても、教えることはない。
サマリン伯が議会で感じた、事態を知っている者と知らない者の考察は着眼点が面白いし、参考になった。だからいくつかのことを明かす。明かさないことがあるのは、サマリン伯が何者か、我々にもわからないからだ。
ユオブリアはいくつかの危機に晒されている。反逆と乗っ取りだ」
「は?」
と、サマリン伯は素っ頓狂な声をあげた。
わたしとロサもアダムを見た。サマリン伯が何者かわからないといいつつ、ソレ言っちゃうの?
「そ、それはどういう? だ、誰がそんな大それたことを?」
「敵は複数。掴めていないし、また他の脅威にも晒されている」
サマリン伯が息を呑む。
「陛下より、私とブレドで、リディア嬢に関係する問題を解決するよう命を受けている」
「リディアさまに関係する?」
「リディア嬢が命の危険に晒されているのは〝見た〟だろう? 彼女は政治的な策略に巻き込まれたんだ。婚約者もろともね」
アダムの言い方は鋭かったけれど、わたしに対する思いやりを感じて、胸がぎゅーっとした。
「第1王子殿下、第2王子殿下、リディアさま、私にも手伝わせてください。ユオブリアの危機に何もせずにいるなんて、そんな愚か者にはなりたくありません」
「……敵は大勢いる。味方は喉から手が出るほど欲しい。けれど、サマリン伯を信じていいだけの確証が、我らにはない」
サマリン伯は唇を噛みしめる。
「手が足りてないとおっしゃいましたね。それでしたら、駒として私をお使いください。国家につがなる案件でなくても構いません。何かをさせてください」
こういうのを人を従わせるというのだろう。武力でも報酬でそうさせたわけでなく、自主的に。
アダムは、そういうことができる人なんだ……。
「それではヨハネスの真意を確かめてきてくれ。クラウスがバイエルン家を継ぐと、どうして前バイエルン侯の冤罪をそそげるのか、なぜだが知りたい」
サマリン伯は胸に手をやった。
「お任せください」
100
お気に入りに追加
1,239
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる