444 / 885
11章 学園祭
第444話 ファースト
しおりを挟む
『リディア、我はここにいる。中にはフランツとふたりで行くが良い』
え?
『何もないと思うが、何かあった時は聖樹さまの中へ飛べ、良いな?』
「う、うん」
「どうしたの?」
「もふさまがね……」
わたしはもふさまの言葉を兄さまに伝えた。
中庭に作られた大きな迷路は、順番待ちの生徒で列をなしている。
「リディー、大丈夫。何かあっても私がいるし、主人さまはふたりにしてくれたんじゃないかな?」
もふさまはわたしに伝えた後、のそのそと校舎の方へ歩いて行く。
通りすがりの生徒たちに「お遣いさまだ」と、時には祈られたりしてる。
なんで祈る??
「迷路の必勝法って知ってる?」
「ああ、片手をつけとくとってやつ?」
わたしが思い出しながら言うと、兄さまは頷いた。
遠回りにはなるけど、片手を壁にずっとつけていけば、絶対出口に出られるという。
「でも、ここは魔法を使っているから、それはできないだろうけどね」
「あ、そっか」
スタートの位置で、左手にリボンを結ばれる。魔具がついていて、同じ場所に5分以上いるとスタッフが駆けつけるそうだ。
迷って出られない人がいたら困るものね。
並んでいたぐらいなのに、中に入ると人は見当たらない。
「どっちに行く?」
兄さまに尋ねられて、わたしは左の道を選んだ。
手を繋いでゆっくり歩く。2メートル以上ある土の壁は圧迫感はあるけど、道幅がとられているからか、そこまで抜け出せない感はなかった。
「クレープ屋も、D組の劇も評判いいね」
「本当?」
「カフェで噂されてたよ。講堂でやるときに見に行くからね」
兄さまに妖精の衣装を見せていないことを思い出して、一瞬固まる。
父さまが過剰反応なんだ、きっとそう。自分に言い聞かせる。
通路が分かれていたので、右に曲がる。
「あ、朗読は何時からだっけ?」
「10時から」
兄さまは明日わたしが出演するものを見にきてくれる予定で、そのため、今日ウエイターの時間が長かったそうだ。
「ありがとう」
そうだったのか、お礼を言うと神々しいスマイルをくれる。
右に折れる通路があったので曲がってみた。
「ラストレッド殿下とはどこで会ったの?」
「アラ兄の魔具クラブ。魔具、すっごい進化してた。驚いちゃった」
「アランは、本当に自由に魔法を使える世の中にしてくれそうだ」
兄さまの言葉にわたしは頷いた。
左に曲がる。
「ラストレッド殿下は、魔具に並々ならぬ思いがあるみたいだね」
「ウチの魔具が凄いのは魔使いの家だったからかって、ウチに招待してくれって言われたよ」
驚いたように兄さまがわたしを見る。
「いつ?」
「さっき」
「リディーに?」
「え? うん」
「……そう。エンター君とはどう? 大丈夫?」
兄さまにも心配をかけてたみたいだ。
「父さまにも言ったけど、エンターさまは大丈夫みたい。ご本人と、王妃さまが出てきたらわからないけどね」
手を強く握られる。
行き止まりだった。
壁にメッセージが貼ってあった。
【まだまだ先は長い】
まだ歩き出したばかりだもん。
来た道を引き返す。折れた道を左に行ってみる。
「兄さまはどう? メロディーさまとは会われたの?」
「護衛を終え、労ってもらったよ」
「それだけ?」
「……ああ、元々、それだけの関係だから」
しばらく黙ったまままっすぐ歩き、右に折れた。壁に花を這わせてある。きれいな道だ。
耳鳴り!
耳というか頭がというか、不快で痛くて気持ち悪い。
急に響いてわたしは耳を押さえた。
「リディー?」
サイレンが鳴った。
《学園に侵入者あり、侵入者あり。警備員以外は近くにいる者同士でかたまり待機》
非常ベルみたいのが鳴り響いている。
兄さまはわたしを守るように抱きしめた。
学園祭だもん、生徒以外にもいっぱい人がいる。こういう時は非常ベルは切られるって聞いたけど。侵入者ってわかるレベルの害をなす存在が入り込んだってこと?
《侵入者確保、侵入者確保》
非常ベルは止み、サイレンが再び鳴る。
《危険は去りました。引き続き、学園祭をお楽しみください》
ええっ??? 情報、それだけ?
それだけで、気持ちを切り替えられるもの??
「大丈夫?」
兄さまが心配顔だ。
「うん、おさまった」
聖樹さまとの繋がりが強化されたからか、非常ベルが鳴る時、耳鳴りが凄いんだよね。でもこの間の時ほど長くなかったから、頭がガンガンするのもそこまででもない。
「迷路、棄権する?」
心配そうな兄さまに、わたしは首を横に振った。
「歩ける。大丈夫。でも棄権ってどうやって?」
「5分動かずにいれば、係の人が来るだろうから待つこともできるし。リディーを抱えて壁を飛び越えるのが一番早い。お望みとあらば」
「望みません」
兄さまは笑った。
でもそっか、兄さまはわたしというお荷物があっても、この壁を飛び越せちゃうんだ。
お花の道をしばらく歩いたが、そこも行き止まりだった。
少し戻って反対側に曲がる。
「何があったんだろう?」
もふさまが外に残ったのは何か予感することがあったのかな?
「外に出たら、わかるよ」
兄さまがいくぶん、のんびり目に言った。
ま、そだね。
今度は天井が塞がっている通路で、キラキラ光る石が埋め込まれ、それが発光して、星が瞬くみたいできれいだった。
「きれいだね」
兄さまが頷いてくれる。
「リディーは楽しい、面白い、きれい、かわいい。いっぱい好きなものがあるよね」
「うん!」
「わたしはこれからも、リディーと一緒にそういった思いを共有できたらと思う。いつも隣で共有していきたいと思う」
「わたしも、に……フランと一緒に同じものを見たい」
兄さまに引き寄せられる。
ちょんとおでこにキスされる。
目があって笑えば、今度は眦にキスが降りてきた。
今までもこういう顔キスはあった。
そう、あったんだけど、なんだか無性に恥ずかしくなって。
兄さまの手がわたしの顔に触れる。その手で上をむかされる。
見上げると兄さまの瞳が熱を持っていて、ドキンと胸が跳ね上がった。
頬に兄さまの唇が降りてきた。長く、熱い。少し開いた口の間から漏れる吐息が熱くて、兄さまの胸に置いていた手が思い切り服を掴んでいた。
顔が離れていき、その手に手を重ねられ、兄さまを見上げる。
熱っぽい瞳は変わらず、また兄さまの顔が近づいてくる。
あ……。
唇が重なって、わたしは思わず息を止めた。
静かに重ねられた唇は、静かに離れていく。
兄さまと目が合う。
押されて壁に背中がぶつかる。頭に回された手で、頭はガードされていたけど。
再び顔が近づいてきて、唇を食べられる。食い尽くすような勢いで迫られ、頭は壁についているし、顔は手でホールドされているし逃げ道はひとつもなく焦った。ますます探られ、息もしづらいし。
その焦りもいつしかボーッとしてきて何がなんだかわからなくなる。
カクッと足に力が入らなくなった時、兄さまに支えられた。
兄さまの口が離れていく。見上げれば
「……物足りない顔してる」
「してないっ!」
わたしは自由になった両手で顔を覆った。
「かわいい顔を隠さないで」
絶対顔赤いし、涙目にもなってる。
もう知らないと歩き出そうとしたけど、足ががくんとなる。
もう、やだ!
「ごめん。触れたら、我慢できなくなって」
うーーーーー。なんか恥ずかしいーーーーーーーーーっ。
「歩ける? ずっとここにいると誰か来ちゃうから」
うー、それは勘弁。
仕方なく兄さまの手を借りて歩き出す。
「……嫌だった?」
あ。
そうだ、兄さまだって不安になるよね。
わたしは首を横に振る。
「嫌じゃない。けど、驚いて」
兄さまは、いつもわたしに優しい。接し方もそう。わたしが宝物であるかのように、壊れ物であるかのように、そっと優しく扱う。
それに慣れていたから、それしか知らなかったから。
急によく知っているはずの兄さまが違う人みたいに感じられて、押し切れらた自分にびっくりして、息もつけないほど熱く口を探られて、訳わからなくなってしまった。
「また、していい?」
そんな天使の顔で、悪魔のささやきをされても!
「し、知らない!」
いいとは恥ずかしすぎて言えんがな!
兄さまはクスクス笑っている。
それにしても、兄さま、ちょっと慣れているんじゃない?
……本来今年17だし。どこで、誰と??
わたしの中で疑惑が生まれた。
え?
『何もないと思うが、何かあった時は聖樹さまの中へ飛べ、良いな?』
「う、うん」
「どうしたの?」
「もふさまがね……」
わたしはもふさまの言葉を兄さまに伝えた。
中庭に作られた大きな迷路は、順番待ちの生徒で列をなしている。
「リディー、大丈夫。何かあっても私がいるし、主人さまはふたりにしてくれたんじゃないかな?」
もふさまはわたしに伝えた後、のそのそと校舎の方へ歩いて行く。
通りすがりの生徒たちに「お遣いさまだ」と、時には祈られたりしてる。
なんで祈る??
