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14章 君の味方
第584話 ある意味モテ期⑥トカゲ
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目を覚ましても、やはりトカゲだった。
夢ではなかったんだ。
暖炉の前に置かれた食べ終えたクッキーの缶。ベッドメイクがされていた。敷布団と羽布団が缶のサイズに合わせてできていて、その中に埋もれるようにして寝ていたみたいだ。温石も入れてもらっていて、それに抱きつくとまた眠れるような気がした。あったかいの、いい。
いや、ちがーーう!
うう、トカゲって寒さ苦手なのかな?
いやーーー。このまま身も心もトカゲになっていくんじゃ!
わたしは神さまに問いたい!
呪い回避、死を免れるのはありがたいとしても、別に獣に変化することで回避するのではなくて、もっと他のことでもよかったんじゃない? たとえばその呪いが抜けるまで魔力が半減するとかさー。そういうのでよくない? 何も変化とかとってつけなくてもよくない? 持ってるものを落とすだけでさ?
『リディア、起きたのか?』
「もふさま」
『少しは落ち着いたようだな』
「もふさま、わたしずっとこのままなのかなー?」
『その姿になってから、我にはリディアの魔力がグッと下がって見えた。ボードは呼び出せるか?』
「ステータスオープン」
あれ? 出ない。
心の中で呼びかける。
タボさん?
あれ?
ハウスさん?
「ボードも出ないし、タボさんも、ハウスさんとも繋がらない」
もふさまはゆっくり頷いた。
『一時的かわからぬが、魔力が低下しているようだ』
え、変化だけじゃなくて、魔力も低下しているのか。
「リディー、起きたのか?」
父さまに掬い上げられる。
「父さまと少し話をしよう」
会話ができる魔具を触ってみたけれど、わたしの声が父さまに届くことはなかった。それで、もふもふ軍団に間に入ってもらう。
「父さま、トカゲになっちゃってごめんなさい」
まず謝ると、父さまは苦笑いだ。
「なぜ、リディーが謝るんだ? それにどんな姿になっても、私のかわいい娘であることは変わりないよ」
父さまはわたしが寒がりになったのを察して、上着のボタンをひとつ開けてくれた。わたしは失礼して服の中に入った。胸のところにピタッと張りつく。あったかい。落ち着く!
実はさっきっから、袖のところとか、あったかそうで入れないかなと思っていたのだ。やばい、狭くて暗くてあったかいところに惹かれている。トカゲまっしぐらな気がする。
父さまは晴れた途端、流通がかなえば、山のようにわたしを欲するような手紙や贈り物が届いたとため息をついた。こんなことになる前から、最後のどか雪の降る頃に、わたしが病気になり療養させていると公表しようと思っていたと話してくれた。
学園が始まるまで、領地にいるつもりだった。領地では武力を弾けるけれど、権力はそうはいかない。だから療養に行ったんだとして、別荘やルームでわたしが籠る計画を立てていたようだ。
今わたしが眠っていた時にもふもふ軍団とも話して、ここだとわたしが寒そうなので、ルームに籠るのはどうだと流れていたらしい。
わたしは療養はいい手だと思うと告げた。
そうすることを考えると心配になる。わたしが逃げてしまったら、エリンは大丈夫なのかと聞いたら、どか雪が終わったら、しばらくの間、クジャクのおじいさまのところに下の二人を預けると言った。
おじいさまは公爵で王族ではないけれど、転移のスキルというのは力のあるもので、他国の王族たちもクジャクのおじいさまには強い態度がとれないそうだ。
父さまの考えを聞いて、わたしも少しだけ浮上した。
この姿になったのは絶対的に不利だ。ずっとこのままなのかと不安も尽きない。でもマイナス面ばかりにとらわれていても仕方ない。プラスに思えることを考えよう。
この姿なら婚姻とか言ってられないよね。トカゲになったってわかったら、あっという間にわたしを婚約者にしたい人はいなくなると思う。外国からの脅威もなくなる。
っていうか、そうなると、……わたしの結婚相手ってトカゲになるのかな?
どうしよう、虫とかプレゼントされたら。
わたしもお返ししないと? 虫捕まえるのヤダ。ワラが捕まえてくれるかな?
っていうか、婚約破棄されて、次の相手は人族ですらないトカゲなの!?
いろんな婚約話を蹴っているから、今わたしは罰を受けてるの?
うううううううううっ。
話していても眠ってしまうし、ご飯中でも眠ってしまう。
わたしはお皿に直接顔を突っ込んで食べるのがどうもうまくできない。難しいんだよ、意外に。手を使わないのって。
だから小さなスプーンでみんなに食べさせてもらうようになった。けれど、そうやって食べさせてもらいながらも眠ってしまうのだ。食事中にだよ、あり得ない! 寒いと体が動かなくなるし。トカゲの身体は不便だ。
恐らく呪術を受けた。いつ、どこで、はわからない。ステータスにも出なかった。時期的に、記念パーティーの時か、ウチの商品が捨てられていて、あれを片付けていた辺りかなと思う。
もふさま経由でハウスさんに紹介してもらった。やはりトカゲの姿だと魔力が低いらしい。でもよくよく見れば、元の容量は大きそうだということだ。
ハウスさんから見ても、やはり呪いのステータスはないそうだ。だから魔力が戻ってくれば、姿が変わるかもしれないし、トカゲの尻尾切りという仮定なら、呪いをわたしはもう吹っ切っているのかもしれないと言った。そして魔力が回復するまでこの姿なのではないかというのが、ハウスさんともふさまたちの考えらしかった。
どうしたら呪いが解けると思うかを聞かれた。
7年前のことを踏まえて、わたしは答える。媒体を壊せば呪いを解けるんじゃないかと。
ハウスさんは言った。ステータス異常はないことから、呪いは自分で解いていて、呪われていない状態だろう、と。魔力の回復と、スキルで呪いを解除しているなら、わたしが思う〝解除〟を達成したと思った時、元の姿に戻れるのではないかと。
やっぱり、媒体を壊す必要があり、その集団を探す必要がありそうだ。
もし、呪いを蹴っ飛ばしているなら、媒体もその時壊れているかもしれないけど、わたしがそう納得し、そして魔力が戻れば、姿が戻るかもしれない。
その考えにわたしはすがることにした。
レオに言わせると、わたしは動作がトロいらしい。
トカゲになってわかったことがある。相手の強さっていうかがなんとなくわかるのだ。
もふさまは、記憶がなかったら、姿が見えないところに脱兎したいというぐらい恐ろしく強い。レオもだ。アオも十分強かった。攻撃的ではない性格だけどね。アリもちゃんと強い。それに比べると、わたしは本当に爪で弾かれたらそのままお陀仏だろう。それぐらい強さに開きがある。
トカゲになっても弱いのはついてまわる……。それに魔力は半減してるし。
だけど、落ち込んでばかりいても仕方ない。
わたしが落ち込むと、家族がみんな悲しくなってしまうし。
トカゲになってしまったこの時にこそ、できることをしようと思う。それぐらいでしか存在意義を保てそうにない。
一番やりたい、呪術師集団への潜入はできないので(どこにいるか、わからないから)エレブ共和国の農場に行ってみようかと思う。ユオブリアよりは暖かいだろうから、こんなに眠くなったりはしないだろう。
人の姿に戻れるかもしれない希望があるうちは、わたしがトカゲになったことは箝口令を敷いてもらった。……戻れそうもなかったら、またその時考える。学園が始まる前に戻るといいけど、戻らなかったら……出席日数がギリギリだと思うので留年になる。いくらなんでもトカゲでは通えないよね。
でも1番の問題は、いつでもどこでも何かの途中だろうが眠ってしまうことだ。
わたしみたいな弱いのが外にいて所構わず眠ったら、すぐに鳥にでも食べられてしまうぞと言われている。もうちょっとあったかくなれば、もう少し起きていられると思うんだけど……。
夢ではなかったんだ。
暖炉の前に置かれた食べ終えたクッキーの缶。ベッドメイクがされていた。敷布団と羽布団が缶のサイズに合わせてできていて、その中に埋もれるようにして寝ていたみたいだ。温石も入れてもらっていて、それに抱きつくとまた眠れるような気がした。あったかいの、いい。
いや、ちがーーう!
うう、トカゲって寒さ苦手なのかな?
いやーーー。このまま身も心もトカゲになっていくんじゃ!
わたしは神さまに問いたい!
呪い回避、死を免れるのはありがたいとしても、別に獣に変化することで回避するのではなくて、もっと他のことでもよかったんじゃない? たとえばその呪いが抜けるまで魔力が半減するとかさー。そういうのでよくない? 何も変化とかとってつけなくてもよくない? 持ってるものを落とすだけでさ?
『リディア、起きたのか?』
「もふさま」
『少しは落ち着いたようだな』
「もふさま、わたしずっとこのままなのかなー?」
『その姿になってから、我にはリディアの魔力がグッと下がって見えた。ボードは呼び出せるか?』
「ステータスオープン」
あれ? 出ない。
心の中で呼びかける。
タボさん?
あれ?
ハウスさん?
「ボードも出ないし、タボさんも、ハウスさんとも繋がらない」
もふさまはゆっくり頷いた。
『一時的かわからぬが、魔力が低下しているようだ』
え、変化だけじゃなくて、魔力も低下しているのか。
「リディー、起きたのか?」
父さまに掬い上げられる。
「父さまと少し話をしよう」
会話ができる魔具を触ってみたけれど、わたしの声が父さまに届くことはなかった。それで、もふもふ軍団に間に入ってもらう。
「父さま、トカゲになっちゃってごめんなさい」
まず謝ると、父さまは苦笑いだ。
「なぜ、リディーが謝るんだ? それにどんな姿になっても、私のかわいい娘であることは変わりないよ」
父さまはわたしが寒がりになったのを察して、上着のボタンをひとつ開けてくれた。わたしは失礼して服の中に入った。胸のところにピタッと張りつく。あったかい。落ち着く!
実はさっきっから、袖のところとか、あったかそうで入れないかなと思っていたのだ。やばい、狭くて暗くてあったかいところに惹かれている。トカゲまっしぐらな気がする。
父さまは晴れた途端、流通がかなえば、山のようにわたしを欲するような手紙や贈り物が届いたとため息をついた。こんなことになる前から、最後のどか雪の降る頃に、わたしが病気になり療養させていると公表しようと思っていたと話してくれた。
学園が始まるまで、領地にいるつもりだった。領地では武力を弾けるけれど、権力はそうはいかない。だから療養に行ったんだとして、別荘やルームでわたしが籠る計画を立てていたようだ。
今わたしが眠っていた時にもふもふ軍団とも話して、ここだとわたしが寒そうなので、ルームに籠るのはどうだと流れていたらしい。
わたしは療養はいい手だと思うと告げた。
そうすることを考えると心配になる。わたしが逃げてしまったら、エリンは大丈夫なのかと聞いたら、どか雪が終わったら、しばらくの間、クジャクのおじいさまのところに下の二人を預けると言った。
おじいさまは公爵で王族ではないけれど、転移のスキルというのは力のあるもので、他国の王族たちもクジャクのおじいさまには強い態度がとれないそうだ。
父さまの考えを聞いて、わたしも少しだけ浮上した。
この姿になったのは絶対的に不利だ。ずっとこのままなのかと不安も尽きない。でもマイナス面ばかりにとらわれていても仕方ない。プラスに思えることを考えよう。
この姿なら婚姻とか言ってられないよね。トカゲになったってわかったら、あっという間にわたしを婚約者にしたい人はいなくなると思う。外国からの脅威もなくなる。
っていうか、そうなると、……わたしの結婚相手ってトカゲになるのかな?
どうしよう、虫とかプレゼントされたら。
わたしもお返ししないと? 虫捕まえるのヤダ。ワラが捕まえてくれるかな?
っていうか、婚約破棄されて、次の相手は人族ですらないトカゲなの!?
いろんな婚約話を蹴っているから、今わたしは罰を受けてるの?
うううううううううっ。
話していても眠ってしまうし、ご飯中でも眠ってしまう。
わたしはお皿に直接顔を突っ込んで食べるのがどうもうまくできない。難しいんだよ、意外に。手を使わないのって。
だから小さなスプーンでみんなに食べさせてもらうようになった。けれど、そうやって食べさせてもらいながらも眠ってしまうのだ。食事中にだよ、あり得ない! 寒いと体が動かなくなるし。トカゲの身体は不便だ。
恐らく呪術を受けた。いつ、どこで、はわからない。ステータスにも出なかった。時期的に、記念パーティーの時か、ウチの商品が捨てられていて、あれを片付けていた辺りかなと思う。
もふさま経由でハウスさんに紹介してもらった。やはりトカゲの姿だと魔力が低いらしい。でもよくよく見れば、元の容量は大きそうだということだ。
ハウスさんから見ても、やはり呪いのステータスはないそうだ。だから魔力が戻ってくれば、姿が変わるかもしれないし、トカゲの尻尾切りという仮定なら、呪いをわたしはもう吹っ切っているのかもしれないと言った。そして魔力が回復するまでこの姿なのではないかというのが、ハウスさんともふさまたちの考えらしかった。
どうしたら呪いが解けると思うかを聞かれた。
7年前のことを踏まえて、わたしは答える。媒体を壊せば呪いを解けるんじゃないかと。
ハウスさんは言った。ステータス異常はないことから、呪いは自分で解いていて、呪われていない状態だろう、と。魔力の回復と、スキルで呪いを解除しているなら、わたしが思う〝解除〟を達成したと思った時、元の姿に戻れるのではないかと。
やっぱり、媒体を壊す必要があり、その集団を探す必要がありそうだ。
もし、呪いを蹴っ飛ばしているなら、媒体もその時壊れているかもしれないけど、わたしがそう納得し、そして魔力が戻れば、姿が戻るかもしれない。
その考えにわたしはすがることにした。
レオに言わせると、わたしは動作がトロいらしい。
トカゲになってわかったことがある。相手の強さっていうかがなんとなくわかるのだ。
もふさまは、記憶がなかったら、姿が見えないところに脱兎したいというぐらい恐ろしく強い。レオもだ。アオも十分強かった。攻撃的ではない性格だけどね。アリもちゃんと強い。それに比べると、わたしは本当に爪で弾かれたらそのままお陀仏だろう。それぐらい強さに開きがある。
トカゲになっても弱いのはついてまわる……。それに魔力は半減してるし。
だけど、落ち込んでばかりいても仕方ない。
わたしが落ち込むと、家族がみんな悲しくなってしまうし。
トカゲになってしまったこの時にこそ、できることをしようと思う。それぐらいでしか存在意義を保てそうにない。
一番やりたい、呪術師集団への潜入はできないので(どこにいるか、わからないから)エレブ共和国の農場に行ってみようかと思う。ユオブリアよりは暖かいだろうから、こんなに眠くなったりはしないだろう。
人の姿に戻れるかもしれない希望があるうちは、わたしがトカゲになったことは箝口令を敷いてもらった。……戻れそうもなかったら、またその時考える。学園が始まる前に戻るといいけど、戻らなかったら……出席日数がギリギリだと思うので留年になる。いくらなんでもトカゲでは通えないよね。
でも1番の問題は、いつでもどこでも何かの途中だろうが眠ってしまうことだ。
わたしみたいな弱いのが外にいて所構わず眠ったら、すぐに鳥にでも食べられてしまうぞと言われている。もうちょっとあったかくなれば、もう少し起きていられると思うんだけど……。
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