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12章 人間模様、恋模様
第501話 禍根⑫情報屋
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わたしは狭い通路をいくつか曲がって、誰もいないところで鞄を開ける。
「お願い、寮まで至急!」
もふさまがバフンと大きくなり、わたしの首の後ろの服の部分を咥えて背中に放った。そして空へと駆け上がる。5秒後にはわたしの寮の部屋に降り立っていた。
わたしの篭城は1日早い終わりとなった。というのは、少々刺激的な外出となったからか、熱を出したからだ。
わたしは帰ってきてすぐにお風呂に入って、疲れを感じて眠ったのだが、熱が出ていたらしい。
9時の点呼で返事がなくローマンおばあちゃんがドアを叩いていると、もふさまがドアを器用に開けて出て、ローマンおばあちゃんの服を引っ張ったという。
おばあちゃんが中に入ってくると、ベッドの中で赤い顔をしたわたしが苦しそうに息をしていて……、メリヤス先生が呼ばれ、2日もわたしが寮で寝込んでいたことを心配した双子や兄さまの計らいで、王都の家で療養することになってしまった。
目を開けると母さまが覗き込んでいた。
「気分はどう?」
スッキリしていた。
「母さま、光魔法を使ってくれた?」
母さまが頷く。
「ありがとう。熱が出てたのかな?」
そうだと言われる。
もふもふ軍団が飛び込んできた。
みんなを撫でまくる。
「怪我だと自分でも光魔法使えるけど、具合が悪くなっちゃうと自分にかけるのは難しいね」
「そうね。だから少し体調が悪いかなというぐらいで使っていいのよ。あ、学園だと使えないわね。……リディー、何があったの?」
ただの風邪だとは思ってないみたいだ。あまり言いたくないけれど、口にできるぐらいメンタルは〝回復〟したようだ。
息をついて、母さまを見上げる。
「……良かれと思ってしたことが、深く人を傷つけていたの。問題は〝何〟がその人を傷つけるかがわからないことで。わたしがいたらまた傷つけるかもしれない。だから、関わらないようにするか、わたしが他の場所に行くか決めなくちゃいけなくて……」
「決めたのね?」
「うん、決めた」
母さまの手がわたしの頬に添えられる。
「そう。リディーだけじゃなくて、誰もが〝何〟で人を傷つけるかなんて、わからないものなのよ。起こっていないことを、起こるかもしれないとそれだけに怯えるのも愚かだわ。起こり得ることを考えないのも愚かですけどね。
リディー、人はみんな愚かなの。愚かだから、愚かではいたくないと考えを巡らせているだけなの」
そう言ってから、母さまはもふもふ軍団こみでわたしを抱きしめた。
次の日、馬車で登園した。どこぞのお嬢さまみたいだ。
最初に職員室に行った。
「決めたか?」
とヒンデルマン先生。
「わたしから近づきはしませんが、来てくれたら、いつものわたしで接します。それがよくても悪い結果を生み出すとしても。わたしはD組にいたいです。いさせてください」
「わかった。辛いことを決めさせた、ごめんな」
先生に頭を撫でられた。
そして、少しだけ言いにくそうに、ガネット先輩はもう大丈夫だろうと言った。
?????????
教室に行けば、1年は会っていなかったような歓迎ぶりだ。
わたしはお見舞いのお礼を言った。
初日の点呼の時にローマンおばあちゃんが持ってきてくれていたのだけど、わたしが風邪で寝込んでいると知って、みんなお見舞いを持ってきてくれたみたいなのだ。
最初の日、アイリス嬢も来てくれたみたいだ。わたしが寝込んでいるとは知らなくて、わたしに会いにきたとメモに書かれていた。
もしかしたら、未来視のことでわたしに話があったのかもしれない。多分、ルシオたちがあの場にいたことに繋がる何かを話しに来たのかなと思う。
劇団とホーキンスさん、そして魔石がどうなったか知りたくて、新聞が読みたかったのだが、病み上がりという理由で、アルノルトにそういったものは全て隠されてしまっていた。
だから何も知らなくて、情報を得たかった。
ただ、学園と寮にしかいないみんなが、外のことを知っているとは思えないけれどね。
わたしが休みの間、何もなかったか聞くと、みんなが顔を見合わせる。
ん、何かあったの?
「ガネット先輩とヤーガン先輩が喧嘩した」
「え?」
わたしはすっごい大きい声をあげてしまった。
もふさまが驚いて顔をあげたぐらいだ。
「ちょっと、声大きい」
「ごめん、びっくりして。ガネット先輩とヤーガンさまが喧嘩ってどういうこと?」
「学園で、メリヤス先生が立ち合いの元、ヤーガン先輩がガネット先輩に謝りたいっていって、場が設けられたんだって」
「うんうん、それで?」
「言いたいことを言い合って、大泣きして、仲直りしたって」
え? どこに驚けば?
「ガネット先輩とヤーガンさまが言いたいことを言い合ったの?」
レニータが頷く。
「ヤーガンさまも大泣きしたの?」
ジョセフィンが頷く。
「仲直り、したの?」
「昨日、食堂で一緒にご飯食べてたよ」
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
何それ。
なんかわたしひとりだけ、貧乏くじ引かされた感があるんですけど。
ってこともないか、どうまとまろうが、過去でガネット先輩を追い詰めたのは事実なんだし。
でも、どこか、腑に落ちない何かがあるんですけど。
休んでいる時のノートを貸してもらう。最初の日のものは、お見舞い品に入っていたので、そちらは大丈夫だ。
あとなんか忘れていることがあるような……なんだったかな?
でも思い出せない何かなら、大したことじゃないんだろう。
休み時間を利用して、アダムに赤い魔石についてわかったことがないかを尋ねた。
「まだ表に出てない情報ならあるけど、買う?」
「売るの?」
「そうだなー。レアチーズケーキだっけ? あれ食べさせてくれるなら、教えてもいいよ」
レアチーズケーキは、ゼラチンなしであの硬さにまでもっていくのが、ちょっと大変なのに。
あれ? ふと思った。
アダムは情報通だ。時と場所を選ばず、いろんな情報を集めることができる。それもわたしなんかが絶対手に入れられないようなものをだ。
アダムは優秀な情報屋なわけだ。
わたしは知りたいことが山ほどある。呪術のこと。神話のこと。聖女のこと。ガゴチのこと。エレブ共和国のこと。元バイエルン侯爵のこと。わたし一人が情報を集めようと思ってもたかが知れている。
けれど、王族の一員であり、彼には情報が集まってくる。
実はめちゃくちゃいい情報屋なんじゃない?
「ねぇ、アダム」
アダムが顔を引きつらせている。
「なに? すっごく怖いんだけど」
「失礼ね!」
「で、なんなんだい?」
頬杖をつく。そんな仕草もすっごく決まっているので腹立たしい。
でも気を取り直して言ってみる。
「わたしと取り引きしない?」
「お願い、寮まで至急!」
もふさまがバフンと大きくなり、わたしの首の後ろの服の部分を咥えて背中に放った。そして空へと駆け上がる。5秒後にはわたしの寮の部屋に降り立っていた。
わたしの篭城は1日早い終わりとなった。というのは、少々刺激的な外出となったからか、熱を出したからだ。
わたしは帰ってきてすぐにお風呂に入って、疲れを感じて眠ったのだが、熱が出ていたらしい。
9時の点呼で返事がなくローマンおばあちゃんがドアを叩いていると、もふさまがドアを器用に開けて出て、ローマンおばあちゃんの服を引っ張ったという。
おばあちゃんが中に入ってくると、ベッドの中で赤い顔をしたわたしが苦しそうに息をしていて……、メリヤス先生が呼ばれ、2日もわたしが寮で寝込んでいたことを心配した双子や兄さまの計らいで、王都の家で療養することになってしまった。
目を開けると母さまが覗き込んでいた。
「気分はどう?」
スッキリしていた。
「母さま、光魔法を使ってくれた?」
母さまが頷く。
「ありがとう。熱が出てたのかな?」
そうだと言われる。
もふもふ軍団が飛び込んできた。
みんなを撫でまくる。
「怪我だと自分でも光魔法使えるけど、具合が悪くなっちゃうと自分にかけるのは難しいね」
「そうね。だから少し体調が悪いかなというぐらいで使っていいのよ。あ、学園だと使えないわね。……リディー、何があったの?」
ただの風邪だとは思ってないみたいだ。あまり言いたくないけれど、口にできるぐらいメンタルは〝回復〟したようだ。
息をついて、母さまを見上げる。
「……良かれと思ってしたことが、深く人を傷つけていたの。問題は〝何〟がその人を傷つけるかがわからないことで。わたしがいたらまた傷つけるかもしれない。だから、関わらないようにするか、わたしが他の場所に行くか決めなくちゃいけなくて……」
「決めたのね?」
「うん、決めた」
母さまの手がわたしの頬に添えられる。
「そう。リディーだけじゃなくて、誰もが〝何〟で人を傷つけるかなんて、わからないものなのよ。起こっていないことを、起こるかもしれないとそれだけに怯えるのも愚かだわ。起こり得ることを考えないのも愚かですけどね。
リディー、人はみんな愚かなの。愚かだから、愚かではいたくないと考えを巡らせているだけなの」
そう言ってから、母さまはもふもふ軍団こみでわたしを抱きしめた。
次の日、馬車で登園した。どこぞのお嬢さまみたいだ。
最初に職員室に行った。
「決めたか?」
とヒンデルマン先生。
「わたしから近づきはしませんが、来てくれたら、いつものわたしで接します。それがよくても悪い結果を生み出すとしても。わたしはD組にいたいです。いさせてください」
「わかった。辛いことを決めさせた、ごめんな」
先生に頭を撫でられた。
そして、少しだけ言いにくそうに、ガネット先輩はもう大丈夫だろうと言った。
?????????
教室に行けば、1年は会っていなかったような歓迎ぶりだ。
わたしはお見舞いのお礼を言った。
初日の点呼の時にローマンおばあちゃんが持ってきてくれていたのだけど、わたしが風邪で寝込んでいると知って、みんなお見舞いを持ってきてくれたみたいなのだ。
最初の日、アイリス嬢も来てくれたみたいだ。わたしが寝込んでいるとは知らなくて、わたしに会いにきたとメモに書かれていた。
もしかしたら、未来視のことでわたしに話があったのかもしれない。多分、ルシオたちがあの場にいたことに繋がる何かを話しに来たのかなと思う。
劇団とホーキンスさん、そして魔石がどうなったか知りたくて、新聞が読みたかったのだが、病み上がりという理由で、アルノルトにそういったものは全て隠されてしまっていた。
だから何も知らなくて、情報を得たかった。
ただ、学園と寮にしかいないみんなが、外のことを知っているとは思えないけれどね。
わたしが休みの間、何もなかったか聞くと、みんなが顔を見合わせる。
ん、何かあったの?
「ガネット先輩とヤーガン先輩が喧嘩した」
「え?」
わたしはすっごい大きい声をあげてしまった。
もふさまが驚いて顔をあげたぐらいだ。
「ちょっと、声大きい」
「ごめん、びっくりして。ガネット先輩とヤーガンさまが喧嘩ってどういうこと?」
「学園で、メリヤス先生が立ち合いの元、ヤーガン先輩がガネット先輩に謝りたいっていって、場が設けられたんだって」
「うんうん、それで?」
「言いたいことを言い合って、大泣きして、仲直りしたって」
え? どこに驚けば?
「ガネット先輩とヤーガンさまが言いたいことを言い合ったの?」
レニータが頷く。
「ヤーガンさまも大泣きしたの?」
ジョセフィンが頷く。
「仲直り、したの?」
「昨日、食堂で一緒にご飯食べてたよ」
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
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なんかわたしひとりだけ、貧乏くじ引かされた感があるんですけど。
ってこともないか、どうまとまろうが、過去でガネット先輩を追い詰めたのは事実なんだし。
でも、どこか、腑に落ちない何かがあるんですけど。
休んでいる時のノートを貸してもらう。最初の日のものは、お見舞い品に入っていたので、そちらは大丈夫だ。
あとなんか忘れていることがあるような……なんだったかな?
でも思い出せない何かなら、大したことじゃないんだろう。
休み時間を利用して、アダムに赤い魔石についてわかったことがないかを尋ねた。
「まだ表に出てない情報ならあるけど、買う?」
「売るの?」
「そうだなー。レアチーズケーキだっけ? あれ食べさせてくれるなら、教えてもいいよ」
レアチーズケーキは、ゼラチンなしであの硬さにまでもっていくのが、ちょっと大変なのに。
あれ? ふと思った。
アダムは情報通だ。時と場所を選ばず、いろんな情報を集めることができる。それもわたしなんかが絶対手に入れられないようなものをだ。
アダムは優秀な情報屋なわけだ。
わたしは知りたいことが山ほどある。呪術のこと。神話のこと。聖女のこと。ガゴチのこと。エレブ共和国のこと。元バイエルン侯爵のこと。わたし一人が情報を集めようと思ってもたかが知れている。
けれど、王族の一員であり、彼には情報が集まってくる。
実はめちゃくちゃいい情報屋なんじゃない?
「ねぇ、アダム」
アダムが顔を引きつらせている。
「なに? すっごく怖いんだけど」
「失礼ね!」
「で、なんなんだい?」
頬杖をつく。そんな仕草もすっごく決まっているので腹立たしい。
でも気を取り直して言ってみる。
「わたしと取り引きしない?」
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