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11章 学園祭
第432話 浮き足立った前日
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学園祭の前日は最高に慌ただしかった。
この日は授業はなく、学園祭の準備に明け暮れた。
午前中はクラスの催しの準備、午後はクラブや寮の準備だ。
委員会やらクラブで制作した飾りが門や講堂に運び込まれていた。
クラスの劇の用意はサクッと終わった。
最後の打ち合わせも、問題はなかった。
ここまで念入りにきたからね。
でもウチの劇はお客さま次第のところがあるので、うまくいくか不安なところはある。でも、お客さまも、自分たちも楽しくあること! これを掲げてみんなでやり切るつもりだ。
早めにみんなで屋台食堂にご飯を食べに行った。
寮の出し物の方にも後から行くと告げて、先に部室へ顔を出す。
クラブは創作物を見てもらうのが主なので、そこまで飾らない。エッジ先輩の追加で作っていたお菓子を預かり、先輩たちの絵や家具を配置するのを手伝った。
わたしの朗読はその時に椅子を用意するぐらいだし。
値段は貼ってあるシール通りで、当日のお釣りのこと、包装の仕方と、帳簿の付け方のレクチャーを受けた。前々から少しずつ教えてもらっていたので、今日はおさらいという感じだ。最後にもう一度店番の時間調整を伝えあい終わりとなった。
最後は寮の出し物の準備だ。
あ、いけない。生徒会への物品を渡しておかなくちゃ。
生徒会カフェのスペースに寄ると、シックなカフェが出来上がっていた。
「ご機嫌よう」
バッチリ決まったウエイター姿のルシオに挨拶する。
真っ白のシャツに、黒い短いベストに黒いズボン。腰からのエプロンをしている。スタイリッシュ!
「リディア嬢、ご機嫌よう」
笑顔が眩しい。
「お菓子を持ってきました!」
そういうと中へと案内された。
「あら、リディアさま」
アイボリー令嬢とマーヤ令嬢も、ルシオと同じスタイル。ズボンだ!
それがすっごくかっこよかった!
「おふたりとも素敵です!」
「そう? 嬉しいわ」
「ありがとう。私はうまく飲み物を運べるかが心配で……」
マーヤ嬢は不安そうな顔をしている。
ふたりはトレーで飲み物を運ぶ練習中だったようだ。
「リディー」
「兄さま!」
おお、兄さまももちろんかっこよかった。
いや、兄さまだけじゃない。ダニエルも、ブライも、ロサも、みーんなカッコイイ! これ見せるだけでお客を取れるのでは?
「お菓子を持ってきてくれたんですね、ありがとうございます」
ダニエルに中に促されて、お菓子を渡しにいく。
発注書を見ながら、確認している。
「すべて納品いただきました」
数え終わると、硬貨とそれを入れるための袋をくれた。
「本当にこんなに安くしていただいてよかったんですか?」
「はい、原価は割ってないから大丈夫です。助けてくれようとしたお気持ち嬉しかったから」
「帽子や砂漠フェアでしたっけ? あれでお客さまが戻ったと聞きました。リディア嬢のアイデアだそうですね。さすがです」
「いえいえ」
「顧客も取り戻し、いやかえって増え、売り切れになる時間も早くなったとか。そんな時なのに、こうしてこちらにも納品いただき、ありがたい限りです」
「いえ、とんでもない。学園の方に食べていただけるのも嬉しいんです」
「ぜひ、いらしてください。おいしい飲み物をお入れしますよ」
ダニエルが入れるのは本当においしいので、ぜひ足を運びたい!
おしゃべりはそのぐらいにして、寮の出し物の方に赴く。
校舎に入るまでの通路には出店が立ち並ぶ。
その中でテントもまだ立っていなくて人だけはいっぱいいるそのスペース、ドーン女子寮じゃないか。
材料自体の持ち込みは当日の明日だけど、そのほかは今日中にやっとくんだよね?
出遅れているので、テントの設置に間に合わないと思っていたけど……。
「あ、リディア」
「設置は、これから?」
わたしに気づいたレニータに尋ねる。
「それが、この支柱がささらないのよ」
「え、どういうこと?」
「書いてある通りにやってるのに!」
前世の運動会で貴賓席に立てられたパイプテント、あれだ。
組み立てるのに四苦八苦しているようだ。
屋台の場所とテントは抽選くじだった。
屋台をやりたい代表者が番号が書かれた枝を選び、その番号通りに屋台の場所が割り振られ、テントが配られた。学園は古くから続いている。学園祭も昔からやってきたそう。ってなことで先輩方々が地道にテントを増やしてきた。どうにも古くなり使えなくなったら新しいものを購入している。という理由で、組み立て方が簡単になったテントもあれば、パイプをイチから組み立てないとできないテントまでいろいろある。我がドーン女子寮が引き当てたのは、古いタイプのテント。パイプをイチから組み立てないとダメなやつだった。
「中身全部あるか確かめた?」
「先輩が全部あったって」
「あれ、立てるっていっても、最初屋根部分のパイプを組み立てないと」
「できてるよ」
え?
え、3角形になってないよね。これ、形違うんじゃない?
「説明書はどこに?」
「先輩たちが見てるよ」
「遅くなりました!」
そう言いながら、先輩たちが団子になって説明書を見ているところに入っていく。
「ああ、シュタインさん」
「どこまでいきました?」
「ええと、布部分はつけられたんだけど、パイプが組み立てられないのよ」
「あ、先にパイプを組み立てないと、ですかね?」
ああ、みんな説明書は読まずに適当に分かりそうなところから手をつけている。
「あ、一度バラして、順番通りに最初からやりましょっか」
提案すると、行き詰まっていたので、みんな渋々ながらも頷いてくれた。
最初に屋根部分になる三角のパイプをセットする。パイプとパイプを繋ぐパイプジョイントはあるのだから、そこのパイプをさせばそれで形になるはずなのだが……。
「三角にならないんだけど」
「どういうこと?」
「これ左右逆なんじゃ?」
「え、こう?」
「あ、入った。え、でもこっちどうするの?」
「パイプをもうひとつ」
「え、それこっちのやつ」
「なんで2本余ってるの?」
わちゃわちゃだ。
やっとのことで屋根部分のパイプを組み立て、そこに布を被せていく。
「組み立てる前に布かぶせる方が楽なのに」
「だから、そうしたらパイプ繋げないでしょ」
屋根部分がなんとか出来あがる。
これを支柱に立てるのよね。
さて、その支柱と屋根部分をセットするのがめちゃくちゃ難しかった。
何せみんな力がない。だから屋根部分を何人もで持たないとできなくて。支柱を支える人も必要だから、わらわら持ち手はいるけれど、一向に組み立たない。
「えー、重たい。一度置かない?」
先輩の言葉にわたしたちは頷き、置くことにした。
重たい、重たすぎる。
時間ばかりが過ぎていく。
この日は授業はなく、学園祭の準備に明け暮れた。
午前中はクラスの催しの準備、午後はクラブや寮の準備だ。
委員会やらクラブで制作した飾りが門や講堂に運び込まれていた。
クラスの劇の用意はサクッと終わった。
最後の打ち合わせも、問題はなかった。
ここまで念入りにきたからね。
でもウチの劇はお客さま次第のところがあるので、うまくいくか不安なところはある。でも、お客さまも、自分たちも楽しくあること! これを掲げてみんなでやり切るつもりだ。
早めにみんなで屋台食堂にご飯を食べに行った。
寮の出し物の方にも後から行くと告げて、先に部室へ顔を出す。
クラブは創作物を見てもらうのが主なので、そこまで飾らない。エッジ先輩の追加で作っていたお菓子を預かり、先輩たちの絵や家具を配置するのを手伝った。
わたしの朗読はその時に椅子を用意するぐらいだし。
値段は貼ってあるシール通りで、当日のお釣りのこと、包装の仕方と、帳簿の付け方のレクチャーを受けた。前々から少しずつ教えてもらっていたので、今日はおさらいという感じだ。最後にもう一度店番の時間調整を伝えあい終わりとなった。
最後は寮の出し物の準備だ。
あ、いけない。生徒会への物品を渡しておかなくちゃ。
生徒会カフェのスペースに寄ると、シックなカフェが出来上がっていた。
「ご機嫌よう」
バッチリ決まったウエイター姿のルシオに挨拶する。
真っ白のシャツに、黒い短いベストに黒いズボン。腰からのエプロンをしている。スタイリッシュ!
「リディア嬢、ご機嫌よう」
笑顔が眩しい。
「お菓子を持ってきました!」
そういうと中へと案内された。
「あら、リディアさま」
アイボリー令嬢とマーヤ令嬢も、ルシオと同じスタイル。ズボンだ!
それがすっごくかっこよかった!
「おふたりとも素敵です!」
「そう? 嬉しいわ」
「ありがとう。私はうまく飲み物を運べるかが心配で……」
マーヤ嬢は不安そうな顔をしている。
ふたりはトレーで飲み物を運ぶ練習中だったようだ。
「リディー」
「兄さま!」
おお、兄さまももちろんかっこよかった。
いや、兄さまだけじゃない。ダニエルも、ブライも、ロサも、みーんなカッコイイ! これ見せるだけでお客を取れるのでは?
「お菓子を持ってきてくれたんですね、ありがとうございます」
ダニエルに中に促されて、お菓子を渡しにいく。
発注書を見ながら、確認している。
「すべて納品いただきました」
数え終わると、硬貨とそれを入れるための袋をくれた。
「本当にこんなに安くしていただいてよかったんですか?」
「はい、原価は割ってないから大丈夫です。助けてくれようとしたお気持ち嬉しかったから」
「帽子や砂漠フェアでしたっけ? あれでお客さまが戻ったと聞きました。リディア嬢のアイデアだそうですね。さすがです」
「いえいえ」
「顧客も取り戻し、いやかえって増え、売り切れになる時間も早くなったとか。そんな時なのに、こうしてこちらにも納品いただき、ありがたい限りです」
「いえ、とんでもない。学園の方に食べていただけるのも嬉しいんです」
「ぜひ、いらしてください。おいしい飲み物をお入れしますよ」
ダニエルが入れるのは本当においしいので、ぜひ足を運びたい!
おしゃべりはそのぐらいにして、寮の出し物の方に赴く。
校舎に入るまでの通路には出店が立ち並ぶ。
その中でテントもまだ立っていなくて人だけはいっぱいいるそのスペース、ドーン女子寮じゃないか。
材料自体の持ち込みは当日の明日だけど、そのほかは今日中にやっとくんだよね?
出遅れているので、テントの設置に間に合わないと思っていたけど……。
「あ、リディア」
「設置は、これから?」
わたしに気づいたレニータに尋ねる。
「それが、この支柱がささらないのよ」
「え、どういうこと?」
「書いてある通りにやってるのに!」
前世の運動会で貴賓席に立てられたパイプテント、あれだ。
組み立てるのに四苦八苦しているようだ。
屋台の場所とテントは抽選くじだった。
屋台をやりたい代表者が番号が書かれた枝を選び、その番号通りに屋台の場所が割り振られ、テントが配られた。学園は古くから続いている。学園祭も昔からやってきたそう。ってなことで先輩方々が地道にテントを増やしてきた。どうにも古くなり使えなくなったら新しいものを購入している。という理由で、組み立て方が簡単になったテントもあれば、パイプをイチから組み立てないとできないテントまでいろいろある。我がドーン女子寮が引き当てたのは、古いタイプのテント。パイプをイチから組み立てないとダメなやつだった。
「中身全部あるか確かめた?」
「先輩が全部あったって」
「あれ、立てるっていっても、最初屋根部分のパイプを組み立てないと」
「できてるよ」
え?
え、3角形になってないよね。これ、形違うんじゃない?
「説明書はどこに?」
「先輩たちが見てるよ」
「遅くなりました!」
そう言いながら、先輩たちが団子になって説明書を見ているところに入っていく。
「ああ、シュタインさん」
「どこまでいきました?」
「ええと、布部分はつけられたんだけど、パイプが組み立てられないのよ」
「あ、先にパイプを組み立てないと、ですかね?」
ああ、みんな説明書は読まずに適当に分かりそうなところから手をつけている。
「あ、一度バラして、順番通りに最初からやりましょっか」
提案すると、行き詰まっていたので、みんな渋々ながらも頷いてくれた。
最初に屋根部分になる三角のパイプをセットする。パイプとパイプを繋ぐパイプジョイントはあるのだから、そこのパイプをさせばそれで形になるはずなのだが……。
「三角にならないんだけど」
「どういうこと?」
「これ左右逆なんじゃ?」
「え、こう?」
「あ、入った。え、でもこっちどうするの?」
「パイプをもうひとつ」
「え、それこっちのやつ」
「なんで2本余ってるの?」
わちゃわちゃだ。
やっとのことで屋根部分のパイプを組み立て、そこに布を被せていく。
「組み立てる前に布かぶせる方が楽なのに」
「だから、そうしたらパイプ繋げないでしょ」
屋根部分がなんとか出来あがる。
これを支柱に立てるのよね。
さて、その支柱と屋根部分をセットするのがめちゃくちゃ難しかった。
何せみんな力がない。だから屋根部分を何人もで持たないとできなくて。支柱を支える人も必要だから、わらわら持ち手はいるけれど、一向に組み立たない。
「えー、重たい。一度置かない?」
先輩の言葉にわたしたちは頷き、置くことにした。
重たい、重たすぎる。
時間ばかりが過ぎていく。
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