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10章 準備が大切、何事も
第427話 囚われのお姫さま⑤婚約者のしたこと
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もし、そうだとしたら。アダムがロジールナ令嬢の婚約者なのだとしたら。
ロジールナ令嬢がこれ以上罪を重ねないよう動いたということになる。
想いびとを執拗に傷つけようとする歪んでしまった婚約者。アダムはどんな思いでみつめてきたんだろう。……多分、止めるっていうか注意したこともあっただろう。アダムの性格からして。でも止まらなかった。一線を超えてしまった。それでアダムはそれ以上何も起こらないよう、わたしを学園から連れ出した。
「アダムはどうするつもりなの?」
「どうする、とは?」
「兄さまが出てきたら、あなたの婚約者が〝何〟をしたのかわかるわ」
兄さまが囚われているんだか、自分で身を隠しているのかはわからないけれど、囚われているなら捕らえている人が捕まることになるし、身を隠しているとしたら、隠すような何かがあったってことだ。
顔色が悪くなった。アダムが何かを諦めたような表情になる。アダムにも人間らしいところがあるのね。
「〝私〟の存在自体が許せないだろうね?」
アダムは自身を僕といったり私といったりする。それはアラ兄たちもだけど、相手がわたしの時に変えることはない。公のときに〝オレ〟を〝私〟にするぐらいだ。アダムはわたしに対してでも、時々混ざってる。
「アダムが婚約者にけしかけたわけじゃないでしょ? 婚約者さんにはちょっと思うところがあるけど、だからってそのことではアダムが許せないとかはないよ。兄さまもそう言うと思う」
アダムはわたしの言葉が信じられないのか、訝しそうにしている。
「そうよね。修道院に行ったんだもん、婚約解消? アダムもわたしや兄さまに怒ってる?」
「修道院?」
知らなかった? 連絡がまだ行ってない?
「ロジールナ令嬢はメロディー嬢と話しあって、3日前に退園し、ロジールナ領の修道院に行ったってわたしたちは聞いていたの。でも兄さまたちに何かあったのなら、王都にいるんでしょうね」
アダムが片手を出して広げた。ストップというように。
そして反対の手で顔を覆い、何か考えているようだった。
もふさまと顔を合わせて首を傾げる。
「ごめん、少しだけ失礼するよ」
アダムは足早に部屋から出て行った。
?
「ねー、もふさま。わたし何でアダムの話を信じちゃってるんだろう? 全部推測なのにさ。何も事実はわかっていないのに、兄さまはきっと無事だと安心してるの」
『そうだな。リディアの心は落ち着いたようだ。あの者はリディアに対して誠実であろうとしているのは間違いないだろう。リディアもそれを感じ取っているのではないか?』
そうだね。小さい頃、身を偽り嘘をついたお詫びなのか、アダムはわたしによくしてくれてる。
そんなアダムには悪いけれど、メロディー嬢を巻き込んだということは、婚約者は厳しい罰を受けることになるかもしれない。だって、メロディー嬢は王子殿下の婚約者なのだから。アダムが公爵家や学園に知らせるのではなく、わたしに話したのは、内密に……までは無理だろうけれど、ことを大きくしたくなかったんだと思う。
アダムの予想通り、兄さまを思って歪んだ思いで、兄さまを傷つけようとしているなら。兄さまは隠れてメロディー嬢を守っているのだろう。
そして兄さまの婚約者であるわたしも居場所が分からないようにしている。
アダムの推測に過ぎないと思いながら〝的確〟な気がしている。
兄さまの強さとblackの護りがあるのに行方不明なんておかしなことだし。自身で隠れているなら、わたしが行方不明と聞けば、兄さまは探してくれるだろう。
ぐるぐるいろんなことを考えているとアダムが戻ってきた。
「よかったね、君の〝兄さま〟は君がいなくなったことに気づいたようだ。この宿を中心に人が集まりつつある」
「兄さまが? 人が集まり? どういうこと?」
『魔力が多い者や、強い者たちが向かってきているな』
「え、ど、どうするの?」
人が向かっているって、それ兄さまかわからないじゃん。
「騎士団と魔法士たち。なるほど、エイウッドご子息たちに助けを求めていたんだ」
「ブライの家にってこと?」
もふさまが立ち上がり大きくなる。
「失礼」
そう言ってアダムがわたしを抱え込んだ。
窓が割れて、人が飛び込んでくる。部屋の2つの窓、そしてもう一つの部屋の窓も割れる音がして人が飛び込んできた。
もふさまのガード、そしてアダムに抱え込まれていたから、ガラスの破片は降ってはこなかったけれど、わたしは悲鳴をあげていた。
廊下が騒がしくなって、ドアが開く。
「リディー!」
! 名を呼ばれ。兄さまだ。見た目どこも怪我しているようには見えない。
「兄さま!」
わたしは駆け寄った。
「無事かい?」
「それはわたしが言うことよ」
「リディア嬢、感動の再会中、気が引けるけど、誤解をといてくれないかな?」
アダムの呼びかけに振り向けば、アダムは両手を顔の高さまで挙げて降参のポーズをして、3人の人から剣を向けられ固まっていた。
「え? 何で剣を? やめてください」
わたしはアダムに手を差し出す。
騎士っぽい人たちは兄さまにチラリと視線をやり指示を待つ。
「リディー、知っている人なのか? リディーはどうしてここに?」
「同じクラスのゴーシュ・エンターさまです。行方不明の兄さまに会える方法を実践してくださったんです」
兄さまに怪我した様子はない。アダムの推測が当たっていたってことだ。
アダム、凄いな!
「私に会える方法を?」
「はい。父さまや学園には伝えてありますが、わたしが行方不明になれば隠れている兄さまが出てくるって」
「隠れている?」
兄さまはゆっくり言って、アダムに鋭い目をむけた。
それからにこりと笑っアダムに謝り、騎士たちに指示し剣も下げられた。
騎士団の方々は出て行って、代わりにジェイお兄さん、ブライが入ってきた。
無事でよかったと言ってくれた。
お互いの状況を確認し合うことになった。椅子を持ってきてもらって、みんなで座る。
わたしは兄さまたちに何があったのか、メロディー嬢は無事なのかそれを尋ねた。
ロジールナ令嬢がこれ以上罪を重ねないよう動いたということになる。
想いびとを執拗に傷つけようとする歪んでしまった婚約者。アダムはどんな思いでみつめてきたんだろう。……多分、止めるっていうか注意したこともあっただろう。アダムの性格からして。でも止まらなかった。一線を超えてしまった。それでアダムはそれ以上何も起こらないよう、わたしを学園から連れ出した。
「アダムはどうするつもりなの?」
「どうする、とは?」
「兄さまが出てきたら、あなたの婚約者が〝何〟をしたのかわかるわ」
兄さまが囚われているんだか、自分で身を隠しているのかはわからないけれど、囚われているなら捕らえている人が捕まることになるし、身を隠しているとしたら、隠すような何かがあったってことだ。
顔色が悪くなった。アダムが何かを諦めたような表情になる。アダムにも人間らしいところがあるのね。
「〝私〟の存在自体が許せないだろうね?」
アダムは自身を僕といったり私といったりする。それはアラ兄たちもだけど、相手がわたしの時に変えることはない。公のときに〝オレ〟を〝私〟にするぐらいだ。アダムはわたしに対してでも、時々混ざってる。
「アダムが婚約者にけしかけたわけじゃないでしょ? 婚約者さんにはちょっと思うところがあるけど、だからってそのことではアダムが許せないとかはないよ。兄さまもそう言うと思う」
アダムはわたしの言葉が信じられないのか、訝しそうにしている。
「そうよね。修道院に行ったんだもん、婚約解消? アダムもわたしや兄さまに怒ってる?」
「修道院?」
知らなかった? 連絡がまだ行ってない?
「ロジールナ令嬢はメロディー嬢と話しあって、3日前に退園し、ロジールナ領の修道院に行ったってわたしたちは聞いていたの。でも兄さまたちに何かあったのなら、王都にいるんでしょうね」
アダムが片手を出して広げた。ストップというように。
そして反対の手で顔を覆い、何か考えているようだった。
もふさまと顔を合わせて首を傾げる。
「ごめん、少しだけ失礼するよ」
アダムは足早に部屋から出て行った。
?
「ねー、もふさま。わたし何でアダムの話を信じちゃってるんだろう? 全部推測なのにさ。何も事実はわかっていないのに、兄さまはきっと無事だと安心してるの」
『そうだな。リディアの心は落ち着いたようだ。あの者はリディアに対して誠実であろうとしているのは間違いないだろう。リディアもそれを感じ取っているのではないか?』
そうだね。小さい頃、身を偽り嘘をついたお詫びなのか、アダムはわたしによくしてくれてる。
そんなアダムには悪いけれど、メロディー嬢を巻き込んだということは、婚約者は厳しい罰を受けることになるかもしれない。だって、メロディー嬢は王子殿下の婚約者なのだから。アダムが公爵家や学園に知らせるのではなく、わたしに話したのは、内密に……までは無理だろうけれど、ことを大きくしたくなかったんだと思う。
アダムの予想通り、兄さまを思って歪んだ思いで、兄さまを傷つけようとしているなら。兄さまは隠れてメロディー嬢を守っているのだろう。
そして兄さまの婚約者であるわたしも居場所が分からないようにしている。
アダムの推測に過ぎないと思いながら〝的確〟な気がしている。
兄さまの強さとblackの護りがあるのに行方不明なんておかしなことだし。自身で隠れているなら、わたしが行方不明と聞けば、兄さまは探してくれるだろう。
ぐるぐるいろんなことを考えているとアダムが戻ってきた。
「よかったね、君の〝兄さま〟は君がいなくなったことに気づいたようだ。この宿を中心に人が集まりつつある」
「兄さまが? 人が集まり? どういうこと?」
『魔力が多い者や、強い者たちが向かってきているな』
「え、ど、どうするの?」
人が向かっているって、それ兄さまかわからないじゃん。
「騎士団と魔法士たち。なるほど、エイウッドご子息たちに助けを求めていたんだ」
「ブライの家にってこと?」
もふさまが立ち上がり大きくなる。
「失礼」
そう言ってアダムがわたしを抱え込んだ。
窓が割れて、人が飛び込んでくる。部屋の2つの窓、そしてもう一つの部屋の窓も割れる音がして人が飛び込んできた。
もふさまのガード、そしてアダムに抱え込まれていたから、ガラスの破片は降ってはこなかったけれど、わたしは悲鳴をあげていた。
廊下が騒がしくなって、ドアが開く。
「リディー!」
! 名を呼ばれ。兄さまだ。見た目どこも怪我しているようには見えない。
「兄さま!」
わたしは駆け寄った。
「無事かい?」
「それはわたしが言うことよ」
「リディア嬢、感動の再会中、気が引けるけど、誤解をといてくれないかな?」
アダムの呼びかけに振り向けば、アダムは両手を顔の高さまで挙げて降参のポーズをして、3人の人から剣を向けられ固まっていた。
「え? 何で剣を? やめてください」
わたしはアダムに手を差し出す。
騎士っぽい人たちは兄さまにチラリと視線をやり指示を待つ。
「リディー、知っている人なのか? リディーはどうしてここに?」
「同じクラスのゴーシュ・エンターさまです。行方不明の兄さまに会える方法を実践してくださったんです」
兄さまに怪我した様子はない。アダムの推測が当たっていたってことだ。
アダム、凄いな!
「私に会える方法を?」
「はい。父さまや学園には伝えてありますが、わたしが行方不明になれば隠れている兄さまが出てくるって」
「隠れている?」
兄さまはゆっくり言って、アダムに鋭い目をむけた。
それからにこりと笑っアダムに謝り、騎士たちに指示し剣も下げられた。
騎士団の方々は出て行って、代わりにジェイお兄さん、ブライが入ってきた。
無事でよかったと言ってくれた。
お互いの状況を確認し合うことになった。椅子を持ってきてもらって、みんなで座る。
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