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12章 人間模様、恋模様
第513話 攻撃⑨可能性
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次に気がついたのは夜だった。
王都の家の自分の部屋で眠っていた。
もふさまにも、もふもふ軍団にも、毎度のことながら心配をかけた。
目を開けた突端、顔に飛びついてきて喜びを表現されるが、息ができなくて、もふさまに剥がされるところまでセットになっている。
わたしが目を覚ましたと、アオが家族に伝えに行く。
部屋の中が人でいっぱいになった。
親戚の皆さまも揃っていたので、家族にも親戚の方々にも心配をかけてしまった。
思い出したくないような気もするけど、あの後どうなったかを聞くと。
父さまには明日話すからもうこのまま休むように言われた。けど、悪いものを取り込んだというより、リバースのダメージが大きかっただけなので、大丈夫だと言い切った。アズが膨らんではいなかったと思う。うん、ただ、吐き出すということにひたすらダメージを受けた気がする。
わたしへの状況説明は父さまが残ってしてくれた。
ロサはすぐに、屋敷の中であったことに箝口令を敷いた。
もちろん胃洗浄をするような出来事は公にして調べたいところだけど、その被害者がロサの婚約者候補でないことが問題だった。婚約者候補でもない男女が一室で何をしていたと、揚げ足を取られる方がまずいと思ったのだろう。ロサにとっても、わたしにとっても。
わたしを医院に移し、わたしに似せた子を兄さまと一緒に家へと帰らせた。
屋敷で何かあったとバレたとしても、それがわたしではなかったとするためだと思われる。
ちなみに、ロサの手際がよかったのとシールドのおかげで、ドレスは少しも汚れることなく新品同様だった!
それから調査をし、シュタイン家へ説明に来た。お忍びで、バレた時には兄さまに話があったと装うことにして。
わたしは砂糖漬けのアズ、そしてその前にお酒入りのお菓子を食べていたことから、食べたアズを吐き出させ、胃を洗浄したと説明があった。兄さまを馬車に乗せる時に報告されたことと同じだったという。で、わたしは無事だが眠っていると。
医院で眠っているわたしは明日送り届けると言ったそうだけど、クジャクのおじいさまが転移でわたしを引き取りに行き、家へと運んでくれたそうだ。
ロサと令嬢たちとの言葉を交わす儀式は、お茶菓子や飲み物は用意されなかったそうだ。別室にて、腰掛けて淡々と2、3言話す。それが繰り返された。
そこには、有力候補と言われている、アイボリーさまとアイリス嬢も含まれる。
そして、別部屋にて最後にわたしと話すために、お茶とお茶菓子が用意された。
珍しい外国のお土産が採用された。
それがアズの砂糖漬けと琥珀湯だった。
殿下の口にされるものはそれだけだったけれど、お茶会で出す食べ物はそれだけではない。数が多いから、鑑定はいく人もの宮廷鑑定士がしていた。ロサが食べるものとして限定すると、そこに何を含む人が現れるかわからないので、お茶会で誰かが口にするものは鑑定士を選ばず割り振られ、チェックをし、それは個々に記録が残っている。
琥珀湯にお酒が入っていたが、そうやって飲むと体がポカポカしていいのだというオススメの飲み方だった。セイン国では実際そうやって琥珀湯を飲むことが多いそうだ。
またアビの砂糖漬けも不審な点はなかった。
ただ、この2つを一緒に食べることによって、アビがお腹の中で膨れ上がる危険があっただけだ。
博識なロサだったら、そのことを知っていて万が一口に含んでしまっても食べ続けはしないだろうし、ことは大きくならなかったと推測される。
菓子と飲み物を運んだメイドも調べられたが、不審なところはなかった。
ただ、メイドは琥珀湯にお酒が少し入っていることに気づいたようだ。アビとお酒の関係を知らなかったそうだけど。
今まで食べ物を取らなかった殿下が、お茶会の最後で一人の少女を、珍しい飲み物と食べ物でもてなし過ごすひとときを持つことが微笑ましいと思っていたそうだ。
またアズと一緒に琥珀湯が用意されたものも、外国の珍しいものという理由で、そこに悪意はなかった。
かくいうわたしも、用意された琥珀湯とアビでことが起きたわけではない。その前に食べた菓子にお酒が入っていたのが原因だ。それで兄さまがうなだれているそうだ。そのお菓子をとってくれたのが兄さまだと気づいたんだろう。
ロサは自分のお茶会にて、わたしを危険な目に合わせたことを父さまに謝った。父さまはロサに何もなかったことが幸いだといい、その危険性に気づき、わたしに出来る限りのことをしてくれたことで、恐ろしいことにならなかったとお礼を言ったという。
お茶会にて何かがあったとすると、そこを突いてくる人は必ずいる。だから表向きは何もなかったことになるらしい。
ただ、偶然という可能性を残しながら、琥珀湯やお茶会のお菓子にお酒が入ったものがあったのは〝悪意〟とロサは認識しているようだ。
表向きにはしないが、それを徹底追跡するそうだ。
わたしに扮した子が兄さまと帰宅したので、わたしとバレないとは思うが、バレた場合のために文書が残されることになった。
というのは、まぁ、お茶会の時に婚約者でもない男女が同じ部屋にいたからだ。バレても、もふさまがいたことが、なんとか言い訳にはなるそうだけど。
で、箝口令は敷いたけれど、バレた場合。実際、医師などが目にしたことは、わたしが下着姿だったこと。もちろんリバースさせるために衣服を緩めた結果なんだけどっ。で、ロサも上着を犠牲にしていたので、その後お色直ししたのはお茶会参加者のほとんどが知っている……。
そこを突っ込まれた時のロサの何もしていない証明であり、同時にわたしが〝誘惑〟していない証明をするために、ユニコーンの角の検査をされた。
こうやって二重にというか、何通りも考えて対処が必要なんて、王族は本当に厄介だ。王族のお茶会に参加しただけでこんなことに……。
わたしが思いついた悪意は、ロサに嫌がらせをするつもりだった。お茶を振るまうような婚約者候補に嫌がらせをするつもりだったの2回答だったけど、ロサは瞬時にいくつもの可能性を思いついていた。
・ロサをあわよくば害そうと思った。←他王位継承者たちの確率が上がる。
・ロサの婚約者第一候補だと思って、相手の女性を害そうと思った。←他に婚約者になってほしい人がいる。
・ロサの婚約者第一候補だと思って相手の女性を害し、女性がロサと一緒に命を絶ったと見せかけたかった。←ロサを害せれば御の字、第一候補の家も潰せる。
・ロサの婚約者第一候補だと思って相手の女性を害し、ロサが害したと見せかけたかった。←ロサを社会的に抹殺できる。
・ロサの婚約者第一候補だと思って相手の女性を害し、ロサがお茶会も満足に開けないのだと貶める。←他王位継承者たちの確率が上がる。
王位継承者、それから推しの王位継承者を継がせるための目論見かとも思えるが、それも王位継承者同士を争わせ、ユオブリアが揺れている時に国をのっとる外国の思惑かもしれない。
目的を細分化して考えれば、それを目的とする人たちも微妙に違ってくる。……とにかく、無数に無限に生まれてくるのだ、疑惑は。
そんな考えをいつも持たなくてはいけないのなら、ものすごくしんどくて気の毒だと思えた。思惑が違えば疑わなければいけない人も違くなり、その数は増えるわけだもの。
わたしは巻き込まれただけだけど、ロサはいつもこんなことに耐えているわけで。そして自分の近くにいる人も巻き込む危険性があるわけで。そんな立場にいるのは、やっぱりしんどいだろうなとは思わずにいられなかった。
思いつく全ての方向に関わる人を、具にクロかシロかを見極めていくそうだ。
ただ父さまはロサの話し方から、外国からのあわよくば攻撃だったと考えているんじゃないかと思ったそうだ。
わたしはお茶会の閉会の少し前に、兄さまと会場を出たことになっている。
何かあったと思われないように、明日、普通に学園へと登園するのが望ましい。だから今日はもう休むように言われた。
わたしは皆さまに打ち明けるタイミングでこんなことになってと謝ると、わたしはへばっていたものの、眠っていただけなので、皆さまに秘密にしていたあれこれを話してくれたそうだ。
よかった。わたしのことは言ってないそうなので、次の機会にわたしがテンジモノなのだとお話ししようと思う。
あ、肝心なお茶会参加の目的を果たしていない。
それどころじゃなかったからな。
そんなことを思っていると、もふさまが隣に滑り込んでくる。
『我をムギュッとしていいぞ。今日は許してやる』
マジか?
わたしはもふさまをムギュッとして、柔らかい毛並みに頬擦りもする。
日向の匂いを堪能する。
もふもふ軍団も今日だけはいいと布団の中に入り込んできたので、わたしはみんなをぎゅっとしながら眠りについた。
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もふさまにも、もふもふ軍団にも、毎度のことながら心配をかけた。
目を開けた突端、顔に飛びついてきて喜びを表現されるが、息ができなくて、もふさまに剥がされるところまでセットになっている。
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屋敷で何かあったとバレたとしても、それがわたしではなかったとするためだと思われる。
ちなみに、ロサの手際がよかったのとシールドのおかげで、ドレスは少しも汚れることなく新品同様だった!
それから調査をし、シュタイン家へ説明に来た。お忍びで、バレた時には兄さまに話があったと装うことにして。
わたしは砂糖漬けのアズ、そしてその前にお酒入りのお菓子を食べていたことから、食べたアズを吐き出させ、胃を洗浄したと説明があった。兄さまを馬車に乗せる時に報告されたことと同じだったという。で、わたしは無事だが眠っていると。
医院で眠っているわたしは明日送り届けると言ったそうだけど、クジャクのおじいさまが転移でわたしを引き取りに行き、家へと運んでくれたそうだ。
ロサと令嬢たちとの言葉を交わす儀式は、お茶菓子や飲み物は用意されなかったそうだ。別室にて、腰掛けて淡々と2、3言話す。それが繰り返された。
そこには、有力候補と言われている、アイボリーさまとアイリス嬢も含まれる。
そして、別部屋にて最後にわたしと話すために、お茶とお茶菓子が用意された。
珍しい外国のお土産が採用された。
それがアズの砂糖漬けと琥珀湯だった。
殿下の口にされるものはそれだけだったけれど、お茶会で出す食べ物はそれだけではない。数が多いから、鑑定はいく人もの宮廷鑑定士がしていた。ロサが食べるものとして限定すると、そこに何を含む人が現れるかわからないので、お茶会で誰かが口にするものは鑑定士を選ばず割り振られ、チェックをし、それは個々に記録が残っている。
琥珀湯にお酒が入っていたが、そうやって飲むと体がポカポカしていいのだというオススメの飲み方だった。セイン国では実際そうやって琥珀湯を飲むことが多いそうだ。
またアビの砂糖漬けも不審な点はなかった。
ただ、この2つを一緒に食べることによって、アビがお腹の中で膨れ上がる危険があっただけだ。
博識なロサだったら、そのことを知っていて万が一口に含んでしまっても食べ続けはしないだろうし、ことは大きくならなかったと推測される。
菓子と飲み物を運んだメイドも調べられたが、不審なところはなかった。
ただ、メイドは琥珀湯にお酒が少し入っていることに気づいたようだ。アビとお酒の関係を知らなかったそうだけど。
今まで食べ物を取らなかった殿下が、お茶会の最後で一人の少女を、珍しい飲み物と食べ物でもてなし過ごすひとときを持つことが微笑ましいと思っていたそうだ。
またアズと一緒に琥珀湯が用意されたものも、外国の珍しいものという理由で、そこに悪意はなかった。
かくいうわたしも、用意された琥珀湯とアビでことが起きたわけではない。その前に食べた菓子にお酒が入っていたのが原因だ。それで兄さまがうなだれているそうだ。そのお菓子をとってくれたのが兄さまだと気づいたんだろう。
ロサは自分のお茶会にて、わたしを危険な目に合わせたことを父さまに謝った。父さまはロサに何もなかったことが幸いだといい、その危険性に気づき、わたしに出来る限りのことをしてくれたことで、恐ろしいことにならなかったとお礼を言ったという。
お茶会にて何かがあったとすると、そこを突いてくる人は必ずいる。だから表向きは何もなかったことになるらしい。
ただ、偶然という可能性を残しながら、琥珀湯やお茶会のお菓子にお酒が入ったものがあったのは〝悪意〟とロサは認識しているようだ。
表向きにはしないが、それを徹底追跡するそうだ。
わたしに扮した子が兄さまと帰宅したので、わたしとバレないとは思うが、バレた場合のために文書が残されることになった。
というのは、まぁ、お茶会の時に婚約者でもない男女が同じ部屋にいたからだ。バレても、もふさまがいたことが、なんとか言い訳にはなるそうだけど。
で、箝口令は敷いたけれど、バレた場合。実際、医師などが目にしたことは、わたしが下着姿だったこと。もちろんリバースさせるために衣服を緩めた結果なんだけどっ。で、ロサも上着を犠牲にしていたので、その後お色直ししたのはお茶会参加者のほとんどが知っている……。
そこを突っ込まれた時のロサの何もしていない証明であり、同時にわたしが〝誘惑〟していない証明をするために、ユニコーンの角の検査をされた。
こうやって二重にというか、何通りも考えて対処が必要なんて、王族は本当に厄介だ。王族のお茶会に参加しただけでこんなことに……。
わたしが思いついた悪意は、ロサに嫌がらせをするつもりだった。お茶を振るまうような婚約者候補に嫌がらせをするつもりだったの2回答だったけど、ロサは瞬時にいくつもの可能性を思いついていた。
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・ロサの婚約者第一候補だと思って相手の女性を害し、女性がロサと一緒に命を絶ったと見せかけたかった。←ロサを害せれば御の字、第一候補の家も潰せる。
・ロサの婚約者第一候補だと思って相手の女性を害し、ロサが害したと見せかけたかった。←ロサを社会的に抹殺できる。
・ロサの婚約者第一候補だと思って相手の女性を害し、ロサがお茶会も満足に開けないのだと貶める。←他王位継承者たちの確率が上がる。
王位継承者、それから推しの王位継承者を継がせるための目論見かとも思えるが、それも王位継承者同士を争わせ、ユオブリアが揺れている時に国をのっとる外国の思惑かもしれない。
目的を細分化して考えれば、それを目的とする人たちも微妙に違ってくる。……とにかく、無数に無限に生まれてくるのだ、疑惑は。
そんな考えをいつも持たなくてはいけないのなら、ものすごくしんどくて気の毒だと思えた。思惑が違えば疑わなければいけない人も違くなり、その数は増えるわけだもの。
わたしは巻き込まれただけだけど、ロサはいつもこんなことに耐えているわけで。そして自分の近くにいる人も巻き込む危険性があるわけで。そんな立場にいるのは、やっぱりしんどいだろうなとは思わずにいられなかった。
思いつく全ての方向に関わる人を、具にクロかシロかを見極めていくそうだ。
ただ父さまはロサの話し方から、外国からのあわよくば攻撃だったと考えているんじゃないかと思ったそうだ。
わたしはお茶会の閉会の少し前に、兄さまと会場を出たことになっている。
何かあったと思われないように、明日、普通に学園へと登園するのが望ましい。だから今日はもう休むように言われた。
わたしは皆さまに打ち明けるタイミングでこんなことになってと謝ると、わたしはへばっていたものの、眠っていただけなので、皆さまに秘密にしていたあれこれを話してくれたそうだ。
よかった。わたしのことは言ってないそうなので、次の機会にわたしがテンジモノなのだとお話ししようと思う。
あ、肝心なお茶会参加の目的を果たしていない。
それどころじゃなかったからな。
そんなことを思っていると、もふさまが隣に滑り込んでくる。
『我をムギュッとしていいぞ。今日は許してやる』
マジか?
わたしはもふさまをムギュッとして、柔らかい毛並みに頬擦りもする。
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