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12章 人間模様、恋模様
第482話 収穫祭⑫起爆剤
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カトレアが〝長居はできないのだけど〟とちょっぴり町まできたので、ミニーと3人で串焼きを食べた。
ペリーと一悶着あった昨日の件を知っていて、改めてカトレアの早耳に驚かされる。ビリーにしたのと同じ説明をし、カトレアは「そう」と瞳を伏せた。
申し訳ない気持ちが沸きあがったけど何も言葉は見つからず、けれどカトレアはわたしをふわっと抱きしめる。
「リディアはリディアのいいと思うことをすればいいのよ」
自分の感情は留めておいて人を気遣う、カトレアは大人だなと、そう思った。
その後、少しだけおしゃべりをして、カトレアは帰っていった。
ふたりになってから、ミニーが淋しそうな声を出す。
「お嬢さま、今日帰っちゃうの?」
「うん、明日から学園だから」
「そっか。昨日はお嬢さま然としているところ見てびっくりしちゃった。いつものお嬢さまの方が好きだけど、学園ではああいう風なの?」
「普段はこっちかな。うんとね、あれは戦闘態勢なの」
「戦闘態勢?」
「何かを守るために戦わなくちゃいけないときがある。
そんな時は、伯爵令嬢っていう戦闘服を纏うの。権力をカサにきて、強気で高圧的に言い募るの」
「リディアは……それが辛いんだね」
どうなんだろうと自分の心に聞いてみる。
「うーうん、辛くはない。ただそんな時だけ権力を利用して、ずるいなっとは思う」
「……リディア」
「でもね、だからせめても、自分のためだけに、権力は振るわないって心に決めてる」
ミニーは口を閉じて、首を少しだけ傾けた。そして笑う。
「リディア、かっこいい! さすがあたしの友達!」
手をかざしたので、わたしも手を上げて掌を合わせる。パンと小気味いい音がした。
ミニーこそ、わたしのかっこいい友達だ。
思いやりがあって、思慮深い彼女に、どれくらい救われてきただろう。
もふさまが大きくならないのを心配して、メーのミルクをもらってこようかとわたしの顔を覗き込んだ、あの時から。
わたしはいっぱい話せてないこともあるけど。でも、とても大切で、友達と思っている。だから、ミニーのことを守るから。カトレアのことを守るから。この領地の幼なじみたちを守るから。
ミニーと別れてから、商人ギルドに行った。ホリーさんと会って、このところのペネロペ商会の話をきく。そして、これからの対応に関してもしっかりと話を詰めた。
『なー、リディア。その商会にテイサツに行ってやろうか?』
「偵察なんて、どこでそんな言葉を……」
わたしは町中ってことも忘れて、思わず呟いてしまった。
慌ててキョロキョロするが、周りには誰もいない。セーフ。
アオ以外の声は聞こえないから、わたしのひとり言になってしまうんだけどね。
『農場の奴らがよく言ってた』
『テイサツ、様子見、仕掛ける、スズ、星の位置、イド、水位、奴ら』
えーーーーーー、もうそれ、絶対何か企んでるよね。父さまに報告しなければ。
「おいらたち役に立つでちよ。昨日一緒だったあの子の様子を、ずっと見るでち」
「うーうん、みんなは、わたしのそばにいて欲しいな」
『お前たち!』
もふさまの鋭い声がしたと思った時には、みんながリュックから飛び出して、わたしの胸に飛び込んできていた。
周りに誰もいなくてほっとする。
ギュッと抱きしめて、まとめて頬擦りしちゃう。
ぬいぐるみみたいだけど、動いている時は体温がある。みんなあったかい。
いつまでもこうしていたいけど、12歳がこんなにぬいぐるみを抱えて歩いていると、何かを心配されそうなので、またリュックに入ってもらう。
夕方には町の家から、クジャクおじいさまの転移で王都の家に帰るので、母さまも双子も町の家に来ている。
わたしは双子を呼んだ。
「エリンとノエルにお願いがあるの」
ふたりは目を輝かせる。
「姉さまがお願い? あたしたちに?」
「なんでも言って!」
わたしはふたりの頭を撫でる。
「ビリーの妹のアプリコットと仲良くなって」
「「アプリコットと?」」
わたしは学園に帰る前に、ふたりに使命を与えた。
わたしは領地にいられないけれど、これで最低限な情報は入ってくる。
真っ当な商売しかしない。
嘘には聞こえなかった。本当にそうかもしれない。
ペネロペとウチが衝突したことも聞いてなかったのかもしれない。
でも、商会の方針として、気をつけるべきは12歳の〝わたし〟だと言われたと言った。
商売を成功させるだけの話にその事が出てくる? 本当に?
わたしが要だとかなんとかの話がなかったら、ペリーはシュタイン支部を任されただけだと思えたかもしれない。でも、ね。どこか引っかかってしまった。
わたしは、わたしの勘を信じる。
敵対したくないけど、できるなら何事も起こって欲しくないけど。
ペリーの考えは置いておいて、ペネロペ商会が我が領地に入ってきたってだけで、何かする気満載だ。
ペリーへの頼み事が、本当に真っ当な商売なだけだといいんだけど。
けれど、商売は真っ当だとして、他のことにまつわる何かがあるのだとしたら?
ペリーは元シュタイン領民だ。領地のみんなと親交がある。
商売以外のところから、ペネロペは何か仕掛けるのが目的なんじゃない?
だから予防線を張らせてもらう。
「リー、どうした、怖い顔して?」
ロビ兄に覗き込まれた。怖い顔、か。
「なんでもないけど、……もう学園かと思ってたとこ」
「2日はあっという間だな」
アラ兄に頷く。
「兄さまと出かけてきたら?」
「え?」
促されて驚く。
「こっちで兄さまと、過ごしてないんじゃないか?」
そういえば、ミニーやらペリーやら双子やらとかまけていて、兄さまとの時間をとってなかったかも。
「帰るまでに少し時間あるだろ、ちょっと散歩してきたら?」
「……そうだね。そうしようかな」
わたしは兄さまの部屋をノックした。
ちょっと散歩しないかと誘うと、天使の笑顔になる。眩しい。
外を歩き出すと、とても自然に兄さまが手を絡めてきた。
「あまり、ふたりきりになれなかったね」
今ももふさまともふもふ軍団と一緒だから、厳密には違うけど。
「父さまにペリーのこと言えた?」
「うん、伝えられたと思う」
「どうする気なの? エリンたちに何か頼んでただろう? 商人ギルドにも行ったって聞いたよ」
なんで知ってるんだろう? いつも不思議に思う。
「予防線は張った。引っかからなければいいんだけど……。ペリーは商売以外のことで、シュタイン領を揺するために送り込まれたのかもしれないって思ったから」
「シュタイン領を揺するため?」
「うん、何かしら問題を振りまく起爆剤として」
ペリーと一悶着あった昨日の件を知っていて、改めてカトレアの早耳に驚かされる。ビリーにしたのと同じ説明をし、カトレアは「そう」と瞳を伏せた。
申し訳ない気持ちが沸きあがったけど何も言葉は見つからず、けれどカトレアはわたしをふわっと抱きしめる。
「リディアはリディアのいいと思うことをすればいいのよ」
自分の感情は留めておいて人を気遣う、カトレアは大人だなと、そう思った。
その後、少しだけおしゃべりをして、カトレアは帰っていった。
ふたりになってから、ミニーが淋しそうな声を出す。
「お嬢さま、今日帰っちゃうの?」
「うん、明日から学園だから」
「そっか。昨日はお嬢さま然としているところ見てびっくりしちゃった。いつものお嬢さまの方が好きだけど、学園ではああいう風なの?」
「普段はこっちかな。うんとね、あれは戦闘態勢なの」
「戦闘態勢?」
「何かを守るために戦わなくちゃいけないときがある。
そんな時は、伯爵令嬢っていう戦闘服を纏うの。権力をカサにきて、強気で高圧的に言い募るの」
「リディアは……それが辛いんだね」
どうなんだろうと自分の心に聞いてみる。
「うーうん、辛くはない。ただそんな時だけ権力を利用して、ずるいなっとは思う」
「……リディア」
「でもね、だからせめても、自分のためだけに、権力は振るわないって心に決めてる」
ミニーは口を閉じて、首を少しだけ傾けた。そして笑う。
「リディア、かっこいい! さすがあたしの友達!」
手をかざしたので、わたしも手を上げて掌を合わせる。パンと小気味いい音がした。
ミニーこそ、わたしのかっこいい友達だ。
思いやりがあって、思慮深い彼女に、どれくらい救われてきただろう。
もふさまが大きくならないのを心配して、メーのミルクをもらってこようかとわたしの顔を覗き込んだ、あの時から。
わたしはいっぱい話せてないこともあるけど。でも、とても大切で、友達と思っている。だから、ミニーのことを守るから。カトレアのことを守るから。この領地の幼なじみたちを守るから。
ミニーと別れてから、商人ギルドに行った。ホリーさんと会って、このところのペネロペ商会の話をきく。そして、これからの対応に関してもしっかりと話を詰めた。
『なー、リディア。その商会にテイサツに行ってやろうか?』
「偵察なんて、どこでそんな言葉を……」
わたしは町中ってことも忘れて、思わず呟いてしまった。
慌ててキョロキョロするが、周りには誰もいない。セーフ。
アオ以外の声は聞こえないから、わたしのひとり言になってしまうんだけどね。
『農場の奴らがよく言ってた』
『テイサツ、様子見、仕掛ける、スズ、星の位置、イド、水位、奴ら』
えーーーーーー、もうそれ、絶対何か企んでるよね。父さまに報告しなければ。
「おいらたち役に立つでちよ。昨日一緒だったあの子の様子を、ずっと見るでち」
「うーうん、みんなは、わたしのそばにいて欲しいな」
『お前たち!』
もふさまの鋭い声がしたと思った時には、みんながリュックから飛び出して、わたしの胸に飛び込んできていた。
周りに誰もいなくてほっとする。
ギュッと抱きしめて、まとめて頬擦りしちゃう。
ぬいぐるみみたいだけど、動いている時は体温がある。みんなあったかい。
いつまでもこうしていたいけど、12歳がこんなにぬいぐるみを抱えて歩いていると、何かを心配されそうなので、またリュックに入ってもらう。
夕方には町の家から、クジャクおじいさまの転移で王都の家に帰るので、母さまも双子も町の家に来ている。
わたしは双子を呼んだ。
「エリンとノエルにお願いがあるの」
ふたりは目を輝かせる。
「姉さまがお願い? あたしたちに?」
「なんでも言って!」
わたしはふたりの頭を撫でる。
「ビリーの妹のアプリコットと仲良くなって」
「「アプリコットと?」」
わたしは学園に帰る前に、ふたりに使命を与えた。
わたしは領地にいられないけれど、これで最低限な情報は入ってくる。
真っ当な商売しかしない。
嘘には聞こえなかった。本当にそうかもしれない。
ペネロペとウチが衝突したことも聞いてなかったのかもしれない。
でも、商会の方針として、気をつけるべきは12歳の〝わたし〟だと言われたと言った。
商売を成功させるだけの話にその事が出てくる? 本当に?
わたしが要だとかなんとかの話がなかったら、ペリーはシュタイン支部を任されただけだと思えたかもしれない。でも、ね。どこか引っかかってしまった。
わたしは、わたしの勘を信じる。
敵対したくないけど、できるなら何事も起こって欲しくないけど。
ペリーの考えは置いておいて、ペネロペ商会が我が領地に入ってきたってだけで、何かする気満載だ。
ペリーへの頼み事が、本当に真っ当な商売なだけだといいんだけど。
けれど、商売は真っ当だとして、他のことにまつわる何かがあるのだとしたら?
ペリーは元シュタイン領民だ。領地のみんなと親交がある。
商売以外のところから、ペネロペは何か仕掛けるのが目的なんじゃない?
だから予防線を張らせてもらう。
「リー、どうした、怖い顔して?」
ロビ兄に覗き込まれた。怖い顔、か。
「なんでもないけど、……もう学園かと思ってたとこ」
「2日はあっという間だな」
アラ兄に頷く。
「兄さまと出かけてきたら?」
「え?」
促されて驚く。
「こっちで兄さまと、過ごしてないんじゃないか?」
そういえば、ミニーやらペリーやら双子やらとかまけていて、兄さまとの時間をとってなかったかも。
「帰るまでに少し時間あるだろ、ちょっと散歩してきたら?」
「……そうだね。そうしようかな」
わたしは兄さまの部屋をノックした。
ちょっと散歩しないかと誘うと、天使の笑顔になる。眩しい。
外を歩き出すと、とても自然に兄さまが手を絡めてきた。
「あまり、ふたりきりになれなかったね」
今ももふさまともふもふ軍団と一緒だから、厳密には違うけど。
「父さまにペリーのこと言えた?」
「うん、伝えられたと思う」
「どうする気なの? エリンたちに何か頼んでただろう? 商人ギルドにも行ったって聞いたよ」
なんで知ってるんだろう? いつも不思議に思う。
「予防線は張った。引っかからなければいいんだけど……。ペリーは商売以外のことで、シュタイン領を揺するために送り込まれたのかもしれないって思ったから」
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