「迷路の必勝法って知ってる?」
「ああ、片手をつけとくとってやつ?」
わたしが思い出しながら言うと、兄さまは頷いた。
遠回りにはなるけど、片手を壁にずっとつけていけば、絶対出口に出られるという。
「でも、ここは魔法を使っているから、それはできないだろうけどね」
「あ、そっか」
スタートの位置で、左手にリボンを結ばれる。魔具がついていて、同じ場所に5分以上いるとスタッフが駆けつけるそうだ。
迷って出られない人がいたら困るものね。
並んでいたぐらいなのに、中に入ると人は見当たらない。
「どっちに行く?」
兄さまに尋ねられて、わたしは左の道を選んだ。
手を繋いでゆっくり歩く。2メートル以上ある土の壁は圧迫感はあるけど、道幅がとられているからか、そこまで抜け出せない感はなかった。
「クレープ屋も、D組の劇も評判いいね」
「本当?」
「カフェで噂されてたよ。講堂でやるときに見に行くからね」
兄さまに妖精の衣装を見せていないことを思い出して、一瞬固まる。
父さまが過剰反応なんだ、きっとそう。自分に言い聞かせる。
通路が分かれていたので、右に曲がる。
「あ、朗読は何時からだっけ?」
「10時から」
兄さまは明日わたしが出演するものを見にきてくれる予定で、そのため、今日ウエイターの時間が長かったそうだ。
「ありがとう」
そうだったのか、お礼を言うと神々しいスマイルをくれる。
右に折れる通路があったので曲がってみた。
「ラストレッド殿下とはどこで会ったの?」
「アラ兄の魔具クラブ。魔具、すっごい進化してた。驚いちゃった」
「アランは、本当に自由に魔法を使える世の中にしてくれそうだ」
兄さまの言葉にわたしは頷いた。
左に曲がる。
「ラストレッド殿下は、魔具に並々ならぬ思いがあるみたいだね」
「ウチの魔具が凄いのは魔使いの家だったからかって、ウチに招待してくれって言われたよ」
驚いたように兄さまがわたしを見る。
「いつ?」
「さっき」
「リディーに?」
「え? うん」
「……そう。エンター君とはどう? 大丈夫?」
兄さまにも心配をかけてたみたいだ。
「父さまにも言ったけど、エンターさまは大丈夫みたい。ご本人と、王妃さまが出てきたらわからないけどね」
手を強く握られる。
行き止まりだった。
壁にメッセージが貼ってあった。
【まだまだ先は長い】
まだ歩き出したばかりだもん。
来た道を引き返す。折れた道を左に行ってみる。
「兄さまはどう? メロディーさまとは会われたの?」
「護衛を終え、労ってもらったよ」
「それだけ?」
「……ああ、元々、それだけの関係だから」
しばらく黙ったまままっすぐ歩き、右に折れた。壁に花を這わせてある。きれいな道だ。
耳鳴り!
耳というか頭がというか、不快で痛くて気持ち悪い。
急に響いてわたしは耳を押さえた。
「リディー?」
サイレンが鳴った。
《学園に侵入者あり、侵入者あり。警備員以外は近くにいる者同士でかたまり待機》
非常ベルみたいのが鳴り響いている。
兄さまはわたしを守るように抱きしめた。
学園祭だもん、生徒以外にもいっぱい人がいる。こういう時は非常ベルは切られるって聞いたけど。侵入者ってわかるレベルの害をなす存在が入り込んだってこと?
《侵入者確保、侵入者確保》
非常ベルは止み、サイレンが再び鳴る。
《危険は去りました。引き続き、学園祭をお楽しみください》
ええっ??? 情報、それだけ?
それだけで、気持ちを切り替えられるもの??
「大丈夫?」
兄さまが心配顔だ。
「うん、おさまった」
聖樹さまとの繋がりが強化されたからか、非常ベルが鳴る時、耳鳴りが凄いんだよね。でもこの間の時ほど長くなかったから、頭がガンガンするのもそこまででもない。
「迷路、棄権する?」
心配そうな兄さまに、わたしは首を横に振った。
「歩ける。大丈夫。でも棄権ってどうやって?」
「5分動かずにいれば、係の人が来るだろうから待つこともできるし。リディーを抱えて壁を飛び越えるのが一番早い。お望みとあらば」
「望みません」
兄さまは笑った。
でもそっか、兄さまはわたしというお荷物があっても、この壁を飛び越せちゃうんだ。
お花の道をしばらく歩いたが、そこも行き止まりだった。
少し戻って反対側に曲がる。
「何があったんだろう?」
もふさまが外に残ったのは何か予感することがあったのかな?
「外に出たら、わかるよ」
兄さまがいくぶん、のんびり目に言った。
ま、そだね。
今度は天井が塞がっている通路で、キラキラ光る石が埋め込まれ、それが発光して、星が瞬くみたいできれいだった。
「きれいだね」
兄さまが頷いてくれる。
「リディーは楽しい、面白い、きれい、かわいい。いっぱい好きなものがあるよね」
「うん!」
「わたしはこれからも、リディーと一緒にそういった思いを共有できたらと思う。いつも隣で共有していきたいと思う」
「わたしも、に……フランと一緒に同じものを見たい」
兄さまに引き寄せられる。
ちょんとおでこにキスされる。
目があって笑えば、今度は眦にキスが降りてきた。
今までもこういう顔キスはあった。
そう、あったんだけど、なんだか無性に恥ずかしくなって。
兄さまの手がわたしの顔に触れる。その手で上をむかされる。
見上げると兄さまの瞳が熱を持っていて、ドキンと胸が跳ね上がった。
頬に兄さまの唇が降りてきた。長く、熱い。少し開いた口の間から漏れる吐息が熱くて、兄さまの胸に置いていた手が思い切り服を掴んでいた。
顔が離れていき、その手に手を重ねられ、兄さまを見上げる。
熱っぽい瞳は変わらず、また兄さまの顔が近づいてくる。
あ……。
唇が重なって、わたしは思わず息を止めた。
静かに重ねられた唇は、静かに離れていく。
兄さまと目が合う。
押されて壁に背中がぶつかる。頭に回された手で、頭はガードされていたけど。
再び顔が近づいてきて、唇を食べられる。食い尽くすような勢いで迫られ、頭は壁についているし、顔は手でホールドされているし逃げ道はひとつもなく焦った。ますます探られ、息もしづらいし。
その焦りもいつしかボーッとしてきて何がなんだかわからなくなる。
カクッと足に力が入らなくなった時、兄さまに支えられた。
兄さまの口が離れていく。見上げれば
「……物足りない顔してる」
「してないっ!」
わたしは自由になった両手で顔を覆った。
「かわいい顔を隠さないで」
絶対顔赤いし、涙目にもなってる。
もう知らないと歩き出そうとしたけど、足ががくんとなる。
もう、やだ!
「ごめん。触れたら、我慢できなくなって」
うーーーーー。なんか恥ずかしいーーーーーーーーーっ。
「歩ける? ずっとここにいると誰か来ちゃうから」
うー、それは勘弁。
仕方なく兄さまの手を借りて歩き出す。
「……嫌だった?」
あ。
そうだ、兄さまだって不安になるよね。
わたしは首を横に振る。
「嫌じゃない。けど、驚いて」
兄さまは、いつもわたしに優しい。接し方もそう。わたしが宝物であるかのように、壊れ物であるかのように、そっと優しく扱う。
それに慣れていたから、それしか知らなかったから。
急によく知っているはずの兄さまが違う人みたいに感じられて、押し切れらた自分にびっくりして、息もつけないほど熱く口を探られて、訳わからなくなってしまった。
「また、していい?」
そんな天使の顔で、悪魔のささやきをされても!
「し、知らない!」
いいとは恥ずかしすぎて言えんがな!
兄さまはクスクス笑っている。
それにしても、兄さま、ちょっと慣れているんじゃない?
……本来今年17だし。どこで、誰と??
わたしの中で疑惑が生まれた。
94
お気に入りに追加
1,294
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
[完結]私を巻き込まないで下さい
シマ
恋愛
私、イリーナ15歳。賊に襲われているのを助けられた8歳の時から、師匠と一緒に暮らしている。
魔力持ちと分かって魔法を教えて貰ったけど、何故か全然発動しなかった。
でも、魔物を倒した時に採れる魔石。石の魔力が無くなると使えなくなるけど、その魔石に魔力を注いで甦らせる事が出来た。
その力を生かして、師匠と装具や魔道具の修理の仕事をしながら、のんびり暮らしていた。
ある日、師匠を訪ねて来た、お客さんから生活が変わっていく。
え?今、話題の勇者様が兄弟子?師匠が王族?ナニそれ私、知らないよ。
平凡で普通の生活がしたいの。
私を巻き込まないで下さい!
恋愛要素は、中盤以降から出てきます
9月28日 本編完結
10月4日 番外編完結
長い間、お付き合い頂きありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生した愛し子は幸せを知る
ひつ
ファンタジー
【連載再開】
長らくお待たせしました!休載状態でしたが今月より復帰できそうです(手術後でまだリハビリ中のため不定期になります)。これからもどうぞ宜しくお願いします(^^)
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。
次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!
転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。
結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。
第13回ファンタジー大賞 176位
第14回ファンタジー大賞 76位
第15回ファンタジー大賞 70位
ありがとうございます(●´ω`●)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる