644 / 889
15章 あなたとわたし
第644話 協力者と思惑⑤ガインの情報(中編)
しおりを挟む
「我が国の秘密です。ここだけの話にしてください。トロ、レイ、頼む」
赤髪は黙礼し、青髪は一瞬嫌そうな顔をした。
けれど、次の瞬間、ひとりはネズミ、ひとりは鳥に。
「我が国の諜報員です」
あ。
「ひとつ、ご忠告申し上げる」
アダムが険しい声を出したので、場が緊張した。
「リディア嬢に諜報員は無理です。運動能力が残念なので」
『リディアには無理だな』
「(もふさま!)きゅっ!」
「諜報員に、とは思っていませんよ。リディア嬢の走る姿を見れば、察します」
をい!
え、今、何タイム? わたしは今、貶められているの?
その通りではあるけれど!
「あなたがしつこく、リディア嬢をあきらめていないことはわかりました。それによって守りたいんだという意思もね。でも、リディア嬢が呪われ、違う姿になったことを知らしめる前に、私に話しかけてきましたよね?」
ガインは、ああ、それかという感じで頷く。
「学園祭で第2王子、第3王子と話すことができました。第1王子とも話し、人となりを知りたかったのです」
「情報を流し貸しを作るのに相応しい国か、見定めに来たか?」
アダムは感じの悪いことを、さらりと言う。
「ワーウィッツ、セイン、ホッテリヤに制裁が下されるよう仕向けたのは、あなたとブレド殿下だ」
アダムの目がスゥーっと細まる。
「リディア嬢が怖がりますよ。結論を出すのが早すぎます。まぁ、それでこその第1王子殿下なのでしょうが」
アダムがスッとわたしを見た。
別に怖がってないよ、と思いながら見返す。
「貸しを作るというより、新生ガゴチを印象づけたくて接触したのは事実です」
「新生ガゴチ?」
「ええ。味方が欲しくはありますが、まだ何も始まっていないのに味方になって欲しいなど、虫のいいことを考えてはいません。ただいずれ私がトップになった時、ガゴチを変えると言っていたことを思い出していただければ」
「思い出すだけでいいのかい?」
「はい。それだけで十分です。成していくことで、見る目は変わってくる。だから、思い出していただくだけで十分なのです」
アダムの目を見てから、不敵に笑う。
「心配しなくても、リディア嬢と関係ないことは、教えたりしませんよ。そこからは取り引きでのみ、対応します」
ガインが合図を送ると、ネズミと鳥は人に戻り、ガインの後ろに控えた。
服を着ている。なんで? そういえば、獣に変わった時も、洋服は残されなかった。どういうことなんだろう?
「リディア嬢に呪いをかけたのは、呪術師の集団です。現在はユオブリアの西、ピマシン国にいます。ゴット殿下、あなたはどこまで情報をお持ちですか?」
「……ほとんど持っていない。エレイブ大陸の国からの攻撃だと思っていたぐらいだからな」
「……なるほど、それは無理もないでしょう。それにピマシンがユオブリアを狙っているわけではないですよ。エレイブ大陸に目をつけられたのを知り、ツワイシプの、そしてすぐにユオブリアに入れる国へと移動してきたのです」
「内通者が大勢いそうだな」
アダムがため息をつく。ガインはそれに対して何も言わなかった。
……いるんだ、内通者、大勢。
「(もふさま、通訳してもらえる?)きゅー、きゅぴっぴ」
もふさまは頷いた。
「(ガインに聞いて。わたしはそんないっぱいの人に憎まれているの?)きゅぴっぴ。ぴーぴーぴー、きゅきゅきゅぴっぴ、ぴーきゅ?」
『ガゴチの者よ。リディアが尋ねておる。リディアはそんなにいっぱいの人から憎まれているのか?と』
ガインは目を大きくした。お付きの人たちも、もふさまから話しかけられて驚いたようだ。
「リディア嬢、姿は見えませんが、いらしているのですね。
なるほど、お遣いさまを通して話せた。だから、か……」
え、わたし見えてないの? もふさまが何かしてくれているんだろう。
ガインは、もふさまの通訳で何か合点がいったようだ。
びっくりするぐらい柔らかく微笑む。
「あなたが狙われたのは政治的なことです。憎まれてのことではありません」
ガインの言っていることが、真実かはわからないのに、わたしはなぜかほっとする。
「政治的? わたしがいなくなると得をする人がいるの?」
もふさまが通訳してくれる。
「国を構えていながら大して調べもせず、噂を鵜呑みにする愚かな王族はけっこういるものでしてね。リディア嬢には婚約者がいました。第1王子殿下にも。でも諸外国では根強くリディア嬢がゴット殿下かロサ殿下に嫁ぐという噂があったのです。それが本命だとね」
は?
「いつまでも消えないその噂は、やはり真実味があるからではないかと思われ。シュタインの後ろ盾に力のある貴族が名乗り出たことから、一気に加速した。人の行動を自分のものさしで測るのでしょう。旨味がなければ後ろ盾にはならない、と。だから、ユオブリアの王室に入ると確信し、リディア嬢を何とかできないかという依頼が舞い込むようになってきました」
え?
アダムが静かに言った。
「暗殺、ということですか?」
「はい。ウチは戦いはしても〝殺し〟は請け負っていませんので断りましたが、ひとつではなかったことは申し上げておきます」
「な、なんで?」
思わず、声をあげてしまう。耳には〝ぎゅぴっぴ〟としか届かないけど。
「真実はどうであれ、邪魔になりそうだと思ったら、その前に消しておこうと思う輩が、残念なことに一定数いるんだ」
アダムが哀しそうに言った。
そんな!
王族に嫁ぐことはそんな魅力的なことなの? メロディー嬢は正規の第1王子殿下の婚約者だった。彼女もこんな理不尽な目にあったことがあるの?
「もし、婚約でもして王宮に入られたら、手出しできなくなる。だからその前にと、請け負ってくれるところを探し回り、依頼を受けたのが呪術師だった」
ガインは、あくびをしたソックスと、もふさまを交互に見ている。
わたしは見えなくなっているみたいだから、目が探しているようだ。
「ここまでなら、時間をかければゴット殿下もたどりつく。さて、ここからが、我が国の諜報部隊の真髄です。
私も知った時は驚きました。そして恐ろしく思いました。潰さなければ、世界が大いに荒れ、誰も信じられなくなると思いました。
ただ、どの国のどこの誰がどれだけ噛んでいるのか、それはつかみ切っていません。ただ潰すだけなら、原理を知っている者が残った場合、また知らないところで同じことが繰り返されるかもしれません」
えええ、何、その恐ろしげな前置きは……。
赤髪は黙礼し、青髪は一瞬嫌そうな顔をした。
けれど、次の瞬間、ひとりはネズミ、ひとりは鳥に。
「我が国の諜報員です」
あ。
「ひとつ、ご忠告申し上げる」
アダムが険しい声を出したので、場が緊張した。
「リディア嬢に諜報員は無理です。運動能力が残念なので」
『リディアには無理だな』
「(もふさま!)きゅっ!」
「諜報員に、とは思っていませんよ。リディア嬢の走る姿を見れば、察します」
をい!
え、今、何タイム? わたしは今、貶められているの?
その通りではあるけれど!
「あなたがしつこく、リディア嬢をあきらめていないことはわかりました。それによって守りたいんだという意思もね。でも、リディア嬢が呪われ、違う姿になったことを知らしめる前に、私に話しかけてきましたよね?」
ガインは、ああ、それかという感じで頷く。
「学園祭で第2王子、第3王子と話すことができました。第1王子とも話し、人となりを知りたかったのです」
「情報を流し貸しを作るのに相応しい国か、見定めに来たか?」
アダムは感じの悪いことを、さらりと言う。
「ワーウィッツ、セイン、ホッテリヤに制裁が下されるよう仕向けたのは、あなたとブレド殿下だ」
アダムの目がスゥーっと細まる。
「リディア嬢が怖がりますよ。結論を出すのが早すぎます。まぁ、それでこその第1王子殿下なのでしょうが」
アダムがスッとわたしを見た。
別に怖がってないよ、と思いながら見返す。
「貸しを作るというより、新生ガゴチを印象づけたくて接触したのは事実です」
「新生ガゴチ?」
「ええ。味方が欲しくはありますが、まだ何も始まっていないのに味方になって欲しいなど、虫のいいことを考えてはいません。ただいずれ私がトップになった時、ガゴチを変えると言っていたことを思い出していただければ」
「思い出すだけでいいのかい?」
「はい。それだけで十分です。成していくことで、見る目は変わってくる。だから、思い出していただくだけで十分なのです」
アダムの目を見てから、不敵に笑う。
「心配しなくても、リディア嬢と関係ないことは、教えたりしませんよ。そこからは取り引きでのみ、対応します」
ガインが合図を送ると、ネズミと鳥は人に戻り、ガインの後ろに控えた。
服を着ている。なんで? そういえば、獣に変わった時も、洋服は残されなかった。どういうことなんだろう?
「リディア嬢に呪いをかけたのは、呪術師の集団です。現在はユオブリアの西、ピマシン国にいます。ゴット殿下、あなたはどこまで情報をお持ちですか?」
「……ほとんど持っていない。エレイブ大陸の国からの攻撃だと思っていたぐらいだからな」
「……なるほど、それは無理もないでしょう。それにピマシンがユオブリアを狙っているわけではないですよ。エレイブ大陸に目をつけられたのを知り、ツワイシプの、そしてすぐにユオブリアに入れる国へと移動してきたのです」
「内通者が大勢いそうだな」
アダムがため息をつく。ガインはそれに対して何も言わなかった。
……いるんだ、内通者、大勢。
「(もふさま、通訳してもらえる?)きゅー、きゅぴっぴ」
もふさまは頷いた。
「(ガインに聞いて。わたしはそんないっぱいの人に憎まれているの?)きゅぴっぴ。ぴーぴーぴー、きゅきゅきゅぴっぴ、ぴーきゅ?」
『ガゴチの者よ。リディアが尋ねておる。リディアはそんなにいっぱいの人から憎まれているのか?と』
ガインは目を大きくした。お付きの人たちも、もふさまから話しかけられて驚いたようだ。
「リディア嬢、姿は見えませんが、いらしているのですね。
なるほど、お遣いさまを通して話せた。だから、か……」
え、わたし見えてないの? もふさまが何かしてくれているんだろう。
ガインは、もふさまの通訳で何か合点がいったようだ。
びっくりするぐらい柔らかく微笑む。
「あなたが狙われたのは政治的なことです。憎まれてのことではありません」
ガインの言っていることが、真実かはわからないのに、わたしはなぜかほっとする。
「政治的? わたしがいなくなると得をする人がいるの?」
もふさまが通訳してくれる。
「国を構えていながら大して調べもせず、噂を鵜呑みにする愚かな王族はけっこういるものでしてね。リディア嬢には婚約者がいました。第1王子殿下にも。でも諸外国では根強くリディア嬢がゴット殿下かロサ殿下に嫁ぐという噂があったのです。それが本命だとね」
は?
「いつまでも消えないその噂は、やはり真実味があるからではないかと思われ。シュタインの後ろ盾に力のある貴族が名乗り出たことから、一気に加速した。人の行動を自分のものさしで測るのでしょう。旨味がなければ後ろ盾にはならない、と。だから、ユオブリアの王室に入ると確信し、リディア嬢を何とかできないかという依頼が舞い込むようになってきました」
え?
アダムが静かに言った。
「暗殺、ということですか?」
「はい。ウチは戦いはしても〝殺し〟は請け負っていませんので断りましたが、ひとつではなかったことは申し上げておきます」
「な、なんで?」
思わず、声をあげてしまう。耳には〝ぎゅぴっぴ〟としか届かないけど。
「真実はどうであれ、邪魔になりそうだと思ったら、その前に消しておこうと思う輩が、残念なことに一定数いるんだ」
アダムが哀しそうに言った。
そんな!
王族に嫁ぐことはそんな魅力的なことなの? メロディー嬢は正規の第1王子殿下の婚約者だった。彼女もこんな理不尽な目にあったことがあるの?
「もし、婚約でもして王宮に入られたら、手出しできなくなる。だからその前にと、請け負ってくれるところを探し回り、依頼を受けたのが呪術師だった」
ガインは、あくびをしたソックスと、もふさまを交互に見ている。
わたしは見えなくなっているみたいだから、目が探しているようだ。
「ここまでなら、時間をかければゴット殿下もたどりつく。さて、ここからが、我が国の諜報部隊の真髄です。
私も知った時は驚きました。そして恐ろしく思いました。潰さなければ、世界が大いに荒れ、誰も信じられなくなると思いました。
ただ、どの国のどこの誰がどれだけ噛んでいるのか、それはつかみ切っていません。ただ潰すだけなら、原理を知っている者が残った場合、また知らないところで同じことが繰り返されるかもしれません」
えええ、何、その恐ろしげな前置きは……。
125
お気に入りに追加
1,305
あなたにおすすめの小説

妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました
常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。
裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。
ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

転生した愛し子は幸せを知る
ひつ
ファンタジー
【連載再開】
長らくお待たせしました!休載状態でしたが今月より復帰できそうです(手術後でまだリハビリ中のため不定期になります)。これからもどうぞ宜しくお願いします(^^)
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。
次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!
転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。
結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。
第13回ファンタジー大賞 176位
第14回ファンタジー大賞 76位
第15回ファンタジー大賞 70位
ありがとうございます(●´ω`●)

どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる