529 / 799
13章 いざ尋常に勝負
第529話 狐福⑧秘匿
しおりを挟む
フォルガードが?
ユオブリアの親善国であるフォルガードが?
「貴様、嘘をつくな!」
「殿下!」
兄さまが止めに入った。
「嘘じゃない!」
首に刃を当てられているのに、首元を掴んでいるロサに挑む。ジュエル王子は赤い線の入った首をものともせず、言い募る。
「神聖国が立ち上がれば、エレイブ大陸の時代になる。神聖国を立ち上げるには女王がいるそうだ。その女王の素質を備えているのは、ユオブリアのリディア・シュタインだと。女王をたてたなら、フォルガードがワーウィッツの功績を称え後ろ盾になると言われた。セイン国から宣戦布告を受けている。お前のいう通り、前から他国と手を組んでいたんだろう。女王を立てれば守ってもらえる。国は守られる。だからリディア嬢を女王に立てようと思った」
そしてキッとロサを睨みつける。
「本当にフォルガードだったのか? 装っていたのではないか?」
「遣いの者だが、印はフォルガードの王家のものだった。魔判定したから確かだ」
ジュエル王子はそこで冷静さを取り戻した。
「これ以上に疑うなら自国で問いただされたらいかがです? その者を紹介してくれたのはこの国の令嬢ですからね」
!
目の前が暗くなる思いだ。それってもしかして……。
表情を一切削ぎ落とし、ロサが尋ねる。
「それは、メロディー公爵家令嬢か?」
「ご名答」
!
メロディー嬢は、他国の紛争になるようなことに手を出したの?
あれ、でもそうか、メロディー嬢がわたしが女王になれるって言ったってこと?
いや、違う。そう言ったフォルガードの人と伝があるということだ。
どこまで、誰が、何を、しようとしているの? こんがらがってくる。
ロサはジュエル王子の首元を引き寄せる。
「……それはとても残念だ。それで、お前はどうする? 私からの提示は変わらない。洗いざらい話し、リディアとユオブリアに害をなさないというのなら、甘味の取り引き相手となろう。だが、これ以上おかしなことをするというのなら」
ロサの目が鋭くなる。
「待て。このことにメロディー公爵令嬢が加担しているのだぞ、第一王子の婚約者が」
焦るジュエル王子。ロサは鼻で笑った。
「お前の国は兄弟の仲がいいのだな。私は第二王子だ。義兄の婚約者が国家に害をなすなら、兄の評判が下がるだけ。私は痛くも痒くもない。逆にありがたいぐらいだ。私の王位継承権がより強固になるのだから」
嘘だ。ロサはメロディー嬢のことを大切に思っているし、第一王子にも敬意を払っている。……でもワーウィッツの王子殿下に主導権を握られないために、あんな態度をとっているんだ。
ロサが王になるには、第一王子は蹴落とさないといけないのは確かだから、真実味はあるだろう。
『リディア、どうした?』
「メロディー嬢はやっぱりわたしが気に食わないんだね。その女王としてたてる話はどっちが言い出したのか、何か根拠があったのか、フォルガードの誰なのか、そこらへんが気にかかるけど」
ジュエル王子は肩を落とした。
ロサはジュエル王子の胸を押して、転ばせるようにソファーに座らせる。
ロサは立ったまま、ジュエル王子を見下ろす。
そこからロサは淡々とジュエル王子と交渉を進めた。
ロサって王子だったんだなって思う。いや、もちろん知っていたんだけどね。
この交渉の詰めかたにしてもだけど、さっきの兄さまの剣を取って、あっという間にジュエル王子に剣を向けたのも凄かった。護衛に守られているだけに、守られる人って印象だったけど、ロサ自身も腕はあるってことなんだね。そりゃそうか、今まで危険なこともいっぱいあったみたいだもんな。命を狙われるようなことがあったみたいだから。それは毒だけでは決してないだろう。
今も、さりげなく、わたしを絶対に引き合いには出させないように言質を取っている。結局、洗いざらい吐かせて、甘味を買い入れることで手助けすると話はついた。それもその甘味、ザラメンっぽい。
ロサが知っていたのか、アダムの情報なのかはわからないけれど。
ワーウィッツがわたしを神聖国の女王に立てたいと思っていることと、ユニコーンの角の検査結果の秘密文書を見たこと。そして保護者のいない王都の家に訪れる前触れがあったこと。
元々諸外国の動きには目を走らせ情報を得てはいるのだろうけど、それだけの情報から、何をしようとしているのか予測して落とし所も考え、こちらが勝つシナリオを作り上げていたんだ。わたしに伝達魔法がきた時から今までの短時間で。
ふたりとも凄い。今回も助けてもらっちゃった。
話終えると、王子を帰し、拾えないような小さな声で兄さまと話す。
何話しているんだろう?
フリンキーに声を拾えないか聞いてみたけれど、かなりヒソヒソ話らしく、信号を受け取れる末端である床までも届かないような声で話しているらしい。
うーむ。
しばらくすると、ふたりは息をつく。
そしてベルを手に取って鳴らし、アルノルトを呼びだした。
話し合いが終わったことを、わたしに伝えるよう言っている。
わたしはもふさまと部屋に戻った。
アルノルトに着替えられなかったんですねと訝しまれてしまった。
結果を知ってはいるけれど、気が焦って小走りになる。
「お嬢さま、走ると転びますよ」
わたしをいくつだと思っているんだ?と思った瞬間、長い絨毯の毛足に足をとられて本当に転びそうになった。
「おっと!」
うわっ。捕まえてくれたのは応接室から出てきたロサだった。胸に飛び込んで転ばなかったような形になる。
「ご、ごめんなさい、ありがと」
「少しの間、離れていたのが、胸に飛びこんでくるほど寂しかった?」
な、何を言う!
「っ、ただ転びそうになっただけでしょ?」
ふわっと浮遊感。兄さまに抱き上げられて移動させられた。
「リディア嬢、詳細はフランツから聞いてくれ。私は確認することができたから、ここで失礼させていただくよ」
ロサは微笑んで、わたしに背を向けた。
「ロサ!」
歩き出した背中に呼びかける。
「ん、なんだい?」
「どうもありがとう!」
ロサは驚いた顔をして、少し頬を染める。
「義兄に頼まれたことだから、気にするな」
「……それでも、ありがとう」
ロサは笑った。踵を返し、もう前だけをみて玄関から出て行った。
馬車に乗る時も、振り返ることはなかった。
「リディー、安心していいよ」
「え?」
兄さまを振り返る。
「ロサが話をつけてくれた。ワーウィッツのことは心配しなくていい」
「……兄さまも、ありがとう」
変な役をさせてしまった。
わたしたちは応接室に入った。
「リディーを神聖国の女王にと望んだのは、フォルガードの王室が関係しているかもしれない」
わたしは何も言わず、次の言葉を待った。
「例の文書を見たと言ったから、そこから攻めて、こちらの条件を全て飲ませた」
……メロディー嬢のことは言わないんだ……。
兄さまが教えてくれたのは、とてもすっきりさせた結末だけだった。
わたしはもうワーウィッツから狙われないこと。
言い出しっぺがフォルガードの王室かもしれないこと。
それだけ。
「どうした? 変な顔して」
「え、うん、別に……」
聞いていたんだと言いそびれた。
「ロサが、なぜリディーと指定してきたのかを、これから調べてくれる。もう、大丈夫だからね」
うん、とわたしは頷いた。
アルノルトがノックの後入ってきて、トレーの上にはおしぼりが置かれていた。
兄さまはお礼を言って、そのおしぼりを手に取り、広げる。
ホカホカと湯気が上がっている。
「リディー、顔を拭いてあげる」
え?
あったかいタオルで顔を拭われる。
嘘、やだ、わたしどこか汚かったの?
「汚れてる?」
うっそぉと思いながら尋ねると
「もう拭いたから大丈夫だよ」
そう言って、今度は丹念にわたしの手も拭いた。指も一本ずつ丁寧に。
拭き終わると兄さまは、おしぼりを畳んでテーブルに置く。
「リディー」
兄さまがわたしの頬に手を添える。
「え、まだ汚れてる?」
「そうじゃなくて……」
ええ?
そのまま胸に抱きしめられる。
「に、兄さま?」
声がくぐもる。
……頭のてっぺんにキスされてる?
ど、どうしちゃったの、兄さま?
なんだかわからないけど、安心したいんだと言って、しばらくわたしをぬいぐるみのように抱きかかえていた。
ユオブリアの親善国であるフォルガードが?
「貴様、嘘をつくな!」
「殿下!」
兄さまが止めに入った。
「嘘じゃない!」
首に刃を当てられているのに、首元を掴んでいるロサに挑む。ジュエル王子は赤い線の入った首をものともせず、言い募る。
「神聖国が立ち上がれば、エレイブ大陸の時代になる。神聖国を立ち上げるには女王がいるそうだ。その女王の素質を備えているのは、ユオブリアのリディア・シュタインだと。女王をたてたなら、フォルガードがワーウィッツの功績を称え後ろ盾になると言われた。セイン国から宣戦布告を受けている。お前のいう通り、前から他国と手を組んでいたんだろう。女王を立てれば守ってもらえる。国は守られる。だからリディア嬢を女王に立てようと思った」
そしてキッとロサを睨みつける。
「本当にフォルガードだったのか? 装っていたのではないか?」
「遣いの者だが、印はフォルガードの王家のものだった。魔判定したから確かだ」
ジュエル王子はそこで冷静さを取り戻した。
「これ以上に疑うなら自国で問いただされたらいかがです? その者を紹介してくれたのはこの国の令嬢ですからね」
!
目の前が暗くなる思いだ。それってもしかして……。
表情を一切削ぎ落とし、ロサが尋ねる。
「それは、メロディー公爵家令嬢か?」
「ご名答」
!
メロディー嬢は、他国の紛争になるようなことに手を出したの?
あれ、でもそうか、メロディー嬢がわたしが女王になれるって言ったってこと?
いや、違う。そう言ったフォルガードの人と伝があるということだ。
どこまで、誰が、何を、しようとしているの? こんがらがってくる。
ロサはジュエル王子の首元を引き寄せる。
「……それはとても残念だ。それで、お前はどうする? 私からの提示は変わらない。洗いざらい話し、リディアとユオブリアに害をなさないというのなら、甘味の取り引き相手となろう。だが、これ以上おかしなことをするというのなら」
ロサの目が鋭くなる。
「待て。このことにメロディー公爵令嬢が加担しているのだぞ、第一王子の婚約者が」
焦るジュエル王子。ロサは鼻で笑った。
「お前の国は兄弟の仲がいいのだな。私は第二王子だ。義兄の婚約者が国家に害をなすなら、兄の評判が下がるだけ。私は痛くも痒くもない。逆にありがたいぐらいだ。私の王位継承権がより強固になるのだから」
嘘だ。ロサはメロディー嬢のことを大切に思っているし、第一王子にも敬意を払っている。……でもワーウィッツの王子殿下に主導権を握られないために、あんな態度をとっているんだ。
ロサが王になるには、第一王子は蹴落とさないといけないのは確かだから、真実味はあるだろう。
『リディア、どうした?』
「メロディー嬢はやっぱりわたしが気に食わないんだね。その女王としてたてる話はどっちが言い出したのか、何か根拠があったのか、フォルガードの誰なのか、そこらへんが気にかかるけど」
ジュエル王子は肩を落とした。
ロサはジュエル王子の胸を押して、転ばせるようにソファーに座らせる。
ロサは立ったまま、ジュエル王子を見下ろす。
そこからロサは淡々とジュエル王子と交渉を進めた。
ロサって王子だったんだなって思う。いや、もちろん知っていたんだけどね。
この交渉の詰めかたにしてもだけど、さっきの兄さまの剣を取って、あっという間にジュエル王子に剣を向けたのも凄かった。護衛に守られているだけに、守られる人って印象だったけど、ロサ自身も腕はあるってことなんだね。そりゃそうか、今まで危険なこともいっぱいあったみたいだもんな。命を狙われるようなことがあったみたいだから。それは毒だけでは決してないだろう。
今も、さりげなく、わたしを絶対に引き合いには出させないように言質を取っている。結局、洗いざらい吐かせて、甘味を買い入れることで手助けすると話はついた。それもその甘味、ザラメンっぽい。
ロサが知っていたのか、アダムの情報なのかはわからないけれど。
ワーウィッツがわたしを神聖国の女王に立てたいと思っていることと、ユニコーンの角の検査結果の秘密文書を見たこと。そして保護者のいない王都の家に訪れる前触れがあったこと。
元々諸外国の動きには目を走らせ情報を得てはいるのだろうけど、それだけの情報から、何をしようとしているのか予測して落とし所も考え、こちらが勝つシナリオを作り上げていたんだ。わたしに伝達魔法がきた時から今までの短時間で。
ふたりとも凄い。今回も助けてもらっちゃった。
話終えると、王子を帰し、拾えないような小さな声で兄さまと話す。
何話しているんだろう?
フリンキーに声を拾えないか聞いてみたけれど、かなりヒソヒソ話らしく、信号を受け取れる末端である床までも届かないような声で話しているらしい。
うーむ。
しばらくすると、ふたりは息をつく。
そしてベルを手に取って鳴らし、アルノルトを呼びだした。
話し合いが終わったことを、わたしに伝えるよう言っている。
わたしはもふさまと部屋に戻った。
アルノルトに着替えられなかったんですねと訝しまれてしまった。
結果を知ってはいるけれど、気が焦って小走りになる。
「お嬢さま、走ると転びますよ」
わたしをいくつだと思っているんだ?と思った瞬間、長い絨毯の毛足に足をとられて本当に転びそうになった。
「おっと!」
うわっ。捕まえてくれたのは応接室から出てきたロサだった。胸に飛び込んで転ばなかったような形になる。
「ご、ごめんなさい、ありがと」
「少しの間、離れていたのが、胸に飛びこんでくるほど寂しかった?」
な、何を言う!
「っ、ただ転びそうになっただけでしょ?」
ふわっと浮遊感。兄さまに抱き上げられて移動させられた。
「リディア嬢、詳細はフランツから聞いてくれ。私は確認することができたから、ここで失礼させていただくよ」
ロサは微笑んで、わたしに背を向けた。
「ロサ!」
歩き出した背中に呼びかける。
「ん、なんだい?」
「どうもありがとう!」
ロサは驚いた顔をして、少し頬を染める。
「義兄に頼まれたことだから、気にするな」
「……それでも、ありがとう」
ロサは笑った。踵を返し、もう前だけをみて玄関から出て行った。
馬車に乗る時も、振り返ることはなかった。
「リディー、安心していいよ」
「え?」
兄さまを振り返る。
「ロサが話をつけてくれた。ワーウィッツのことは心配しなくていい」
「……兄さまも、ありがとう」
変な役をさせてしまった。
わたしたちは応接室に入った。
「リディーを神聖国の女王にと望んだのは、フォルガードの王室が関係しているかもしれない」
わたしは何も言わず、次の言葉を待った。
「例の文書を見たと言ったから、そこから攻めて、こちらの条件を全て飲ませた」
……メロディー嬢のことは言わないんだ……。
兄さまが教えてくれたのは、とてもすっきりさせた結末だけだった。
わたしはもうワーウィッツから狙われないこと。
言い出しっぺがフォルガードの王室かもしれないこと。
それだけ。
「どうした? 変な顔して」
「え、うん、別に……」
聞いていたんだと言いそびれた。
「ロサが、なぜリディーと指定してきたのかを、これから調べてくれる。もう、大丈夫だからね」
うん、とわたしは頷いた。
アルノルトがノックの後入ってきて、トレーの上にはおしぼりが置かれていた。
兄さまはお礼を言って、そのおしぼりを手に取り、広げる。
ホカホカと湯気が上がっている。
「リディー、顔を拭いてあげる」
え?
あったかいタオルで顔を拭われる。
嘘、やだ、わたしどこか汚かったの?
「汚れてる?」
うっそぉと思いながら尋ねると
「もう拭いたから大丈夫だよ」
そう言って、今度は丹念にわたしの手も拭いた。指も一本ずつ丁寧に。
拭き終わると兄さまは、おしぼりを畳んでテーブルに置く。
「リディー」
兄さまがわたしの頬に手を添える。
「え、まだ汚れてる?」
「そうじゃなくて……」
ええ?
そのまま胸に抱きしめられる。
「に、兄さま?」
声がくぐもる。
……頭のてっぺんにキスされてる?
ど、どうしちゃったの、兄さま?
なんだかわからないけど、安心したいんだと言って、しばらくわたしをぬいぐるみのように抱きかかえていた。
79
お気に入りに追加
1,227
あなたにおすすめの小説
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結・短編】婚約破棄された悪役令嬢は、隣国でもふもふの息子と旦那様を手に入れる
未知香
恋愛
フィリーナは、婚約者の護衛に突き飛ばされここが前世の乙女ゲームの世界であることに気が付いた。
……そして、今まさに断罪されている悪役令嬢だった。
婚約者は憎しみを込めた目でフィリーナを見て、婚約破棄を告げた。
ヒロインであろう彼女は、おびえるように婚約者の腕に顔をくっつけて、勝ち誇ったように唇をゆがめた。
……ああ、はめられた。
断罪された悪役令嬢が、婚約破棄され嫁がされた獣人の国で、可愛い息子に気に入られ、素敵な旦那様と家族みなで幸せになる話です。
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から「破壊神」と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる